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「なあ古泉、ハルヒの力は過去にも影響するのか?」
「ええ、多分。洞窟で涼宮さんがやっぱり気のせいだと思っていたのなら、あの島には多分、今は誰もいないはずです」
それを聞いて少し安心だ。
ハルヒも、あの島に本当に殺人鬼がひそんでいることは望んでいないだろう。

と思っていると、先ほどまで女4人で話していたハルヒがこちらに近づいてきた。
「古泉君、そろそろお弁当買ってきてちょうだい」
「かしこまりました」
ハルヒにそう言われ、古泉は売店まで行く。
まあ、これぐらいの罰で許してもらえてよかったじゃないか。
どうせ、その金は機関とやらからだろ。

で、ハルヒはというとてっきりそれを言ったら女性陣のもとへ戻るのかと思ったが、先ほどの古泉の位置で、突っ立っている。
柵にもたれかかり、海の流れを見ているようだ。
そして俺は、そのハルヒの横顔を見て、迂闊にもキレイだと思ってしまった。

「なんだかんだ言っても、楽しかったわね」
ハルヒが呟く。
「ああ。俺としちゃあ、もうちょっと島らしい遊びをしたかったが」
「まあ、少しは泳げたからいいじゃない。今度プールにでも行きましょうよ」
「そうだな」
海からの風がハルヒの髪をなびかす。
さっきの『迂闊にも』はなしにしてくれ。

「新川さんもいい人そうじゃない。ただ、あいつと名前が同じなんてかわいそうなんだけど」
多分、同じクラスの荒川のことを言ってるのだろう。
だが、俺はあいつのことよく知らないからな。分からん。
「あそこまで最悪な男はいないわね。仮入部のときにあたしの腰蹴ってきたのよ!」
確か・・・あいつは空手部だったか?
だが、蹴ったのもお前がその前に何かやらかしたんじゃないのか?
「そんなことないわよ。あの時ね・・・」

それから、ハルヒはその時の様子を語った。
確かに、思ってたよりはハルヒは悪くなさそうだ。
殴ろうとしたのはどうかと思うが、それもふせいだんだから、それだけでいいだろ。
その後、別に蹴らなくても。

「全く、女のあたしにそんなことしていいと思ってんの!」
いや、それ以前にお前が男をジャガイモ程度にしか思ってないだろ。

「あいつは中学の時から・・・」
それからもハルヒの話は続く。
ああ、あいつも中学は谷口やハルヒと同じ東中か。
そういえば、俺が最初にハルヒに話しかけたときに笑ってたような・・・

「あんなヤツと比べたら、谷口がマシな人間に思えてくるわ」
そこまで荒川はひどいのか!
「まあ、漢字が違ってるだけよかったわ。字のとおり荒川は荒れてるって感じ」
そうかもしれんが、新川さんが新しいとは思えないな。
ところで、いつ漢字まで教えてもらったんだ?

「後、同じ中学出身の、鈴木」
鈴木?一番最初の座席で俺の前に座ってた人か。

「仮入部したときに、一緒に試合することになったのよ。部長さんが同じクラスだからって変な気をつかって一緒のチームになって」
お前は、鈴木のことも嫌ってるのか?
「別に嫌ってはいないけどね。ただ役立たずなのよ」
鈴木も、まだ入ったばかりだから弱いのはしかたないだろ。
「違うわよ。あいつ中学のときもバレー部だったの。本当にちゃんと行ってたのかしら?」
あいつはバレー部か。
「球技大会がバレーボール部になったら、ちょっと心配ね。まあ、あたしがいるから大丈夫だけど」
すごい自信だな。

「他にも、日向とか・・・同じ中学出身のやつはなんかね。高遠はまあ、マシかもしれないけど」
そういや、前に谷口が言ってたかな?
うちのクラスの東中出身は・・・10人ぐらいだって。
たった30人のクラスで、4校からのうちの1校だけが10人って多いな。
まあ、東中は4校の中でも北校から近いほうの中学だし、
俺の中学は校区の関係上、市立に行ったヤツが多いからな。
そこまで言うほど多くはないのかもしれん。

と、柵にもたれかかって海のほうを見ながら、俺はそんなことを考えていた。
少し、横目でハルヒのほうを見てみる。
ハルヒもこっちのほうを見ているようだ。
「何見てんだ?」
「えっ!えっと、あんたの・・・情けない顔よ」
「はぁ?」
「あんたもね、古泉君くらいのサプライズをあたしに提供しなさい。内容によっては、副々団長の承認も考えてあげなくもないわよ」
いらねーよ。そんな階級。
「そうね、あんたには雑用がぴったりだわ」
それもそれでむかつくけどな。
「あっ!古泉君が帰ってきたわ!お昼にしましょ!」
そう言って笑顔になって、ハルヒは他のメンバーのもとへ駆け寄った。
やれやれ。

ところで、さっきのハルヒの目線は俺の顔よりも首のほうを見ていたような気がするんだが、本当にどこ見てたんだろうな?
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