俺の懐にはナイフが握られる。

俺の力は、震えはじめる。

世界は、鼓動である。

人の心は、鼓動によって、粉々となる。

世界とは、

         「意識なき、にくたい……」

この意識なき肉体に、意識やどるとき

それが

            「そうつまり」

俺は、マシーンを操る存在

            「高きにたち」

そう、

             「宇宙よ」

そう、

             「大地よ」

俺は、探している
かつて、俺が生み出したもの
マシーン

俺が操るもの
その名は

           「       」

俺は、今、向かっている。
あらゆる場所にむかっている。

アメリカ、フランス

            「世界がっ」
唐突に、隣を歩いている少女の首を、
俺はナイフで凪いだ。
信じられない、という顔をして少女の首が落ちていく

         「インターフェイス、再生」

関係ない。
俺には関係ない。
一切の呪文は、俺には向こう。

少女は首から血を吐きながら、倒れていく。

           「宇宙人の侵略は、阻止する」

その時、既に、俺には判っていた。

           「この時代に侵略者がいる」

俺の、ビジタリアー感覚が、既にそれをとらえていた。
いや、俺は、千年前からそれを知っていた。
俺は、十六だが、

          「俺の認識は時空を超える」

少女の肢体が俺の背後に去る。
人々はうまい具合にいなかった。

そう、向かわねば。

              「ガッコウ?」

俺は、理解する。
宇宙人侵略の拠点、それは

             「キタコウ」

今、俺の正義のフィジカルバトルが始まる。

俺は、英雄。
宇宙からの侵略者を、滅ぼす。
英雄。
確かに
優れた言葉
宇宙
それが俺の敵
判っていた事。

そう、既に、俺は

           「うおおおうおう」

俺は、新しいナイフを抜き出した。
ナイフは数本ある。

         「ナイフ三本、ガッコウ」

俺には、既に、見えていた。

      「宇宙人を退治するため、ガッコウで、ナイフ三本」

英雄としての宿命、それが見えていた。
やがて、キタコウの生徒たちが見えてきた。
坂の上に

          「侵略基地がある」

俺は、さざ波のように冷静だった。
核兵器、それすらも、無力な相手

だが、

英雄とは、ナイフ一本で、アメリカにも勝利する存在を言う

           「世界、叫ぶ」
シャウイン
再び、俺のナイフが振るわれる。

少女の首が落ちる。

この学校、やはり、多くいる。

シュウイン
シャウイン

恐ろしい。
この学校。ほとんどの生徒が人間ではない。

シャウウウウイン

           「お前なにをしている」

教師、か?
宇宙人の味方をするものも、また。

シャウイイン

首が落ちる。

        「ひええええええ」

髪の長い、童女のようだが、体が発達した女が腰を抜かしている

        「お前、宇宙人じゃない」

俺は、通り過ぎようとする

          「うん? お前?」

時代の侵略者か。
だが、こいつは無害。

俺は見過ごす。

シャウイイン
シャウイン
俺は、世界を切り取る。

世界は正常化した。

目の前の少女も首をかしげて歩き出す。

 

そう英雄は目立ってはいけない。

世界を切り取る技

                「リセット・ワールド」

今殺した宇宙人たちは、元々いなかったことになる。


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