なぜだ。なぜ、ハルヒが寝ているんだ。まったく、わけが分からない。
どういうことだよ、おい。なんかの冗談で、実は俺は治っていて、ハルヒのドッキリとか・・・
そうだよな。いたずら好きなお前だ。そういうこともするだろう?
皆がいて興奮しただけだよな?いたずらが過ぎただけだよな・・・?
返事をしろよ・・・返事をしろよ!ハルヒ!!
「落ち着いてください!!」
・・・すまん。古泉。取り乱した。
「いいんです。その気持ちはわかります。僕と長門さんに朝比奈さんだって
先ほど、病院に来てそう思いましたから。朝比奈さんはそれで、倒れているんです」
・・・・どういうことなんだ?
「・・・これは、おそらく僕の推測ですが・・・。
涼宮さんが、あなたと変わってあげられたらいいのに・・・と思ったのではないでしょうか?」
あの、ハルヒがか?人生を変えるなんて無理だってわかるんじゃないのか?
「涼宮さんの救急車での狼狽ぶりを見ればそれは、言えないと思いますよ?
・・・久しぶりに集まって、事故が起きるなんて・・・ね」
じゃあ、じゃあアイツは俺と交換・・・交換?
「おい、古泉」
「・・・なんでしょう?」
「交換って事は、ハルヒの変態パワーはどうなってるんだ?」
「・・・それは」
「それはなんだよ!」
「・・・ちゃんとあなたに受け継がれています。
もう少し気づくのが遅いと思ってましたが・・・早かったですね」
「俺が、あの変態パワーを・・・?世界を変えるあのパワーを・・・か?」
「そうです。そして・・・おそらくですが・・・」
「おそらくなんだよ?」
それは俺にも予想出来ていた、そして、一番聞きたくなかった言葉を聞いた。
「思念体が・・・情報統合思念体が、あなたと、そして地球を消そうと動き始めました」
第二章