鶴屋「おーい、みくるぅ」
みくる「……」
鶴屋「どーしたんだいっ?元気が無いよっ」
みくる「……」
鶴屋「あっ、この坂道でつかれてんだねっ、この通学路めがっさ辛いよねっ」
みくる「……」(早足になる)
鶴屋「待ってよ、みくるぅー」
みくる「……」
鶴屋「どーしたんだいっ?元気が無いよっ」
みくる「……」
鶴屋「あっ、この坂道でつかれてんだねっ、この通学路めがっさ辛いよねっ」
みくる「……」(早足になる)
鶴屋「待ってよ、みくるぅー」
ガラガラ
鶴屋「オッハヨウッ」
女子A「おいっ、朝からうるせぇんだよ」
鶴屋「あっ、ごめんよっ」
女子A「ほら、みくるちゃん」
みくる「は、はい……あのぅ」
鶴屋「みくるぅ、めがっさ早足だったから追いつけなかったにょろ、で何々?」
みくる「その…もう私に話し掛けないで下さい。迷惑です」
鶴屋「えっ、どうしたの?みくる」
女子A「お前、私らに無視されるからっていつもみくるちゃんに付きまとって
みくるちゃんが可哀想だろ。」
女子B「みくるちゃんは気が弱いからずっと我慢してたんだよ。」
鶴屋「そっそんな違うよね、みくる」
みくる「…話し掛けないで」
鶴屋「そんな…そんなの嘘にょろ」
女子A「お前さ、いい加減気付いたらキモイんだよ。存在自体が」
女子B「そうそう、いつも大声で『にょろにょろ』言って頭おかしぃんじゃね」
女子A「キモーイ♪キモーイ♪」
クラス一同「キモーイ♪キモーイ♪」
鶴屋「ウッ…」
女子B「あ~あ、泣きながらどっか行っちゃったよ」
女子A「しかし、泣き顔すらキメェなあいつは」
クラス一同「アハハ」
鶴屋「オッハヨウッ」
女子A「おいっ、朝からうるせぇんだよ」
鶴屋「あっ、ごめんよっ」
女子A「ほら、みくるちゃん」
みくる「は、はい……あのぅ」
鶴屋「みくるぅ、めがっさ早足だったから追いつけなかったにょろ、で何々?」
みくる「その…もう私に話し掛けないで下さい。迷惑です」
鶴屋「えっ、どうしたの?みくる」
女子A「お前、私らに無視されるからっていつもみくるちゃんに付きまとって
みくるちゃんが可哀想だろ。」
女子B「みくるちゃんは気が弱いからずっと我慢してたんだよ。」
鶴屋「そっそんな違うよね、みくる」
みくる「…話し掛けないで」
鶴屋「そんな…そんなの嘘にょろ」
女子A「お前さ、いい加減気付いたらキモイんだよ。存在自体が」
女子B「そうそう、いつも大声で『にょろにょろ』言って頭おかしぃんじゃね」
女子A「キモーイ♪キモーイ♪」
クラス一同「キモーイ♪キモーイ♪」
鶴屋「ウッ…」
女子B「あ~あ、泣きながらどっか行っちゃったよ」
女子A「しかし、泣き顔すらキメェなあいつは」
クラス一同「アハハ」
鶴屋家にて
鶴屋(そんな、みくるまで…今日はもう学校行きたくないっさ)
鶴屋母「学校はどうしたのです?」
鶴屋「あっ、母様、今日は体調が悪くてお休みさせて…」
鶴屋母「あなたは成績が悪くて高校受験失敗したのですよ」
鶴屋「はい、分かって…」
鶴屋母「分かっていません、あなたのお蔭で私やお父様が親族の間でどれほど
肩身の狭い思いをしているか」
鶴屋「…はい、すみません」
鶴屋母「あなたのいとこ達は皆進学校でトップの成績なのですよ、悔しくないのですか」
鶴屋「……すみません」
鶴屋母「あなたを次期当主にしていいか議論されている程です」
鶴屋「…はい」
鶴屋母「分かっているならあの程度の高校主席で卒業し、東大にでも行きなさい」
鶴屋「分かりました」
鶴屋母「いつも返答だけは一人前ですね、さっさと学校に行きなさい」
鶴屋「…行って参ります」
鶴屋母「学校はどうしたのです?」
鶴屋「あっ、母様、今日は体調が悪くてお休みさせて…」
鶴屋母「あなたは成績が悪くて高校受験失敗したのですよ」
鶴屋「はい、分かって…」
鶴屋母「分かっていません、あなたのお蔭で私やお父様が親族の間でどれほど
肩身の狭い思いをしているか」
鶴屋「…はい、すみません」
鶴屋母「あなたのいとこ達は皆進学校でトップの成績なのですよ、悔しくないのですか」
鶴屋「……すみません」
鶴屋母「あなたを次期当主にしていいか議論されている程です」
鶴屋「…はい」
鶴屋母「分かっているならあの程度の高校主席で卒業し、東大にでも行きなさい」
鶴屋「分かりました」
鶴屋母「いつも返答だけは一人前ですね、さっさと学校に行きなさい」
鶴屋「…行って参ります」
鶴屋母「全くどうしてこんな出来の悪い子が産まれたのかしら」
鶴屋(ごめんなさい、ごめんなさい母様…)
鶴屋(ごめんなさい、ごめんなさい母様…)
教室にて
女子A「おいおい、もう昼休みだってのに何しに来たんだよ?」
女子B「大遅刻して大物きどりなのか、あ~キモイ、キモイ」
鶴屋「…」(弁当取り出す)
女子B「遅刻した上に弁当喰う気かよ」
女子C「あっと、足が滑った」
鶴屋「あっ!!」
グシャ
女子A「あ~あ、C鶴屋の弁当落としちゃったよ」
女子C「ハハハでも、大丈夫だろ」
女子A「たしかに鶴屋なら床に落ちても喰えるからな」
女子B「ほら、喰えよ。もったいねぇだろ」
女子C「犬食いしろ、犬食い」
鶴屋「嫌っ、やめてっ、離してよ!!やっ、やめるにょろ!!」
女子A「キモッ、出たよ『にょろ』」
女子B「そんなにょろにょろが好きならミミズでも喰うか」
女子C「いいなそれ、明日男どもに用意させてこいつに喰わそう」
女子A「明日の昼飯が楽しみだな、なぁ鶴屋」
鶴屋「グスッ…もう、もう嫌にょろ」
女子A「泣きながらにょろ言ってるよ、キメェ」
一同「アハハハ」
女子B「大遅刻して大物きどりなのか、あ~キモイ、キモイ」
鶴屋「…」(弁当取り出す)
女子B「遅刻した上に弁当喰う気かよ」
女子C「あっと、足が滑った」
鶴屋「あっ!!」
グシャ
女子A「あ~あ、C鶴屋の弁当落としちゃったよ」
女子C「ハハハでも、大丈夫だろ」
女子A「たしかに鶴屋なら床に落ちても喰えるからな」
女子B「ほら、喰えよ。もったいねぇだろ」
女子C「犬食いしろ、犬食い」
鶴屋「嫌っ、やめてっ、離してよ!!やっ、やめるにょろ!!」
女子A「キモッ、出たよ『にょろ』」
女子B「そんなにょろにょろが好きならミミズでも喰うか」
女子C「いいなそれ、明日男どもに用意させてこいつに喰わそう」
女子A「明日の昼飯が楽しみだな、なぁ鶴屋」
鶴屋「グスッ…もう、もう嫌にょろ」
女子A「泣きながらにょろ言ってるよ、キメェ」
一同「アハハハ」
鶴屋(もうダメ、家も学校も…あっ、ハルにゃん。あの子達なら私を受け入れてくれるっ
みくるだって、あいつらに脅されて仕方なしだったにきまってるっさ)
みくるだって、あいつらに脅されて仕方なしだったにきまってるっさ)
放課後 文芸部室前
鶴屋(さすがにちょっと緊張しちゃうねっ)
ハルヒ「よし、決まりよ。今度のSOS団合宿は湖ね」
鶴屋(あっ、またうちの別荘使わせてあげるって流れで入ろっ)
キョン「宿とかどうすんだよ」
ハルヒ「古泉くん、孤島の時みたいに誰か知り合いいない?」
古泉「探してみますが、今週末ではちょっと厳しいですね」
鶴屋(いよいよ、私の出番だねっ)
キョン「また鶴屋さんにでも聞いてみるか?湖の別荘持ってそうだし」
ハルヒ「いや、それは避けたいのよね」
キョン「どうしてだ?」
ハルヒ「今回はSOS団で行きたいの、それにあの人どうもうるさくてね」
キョン「お前が言うなよ。でも確かにちょっとウザイな」
ハルヒ「みくるちゃんごめんなさいね、友達の悪口言っちゃって」
みくる「いいですよ、私も本当は苦手なんです。何かというと私にかまってきて
ちょっと煩わしいなと思ってたんです。」
古泉「あなたが人を嫌うとは珍しいですね」
みくる「嫌いじゃないですよ、ただちょっと鬱陶しいなと思ってるだけです」
古泉「それを嫌ってると言うんですよ、朝比奈さん。僕も彼女はどうも…ね」
みくる「え?え?嫌いと鬱陶しいは違いますよ。長門さんはどう思います?」
長門「……目障り」
キョン「長門ヒデェな、ハハハ」
一同「アハハハ」
ハルヒ「よし、決まりよ。今度のSOS団合宿は湖ね」
鶴屋(あっ、またうちの別荘使わせてあげるって流れで入ろっ)
キョン「宿とかどうすんだよ」
ハルヒ「古泉くん、孤島の時みたいに誰か知り合いいない?」
古泉「探してみますが、今週末ではちょっと厳しいですね」
鶴屋(いよいよ、私の出番だねっ)
キョン「また鶴屋さんにでも聞いてみるか?湖の別荘持ってそうだし」
ハルヒ「いや、それは避けたいのよね」
キョン「どうしてだ?」
ハルヒ「今回はSOS団で行きたいの、それにあの人どうもうるさくてね」
キョン「お前が言うなよ。でも確かにちょっとウザイな」
ハルヒ「みくるちゃんごめんなさいね、友達の悪口言っちゃって」
みくる「いいですよ、私も本当は苦手なんです。何かというと私にかまってきて
ちょっと煩わしいなと思ってたんです。」
古泉「あなたが人を嫌うとは珍しいですね」
みくる「嫌いじゃないですよ、ただちょっと鬱陶しいなと思ってるだけです」
古泉「それを嫌ってると言うんですよ、朝比奈さん。僕も彼女はどうも…ね」
みくる「え?え?嫌いと鬱陶しいは違いますよ。長門さんはどう思います?」
長門「……目障り」
キョン「長門ヒデェな、ハハハ」
一同「アハハハ」
その日、学校で飛び降り自殺が起こった。
その事件は地元紙の片隅に小さな記事として掲載されたが
皆すぐに忘れてしまったという
その事件は地元紙の片隅に小さな記事として掲載されたが
皆すぐに忘れてしまったという