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  目次 

 第二回とあるからには当たり前ですが、
君誰大会の続きです。

 

    第二回君誰大会


「はい始まりました第二回キョン君を奪うのは誰だ大会略して第二回君誰大会。司会の古泉一樹です。」
「解説の国木田です。しかし古泉君、当のキョンはまだ来てないよ? 確か掃除当番。」
「ええ。むしろ掃除当番の日を狙って開催しました。彼がまた逃げないように。」
「一回逃げたんだ?」
「ええ。第一回君誰大会のときに。あの時のキョン君は速かったですよ。涼宮さんに負けず劣らず。」
「キョンは意外と何でも出来るからねー。その気になれば。」
「もったいないですね。」
「まあそうじゃなきゃキョンじゃないみたいなとこもあるんだけどね。」
「全くです。……三人ともが反応しました。キョン君が来たようです。」
「人間離れした嗅覚だね。いや、むしろ聴覚? 第六感?」
「ちょっとロマンティックに言わせてもらえば、恋する乙女の直感というやつですよ。」
「現役高校生とは思えないほどクサイ台詞だね。」
「そういうのが好きな方が身近におられるのでしてね。よく言わされるんですよ。」
「まあ、楽しげでいいんじゃない?」
「ていうか、キョン来てるんだよね。」
「多分今頃、コンピ研の前辺りでしょう。………ほら、来ました。」
「へえ、キョンって意外とノックとかするんだね。」

「うおっ、なんだ? なんで国木田?」
「やあキョン。お邪魔してるよ。」
「そうか。ま、何にもないところだが、のんびりしていけや。」
「そうさせてもらうよ。」

「さあ、今回の大会ですが、今回はそれなりに秩序があります。」
「まあ、ただ単に誰が一番早くキョンと二人きりで遊ぶ約束を取り付けられるかって感じだけどね。」
「今回は、キョン君が逃げ出したりしないようにキョン君にはこの大会のことは伏せています。」
「それが吉と出るか、凶と出るかは………運しだいだね。」
「なんにせよ、最終的には三人にがんばってもらうしかないんですけどね。」
「なあ、二人とも、誰に向かって話しかけてるんだ?」
「いやまあ、ちょっと解説的なものだよ。」
「そうそう。またもやカオスが発生するかもしれなくても最低限の努力ぐらいはしておいた方がいいかと思いまして。結果、蚊帳の外からの二人組というわけです。」
「古泉君、何言ってるのか分かんなくなってるよ。」
「それは失敬。ついつい以前のことを思い出しましてね。」
「話が長いからキョンも向こうに行っちゃったしね。」
「あの時は本当に………森さんを怒らせたら怖いと思ってましたがまさかあのような事態になるとは……下手に酒を飲ませたのが悪かったのでしょうかね。」
「僕は森さんと言う人のことはよく知らないけどさ、多分よく知っててもその話じゃさっぱり何が言いたいのか分からないから説明してくれないかな?」
「分かりました。前回の君誰大会は森さんが企画したんですが、その結果は散々なものでして。キョン君は逃げ、三人は追いかけ、私とたまたまいた阪中さんは放置と言うあのカオス。しょうがないので森さんに結果報告したら、『一樹…………全然進展してないじゃない。私はもっとこう……他人のベタベタしてるのをみてからかうのが好きなの! そのためにも誰かと早くくっつけちゃいなさい!』と言われ………」
「その森さんのことはよく知らないけどさ、大分理不尽だよね。そしてそれで動く君もすごいよね。」
「ありがとうございます。」
「褒めてないけどね。」
「その後一週間ほど口も聞いてもらえませんでしたよ………」
「むしろいい気味だって笑いたいのは僕だけかな?」

「ねえ、みくるちゃん。あたし達の扱いひどくない?」
「それは思ってますぅ。始まってからずっと男の子たちで話し続けて………」
「そういう趣味?」
「ああいうのは小説やマンガで見るのがいいんですぅ! 実際にいたらそれはそれで嫌なんです!」
「いや、私としては国キョンも見てみたい。」
「ああ、今回はあたしが空気なのね。」
「国キョン!? そんなの邪道です! 古キョンの方がいいに決まってますぅ!」
「安易に多数に付くよりも、自分の意見をしっかり持った方がいい。」
「大人数いるってことはそれだけ質のいいものが出来るってことなんです! なんですか国キョンってあなただけにしか需要がなさそうなやつ!」
「あなたは今全国の国キョン派を敵に回した。即刻謝罪すべき。」
「ごめんなさいですぅ! でも古キョンはゆずれません!」
「………………もういや。キョンのとこ行こ。」

「おや、早速涼宮さんが動き出したみたいですよ。」
「まずは小手調べってとこだね。…………古泉君、朝比奈さんたちはスルーかい?」
「自分を題材にあんなことを言われて喜べるのは中々いません。」
「まあ本物の人らもああいう風に言われるのは嫌だろうしね。」
「それに僕はよくガチホモだのなんだの言われるんですが………何故でしょうかね?」
「きっとそんな風に顔を近づけて喋るからだよ。妄想する人らは些細なことから加速していくしね。」
「お、涼宮さんがやっと本題に入っていきますよ。」
「今まで何を話してたのかな?」

「ねえキョン。今度の日曜の不思議探索の後、ひま?」
「大概が暇だが、何かあるのか?」
「特に何ってわけじゃないんだけど、ちょっと買いたいものがあるのよ。」
「へーへー、俺に荷物持ちになれってか?」
「よく分かってるじゃない!」

「……キョン君って、ものすごいひねくれてますよね。」
「そうだね。普通に二人で買い物に行くっていう思考が働かないんだよね。」
「逆にかわいそうになってきました。どういう幼少期を送ればああいう風になるんでしょうか。」
「うーん、別に普通の小学生だったけどね。平穏な家庭だし。強いて言えば、妹ちゃんの世話をちっちゃいころからしてたから自分は人に使われるタイプだと思ってるんじゃないかな?」
「そして今や立派な雑用係、ということですね。」
「哀れだね。」

「じゃ、皆が解散し終わった後に残っててね。」
「分かった。そんなに時間はかからないよな。」
「うん。買いたいものの目処はついてるし。」

「うまいね、涼宮さん。ただ、そこで時間はかかるっていってたら食事までいけただろうにね。」
「まあ、高望みしすぎるとその約束自体がなくなったかもしれませんしね」
「でも、あっさり決着したね。これじゃ、涼宮さんが勝者かな?」
「他の二人がどう動くかですね。」
「あ、朝比奈さんが議論をやめて動いたよ。」
「対抗心満々ですからね。三人とも。ほら、長門さんが『出遅れた!』みたいな顔をしてますよ。」
「長門さんがあんなに表情をあらわにしてるの初めて見たよ。」

「あのー、キョン君? 少しいいですかぁ?」
「ええ。いつでもいいですよ。」
「あのですね、もし土曜日おひまでしたら、お買い物についてきてくれませんか?」
「ええ、もちろん。何を買いにいくんですか?」
「ありがとうございますぅ。買いに行きたいのはお茶の葉ですぅ。また良さそうなのがあったんですよ。」
「きっとおいしいでしょうね。」

「おやおや、涼宮さんを見てください。どんどん機嫌が悪くなっていきますよ。」
「ほんとだね。分かりやすいよ。」
「後は長門さんだけですね。」
「朝比奈さんもよくやったよね。」
「キョン君は朝比奈さんに甘いですからね。」
「というより、キョンはほとんどの女性に甘いよね。」
「だからフラグが乱立するんですよね………」
「自業自得だね。」
「さて、長門さんが動き始めましたよ。」
「どうなるかな。」

「…………………これ。」
「ん、なんだ?……行けばいいのか?」
「そう。」
「どうしてもか?」
「そう。」
「分かったよ。」

「意外や意外、神速でしたね。」
「キョンは長門さんにも甘いみたいだね。」
「まあ、いろいろお世話になってますしね。」
「むしろ古泉君以外にはなんだかんだ言って甘いよね。」
「国木田君……意外ときつい毒吐きますね」
「でも、この場合勝敗はどうなるのかな。全員誘うのに成功したし。」
「……遊んでいるときにいかにデートであることを切り出せるかが鍵……なんでしょうか。ていうか無視ですか。」
「その辺りでがんばるしかないよね。」
「そうですね無視ですね。んー、誰か来ている音がしているんですが、お隣さんでしょうか。」
「いや、こっちに来るみたいだよ。」
「あの騒々しさは、鶴屋さん辺りでしょうか。」

「やあやあ皆元気かいっ! 鶴屋さんは元気だよっ!」
「こんにちは。多分皆元気ですよ。」
「む、この空気は。キョン君! 付き合ってください!」
「いきなりなんですか! 斬新過ぎますよ!」
「むう……キョン君はこれで落ちないかい。」
「それで落ちるとしたらものすごい恋に飢えてるやつだけでしょう。」
「あははっ、そーだねっ。んじゃねー。」
「結局何しに来たんですか。」
「お邪魔虫はばいばいってことさっ!」
「ああ、さようなら。」

「…………本当に、なにをしにこられたんでしょうね。」
「さあね。でも古泉君、ちょっと用事が入ったみたいだからここらで失礼するよ。」
「ああ、そうですか。では、さようなら。」
「ばいばい。」

「お、国木田、帰るのか。」
「うん。じゃあね、キョン。」
「じゃあな。」

「さて、気になるのは長門さんとキョン君の会話の内容ですね。」
「隣で言うな。教えてやるから。」
「ほほう、あなたにしては素直な反応です。さあ、早く言って下さい。」
「む……そう言われると言いたくなくなってきたな……」
「ちゃんと言って下さい。」
「………土曜の夜、七時くらいに家に来て、だってよ。」
「「「!!!!リアリー?!!!!」」」
「何をそんなに驚くんだ?」
「キョン君、それはだめですぅ!
「何がですか?」
「キョン君、長門さんも女の子なんですよ!」
「ですねえ。」
「キョン君は男の子なんです!」
「ええ。生まれてこの方男ですねえ。」
「そんな二人が密室で二人っきり! アウトです!」
「………そういえばそうですね。」
「……何故? 何故だめなの? 説明を求める。」
「有希、そのままキョンを家に入れていたら、あなたあかずきんちゃんになってたわよ?」
「彼は人を食べないと思われる。」
「そういう意味じゃなくて、えっと、襲われちゃうわよ?」
「望むところ。」
「だめだって!」
「長門、すまんがそういうことで、ちょっと無理っぽい。」
「前はあんなに素直に入ってきたのに。」
「「「え……」」」
「しかも結構ゆっくりしていったし。布団を貸してあげたこともあったはず。」
「何やってるのよばかキョン!」
「待てハルヒ。誤解だ。だからその手を離してくれでないとそろそろ死んじゃう。」
「有希を毒牙にかけておいて!」
「だからそれが誤解だ!」
「じゃあ、有希の家で寝てないの?」
「……………………………。」
「死ねぇ――――――ッ!!!!

「朝比奈さん、そろそろ止めないと。」
「………………はぃ。」
「なんで目をそらすんですか?」
「いぇ、なにもぉ………」

「まあまあ落ち着いて、涼宮さん。過ぎたことです。きっとやむにやまれぬ事情があったのでしょう。」
「う゛ー………………うん、今日のところは古泉君に免じて許してやるわ。」
「ありがとうございます。」
「はあ、助かった…ありがとよ、古泉。」
「いえいえ、お安い御用ですよ。」
「皆さん、お茶を入れましたんでどうぞ。」
「ありがと、みくるちゃん………もう一杯。」
「はいですぅ。」
「今日のとこらはここらでお開きにしましょうか。」
「そうだな。もうぐだぐだになっちまったし。」
「………………約束を忘れないで。」
「すまんな、長門。夜は無理だからせめて土曜の朝にしよう。」
「………………分かった。」
「まだ許容範囲ですぅ。」
「正直気に入らないけど………いいわ、そのくらい。」
「では、また明日会いましょう。………どうせ下校時も一緒ですけどね。」
「じゃ、帰るわよ!」




「………………なあ、オチが見当たらないんだが。」
「それは、あれですよ。ほら。」
「なんだ?」
「禁則事項、です。」



    第三回君誰大会へ続く。


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