なんてこった・・・まさかこんなことになるなんて。
<涼宮ハルヒの真実Ⅰ>
一つ学年が上がって、俺はもう高校2年生というわけなのだが、なんか落ち着かない。もう6月だっていうのに。
自分自身に聞いてみよう。「どーかしちまったのか」とな。
まあどーかしようがない。俺はまたいつものように高校へ行き、ハルヒに振り回されるのがオチだ。だが、まだその方がましだったと思えるぜ。
これから起こる出来事を体験すれば、誰だってそう思うはずだ。
ハルヒが自分の真実を知ってしまうほど、恐ろしいことはないと思うだろ?
長門も、古泉も、朝比奈さんも、一番それを恐れているに決まっている。だがそれが起きちまったんだ・・・これも俺の責任だし、あん時のハルヒを止められんのは、俺だけだったしな。