YUKI burst error ⅩⅢ

 

 

 ……誰?

 わたしに話しかけてくるのは誰……?

 変……わたしはもうすべての機能が停止したはず……

 なのに……意思がある……どうして……?

 …… …… ……

 わたしを呼ぶ声が聞こえる……

 …… …… ……

 ……? インターフェイス全機能が再構築されている……

 なぜ……

 ここは……

 …… …… ……

 誰かがわたしを呼んでいる……

 この声は……

「……長門」

 この声は……いつもわたしに勇気をくれる彼……

「……長門さん」

 この声は……いつも爽やかな笑顔を浮かべている彼………

「長門さん……」

 この声は……いつも無邪気な笑顔を見せる彼女……

「有希……起きる時間よ……」

 この声は――




 …… …… ……
 …… ……
 ……




「さぁて! これからSOS団ミーティングを始めます!」
 ハルヒが満面の笑顔で団長席の椅子に仁王立ちして演説を始めた。
 まあ聞くまでもない。聞いたところで理解不能の演説だからな。
 やれやれ。
 あの閉鎖空間から戻ってきたはいいが、いったいこれからどうすりゃいいんだ?
 ハルヒは俺がジョン・スミスで朝比奈さんが未来人で古泉が超能力者で長門が宇宙人だってことはもちろん、自分自身が都合よく世界を改変できるってことを知ってしまったんだ。
 いったいどんな風に世界が今後揺らぐか分かったもんじゃない。


 なんてな。


 実はもう、ハルヒの記憶からはあの日のことは消えているんだ。
 何故かって?
 決まっている。長門がそれをしてくれた。
 長門はあっさり見つかった。
 それも元の長門でな。
 場所は長門が住んでいた高級分譲マンション708号室。
 何でこんなところに飛ばされていたのか分からんが想像はつく。
 ハルヒが言った言葉だ。

 ――あなたがどこに連れて行かれようがあたしたちが必ずあなたを探して見つけ出す! そしてまたみんなでSOS団の部室に戻るんだから!
    あたしのSOS団から離脱者が出るなんて天地がひっくり返ろうがあたしは認めない! だから有希! あなたを連れ戻す!――

 という訳だ。
 ハルヒが本気で一心に願った事柄は現実になってしまうんだ。こういうときは世界を都合よく変革できる能力ってのは便利だよな。
 みんなで部室に戻るって言ったもんだから、次の団活までに全員が揃わなきゃならなくなるって寸法だ。
 でなきゃSOS団の活動がいつまでたっても再開しないことになる。
 そんなこと俺や古泉や朝比奈さんはもちろん、ハルヒが他の誰よりも望むはずがない。
 だからな。まったく、あの涙の別れは何だったんだ?と拍子抜けするくらいあっさり見つかっちまったんだ。
 まあ長門を見つけたときはみんな、もう一回嬉し涙を流したけどな。
 それも無事な姿だったからなおさらだ。
 その日、俺たちはみんなで長門の部屋のリビングで雑魚寝した。
 誰もが誰一人失いたくなかったからな。おかげで団結力が強化された気分だぜ。
 んで、その夜の内に長門がハルヒから記憶を消してくれたんだ。
 おっと、都合が悪いからじゃないぜ。
 確かに全員の特殊能力を知ってしまったハルヒがどうなるかを考えれば怖い部分もあるがそんな些細なことじゃない。
 一番の理由はハルヒから俺たち全員を失ったあの絶望感を消してやりたかったからだ。
 俺にも経験がある。
 ハルヒ、長門、古泉、朝比奈さんの全員を失ったあの絶望感は誰にも味あわせたくない。あんな記憶なんざ俺一人が背負っていりゃいいことだ。他に俺には何もできないんだから。
 もっとも、古泉、長門、朝比奈さんには今回の出来事に関しては記憶を共有してもらっている。理由は三人とも記憶抹消を拒んだからだ。
 分かる気がする。
 たぶん、三人とも俺と同じ気持ちだ。
 長門の重荷を長門一人に背負わせたくない、そう考えたんだろうぜ。
「こらぁ! キョン! 何をぼぉっとしてんのよ! そんなんじゃまた罰金よ罰金!」
 部室に響くハルヒの怒鳴り声もどこか心地いい。
 俺は渋々、でもないがハルヒに視線を向けることにした。




 

◇  ◆  ◇  ◆  ◇  ◆  ◇  ◆  ◇  ◆  ◇  ◆  ◇  ◆  ◇  ◆  ◇  ◆  ◇  ◆  ◇  




 

「あらあら、残念ですわね。せっかく涼宮ハルヒの情報本流能力を解析できると思っていたのですが――」
 少しだけ強い風が吹き付ける、旧館を見下ろす屋上で一人の美少女が、その風に緩やかなウェーブのかかった髪を委ねていた。
「まあ、いいとしましょう。それにその方が都合がいいかもしれませんし」
 そう呟き、涼やかな笑みを浮かべて瞳を伏せて踵を返す彼女。
 が、少女の足が止まる。
 なぜなら、
「おや、いつからそこにお出でで?」
 しかしまだ、彼女には余裕があったようだ。と言うのも彼女は今、目の前に突然現れたような気配を醸し出す、黒い制服を纏う黒髪の少女に見覚えがあったから。
「―――――今回の―――――原因は―――――あなた―――――?」
「ふふ、天蓋領域さんはどうして、ちゃんと話せるように創らなかったのかしら?」
 黒い髪の少女の平坦で物静かな問いに、ウェーブの髪の少女はどこか揶揄っぽく答えになっていない答えを返す。
「私の―――――質問に応える―――――べき―――――」
 が、黒髪の少女はあまり気を悪くしたそぶりも見せず、というかどこか興味無さげと言ってもいいくらいの最初の問いかけ並みの平坦な声で再度聞き、対するウェーブ髪の少女はまだ余裕の笑みを浮かべたまま、
「だとしたらどうします?」
 と切り返す。
「許さない? でも許さないとしてどうされるおつもりで? 私たちがひと悶着起こせば私たちの上の存在も黙っていませんよ。最悪、全面戦争に突入しかねないかも」
「―――――だから―――――?」
「え……!?」
 瞬間、ウェーブ髪の少女から笑みが消え、と、同時に黒髪の少女の姿を見失う。
 ウェーブ髪の少女の傍を一陣の風が過ぎ去った、そう認識した刹那、彼女はその場に両膝をついていた。
「あなたは―――――長門有希という呼称の―――――インターフェースより―――――はるかに―――――劣る―――――」
 背後から再び平坦な声が聞こえてくる。
 むろん、ウェーブ髪の少女の表情には先ほどまでとはうって変わった恐怖が浮かぶ。目の焦点がずれ、全身に冷たい汗が噴き出している。
「長門有希と―――――私に共通すること―――――それは―――――本来―――――有機生命体が―――――持つべき感情の一つを―――――著しく抑えられていること―――――故に―――――その分を『力』に―――――上乗せできること―――――」
 ウェーブ髪の少女の表情はさらに強張った。
「あなたが―――――長門有希の―――――情報操作を―――――敢行できたのは―――――単に長門有希の―――――不安定動作に―――――付け込んだだけ―――――なお―――――忠告しておく―――――」
 背後から黒髪の少女という名の恐怖が足音となって近付いてきていることを理解できている彼女は恐怖に慄き震えながら振り向くことさえできない。
 しかし、
「二度目は―――――無いから―――――」
 そう呟きながら黒髪の少女は屋上の踊り場へと静かに消えていった。
 残されたウェーブ髪の少女。
 彼女には理解できたのである。
 黒髪の少女は自身の脅し、情報統合思念体と天蓋領域が全面戦争になる、という話を全く信じていなかったことを。自分のハッタリを完全に見破られていたことを。
 そうなのである。
 今回のウェーブの髪の少女の行動で、先に仕掛けていたのは彼女であり、黒髪の少女は涼宮ハルヒを守ったことになるのである。
 情報統合思念体も天蓋領域も涼宮ハルヒを重要視しているという点では同じであるから、黒髪の少女と自分がいざこざを起こしたところで、両存在とも関与してくることはあり得なかったのだ。
 ウェーブの髪の少女はただ、這いつくばったまま、体の震えが止まるのを待つしかできなかった。




 

◇  ◆  ◇  ◆  ◇  ◆  ◇  ◆  ◇  ◆  ◇  ◆  ◇  ◆  ◇  ◆  ◇  ◆  ◇  ◆  ◇



 

 さて、一連の騒動が終止符をうち、再び俺たちの元には、いつもの、と言うと平凡なのかそれとも異常なのかはさっぱり分からん日常が戻ってきた。
 まあ、世界がいきなり改変される異常さに比べれば、いくらハルヒが発天候な思いつきをしようが世界が揺るがないのであれば健全な非日常と言ってもいいだろう。もっとも非日常って言葉に健全という形容詞をつけるというのはなんとも矛盾しているがな。
 とと、話を戻すが、となれば当然、週末は例のアレだ。
 もっとも今回は少し違うぜ。
 ちょっと思うところあって俺は古泉と朝比奈さんと長門に一つ口裏を合わせてもらった。
 おっと、別にハルヒをのけものにしようとしたわけじゃない。
 単にハルヒを驚かせたかっただけだ。
「ちょっとキョン! 言わなかった? 結託したら結託した全員が奢りなのよ! じゃないとあんたがあたしより早く来れるわけないじゃない!」
 などと、一番遅れてきたハルヒが開口一番、俺にそう詰め寄ってきたわけだが、もちろん、それが俺の狙いだ。
 つか、何で俺がお前より先に来ていたら、俺たちが結託していたことにされなきゃならんのだ?
 まあ今回は明らかに俺の誘いに連中は乗ったわけだから、
「もちろん覚えているさ。だから今回は俺と長門と朝比奈さんと古泉でお前に奢りゃいいんだろ?」
 と言う訳で白々しく苦笑を浮かべた振りをしてハルヒを宥める俺。
 むろん、ハルヒがそれを納得するわけもなく、
「馬鹿言ってんじゃないわよ! どうせあんたがみくるちゃんたちを巻き込んだんでしょ? だったら、あんたが罰として全員に奢りなさい!」
 何だそれ? どうあっても俺に奢らせたいだけじゃないのか?
「まあまあ涼宮さん、彼の話に乗ったのは我々の責任です。彼一人に責任を負わせなくてもいいじゃありませんか。それに我々が出し合えば、いつもより豪華な食事に涼宮さんを招待できるのですし、ここは平にご容赦を」
 ナイス古泉。今回ばかりはお前に感謝してやってもいいぜ。
 ところが、ハルヒの奴はまだむくれたまま、
「でも、それってみくるちゃんや有希もお金を出すってことでしょ? キョンの所為でみくるちゃんや有希までお金を払わなきゃいけないなんて可哀想よ」
 そういうお前は俺に奢らせることに罪悪感を抱くことはまったくないのか?
「いいんです涼宮さん。あたしもキョンくんのアイディアを了承の上です」
「わたしも」
 俺がツッコミを入れる前に朝比奈さんと長門がフォローを入れてくださいました。まあ、全員一致なんだから今回は勘弁してくれ。
 それにしても長門がいつも通りというのはなんとも言えない安心感を得られるもんだ。
「むぅ……なんか気に入らないわね。あたしだけ蚊帳の外って感じがして……」
「そう言うなって。その分の償いはたっぷりするつもりさ」
 そう言って俺は歩き始める。
「ちょっと、どこ行くのよ? いつもの喫茶店はこっちよ」
 当然、ハルヒが呼びとめる。
「いいんですよ涼宮さん。今日はこっちです」
 満面笑顔の朝比奈さんが珍しくハルヒの手を取り俺を追ってきて、その後ろ古泉と長門が肩を並べて付いてきていた。
 歩くこと十数分。
 そこにあるのは一軒の木造平屋建てだが一目でわかるくらいセンスが悪くない喫茶店以上レストラン以下の料理店。
 木造と言ったが正確には樹木を基調にした、と表現した方がいいかもな。
「ま、高校生の小遣いだ。このレベルで勘弁してくれ。けど、いつもの喫茶店やマクドナルドよりはいいものを食えると思うぜ」
「へえ、こんなところにこんなお店出来たんだ。何よ言ってくれればあたしだってお金出したわよ」
「そうかい? しかしまあお前にお金を出してもらうってのは意味ないんだよな」
「へ?」
 ハルヒが呆気にとられた返事を返している。そんな俺たちの後ろでは朝比奈さんと古泉が笑顔で佇んでいて、それがますますハルヒを混乱させてしまっているようだが、まあいいだろう。
 さ、入ろうぜ。
 促して、俺はからんころんと音を立てる扉をくぐり、奥の部屋、だだっ広い部屋に大きな正方形の机と、向かい合う形で、そうだな、四、五人は座れそうな木製ベンチが置いてある部屋に進み、
「あ――!」
「と言う訳だ。さすがにこれをお前にお金出させるわけにはいかんさ」
 ハルヒが驚きの声を上げるその視線の先には一つの巨大なホールケーキが置かれているのである。
 そしてその表面には、
「おめでとうございます。そしてありがとうございます涼宮さん」
「SOS団ができてから今日でちょうど一年なんですよ。ほら、あたしが初めて部室に連れて行かれた日に涼宮さんが名称宣言したじゃないですか」
 古泉と朝比奈さんが祝福の言葉を贈り、
「わたしもあなたには感謝している。だから古泉一樹が言ったとおり、祝福とお礼を一緒に言いたかったから彼の提案を受け入れた」
 長門もまた、まあ微笑を浮かべることなく淡々ではあるがそう言った。
「何よ……何よみんな……」
 お? ハルヒの声が震えてやがるな。ふふっ、こいつにも感極まるって感情があるってことか。
 って、あら?
「でもさ、これじゃ多くない? いくらなんでもあたしたちじゃ食べきれないわよ?」
 おーい。感動の涙くらい見せろよな。それともこれがハルヒらしさってやつか? と言うかこんな時まで強がらなくてもいいとは思うんだが。
「ああご心配なく。今日はちょっと招待客もいますので。もうすぐ着くと思いますから、先に席に座っていましょう」
「う、うん。って、招待客?」
「あ、着いたみたいです~~~こっちですよ~~~」
 俺たちが席に着く前に、朝比奈さんがとっても明るく呼んでおられます。
「やあ、この度はご招待に預かり、心から感謝するよ」
 相手もまた、気さくな笑顔で返してきた。
「って、佐々木さん!?」
 もちろん、素っ頓狂な声を上げたのはハルヒだ。その後ろには橘京子と周防九曜もいる。
 あれ? 藤原は?
「彼なら『僕は休日までお前らと一緒に居るつもりはない』とか言って来ませんでしたのです」
 俺の問いに、橘京子が苦笑を浮かべて応えてくれる。まあ、あいつらしいっちゃあいつらしいか。
「ちょっとキョン!」「い、いてっ! 何だよ!?」
 ハルヒが俺の耳をちぎらんばかりに引っ張ってきた。
 いやまあ佐々木が来ればこういう反応を見せるんじゃないかとは思ったが。
 つってもまあ勘弁してくれ。お前の記憶からは抹消させてもらったが、こいつらには今回、とっても世話になったんだ。だったら少しでも早くお礼したくなるのが人としてのサガってやつだ。
 で、これが長門と古泉と朝比奈さんが俺の提案に乗ってくれた理由だ。
 まあ、ハルヒに言う訳にはいかんがな。もちろん、佐々木たちにも口止めしてある。
 あくまで今日はSOS団設立一周年記念親睦会が建前だ。
「いいだろ? 佐々木は俺の中学時代の一番の友人なんだぜ。ならお前とも友人になってほしいと思うのは当然だろうが」
「ふ~~~ん……友人ねぇ~~~」
 あれ? 何か声が刺々しいんですけど?
「くっくっくっ、涼宮さんには僕がキョンの友人に見えないのかい? だとすれば何に見えているのかな?」
 佐々木! お前は何、火に油を注ぐようなこと言ってやがる!?
「あ、そうね! じゃあ佐々木さんはこっちで、ほらキョン! あんたはここ!」
 何をいきなりぎくしゃく仕切るんだか。まあ団長だから仕切るのは自分の仕事とか思っているのかね?
 あと、何で俺と佐々木を隣同士にするんだ?
「いや、そこは涼宮さんの席だろう。僕は別の席にさせてもらうよ。と言うより、僕の望みはここだ」
 なんとも涼やかな笑顔の佐々木が座したのは、
「前にキョンが、『北高にはお前と話が合いそうな奴がいる』とか言っていたからね。それはたぶん、彼のことだと思ったんだよ。橘さんからもよく聞かされていたし、先日、挨拶された時にそういった雰囲気を出していたからさ」
 そう、古泉の隣だった。
「いいのですか? 僕の隣で?」
「もちろんだ。古泉くんはキョンの友人なんだろ? だったら、僕も君の友人になりたいのさ」
「恐縮です」
 満面笑顔の佐々木に苦笑を浮かべる古泉。
「あぁ! だめです佐々木さん! そいつは私たちの敵なのですよ!」
 で、当然黙っていないのは橘京子だ。もっとも、
「それに僕が古泉くんと親睦を深めることができれば、橘さんも古泉くんと仲良くなってくれるかもしれないからね」
 あっさり佐々木が橘京子の敵対心を霧散させたりする。
「うぅ……佐々木さんがそう言うのであれば……」
「分かってもらえて嬉しいよ」
 と言う訳で、俺の目の前には古泉、佐々木、橘京子が並んで座り、一番向こうに居るのは周防九曜だ。
 んで、こっち側は俺、ハルヒ、朝比奈さん、長門の順。
 え? 長門と九曜が向き合うってか?
 うわ、今後の展開が見えた気がしたぞこれは。


 さて、大きいケーキも八人もいれば全員でたらい上げることができ、食後のコーヒーの味を堪能しながら佐々木と古泉が何やら会話を交わし、そこに橘京子が割ってくる。橘京子の不満はくすぶったままでも佐々木はむしろ逆に、橘京子に古泉と仲良くするよう促すものだから、古泉としてはなんとも笑うしかないよな。
 ハルヒは俺と朝比奈さんの追加注文を勝手に頼み、自分の皿がまだ残っているというのに、俺の皿と朝比奈さんの皿から料理をパク付いている。もちろん、輝くばかりの300ワット増しのあの笑顔で。
 俺も朝比奈さんも苦笑を浮かべるしかないけどな。
 何? なんだか一つ現実から目を逸らしていないかだと?
 ああ、もちろん気付いているさ。
「あ、あの~~~食べ過ぎは体に良くないと思うんですけど……」
 朝比奈さんが気遣う困った笑顔で言うその先で、
 長門と周防九曜は、あたかも張り合うかの如く、両脇にお皿を高く積み上げて脇目も振らず絶賛食事中。
 どうやら宇宙人の食欲は上が違っていようとも底なしのようだ。
 しかしだな。
 俺はそんな長門がどこか楽しんでいるように見えていたんだ。





 なあ、長門――この世界も面白いだろ――





 なんて思いながらな。
 

 

 

YUKI burst error(完)


|