高校を卒業し、はれて社会人になった俺はポルシェを手に入れ、いつしか『湾岸の帝王』とまで言われるようになった。そして走り屋から、ブラックバードと言われていた。しかし、そんな俺も一昔前、こんな奴と走っていた・・・・・・・・・・・・・

 

俺「珍しいな、お前が電話よこすなんて、雨でも降るのか?」

 

古泉「いえ、降りませんよ。ひとつ、話がありまして・・・・・・・」

 

俺「何だ?ここ(首都高)から降りるのか?」

 

古泉「ええ、もうだめです。僕は所詮こんな男です。有希さんをひとりぼっちにさせたくない、彼女は僕を好きなんです。それに気付かず、ただひたすらにあなたと湾岸を走っていた、最近です、この気持ちに気付いたのも。」

 

俺「そうか・・・幸せにな、ところでそのZはどうするんだ?スクラップにするのか?」

 

古泉「そうします、いつまでもこれと一緒にいたら、本当に有希さんを一人ぼっちにさせてしまいます。僕には彼女を一人ぼっちにはできません。」

 

俺「そうか、結婚はいつするんだ?」

 

古泉「来週、ロンドンで」

 

俺「もう、会えなくなるな。」

 

古泉「仕方ありません、すべて忘れるつもりです。このZのことすべてを。」

 

俺「じゃあな、古泉、そして『悪魔のZ』。」

 

こんなことがあっても、俺はただひたすら湾岸を走る、なぜこんなことになったのか分からない。でも、俺は走る。自分のために。

 

ん?あの青い車体、まさか、Zなのか?スクラップにされたと思っていたが・・・

 

こっちに気付いてスピードを上げた、やる気のようだ、だが、今のドライバーと話がしたい。大井までついてきてもらおう。話はそれからだ。

 

涼宮ハルヒの湾岸(再会編)に続く

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最終更新:2009年09月19日 16:32