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森「ネットつまんなーい……」

古泉「プニルのタブ4段並べてる人が言う台詞ですか、それ……」

森「お酒入ってる時だけおもしろいんだよ」

古泉「末期ですねえ」

森「七時まだかー」

古泉「あと五時間です」

 

 

 

 


森「お前学校いかないの?」

古泉「あんたが暇だから行くなっつーから休んだんじゃないですか」

森「あー」

古泉「おかげで僕もド暇ですよ」

森「お前思ったよりつまんない」

古泉「今月それ35回目です、聞くの」

 

 

 

 

森「酒」

古泉「だーめ」

森「あー」

古泉「ジョジョのOVA借りてきたの見ればいいじゃないですか」

森「見るのもだるい」

古泉「もう死ねよ」

森「なんか言ったか」

古泉「なーんにも」

 

 

 

 

森「んかないかな」

古泉「ニコニコめぐりでもしてたらどうでしょうか」

森「もうつまんない」

古泉「ぷん太あさり」

森「読みつくした」

古泉「ネトラジとか」

森「他人の聞いててもなあ……」

古泉「雨うっとうしいですねえ」

 

 

 

 

森「ネットでピザとか言われた」

古泉「あなた朝食と夜酒しか食物摂取しないじゃないですか」

森「なんか食うのとかだるいし」

古泉「寝たらどうですか」

森「眠くない」

 

古泉「ふむ、食欲も睡眠欲もないとなると……」


森「昼間から?」

古泉「大学生じゃあるまいし」

森「古泉相手じゃさー」

古泉「けっ」

 

 

 

森「あー包帯うっざ」

古泉「足折れてんですから仕方ないでしょう」

森「閉鎖空間いきたいなー」

古泉「治ったらね」

森「包帯の上からちょっとこう押すのが気持ちいい」

古泉「ドマゾが」

森「こういうとっから始まるのよ」

古泉「そうですか」

森「はじめはつき指をじーんと押すと気持ちいいのから始まって」

古泉「それもう散々聞きました」

 

 

 

森「あと何時間」

古泉「もうすぐ三時ですから、四時間ですね」

森「マジで暇」

古泉「ですねえ」

森「マジでやっちゃう?」

古泉「足治ったらね」

森「あーくそ骨折うざっ!」

 

 

 

 

森「ねー、キスぐらいできるじゃん」

古泉「それ、なんか暇つぶしになります? もって10分じゃないですか」

森「……あたしが舐めるとか」

古泉「あなたが何も満足しないじゃないですか」

森「じゃあなんとかしてよ!」

古泉「足治るまで何も出来ないんですって。もう三時間したらビール買ってきますから、それまでなんとかしのいでくださいよ」

森「あー……ぷん太更新してないや」

古泉「はあ」

 

 

 

 

 

森「んー……」カチカチ

古泉「ふあーあ」

森「…………」

古泉「…………」

森「んう……古泉、古泉」

古泉「何です?」

森「足、届く? あたしの足に」

古泉「……何をしろと」

森「こうちょっと、ぐぐって、優しく強く押して」

古泉「あの、わかってます? 安静にしてろってのに、なんで患部を余計傷まさなきゃいけないんですか」

森「いいからいいから」

古泉「あー、はいはい」ぐぐぐっ

森「んうううう……ゾクゾクきた……」

 

 

 

 

古泉「こうですか」ぐりぐり

森「っひ…………ぁー……うん」

古泉「あ」

森「……強いよ馬鹿」

古泉「すいません」

森「着替えるから手伝ってくんない?」

古泉「はいはい」

 

 

 

 

 

森「骨折は嫌だわ、やっぱ」

古泉「普通そうです」

森「突き指ぐらいが丁度いいんだよ」

古泉「どういう理論ですか」

森「あーまた一揆に暇」

古泉「一揆とな」

 

 

 

森「あんた性欲薄いよね」

古泉「そうですか?」

森「着替え手伝えさせても無反応だし、目の前でオナニーしても無反応だし」

古泉「あなたのはなんか慣れてしまったんですよ」

森「なんかひどい」

 

 

 

 

森「あー……オナニーし終わっちゃったし本格的にやることないなー」

古泉「なんだかんだでもうすぐ四時じゃないですか、あと三時間ですよ」

森「なんかゲームやろっかな……ディスクかえるのめんどいからこのまんまスイッチオン」

古泉「昨日ぼく五部ゲーやりましたよ」

森「あー、あれ。よし、今日こそセッコ倒す」

 

 

 

 

森「セッコ無理」

古泉「本当にゲームヘタクソですね」

森「あんたやって」

 

 

 

 

シャバダzッオラァッ アリアリアイアイアイアイアイアイアアイアイアイアイアリーヴェデルチ!!

森「あんたが上手すぎんのよ……」

古泉「もう飽きたんですか?」

森「勝てないゲームってだるい」

古泉「まあ、確かに」

 

 

 

 

森「お腹すいたなあ」

古泉「珍しいですね。何か食べます?」

森「モツ鍋食べたい」

古泉「どんだけ」

森「ホルモン系がいい」

古泉「夕食時にしません?」

森「んー、納豆でも食べる。夜ホルモン鍋食べいこう」

古泉「足」

森「松葉杖あるし、車だせばなんとかなるわよ」

古泉「はあ」

 



古泉「あ、そうだ、湿布変えないと」

森「え?」

古泉「湿布ですよ、湿布」

森「んー、やって」

古泉「はいはい、足出してください」

 

 

 

 

しゅるしゅる

かぱ

ぺりぺり

 

 



森「くすぐった」

古泉「足拭いたほうがいいですね」

森「ん」

ごしごし

森「……さすがにちょっと恥ずかしいんだけど」

古泉「何がですか?」

森「垢とか」

古泉「骨折してるんだから仕方ないでしょう。新しいの貼りますね」

ぺた

森「んっ」

古泉「よしと」

森「あっ」

古泉「はい?」

森「古泉の手つきが性的すぎた所為でエシディシに紙燃やされた」

古泉「なんという濡れ衣」

森「あーもーいーや」ブチッ

古泉「もう五時半か……」

森「ねー、晩飯誰か呼ばない?」

古泉「みんな仕事始めですよ? 月曜から飲んでられないでしょう」

森「んじゃキョンとか」

古泉「呼んでどうするんですか、彼なんて」

森「ホルモン食えるいい店ないかなー……」カチカチ

古泉「ふあーあ」

 

 

 

 

 

 

 

森「古泉古泉」

古泉「はい? いつの間にソファに」

森「足気ー遣ってると腰周り痛くて、なんかマッサージ的なのして」

古泉「ふむ」

森「このあと飯だしエロいのはいーから」

古泉「はいはい」

ぐりぐり

森「んー」

古泉「この辺です?」

 

ぐいぐい

森「もうちょいわき腹全体」

古泉「こうですか」もみもみ

森「ん……もうちょい下」

古泉「骨盤の下のへんです?」

 

ぐいぐい

森「下ってか……前」

古泉「……そういうのはいいんじゃなかったんですか?」

森「気が変わった」

古泉「……」

 

もぞもぞ

森「…………あ」

 

 

 

森「んっ! ……う……ん……ありがと、古」

古泉「どういたしまして」

 

ぐちゅぐちゅぐちゅ

森「ういっ! も、もういい、今もう」

古泉「まあ、ついでですから」

 

くちゅくちゅくちゅ

森「くうぅういいいっ!! ……あう……ふい」

古泉「出かける前に何疲れることやってんでしょうかね、ぼくら」

森「主にあんたじゃない……あ゛ー……つか、れた……」

古泉「じゃ、家食べにします?」

森「……やだ、精力補充すんの」

古泉「やれやれ」

 

 

 

 

 

 

 




森「座敷残っててよかったわね」

古泉「足にはテーブル席のほうがいいんですよ?」

森「やっぱ鍋は座敷じゃない。あ、でもここ、焼きもいけるのね」

くじら「ご注文お決まりですかー?」

森「えーっと、生中ふたつと、センマイ刺しと、ハート刺しと……塩モツ鍋と、焼きでマルチョウで」

古泉「ウーロン茶を」

くじら「はーい」

森「あんたまた飲まない気?」

古泉「当然でしょう」

森「大人を連続でイカすのにビールは飲めないとか」

古泉「とんでもなく関係ありませんよ、それ」

森「そいや古泉、あんた休んだので、涼宮のほうは大丈夫だったの?」

古泉「ええ、病欠ってことにしてありますから。ぼくの自宅は彼女に教えてありませんし、問題ないでしょう。閉鎖空間も出ませんでしたし」

森「ふーん。三週間ぐらい出てないっけ?」

古泉「ですかねえ」

くじら「刺しと生中とウーロン茶お待ちー」

森「よっしゃ、乾杯、古泉、乾杯!」

古泉「はいはい」

カツーン

 

 

 




ぐつぐつ

森「なんかさー、あたし達って」

古泉「なんですか?」

森「すっごい原始的な生活してるわよね。朝起きて食事してぼーっとして」

古泉「オナニーしてゲームしてペッティングして」

森「で、食べるものが臓物って、なんていうかさ。現代に原始で生きてるっていうか」

古泉「神様直属の眷族ですからねえ、言って見れば」

森「うわ、中二くっさ」

古泉「マルチョウ焦げますよ」

森「こういうのもいーかもね、なんか」

古泉「いいんじゃあないですか? ぼくらはこうしているしかないんですから」

森「たまに足折っても?」

古泉「折れた足は治ります。壊れた世界は」

森「戻らないわね」

 

 

 

 

 

ルッキンイーザイーヴォアーイ♪

古泉「!」

森「え? 何、閉鎖空間?」

古泉「いえ、彼です」

森「ああ、うさキョンねうさキョン」

古泉「何ですかそれ。……もしもし、古泉です」

キョン「ああ、古泉か。お前どうした、今日。なんかあったのか?」

古泉「いえ、なんといいますか。聞き分けの為らない友人のしつけをしなければならなくなりまして」

森「ほほう」

キョン「ああ、そうか。まあ、なんかヤバいことになってなけりゃあいいんだがよ」

古泉「ええ、ご安心を。はい、では」

ピッ

森「いい友達じゃんか」

古泉「たまに世界を脅かしてさえくれなければね」」

 

 

 

 

 


ちゅるちゅる

森「なんでさー、モツ鍋の最後ってちゃんぽんなんだろ?」

古泉「九州が本場だからじゃあないんですか?」

森「ふーん。あたしは雑炊がうまいと思うんだけど」

古泉「なら最初に注文すればよかったのに」

森「ご馳走様でした」

古泉「はい、でした」

森「あー、なんかこのまま帰るのだるいなあ」

古泉「その足じゃ、どこも行けないでしょう」

森「カラオケとかは?」

古泉「ふむ……ぼくは明日学校なんですが」

森「早起きには慣れてるじゃん、古泉」

古泉「やれやれ」

 

 

 

 



キョン「あれ」

古泉「おや」

森「え?」

キョン「……何やってんだ? お前。っつか、森さん、怪我したんですか?」

森「あー、キョン君? 奇遇ねえ、こんなとこで」

キョン「……お前、聞き分けのならない友人ってまさか」

古泉「は、はは……いえ、それより、貴方をカラオケ屋で見かけるとは」

キョン「いや、今日は遊ぶ予定でよ。嗚呼、来たきた、あいつらと」

谷口「うーす……あれ、古泉に……そちらさんは?」

国木田「あれ、古泉君もカラオケ?」

古泉「え……でも、明日も学校じゃ」

キョン「いや、明日創立記念日だろ。忘れてたのかよ」

古泉「あっ……そういえば」

谷口「お、おい、その人、まさか古泉、お前の……っ!?」

森「ああ、あたしね、こいつの従姉よ従姉」

キョン「! ああ、そいや、いつだか聴いたな、従姉がいるって」

古泉「ああ……ええっと、そうなんですよ。出張でこちらに来ていたんで、久々にお会いしてまして」

谷口「へえ、従姉……あ、俺、イツキ君の同級生の谷口です!」

キョン「同級じゃねーだろ」

森「あはは、よろしくう。あ、そうだ、イツキ君? せっかく友達とあったなら、一緒に入れば? お友達さえよかったらさ」

古泉「え」

谷口「いえ、俺たちは全然オッケーッスよ! な、国木田、キョン?」

国木田「ああ、うん、いいよ。へえ、古泉君の親戚のひとかあ。古泉君ってどんな子だったのか気になるなあ」

キョン「……(いいのか? という視線)」

古泉「……そうですね、では、お言葉に甘えて」

古泉(こうなった森さんは、止められませんから)

 

 

 

 




森「しーろーのーっ ぱーんだっをー♪」

古泉(選曲古くないですか)

キョン「おい谷口、お前、何ちゃっかりアルコールを」

谷口「いーじゃねーか、こういう時くらいさあ。保護者も居るんだぜ?」

国木田「それ、余計まずいんじゃない?」

森「谷口君、次君だよ君ー♪」

谷口「あっ、はいっ!! ゴホン、ゴホン……めっをとじっれば~♪」

キョン「おいしいパスタ作ってブチギレ!」

谷口「うるせえ!!」

森「あっはっはっはっは!!」

古泉(楽しそうだな、森さん……)

キョン「大親友! のパスタの俺!」

国木田「ブチギレ彼女お前の連れ!」

谷口「うるせえっつってんだろ!!」

 

 

 




キョン「五分前だってよー……うう、頭いてえ」

国木田「ちょっと調子乗りすぎたねえ」

谷口「丁度次森さんだし、それで終わりでいいんじゃね?」

森「あら、トリとっちゃっていい? なんか悪いわね」

谷口「いえいえ! よし、支払いは任せろ!」

キョン「バリバリ」

国木田「やめて!」

古泉「最後の曲……『桃』?」



森「きっれったっでんきゅーをいま……」

 

 

つかまえたその手を 離すことは無い
永遠というたわごとに おぼれて

ありがちな ドラマを なぞっていただけ
あの日々にはもう二度と もどれない

人が観ればきっと 笑い飛ばすような
よれよれの幸せを 追いかけて

つかまえたその手を 離すことは無い
永遠というたわごとに おぼれて

人が観ればきっと 笑い飛ばすような
よれよれの幸せを 追いかけて

 

 

 


キョン「……うま」

谷口「……な、なんか、酔い覚めた」


古泉(森さん……)

 

 

 

 

 

 

 




谷口「あ、ありのまま起こったことを話すぜ……ネタで任せろと言ったら、本当に支払いを任されていた!!」

国木田「ごちー」

森「ごちー」

谷口「森さんはともかく国木田は訳を言えっ!!」

キョン「ほれ、いい加減帰るぞ、バカ谷。……悪いな古泉、バカ騒ぎにつき合わしちまってよ」

古泉「いえ、ぼくも楽しかったですから……森さん、大丈夫ですか?」

森「ん、大丈夫。……車まで先戻ってるわね」

古泉「はい」

キョン「んじゃ、またあさってな、古泉。森さんにお大事にいっといてくれ」

古泉「はい」

谷口「また遊ぼうぜ、古泉ー!」

古泉「ええ、またいつか」


ガチャ バタン

古泉「大丈夫ですか、森さん? 気分悪かったりとかは」

森「ん、よゆー。ちょっと眠いだけー……」

古泉「帰ったら、包帯だけ直して寝ましょうね」

森「うん」

ガチャッ ブロロロロロ……

森「……楽しかったなー……なんか」

古泉「それは、よかったです」

森「……なんかさー……骨折、治らなくてもいいかな、もう」

古泉「!」

森「……すっごい久々にさ。神様とか関係なくて

  セックスもしないで、楽しかったなー……このままずっと、これってのもいいかな、なんて。
  ……あはは、ちゃんと分かってるよ?

  んなのニートじゃあるまいし。ちゃんと、足が治ったら、閉鎖空間ライフに戻るって。
  でもね……なんか、ちょっと今日、思っちゃったんだー、そんな風に」

古泉「……そうですね。ぼくも、とても楽しかったです。あんなふうに、友人と遊んだなんて、すごく久々だ。
    ……素敵でした、今日は。ここ最近では、一番素敵な日だったと、胸を張って言えます」

森「うん……いいね、こういうの。また……できたらいいね」

古泉「……また、しましょうよ。きっと、いつか。そう遠くない未来にです。
    神様のことも、神人のことも、閉鎖空間のことも忘れて、遊びましょう。
    ぼくと森さん、二人だけかもしれないですけれど……それじゃ、駄目ですか?」

森「……ううん……それで、いいよ……それにしても、ふふ
  まったく……イツキ君は、あたしになんでそんなに従順なのやら……ん……」

古泉「……あなたが好きだからですよ。決まっているじゃないですか」

森「……嬉しい……ありがとね、古泉……」

 

 



森「すー……」

古泉「着きましたよ、森さん。『ぼくらの家』に」

古泉「明日は、フライドエッグを作りますから。また、二人で、のんびり過ごしましょう。暇がりましょう。いつかまた来る、楽しい日のために」

 

 

 


古泉「だから、おやすみなさい、森さん」

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