春休みの非常にうれしいハプニングが昨日のことのように感じる今日、始業式だ。

無事に進級を果たし、新しいクラスに胸を踊らす・・・なんてことは無いと言えばうそにはなるんだが。

ま、ちょっとは期待していたわけだ。

 

 

すぐに、その期待は裏切られたわけなんだが。

 

 

俺とハルヒは2年5組で席も同じだ。谷口に国木田も阪中までも一緒だ。変わったのは2人ぐらいだろうな。

ちなみに、俺が知ってるのは古泉は9組、長門は6組、朝比奈さんと鶴屋さんは同じクラスらしい。要するに前と同じだ。

面白みのかけらもないクラス編成に文句をいいたくなるやつも出てくるだろうが

おそらく無理だな。

神様が決めたことなんだから。

ま、そんなことは予想出来てたわけなのだ。

だから、実のところ少しもがっかりしていない。

そして、また実を言うと俺は今ハルヒと二人きりだ。なぜかって?

俺が珍しく早起きしたからだな。

 

「おう、ハルヒ」

「ん、おはよ。キョン」

 

ずいぶん、おとなしくなったなこいつも。

 

「元気か?」

「なに言ってるの。昨日不思議探索したじゃない」

 

正しく言えば買い物だ。それも、朝比奈さんのコスプレをだな。

さりげなく、自分のも買っていたようだな。ま、それというのも俺が前日電話で

「なあ、ハルヒ」

「なによ、こんな時間に」

「俺、実はポニーテールの次にウェイトレス萌えでもあるんだ」

「な、何言ってるの!?・・・フフーン。まあ、考えとくわ」

「よろしく」

なんてことを吹き込んだからな。午後が楽しみだ。

 

すると、以外にもう教室が埋まってきていた。

 

「おい、キョン!」

「なんだ?谷口。あ、国木田もいたのか」

「おはよう、キョン」

「で、なんだ谷口」

「なんで、クラスのメンバーが全然変わらないんだ!

そして、お前いつから、涼宮と付き合ってるんだ?」

 

谷口の話を反対の耳へ受け流す体制をとっていた俺の脳内は

非常に動揺した!なぜ、それをこいつが・・・いや、待てハッタリかもしれんぞ

 

「なにいってるんだ?お前・・・頭がおかしくなったのか」

「とぼけるなよ!・・・だって涼宮の野郎が言ってたんだぞ」

「・・・どういうことだ?」

「いや、この前・・・

 

 

「あー、ヒマだ。キョンにナンパ断られるし・・・アイツ彼女でもできたんじゃないよな?」

 

チロチロチロ~ン

 

「いらっしゃいませ」

「えーと、菓子でもないかな~KAKAKA菓子はどこ~♪」

「キョン~キョン~愛しのきょん~♪」

(・・・なに?やはり、キョンのやつ彼女つくってたのか・・・ん?この声は涼宮じゃねえのか?)

「キョン~」

「やっぱりだ・・・」

 

 

 

・・・と、いう出来事があってだな」

 

ハルヒ・・・なんちゅう失態だ。

俺としてはうれしいんだがな。すごく

 

「実はそのとおりだ」

「いつの間にお前は!まあ、アイツなら俺は文句はいわん。

あんな変な女を手に負えるのはお前だけだ。

国木田の言った通りだよな。本当にお前は変な女が・・・」

「谷口・・・おまえちょっとこい」

「ははははは。バカだなぁ谷口は。まあ、頑張って」

「いや、ゴメン本当に俺が悪かった。スマン。いや、今のは冗談。やめてくれぇ・・・・・」

「後悔先に立たずって知ってるか?」

 

「キョンの言う通りだなぁ。自業自得だよ」 

 

 

 

 

「ぎゃあぁぁぁああぁぁぁぁあぁぁあああああぁぁぁぁああああああああっぁあああぁぁぁ!!!!!!」

 

 

この悲鳴が誰のものかは言うまでもないだろう。俺が出させた悲鳴だしな。

 

 

 

「うううぅ・・・」

「これでよし」

 

ガラッ

 

「よーし。席につけ~」

 

入ってきたのはもちろんハンドボールバカ岡部だ。

なにが変わっているんだろう。

 

「今日は転校生がいる」

 

一部の人間がおおおおと歓声もどきをあげている。

そして、男衆の目が輝きだしたぞ。特に谷口だ。女でありませんように。

 

「入ってこい」

 

 

 

よかった。男だ。男衆はみんながっくり来ている。

どんなやつなんだろうか。

 

「カナダの日本人学校から来ました。

長門有樹です。2年6組の有希の双子の兄です。

これから、2年間お願いします」

 

・・・なに。長門の兄って明らかな、インターフェース宣言してるじゃないか。

皆が知る由もないが。

そして、谷口の目が輝いているのが気になる。おそらく、あいつの力で近づこうってことだろう。長門にだ。いや、有希だな。

・・・こいつが来ると、ややこしい事になるぞ。

にしても、思念体はカナダが好きだな。

 

「うーん。有樹君は涼宮の後ろに座ってくれ」

 

よりにもよって、一番マズイ場所へと・・・

ハルヒの目は?マズイな。こりゃ明らかな勧誘だ勧誘パーティーだ。

 

 

 

朝のHRが終わると、即話しかけているやつがいる。もちろんハルヒだ。

 

「あなた有希の兄ってホント?」

「はい。いろいろとわけあって離れて暮らしていましたが、

二週間前にここで住み始めたんですよ」

「ふうん。にしても、有希と違ってずいぶんおしゃべりなのね

そして、丁寧言葉なんて」

「あれ?素でしゃべっていいですかね?」

「別にいいわその方が、なじみやすいわよ」

「そうか。じゃいいや。で、なに?」

 

・・・驚きだ。なんだこの豹変ぶり。普通の高校生っぽい話し方なんだが。驚きだ。

長門のほうが・・・ああ!有希の方もしゃべるとこんなのなのか?」

 

「単刀直入に言うわ!SOS団に入りなさい!」

「いいなそれ。人助けか」

 

いや、本当に単刀直入でいいな。

そして・・・このインターフェースは何も知らないのかも知れない。バカか。

 

「違うけど、それでいいわ!いい、放課後絶対に部室に来なさい!」

「いや、部室なんて知らないんだが」

「わかったわ。ちょっと、キョン!有樹を放課後案内しなさい!」

「わかったよ」

 

 

 

 

そんなこんなで、放課後だ

なぜ、有樹について聞かなかったって?

当り前だろう。部室で聞けるからだ。

 

 

第一章


|