光陰矢のごとしとはよく言ったもので、俺たちSOS団こと涼宮ハルヒと愉快な仲間たちによる奇想天外吃驚仰天、ある意味阿鼻叫喚とも言える数々の事件から早3年が過ぎた。
思い返してみればかなり充実した日々とも言えなくもない、というかかなり充実していたと思えるあの高校生活も今では思い出の中での話になってしまった。
卒業、入学、成人…と様々なイベントをを迎えた後、ふとした瞬間に『あぁ、俺も年とったんだなぁ』などと思うこともあるものの、まだ大学生の俺にとってそれはひよっこの安易な感傷に過ぎないことは言うまでもない訳だが、それでも高校生活が時折恋しくなるのはやはり俺自身があの時間を満喫していたことに他ならない。
高校卒業後のSOS団といえばそれぞれが相応の大学へ進学したが、それがSOS団解散へ繋がるかというけったいな話しになる訳はなく、月に何度か会っては適当に暇を潰していたりする。

はてさて。
 
ここまで長々とそれなりに卒業から今までの話をズラズラ並べた訳なのだが、実のところ今回の話にSOS団は大して絡まなかったりする。
―――いや、まぁ絡んでないといえば若干違う気もするのだが。
正直、SOS団が発足していなくてもひょっとしたら今回の話は成り立ったのではないか、とも思うのだが、それはこの話に関わった全ての人々に失礼な考え方でもある。
思えば、あの再開だって仕組まれたものかもしれないし、ひょっとしたら神様のチカラとやらかもしれない。
ただまぁ、一つ言えることが在るとするのであれば。
 
 
これが、俺と佐々木の話だって事だ。

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最終更新:2010年03月15日 21:57