4話

「あなたは涼宮ハルヒと交際をしている」
? なんだいきなりだな。

「だがそれは推奨できない行為。」
なんでだ?まさか未来が変わっちまうとか言うんじゃないだろうな?
「その可能性は少なくない。しかし、危惧するべきところはそこではない」
「あなたが涼宮ハルヒと交際することにより、涼宮ハルヒが持つ能力が消え去る恐れがある」
「統合思念体は唯一の進化の鍵を握る能力を失いたくない」

つまり別れろってことか?
「そう。交際をやめることを推奨する。」
それなら統合ナントカ体に言っておいてくれ。自分たちの事ぐらい導かれなくても自分たちで決めるってな。

「わかった。しかし、統合思念体が考えを変更し監視を続ける可能性は極めて少ない。」
「万が一、が起こる可能性も少なくない。これは警告」

なんだと?万が一って事はまたあの時みたいに誰かにナイフでぐさーっとやられそうになるってことか?!

「そう。かもしれない。いずれにせよ統合思念体はあなたと涼宮ハルヒの決別を望んでいる。」
「どのような手段を用いても実行する確立は少なくない」

「これも、警告。具体的な手段は……現在は未定」

そういうと、長門は音もなく自分の教室へと帰っていった。リノリウム張りの床に日差しが差し込み始め
朝錬を終えた運動部の連中がぞろぞろと校庭に入ってくるのを目の端で捕らえていた。

「ごめーん。先生とまたもめちゃってさ…キョン?起きてる?」
ん?あぁスマンまだ目が覚めてないみたいだ。俺朝弱いからな
「しっっかたないわねぇ…」

    キス

「これで目を覚ましなさい。ホントは誰もいない教室でぎゅっってして欲しかったんだけどさ時間ないみたいだし」
ありがとな。ハルヒ。

「なによ。改まってお礼なんていいわよ。昼休み一緒にご飯食べるぐらいで許してあげるわ!」
「このアタシの彼氏なんですもん。ソレぐらいのお願い聞いてくれて当然よね?!」

そりゃ、昼飯ぐらいいつでも一緒に食ってやるさ。
「んじゃ、決まりね。今日はチョット寒いから…そうね部室で食べましょ。あそこなら人も少ないしちょうど良いわね」

わかった。んじゃ昼休みは部室だな。

たわいも無い会話だったが俺は先ほどの長門の台詞が気になっていた。と言うか今まで何度もピンチを救ってくれた
長門with統合なんちゃら体が下手したら敵に回るって事を言ってたんだよな。
俺だけならともかくハルヒを巻き込むワケにもいかないし…消されるのは俺だけか!?
放課後にでも長門にもう一度話をつけにいこう。全ては穏便に済ませれる筈だ。今までもそうしてきたんだきっと何とかなる。

こういうのを淡い期待というのだろうか。何の力も超能力も持たない壱男子高校生がへたすらりゃ宇宙を作ったような
わけのわからん物体と話をつけようとしてるんだから、よく考えればこっちが一蹴されるのは目に見えてるし
長門もなんだか友好的な雰囲気では無かったよな。
よくよく考えてみればあいつの目的は「ハルヒを観察する」事だもんな。
ハルヒの「思いを無意識にかなえる」能力がなくなって壱女子高生になってしまえば長門も統合なんとか体の
存在意義が失われてしまうって事になるんだな。

やれやれ、こりゃ一筋縄ではいかない話になりそうだな。



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