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 第一章(オリキャラ出ます)

 

 六月二十三日

 

 俺達はいつものようにSOS団アジト・・・・・・もとい文芸部部室で暇をつぶしていた。てかこんなところにいる時点で用事があるわけないしな。(そもそもほかのメンツは、ハルヒが目当てでここにいるんだし)それに無断休めばハルヒからの電話コールの嵐が待っているわけで、SOS団を休むのはほぼ不可能ということになる。

 

 おもわずため息が出るね。

 

 「なにため息ついてんのよキョン?まさかSOS団をサボろうなんて思ってるんじゃないでしょうね?」

 

 「・・・・・・ちげーよ」

 

 いつも思うんだが勘が鋭すぎるんじゃないか? 女の勘ってヤツなのだろうか。情報ナントカ思念体の奴らはまずハルヒの勘をもうすこし弱くするところから始めたほうがいいと思う。でないといずれ正体がバレるぞ。それくらいできると思うんだが・・・・・・。

 

 「勘というのは人間がかつての経験や思いつきで決めるもの。弱くするということはできない」

 

 長門が本を見ながらそう呟いた。わざわざ解説どうもでも長門俺さぁ言ってないから、しかもハルヒいるし。

 

 「有希なにそれ?心理学?」

 

 さっそく食いついたぞハルヒのヤツ。

 

 「・・・・・・独り言」

 

 そんな独り言を喋る地球人とは友達になれそうにないな。 

 長門は宇宙人だからセーフだけど。(我ながら変な理由だな) 

 

 「長門さんそれでは運や不幸などもそうなのですか?」

 

 俺にチェスで現在三連敗中の古泉が口をはさんできた。いちいち掘り返すな。

 

 「それは確率の問題」

 

 長門も答えなくていいから。

 

 「あの~さっきからなにを喋ってるんですか?」

 

 朝比奈さん、俺にもわかりません。

 

 「なんか哲学みたいなこといって宇宙人みたいね」

 

 「!!!!」

 

 「どうしたの?」

 

 「「「「なんでもない(です)」」」」

 

 何なんだろうこの異常なまでの勘は、本当にバレるかもしれないんじゃないのか・・・・・・。

 まぁ今のハルヒはそれくらいで世界を壊したりトンチキな空間に引きこもったりしないだろう。

 

 この油断が後にとんでもないことになることを俺は知らない、でもそれは別の話。

 

 長門はぱたりと本を閉じた。SOS団終了の合図だ。

 

 「じゃあ終了!」

 

 ハルヒが大きな声で宣言する。了解団長さん。

 俺はチェスの駒を回収し箱に入れると古泉に手渡す。古泉は手早く片付けて俺と共にとっとと部室の外へ出て朝比奈さんの着替えを待つ。

 

 いつもどうりだった。ここまでは。

 

 俺達が五人揃って下校している時にそれは起こった。

 

 「みんなに相談があるんだけど」

 

 ハルヒは立ち止まってカバンに手をつっこむと八枚の紙をそれぞれ二枚ずつ俺達に配った。

 

 「ねぇ!どっちが正しいと思う?」

 

 「その前にこれなんだ?」

 

 手渡された紙をみてもなんかわけわからんし。

 

 「みてわかんないの七夕よ!七夕!」

 

 「この数式だらけの紙がか?」

 

  ほかには・・・・・・うん、やっぱ数式しかねぇ。

 

 「はぁ・・・・・・」

 

 ハルヒがまるで、出来の悪い我が子見るような目をしている。ため息される筋合いねぇんだが。

 

 「あのぉ~」

 

 朝比奈さんもわからないっすよね~、そおっすよね~。

 

 「これって七夕の願い事の届き方ですよね。」

 

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・え?

 

 「そうよみくるちゃん!ほらキョン、みくるちゃんもわかってんのよ!」

 

 えええええええええええええええええええええええええええええええええええ!!!!!!

 

 どれだけ想像力豊かなのあなた! 豊かなのは胸だけにしなさい! つーかあなたは狼狽キャラでしょう!!

 

 「しかしなんってこった朝比奈さんにすらわかるのかよ・・・・・・」

 

 「<すら>って少しバカにしてません? 」

 

 「あぁいえ・・・・・・はぁ」

 

 「何でため息つくんですか!」

 

 いや朝比奈さんが悪いんじゃないんだがなんかこう・・・・・・はぁ。

 なんか絶望したのでとりあえず古泉に話しを振ろう。

 

 「古泉」

 

 「・・・・・・」

 

 後ろを向いたまま古泉は動こうとしない。なにこれイジメですか?

 

 「古泉君?」

 

 「・・・・・・」 

 

 ハルヒが話しかけても応答しない。

 

 「古泉!」

 

 「あっ、はいなんでしょう?」

 

 古泉はようやく気づいてこちらを向いた。

 

 「どうした? さっきから呼んでるのに?」

 

 「いえ・・・・・・ちょっと知り合いっぽい人がいまして。」

 

 そう言うと古泉はむこうの歩道に指を指した。見てみると三人の女子がしゃべりながら俺達と逆方向に歩いている。あの制服は確か

 

 「光陽園の生徒か・・・・・・。」

 

 でも変だ、あの学校はもっと下にあるしこれより上には北高以外はほとんど何もない。それにもし家があるなら普通北高にいくと思うんだが・・・・・・やっぱむこうの方がいいのかもな。

 

 「真ん中の方です。確か転校したはずなんですが、いったいなんで? 」

 

 「戻ってきたんだろ」

 

 つーかそれしかねぇだろ。

 

 「中学の知り合いか? 」

 

 「正確には知り合いの妹ですね」 

 

 「じゃあそのお姉さんと仲良かったんだ」

 

 「ええ・・・・・・まぁ」

 

 ハルヒの質問に古泉は少し言葉濁した。まぁ昔のことはあんまりしゃべりたくないんだろう。

 

 「なんなら会ってきたらどうだ? 」 

 

 「えっ」

 

 古泉は意表をつかれたようで目をまるくした。

 

 「いろいろ話したい事もあるだろう」

 

 古泉にだって過去があるだろうし。

 

 「いいだろハルヒ」

 

 「うん、いいわよ話してきても」

 

 「・・・・・・」

 

 古泉は少し考えるしぐさをし、

 

 「すみません先に帰ってくれませんか?」

 

 「いってらっしゃい」

 

 ハルヒはそういって俺たちは先に行っていた長門を追いかけた。

 

 おそらくこれが原因だったのだろう。

 

 もう少し早く気づくべきだった。

 

 

 六月二十四日

 

 昨日の事が気がかりではあったのだが、古泉にも知り合いはいるだろうしあまり気にしていなかった。

 むしろ俺はハルヒの七夕計画の方がよっぽど気がかりだね。去年にベガとアルタイルにお願いしたじゃねぇか。

 

 「頼んだ者勝ちなのよ! こういうのは! 」

 

 わがままこの上ねぇな。口には出さないが。まぁどうせ天罰が下ったとしてもハルヒだけだろ・・・・・・たぶん。

 

 そんなこんなで放課後になった。

 俺とハルヒはいつものように部室へ向かっている。

 

 「ところであんたはどう思う? 」

 

 「どう思うってなにがだ? 」

 

 「昨日のあれよ」

 

 あぁ、あの七夕理論ね。俺じゃなくて朝比奈さんあたりに聞けよな、理解してただろ。

 

 「ちーがーう!古泉君の事よ」

 

 そっちの話はしないほうがいいと思うぞ。

 

 「? なんで」

 

 「あのとき古泉しゃべりにくそうだったろ」

 

 「うん」

 

 「もしかしたらなんかいやな思い出があるのかもしれないじゃないか」

 

 「まぁそうね・・・・・・うんそうね! 」

 

 理解してくれたらしい。そういってそれ以上追及しようとせず七夕の事をいろいろしゃべることとなり、あっという間にに部室の前についた。

 

 一瞬ここに古泉がいないんじゃないのかと考えたが、すぐにその考えを捨てた。

 

 アイツが・・・・・・古泉が、このSOS団を裏切るわけがない。

 

  

 そして俺は扉を開けた。

 

 

 お茶淹れる朝比奈さんがいた。

 

 

 本を読む長門がいた。

 

 

 一人でチェスをする古泉が・・・・・・

 

 

 「・・・・・・嘘だろ」

 

 

 

 いなかった。

 

 

 

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