何かが、俺を狙っている。
何が、俺を?
世界の主役であるがゆえに、狙われる運命なのか?

俺の中に、超人の孤独が宿る。
空に向かって叫びをあげたいほどの孤独!
だが、耐え抜く。
ここで叫べば、通りで叫べば、ただのバカだからだ。
宇宙が俺を求めている。
それは幼稚園の頃から判っていた。
しかし、高校生となり、回りに尾行者が現れ
更に、それが真実である事が判った。
俺は、男であるが、男ではないのだ。

        「あなたの中には女がいるのよ。さよなら」

幼稚園のころから付き合っていた女に、
その初夜に、そう言われて去られた時
俺は、悟った

         「俺は、中心なんだ」

と、俺は、なさねばならない。
世界に、叫ばねばならない。

           「輪廻結合」

次元の誕生……
俺の中にある「それ」が

          「目眩の白濁」
叫びをあげていた。
宇宙は生命であった。
そして、黙っている。
叫べる時を黙っている。

俺にはすべてが判っていた。
         「潜入活動」

すべてが指示していた。

          「潜入、結合、挿入」

判るはずの未来。
俺を監視するやつら。

指示されたそれらが、俺に確信を抱かせる。

           「宇宙人が地球に攻めてきている」

俺は、既に理解していた。
大いなる侵略が開始されている事を。
そう例えば、今、俺の隣を歩いている。
セーラー服を着た女子高生。

           「それが宇宙人かもしれない」

ひそんでいる。ひそんでいる。
狙い、ひそんでいる。
目を閉じる。

         「一人や二人ではない」
日本だけに、何故か、多くの宇宙人がひそんでいる。
それが俺のシグマ感覚によって暴かれているのだ。

 

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最終更新:2009年05月02日 00:43