さて、季節は秋だ。

高校初の文化祭へ向け今、俺たちは自主映画の撮影に励んでいる。

 

・・・まあ今は鶴屋さん宅にいるわけだが。

 

「さあ!撮影を始めるわよ!」

 

ハルヒの号令の元撮影を始めることになった。

 

しかし、朝比奈さんの様子がさっきから変なんだよな・・・なんか、顔が赤いし

首が据わってないし。

 

「古泉君。そこで、みくるちゃんを押し倒してキスしちゃいなさい!」

「何をいってるんだお前は」

「ふえぇぇ~?」

 

やっぱり、おかしいぞ。朝比奈さんの様子が・・・

すると、鶴屋さんが笑い始めた

 

「何がおかしいんですか?」

「いや・・・くくく。みくるおかしいよっ・・・」

 

それはわかりますって。

 

「んふ~。なんだかあたまがおもいですぅ~」

 

そういって、古泉にもたれかかる。気に食わん。

 

「おい、ハルヒ。お前朝比奈さんに何をした?」

 

少々、怒気を交えて聞いてみる

 

「テキーラを混ぜておいたのよ!その方が色気が出るでしょ?」

 

おい、ハルヒ。お前何をしたのか分かってるのか?アルコールを混ぜるだなんて・・・

 

「ひひーっ、みくる、おかしーっ」

 

いや、鶴屋さん。いくらなんでも笑ってる場合じゃないでしょう?

いくら俺でも怒ります

 

「さあ、古泉君。撮影続行よ。キスをしなさい!もちろんマウストゥマウスで!」

「やめろ、古泉」

 

少し古泉は考えるポーズをとった。殴るぞこの野郎。

どのみち、このシーンを取るつもりは毛頭もない。

 

「監督。僕にはこのシーンは荷が重すぎます。朝比奈さんも限界のようですし」

「あたしなら、たいしょうふでずよ~」

 

見るからに大丈夫じゃなそうだ

 

「んもう、しょうがないわね・・・」

 

すると、ハルヒは朝比奈さんに近づき・・・

 

「あら、コンタクトつけたままだったの?ここは外しとくべき場面よ」

 

そうして、朝比奈さんの後頭部をポカリと叩く。

 

「ひぃっ。いたい・・・」

 

朝比奈さんは頭を押さえた。

・・・いい加減にしろよな

 

「だめじゃない!頭を叩かれたら目からコンタクトを飛び出させないと。

じゃあもう一度練習!」

 

ポカリ

 

「ひっ」

 

ポカリ

 

「ヒィッ・・・痛い・・・」

 

朝比奈さんは目を閉じた。

ヤバイ。俺の頭に血が昇ってきた。

落ち着けよオレ。

 

「やめろバカ」

 

落ち着いて俺は、ハルヒの手を握って制止をする。

 

「これのどこが練習だ。どんな演出だ?何が面白い?」

「なによ、止めないでよ。これも約束事の一つなのっ!」

「誰との約束だ、それは。ちっとも面白くない。朝比奈さんはお前のオモチャじゃないぞ」

「あたしが決めたの。みくるちゃんはあたしのオモチャなのよ!」

 

頭の中が真っ赤に染まった。

そう表現したくなるような、怒りが俺を襲う。我慢の限界だ。

頭で考える前に体がその衝動を抑えられなかったようだ。

すると、俺の手首を誰かが握っている。

古泉の野郎が俺の右手を握って、小さく首を横に振っていた。

くそ、離せ古泉。

 

「何よっ!何が気に入らないっていうのよ!

あんたは言われたことに忠実に従っていればいいの!

あたしは、団長で監督で、あんたは雑用!反抗は許さないから!」

 

・・・ダメみたいだ。体中から血が噴き出してきそうだ。

もう、理性はなくなったみたいだな俺は。

 

「離せ!古泉!動物も人間も言って分からんやつは殴って叱りつけるべきなんだ!」

「なによっ!キョンのくせに!雑用が粋がるんじゃないわよっっ!!

あんたは、一生私の下僕として言われたとおりに生きていけばいいのよっ!」

「な・・・おまえ・・・言っていいことと悪いことがあるんじゃねえのかぁ!?」

 

その瞬間。俺は強烈な目眩、立ちくらみ、頭痛・・・体中から力が抜けて痛みが走る

 

「ぐぅぅぅぅっっっっ!」

 

そして、頭の中に記憶らしいものが流れ込んできた。

なんだ、これは?わけが分からない・・・なんなんだこれは・・・?

 

「大丈夫ですか?」

「キョンくんっ!大丈夫かいっ?」

「………」

「ふえ~?キョンく~ん?」

「・・・・・・・キョン?」

 

・・・少し痛みが和らいだ気がする・・・

しかし・・・

 

「ううぅぅ・・・」

 

なんなんだ、これは?ハルヒの呪いか?規定事項か?情報改変か?

 

だいぶ、痛みも治まってきて、俺はとんでもない事が起きていた。

俺の頭の中でな。

 

「・・・・・・・」

「大丈夫ですか?どうかしましたか?」

「いや、大丈夫だ・・・」

 

 

 

「私もやりすぎちゃったみたいね。

みくるはここで寝かせておくから、帰っていいよ!」

「では、よろしくお願いします」

「キョンくんも気をつけてね!」

「いえいえ、もう大丈夫ですよ」

 

 

こうした、出来事があって俺は家に帰ってきた。

古泉がなにか注意を促すような発言をしていたようだが、まったく聞こえていなかった。

そのぐらい、大変なことなのだ。

妹が、シャミセンを追いかけていたのを横目に部屋に入る。

すると・・・国木田が部屋にいた。

 

「・・・・国木田か」

「キョン。思い出したみたいだね」

「・・・ああ」

「まったく、僕はどうしようかと思ったじゃないか、あの時」

「・・・迷惑かけたみたいだな」

「ほんとうだよ、こっちの世界にきたら、一歩先にきたキョンが記憶を失っていたんだから」

「・・・俺は、信じたくない」

「そんなこと言っても無理だよ。まあ、幸い一番近い位置にいたんだ。観察対象が」

「その呼び方で呼ばないでくれ」

「いいけど。でも、故郷が恋しかったよ。この三年間は」

 

・・・信じたくないが、説明をしてやろう。

俺は異世界人で超能力者で宇宙人で未来人なんだ。

国木田もな。

なぜかって?わかってしまうんだから仕方がないだろう。

記憶が戻ってきた。いままでのな。

 

「どうやら、怒り狂って能力が戻ってきたらしいね。観察・・涼宮さんには感謝しないとね」

「・・・俺は気づきたくなかった」

「いつまでそう言ってるんだい?仕方ないだろう。まあ、しばらくは大丈夫だと思うけどね」

 

俺は、この世界とは全く違う異世界で生まれたんだ。

ただ、この世界とまったく同じ形態をした。ちょっと、違うところもあるけどね。

そして、俺たちは、研究により、この世界を発見した。

ハルヒのパワーのおかげでだ。そして、タイムマシンも完成した。

俺は、その観察員として、この世界に送り込まれることになった。

まず、俺たちの星から、地球に移動する。それから、時間をさかのぼる。

そして、異世界へ移動する。

こんな技術が得られるのも、ハルヒのおかげだった。

そして、俺が先に。国木田が後に来ることになった。

そこで、問題が起きた。

タイムマシンの座標が少しずれ、俺はハルヒの情報フレアの1秒後に入るはずが

一秒前にこの世界にきてしまったんだ。

おかげで情報フレアに巻き込まれ、俺の記憶は吹き飛んだ、というわけだ。

幸い、同じ学校の二人に似たような人物がいたため俺らはそいつらを俺らの世界に送り込んで

身を交換した。もちろん、国木田がやってくれたんだ。俺は記憶がなかったからな。

それから、三年間こうやって過ごしてきたというわけだ。

 

「・・・俺はあっちから指令がきてもここに残るぞ」

「何をいってるんだいキョン?僕もこの世界にはそれなりに愛着が湧いてそれもいいと思うけど・・・

それはできないな」

「わかってるさ・・・わかってるけど・・・」

「なにさ?」

「なんかこう・・・さ」

「まあ、わからなくもないよ。とにかく、そこまで混乱してなくてよかったよ。

キョンは暴走すると、誰も止められないからね」

「・・・そうなのか?」

「そうだよ。恐らく、こっちの世界と僕たちの世界で一番力が強いのはキョンだと思うよ。

制御してても圧倒的だもんね。

そのおこがで、涼宮さんの発言に怒ったキョンが暴走しかけて、力を取り戻したんだから」

「・・・ところで」

「なに?」

「これって誰か知ってる人はいるのか?」

「いるわけがないじゃないか。これでも、僕は情報統合思念体とやらの

インターフェースにぐらい普通に勝てるよ」

「要するに、知られたら記憶を消すから問題がないと」

「そういうことだね。涼宮さんの力が覚醒したら、キョンぐらいにしか手は負えないだろうけど。

やっぱり、キョンは涼宮さん担当だね」

「俺は地獄の果てまで付き合わされそうだな」

「そのほうがいいんじゃないかい?今のキョンには」

「ま、それは否定しないな」

「とにかく、落ち着いて、無駄に力を使って人に見られないように」

「わかってる。とにかく、今日は帰れ」

「分かったよ。じゃあ、また明日。普通にみんなに対応してよ」

「努力はする」

「それじゃ困るけど・・・まあ、キョン相手じゃどうしようもないね。ま、また明日」

「それじゃあな。国木田」

 

 

次の日

 

ああ、ずいぶん早く目覚めてしまった。

しょうもない、さっさと降りて支度をするか。

 

「あら?ずいぶん早いわね。なにかあった?」

「あったっちゃあったが、大したことじゃないさ」

「そうなの」

「あれ~?キョン君が先に起きてる~!」

 

あまり、人を珍しそうにみるな

 

「十分珍しいわよ」

「そうだよ~?」

 

あーあー、悪かったな。

どうせ、寝起きが悪いですよ。

 

 

このような非日常な会話をした後、俺はさっさと学校へ向かった。

 

 

「キョンじゃないか。おはよう」

 

国木田だ。こんな朝早くから登校してたのか。毎日。

 

「国木田か。おはよう」

「どう?よく眠れた?」

「眠れたなにも、すごい寝た気がするぞ。俺は」

「どれだけ寝たのさ?」

「普段と同じぐらいだが」

「そりゃ寝すぎだよ。30分も寝れば十分でしょ」

 

朝起きた時の寝すぎ感はそのせいか・・・

って、俺は12時にねて、7時に起きる。30分=7時間ぐらいのはずだから・・・

俺は今日、98時間・・・約四日も寝てたことになるではないか!

 

「そういうことだね。ある意味寝続けた方が凄いと思うよ?」

「それについては同感だな」

「自分でやったことを否定するなんて変なのだね。キョン」

「そんな事いっても、こっちの世界の正しい記憶なんてないんだから。一秒しか」

「確かにそうだね。じゃあこっちの世界での生活法については僕の方が経験が上だね」

「よろしく、先輩!ってか?」

「それは、いやだな。僕も」

「俺も嫌だ」

「・・・変わったね」

「何がだ?」

「この話の流れでキョン以外にだれがいるんだい?」

「それはいい。で、どこがどう変わったんだ?」

「いや・・・ね。キョンはあっちの世界では無口で生真面目、仕事一筋、愛想も悪かったし・・・」

「悪いことだらけじゃないか!」

「いや、だから変わったと言ってるんだよ」

「・・・ま、ハルヒに感謝しておけ」

「そうだね。記憶が戻っても愛想がよくて助かったよ」

「愛想がいいのかどうかはまったくわからんが」

 

「おい!」

 

「ん?谷口か」

「そうみたいだね」

 

それでも一応無視をする

 

「待ってくれ!」

 

「うるさいよ?」

「・・・・無視だ」

 

がつっ!

 

「待てって!」

「いってぇな!」

「お前が悪いんだろう」

「いや、俺は最近耳が悪くてな・・・」

「お前は爺さんか」

「そういえば、言ってたね。さっき」

「ホントか!?キョン!・・・って国木田。お前までキョンの肩を持つようになったのか!」

「元々そうだったんだけどね」

「ぐはっ!おまえらひどいな」

 

そのあとの谷口混じりの雑談はまったく意味がないので省略しよう

そしてHRの直前に国木田がこんな事を言ってきた。

 

「実を言うと緊急事態なんだ。あっちはかなり怒ってる。任務期間はとっくにすぎている。

記憶が戻ったんなら早く帰れ!とね。話をしたいから、放課後は部活・・・団活を休んで

急いで家に帰ってくれないかい?」

 

そして、話は飛んで放課後

 

「おい、ハルヒ」

「なによ」

「今日SOS団の活動休んでいいか?」

「はぁ?何を言ってるの!?理由を言いなさい、理由を!」

「・・・頼む!どうしても、言えない重要な用事があるんだ・・・」

 

そして、俺はハルヒの前で土下座をした。

・・・これで許してくれなかったら、俺はどうすりゃいいんだろうか。

 

「え?・・・ま、まあそこまで言うんだったら・・・。じゃあ早く行きなさい!」

「ありがとな。ハルヒ」

 

そして、ダッシュ!ダッシュ!

くそう、下り坂なのにこんなに遅いのか・・・!

 

「何をしているの?超能力をここで使わないのはどうかと思うけど?」

 

あ・・・てっきり忘れてた。えーと・・・ここでは・・・空間移動でもするか。

 

「本当?僕それはできないんだ。ぜひ、体験してみたいね」

「分かったよ」

 

そうして、俺は頭に力を集中させて・・・

 

ヒュゥンッ

 

「ふう、到着」

「すごいね。何も見えないんだ。早すぎて」

「そりゃそうだろう」

で、本題に入ろうか

「そうだね」

「どうなっているんだ?」

「一応、一週間ごとに情報を送っていたんだけど

それで、能力が戻ったことを伝えたら、

『緊急事態だ。急いで戻ってきてくれ。もはやお前らだけが頼りだ』

って連絡が来て、それから途絶えたままなんだよ」

「?さっき言ってたことと違うじゃないか」

「そりゃそうだよ。キョンにあっちのこと言っても、興味を示してくれなそうだったから、

あっちが怒ってる的な事を言った方がいいと思ったからだよ」

「そんなことはどうでもいいんだが。何が起きているんだ?」

「そんなの僕の能力じゃ分からないから、キョンを頼ったんだよ」

「・・・ちょっと待て・・・連絡を取れるかやってみる」

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

「つながったぞ!」

「本当かい!?」

「今流す」

 

・・・『・・・ン!・キ・・・・ン!キョンか!?生きているか?記憶が戻ったのか!』

「ええ。迷惑をかけたみたいで」

「で、どうなんですか?何があったんです?」

『おお、国木田もいたのか!つながらなくなった時はどうしようかと思ったぞ』

「すいません、僕のチカラが足りなかったばかりに。幸いにもその日の夜に力が目覚めたみたいで」

『そうなのか。・・・雑談もここまでにしよう。状況を説明するぞ』

「お願いします」

「一応、俺の記憶がなくなってからも説明を・・・」

『分かった。お前らを送った後に、反対組織が攻めてきたんだ。

もちろん、無事にそいつらを撃退した。

それからはなにもなく、俺らは過ごしていた。だが、突然・・・お前が力に目覚めた日の昼・・・

突然、やつらは攻めてきたんだ。どうやら、敵は

「情報統合思念体急進派、天蓋領域、未来人組織と共にこの世界を制圧する」

という、手紙が送られてきたのもほぼ同じ時だ。』

「情報統合思念体・・・未来人組織・・・天蓋領域・・・」

『どうやら、お前たちのそちらの世界への侵入ルートを解析されたらしい

油断しすぎたらしいな。ちなみに、思念体の指揮官は朝倉涼子。天蓋領域の指揮官は九曜周防。

未来人組織の指揮官は藤原・・・名前は忘れたがそうらしい』

「・・・藤原やら九曜やらは知らんが朝倉・・・か」

「苦い思い出だね」

「なぜ、お前が知っている」

「一年四組から監視してたんだよ。行こうと思ってたら、長門さんが来て・・・」

「そうだったのか」

『お前は襲われたのか?・・・なにがしたいんだ・・・アイツらは』

「自立進化の目的でしょう」

『・・・なるほど。異世界の我らに目をつけたのはそのためか』

「だろうな」

『とにかく、急いで戻ってきてくれ。なんとか、要所の町は守っているが、占領された町もある。

このままでは数で押し込まれる。お前らが頼りだ。頼むぞ』

「わかりました。では、今スグにでも出発を・・・

 

ドーーーーォオッォォンッッ!

 

「なんだ!?」

「分からない・・・ちょっと待って。確認するよ」

『何が起こったんだ・・・どぉーーーんっっぉぉぉっっっ!・・・なんだ!?

何が起きた!?・・・・なに?敵軍の総攻撃?くそっ!』

「キョン!どうやら、こっちも同じらしい。隕石の大群がここら付近だけに大量に降ってきている。

・・・どうやら、僕たちをここから離れさせないためらしいね」

『そちらもなのか?・・・応援を頼めそうにはないな・・・』

「・・・国木田。お前は応援に行け。俺が送る」

「キョン!?一人で行けるのかい?いや、無茶だ!」

「何を言ってるんだ。俺はいける。

少なくとも、地球上の思念体インターフェースはここら付近に集まってきているはずだ。

そいつらと力を合わせれば問題ないだろう」

「だけど・・・」

「お前は俺らの第一の故郷がなくなっていいのか」

「・・・」

「さあ、いくんだ。俺の代わりに故郷を守ってくれ。少なくとも、かなりの戦力にはなるだろ?」

『ああ。それはすごくな』

「分かったよ。行く。ただし、条件がある。絶対死んだらだめだよ?」

「わかってるさ。よし、転送するぞ」

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ヒュゥゥン・・・・・・・・

 

「よし・・・OKだな」

『どうやら、無事についたらしい。・・・そっちもがんばれよ。健闘を祈る』

切れたみたいだ。

よし、まずは、ハルヒ達の居場所は・・・あのハイキングコースか・・・

・・・なに?隕石が一直線にそこへ向かって言ってる・・・ヤバイ!

俺は急いで空間移動をする。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ひゅうぅぅん!

 

どどぉぉおぉおっぉんんっっ!

 

うわっ!なんだ?

 

「ひぇぇぇえぇぇぇぇええぇ!」

「くっ・・・・どうやら、防いだようですね・・・

!?あなたはいつからそこに?」

「さっきからだ。それよりも、古泉。ハルヒは?」

「こちらに眠らせてあります。いずれ、荒川さんが迎えにきて安全地帯まで

運んでくれます」

「今の隕石は誰が止めた?」

「喜緑さんと長門さん、その他のインターフェース7人ほどです」

喜緑さん?・・・あのカマドウマの時の・・・やっぱインターフェースだったのか。

「そんなにか・・・」

あっちの戦況はどうやら持っているらしいし、こちらをなんとかするかだな。

 

「よし、古泉。お前はハルヒを頼んだぞ」

「いえ、それは守りますが・・・何をする気で?」

「隕石を止める」

「?何を言って・・・」

「これは、俺らの問題だ。俺がなんとかする」

「どういう意味で・・・うわっ!」

「ふえ?キョンくん?なんで空を飛んで・・・」

 

 

「長門」

「・・・なぜ、あなたが空に浮いている」

「この事情は後に話す。とにかく今は、いったん、退いて、ハルヒの安全を確保してくれ。

隕石は俺が守る」

「・・・どういうこと?状況が理解できない」

「とにかく、俺の言うことを聞いてくれ」

「・・・わかった」

そして、長門は地面へ降りていく

「長門さん?何をしているのです?」

「彼の指示」

「・・・彼・・・キョンさん?なぜ、あなたが空に・・・」

「それは後で説明します。今は長門に従ってください」

「わかりました」

話が通じて助かる

「みんな。長門さんについていって」

「?はい」

 

・・・・・・・・みんな降りたようだ

 

・・・隕石は23秒後に第一波254個。1分46秒後に第二派608個。2分23秒後に最終派2378個・・・か

 

・・・防ぎきれるな。これなら

 

 

「来たか」

 

すごい勢いだ。普通の隕石の100倍ぐらいか。最初の一発は2倍ぐらいだったから・・・

俺が間に合ってよかった。

 

・・・来いっ!

 

どぉぉんんんっっっっ!!!!!

ばぁぁあぁぁぁんんんんんっっっっ!!!

どごおぉぉぉぉぉおおぉんんんんっっ!!

 

 

第一波破壊終了。

 

続いて第二派か・・・

一個一個のパワーが強くなってる。

 

 

 

・・・まあ、あっけなく、破壊。

予想以上に思念体やら天蓋領域とやらは弱いな。

最後か・・・

パワーはさらに強くなってる。

隕石の速度は光速の10倍。落ちた際の衝撃は一つあたり、地球100個を破壊できるパワーか・・・

逃したら大変だな。そんなつもりは毛頭ないが。

 

 

来いっ!!

 

 

・・・あっけなく破壊。

予想以上の弱さだな。

なんとも・・・言えない。せっかくの戦闘シーンがこんな簡単に終わるとは・・・もっとカッコよく決めたかった・・・

とにかく、降りて事情を説明しよう

 

「・・・あなたは何者です?」

「おかしいです。あなたは一般人のはずじゃぁ・・・?」

「理解不能」

三者三様の答えが返ってくる。

そして、俺は今までの事をすべて説明をした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・・・」

「・・・・・・」

「・・・・・・」

あの古泉もだんまりだ。

あのー、何か反応してくれないと・・・困るんだが

「いえ・・・驚きました」

「そんな歴史ありえないはずなのに・・・」

「・・・奇跡」

「いや、そこまで驚かれても・・・」

『ぴーーっ・・・聞こえるか?キョン』

「お。国木田。そっちは終わったか?」

『どうやら、本の世界へ戻ったらしい』

「そうか、それはよかった・・・?」

『よくないよ。全部隊がそちらに行くってことだよ?』

「・・・そうか。ま、ゆっくり帰ってきてくれ」

『なんでそんなにのんびり・・・なるほど。よほど隕石を楽に消したんだね』

「まあな」

『僕もこちらから観測したけど、あの隕石を一人で防いだんなら、問題ないね』

「そういうことだ。ゆったりして、また帰ってこい」

『分かったよ。あと、キョン。アイツから伝言だよ』

「そうか。なんだ?」

『そちらでの任務は、続行だ。少なくとも、25まではそちらにいてくれ。だってさ』

「本当か?」

『ウソはつかないよ』

「本当か・・・良かった・・・」

『ま、たまには里帰りして、親に顔でも見せてやりなよ。さみしがってると思うよ』

「そうだな。じゃ、こっちの事は俺と、思念体の急進派以外のインターフェースでなんとかする。じゃな」

『じゃあね。ぴーーー・・・』

「誰ですか?どうやら、あなたと同じ人間のようですが・・・」

「ああ、国木田だ」

「そうですか」

「今の話から推測すると・・・」

「ああ、おそらく、あちらの世界の帰還部隊が思念体120、天蓋領域670、未来人10。こちらの世界で、未来人67、天蓋領域2600、思念体1800」

「そんなにですか!?」

「それをいったらこっちだって、思念体全インターフェース8700もいるじゃないか」

「え・・・?」

「そこら辺の歩行者はみんなそうだ。ここから半径1キロいないに全インターフェースがいる。だろ?長門」

「そう」

「・・・どうやら来たようだな。さて、始めるか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

結果は言うまでもなく、こちらの大勝だ。一応、各指揮官は記憶を消して、元に戻しておいた。

朝倉はどうやら任務に忠実なだけらしく、記憶を消さないでもこちらの味方になっていた。急進派はずいぶん勢力を縮められたらしい。

そして、俺は一つの決断をした。

それは、みんなの記憶を一切消して、あの、能力覚醒の日に戻すことだ。

もちろん、あっちが襲われることもなしにして・・・だ。

一応、脳内に特殊な通信細胞を入れて、経験した事をそのまま無自覚に送る機能をつけて、なにかあれば記憶が戻るようにもした。

ようするに、緊急時以外は今まで通りの生活をするってことだ。

そして、俺はみんなの賛成を得てから、その呪文を唱え始める。

 

 

「じゃ、みんな。またあっちで」

「わかりました。では」

「また、撮影がんばりましょう!」

「・・・」

 

 

・・・・・・・・・・・・・ひゅぅうぅううぅぅうんんん・・・・・・・・・・・・・・

 

 

「おい、ハルヒ。朝比奈さんはおまえのおもちゃじゃねえぞ」

 

fin.


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