目次


   第二回君誰大会の続きです。最早色々諦めました。


 第三回君誰大会


「さあ始まりました第三回キョン君を奪うのは誰だ大会略して第三回君誰大会。司会の古泉一樹です。」
「解説の森園生です。」
「さらに、コメンテーターとして三人の方々に来ていただいています。どうぞ、自己紹介をお願いします。」

「キョン君の妹でーす! 小学六年生で11才です!」
「キョンの友人の国木田です。はあ………鶴屋さんと折角のデートだったのに。」
「ままっ、いいじゃん国木田君! 最後のコメンテーターはこの私、鶴屋さんだよっ!」
「巻き込まれたからには楽しもうって事かな?」
「キョン君の右往左往するのを見て楽しむっさ!」
「さて、今回の第三回大会ですが、第一回、第二回ともに決定的なことは何も起こらなかったので、園生が業を煮やして『こうなったら私が出陣るわ!』と言い出したので、それならいっそのこと皆さんをお呼びしようかと思ったしだいです。」
「……一樹、後で覚えてらっしゃい。」
「園生が怖いですが、ここらで参加者の紹介をしましょう。参加者の方々、どうぞ。」

「涼宮ハルヒでっす! よろしく!」
「あ、朝比奈みくるです~。」
「………長門有希…です。」
「佐々木だよ。くっくっ、下の名前は言えないんだ。」
「橘京子です!」
「あの、吉村美代子です。」
「朝倉涼子です。ふふっ、涼宮さんたちには負けないわ。」

「………おい、ちょっと待て。」
「なんでしょうか賞品に位置するキョン君? 残念ながら今回は全てが台詞だけと言うわけには行きそうに無いですよ? まあやってみないと分かりませんが。」
「そういうことじゃない。いろいろ言わせてもらうぞ。まず、そこらの参加者!」
「なんだい? 大きな声を出して。愛の告白かい?」
「まさか。それはきっと私に対するものだと思うな。」
「あの、お兄さん、もう少し声を潜められたらどうでしょうか……」
「ああ、すまんな。……って違う!」
「あははー、キョン君ノリツッコミだー。」
「キョンって意外と芸達者だよね。」
「だよねー。ほら、意外と見てて面白いでしょ?」
「外野は黙っとけ! おい古泉、一回ちゃんと聞け。って古泉! 大丈夫か!」
「ダイジョウブデスヨ。チャントキイテマス。」
「森さん! 古泉を後ろから動かしてないで助けてあげて! それほぼぼろ雑巾じゃん!」
「ほぼぼろぞーきん? よくそんな発音が難しいの言えたね。」
「国木田! 頼むからちょっとこれ止めて! 森さんが面白がって止めてくれない!」
「もう、しょうがないですね。ほぼぼろぞーきんに免じて聞いてあげましょう。」
「森さん…後で助けてやってくださいね。」
「後五秒ごーよーんさーんにーいーち…」
「もう、普通に言いますよ。まず、何でカナダにいるはずの朝倉がここにいるんだ。しかも、ミヨキチや佐々木や橘には誰が知らせたんだ! そして何より………」
「なんですか? そんなに周りが気になるんですか?」
「いや気になるし! 何でこんなこと普通の喫茶店でやってるんだ! 一般客の前で!」

「ふふふ、それには僕が答えていきましょう。」
「古泉、もう大丈夫なのか?」
「ええ、ご心配かけました。さて、朝倉さんですが……」
「はろー。」
「長門さんが連絡しました。唯一連絡先を知っていらっしゃったので。」
「何今の『はろー』って! 朝倉か!?」
「そんなこと気にしないでいきましょう。吉村さんにはあなたの妹さんが、橘さんと佐々木さんには私と園生が連絡しました。これは涼宮さんが『もしSOS団内だけでやって誰かがキョンと付き合った後で横から掠め取られるのも嫌だし、公平にやりましょう!』と仰ったからですよ。そして、喫茶店でやっているのは………1、面白そうだから。2、大人の事情。3、なんとなく。4、部室に部外者を入れるのが嫌だから。さあどれ?」
「……1、の、面白そうだから、でお願いします。」
「ファイナルアンサー?」
「………ファイナルアンサー。」
「………………………………………………………………………。」
「……………………………………………………………………っ。」
「はい一旦ここらでCM入るにょろー!」

「はあ………キョンって、無節操にフラグ立てすぎよね。」
「そうよね。でも、それにやられた私たちが言えたものじゃないと思うけど?」
「実際、まだ小学生の吉村美代子さんだったっけ? 彼女もやられたわけだし。」
「……きっと彼からは女性を陥落させるフェロモンか何かが出ている。」
「多分、森さんや鶴屋さんも古泉君や国木田君がいなければここで一緒だったように思いますぅ。」
「彼は毒なんですよ! 女性限定で! もうやられまくりです!」
「橘さんって、そんなにキョンと接点あったっけ?」
「二月の真ん中あたりで一回会ったんですよ。そのときの彼と言ったら……」
「まあ、そういうことを語り出したら皆止まらないと思うし、その話題は止めとこうか。」
「そうね。」
「………………。」
「…………………………。」
「おやおや、皆黙ってしまって、どうしたの?」
「きっと、それ以外にこの面子で共通点が無いのよ。」
「ああ、そういえばそうね。」
「女子なんだし、お洒落の話でもしたらどう?」
「そうね、皆服を選ぶときにはどんなことを思いながら着てる? 例えば、季節感を出すとか、そんなの。」
「あ、わたしはできるだけふわふわしたようなのを選んでるんですよ。なんかみんなにふわふわしてるって言われるから、そうならいっそ服まで揃えちゃえって思って。」
「みくるちゃんは何でも似合うからいいわよねえ。あたしは動きやすいのを選んでるかな。だって楽だし。」
「………私は別に服に興味は無い。けれど、彼を振り向かせるためにはがんばる。」
「美代子ちゃん、だっけ? あなたは小学生なのにそんなに大人っぽいんだから、清楚な感じで揃えてみたら?」
「あ、ありがとうございます。」
「わたしは元気な感じなのです! いつでも元気いっぱいです!」
「ときどき行き過ぎてるような感じだけどね。」
「ぐはっ! ニコニコしながらそんなことを思っていたなんて! 佐々木さんの悪女!」
「おやおや、そんなことを言うのはこの口かな? 引っ張ってみようか。」
「やめてくらはいやめてくらはい。いはいれふ。」

「……1、の、面白そうだから、でお願いします。」
「ファイナルアンサー?」
「………ファイナルアンサー。」
「………………………………………………………………………。」
「……………………………………………………………………っ。」
「っ残念! 惜しかったですね。正解は2、大人の事情、でしてね。」
「どんな事情!? 大人って誰!」
「まず、初めは部室でやろうと思っていました。しかし、この人数があの狭い部屋に入りきるとお思いですか?」
「無理だな。」
「しかし、どこかを借りるような予算も無い。」
「切実な大人の事情!」
「だから、そこらの喫茶店でやるようになったわけですよ……というのは建前でして。」
「本音はなんだ?」
「ほら、ウエイターさんが注文を取りに来ましたよ。」
「今更!? ていうか田丸(裕)さん! ここで何やってんですか!」
「ははは、こんなに面白い見世物を見逃す手はないだろう?」
「見世物扱い!」
「ほら、あそこに兄も新川さんもいるよ?」
「マジで!? うわ、新川さんもウエイターだ!」
「楽しそうですね。でも、進行の都合と他の人の出番がなくなるので黙ってもらいます。ついでに本音は田丸さんたちが見たがったから。まあ、内容的にはあなたが誰を選ぶかと言うことだけなんですけどね。方法は………どうしたものでしょうか。」
「そこまで言っといて考えてねえのかよ!」

「ねえ国木田君。あそこら辺にいる女の子ってさ、阪中さんっていうんだっけ? ちっちゃい犬飼ってる人。」
「鶴屋さんが何で知ってるのか驚きだけどそうだよ。」
「みくるが言ってたのさ。飼ってる本人も犬っぽくて可愛いとも言ってたね。」
「へえ。あ、誰か入ってきたよ。」
「おやおや、珍しいね。会長さんと書記さんじゃないか。」

「おいハルヒ! 会長を見ると無条件に威嚇するその癖をやめろ!」
「涼宮さんいいなぁ。キョンに後ろから抱きしめられて。」
「佐々木! そう思うなら手伝え!」
「それはいくらでも抱きついていいということかな? 遠慮しないよ? 思いっ切りいっちゃうよ?」
「江美里、出るか?」
「いえ、見ているのも面白そうじゃありませんか。大方煮え切らない彼を決断させるために集ったってところでしょう?」
「おい朝倉、お前なんで震えてるんだ?」
「えみりこわいえみりこわいえみりこわいえみりこわいえみりこわいえみりこわい。」
「トラウマ?」
「おや、失敬ですね。少し消えない恐怖を刻み付けただけなのに。」
「十分トラウマじゃねえか!」
「ちょうどいい具合に入ってきたので、会長さんたちに方法を決めてもらいましょうか。」
「じゃあ、ポイントレースはどうです? 決められたお題ごとに自分をアピールして、点数を決めていく感じで。」
「ああ、それいいですね。では、採点はキョン君のほかに、喜緑さん、新川さん、藤原さん、周防さんで。」
「ていうか藤原と周防がいたのか?」
「ええ。今回のコンセプトは『○時だよ! 全員集合!』ですから。多少の無茶は許容範囲内です。」
「こら一樹。それは言っちゃいけないことよ。」
「分かりました。でも、一応ここにいる理由はあるんですよね。藤原さん。」
「ああ。恋人同士が喫茶店に来て何が悪い?」
「―――――でーと?」
「お前らもか!」
「ふん。僕だってこんな所に来たくは無かったさ。でもくーちゃんが……」
「「「「「「くーちゃん!!?」」」」」」
「――――――――くー。」
「こんな所に意外な伏兵(バカップル)が!」
「気にするな。」
「無理だよ!」

「では、キョン君本人はあちらで楽しんでいますが、始めたいと思います。」
「では、自分の二つ名を考えてください。」
「あの、喜緑さん、それにどんな意味が?」
「彼が沈静化するまでの時間つぶしとともに、彼に自分の魅力をアピールするチャンスです。」
「じゃあ、それで行きましょうか。では、考え付いた方からどうぞ。」

「………じゃあ私から。」
「どうぞどうぞ長門さん。」
「貧乳無口宇宙人。」
「な、長門さん? それは……」
「(有希、宇宙人ってのは秘密にしなきゃいけないことでしょ。)」
「(大丈夫。神秘的とかそんな意味を持たせる。)」
「ていうか、貧乳って魅力じゃないんじゃない?」
「貧乳はステータス。」
「その発言は色々危ないのでやめましょうね。」
「分かった。」

「やはは、国木田君? 変なこと考えなかったろうねえ。」
「大丈夫だよ、鶴屋さん。僕は小さい胸の方が好きなんだ。」
「それでも女の子は小さいって言われるのは嫌なんだよぉー!」
「鶴屋さん、抑えて抑えて。鶴屋さんは十分可愛いよ?……食べちゃいたいくらい。」
「え、国木田君………ぁ、だめぇ……」
「はいストップー。二人とも、続きをやるなら帰ってからにしなさい。」
「ちぇ、森さんのいけず。」
「まあ鶴屋さん、続きは後で……ね?」
「分かったっさ!」

「じゃああたしは、ツンデレ元気っ娘とか。いつも元気だけどデレた時は半端ないわよ、みたいな。」
「ほう、自分で言いますか。」
「まあ、一応ね、ほら、媚びとかないとね、だめかなー、みたいな?」
「なるほど。」
「ああいやだ。こんなところで媚びて後になったら知らん顔。騙されるキョン君が思い浮かぶわ。」
「朝倉……捻じ切られたいのかしら?」
「人間ごときにそんなことが出来るとでも思ってるの?」
「出来るかどうか、試させてもらうわッ!」
「やってみなさい!」
「ど、ど、どーしましょう、長門さん。」
「……大丈夫、問題ない。……見て。」
「な、森さん! 何で止めるのよ!」
「鶴屋さん? なんで?」
「二人とも。」
「ちょろっとおいたが過ぎるんじゃないかな?」
「だって朝倉が……」
「涼宮さんが……」
「「喧嘩両成敗です!(にょろ!)」」

「はあ、疲れた。」
「おや、今まで何をしていらしたんですか?」
「藤原と周防の惚気に付き合ってた。きついな、あれは。」
「そうですか。惚気られている人を見るのは楽しいんですがね。」
「……お前、楽しんでやがったのか。」
「ははは、まあ、そこは気にせず。」
「まあ、いいか。しかし、突っ走ってんな。あいつら。」
「あなたがそうさせているということを忘れないでくださいね? あなたが誰かを選べばおそらくこんな莫迦騒ぎは起きませんよ?」
「………そうだな。」
「おや、素直ですね。」
「頭は悪いかもしれんが、馬鹿ではないつもりだ。」

「むむ、皆さん言い終わりましたね。私の二つ名……なんでしょう。佐々木さん、何かあります?」
「それを私に聞くの? そうね……おばかドジツインテールとかどう?」
「もう、ひどいのです! ぷんぷんですよ!」
「その擬音が許されるのは小学生まで。あなたはもう使用しないべき。例え頭の中は就学前だとしても。」
「テストの点は悪くないですよ!………まあ、良くもないですけど。」
「まあ、ご自分で考えられたらどうですか?」
「そうですよねー、私を端的に表すと……ツインテール………エスパー……どM?」
「待て、最後のなんだ!」
「あ、キョン君、そんなに強く掴まれると……ぁん…」
「畜生、古泉、こいつどうやって突っ込んだらいい!」
「そうですね、スルーの方向で。」
「くっ、それしかないか……」
「んんっ、放置プレイなんて……ハァハァ……やばい、です。」
「扱い辛ぇ!」

「さあ、これで出揃いましたね。」
「最後は駄目だと思うんだがな。」
「待って。私は江美里のも思いついた。」
「なんだ、長門。」
「清楚な腹黒わかめ。」
「…………………ッッッ!!!」

「おや、あまりのぴったりさに声も出ない?」
「長門、お前も挑発すんな! わざわざ怒らせといて!」
「あなたとは一度姉妹の上下関係というものを教えてあげないといけませんかねえ。ねえ、有希?」
「はっ、妹の方が優れているとあなたも分かった?」
「ふふふ、地獄を見せてあげましょう。」
「ならばこちらは、絶望的な力の差を見せ付けてあげる。」

「そこの周防九曜だっけ、あなたのも考えてあげたわよ。」
「―――何?」
「セピア色の昆布。」
「――――――()
「朝倉! 何わざわざ怒らせてんだ!」
「ちょっと有希ちゃんに張り合ってみようかな、なんて。」
「無駄な努力をありがとう! 俺もうこの四人止められそうにない!」

「いやー、そろそろ前回のカオスが蘇ってきたのかしら?」
「前回と全開をかけてるんですかぁ?」
「お上手ね。私にはそんな超高難易度戯言(おやじギャグ)なんて思い浮かばないわ。」
「別に狙ってないわよ。ただ、またあの絶望が蘇ってくると思うと泣きそうになるだけ。」
「そんなにたいへんだったのですか?」
「ええ。みくるちゃんと有希がいきなりBL談義を始めるし、鶴屋さんが突如現れて去っていくし、キョンが有希の家で寝たことがあるのが判明したし。」
「長門さん……侮れないです。」
「あはは、そうですねえ。でも、長門さんは理由もなくそんなことしないと思いますよ?」
「でも、どんな理由かな? 家出とかだったら国木田や古泉君がいるだろうに。」
「まあ、分かんないことは置いといて、そろそろ進展しそうじゃない?」


「まあ、結局こんなレクリエーション、なんの意味も無いんですけどね。」
「「「ないのかよ!」」」
「あら会長、久しぶりに喋ったと思ったらツッコミですか? それよりも突っ込んで欲しいモノ……いえ、棒があるのですが。」
「江美里、それは置いといて、だ。意味無かったのか?」
「ほぼありません。」
「即答かよ!」
「そもそも、あなたがのろのろと決断を渋っているからこんな事態になったんです。」
「ぐ、それを言われると……」
「決断しなさい! さあ!」









「ここまで引っ張っといてなんですが、次回に続きます。次回は、ヒロイン一人に一つのシナリオを設けたギャルゲーみたいな感じでお送りします。」
「的確だがその解説はどうかと思うぞ、古泉。」
「まあ、ここまで引っ張っといて『次回に続く!』みたいなことやってるんですから、多少のギャグは挟まないといけないでしょう。」
「マクロスFも似たようなことやってたぞ。作者は映画館で見てて凄いびっくりしてましたが。」
「事前に確認しておけよって話ですよね。時間の都合で分けただけでしょうし。何より作画が神でした。」
「流してる館が少ないのが悲しい所だがな。消失も。」
「消失は受験日の四日前に放映開始というね。」
「終わったらすぐ行くだろうが。」
「確かに。」






WAWAWA忘れられたのはー、俺。……今回って、『八時だよ○ 全員集合!』じゃなかったのかよ……………」



   以下、続編です。更新は果てしなく遅いです。

   「ちょっと奥さん、SMですってよ!
   「サバイバルナイフは日常に彩を
   「平凡な物語り
   「未来も朝日は照るだろう
   「降りしきる雪の涙
   「夢も希望も何もかも
   「ある穏やかな春の日
   「本音と微笑みは決戦の彼方に
   「素晴らしき複数世界



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