プロローグ

春。
もうあれから1年がたったと思うと時が過ぎるのは早いと実感するね。


「ただの人間には興味ありません。この中に宇宙人、未来人、異世界人、超能力者がいたら、あたしのところに来なさい。以上」
あれから、SOS団結成や、世界消滅の危機、過去に行ったり夏がループしてたり
挙句の果てには、世界改変に巻き込まれたりと思いだせばキリがないほど、巻き込まれたものだ。
なんだかんだいって結局は楽しんでいるんだがな。
だが、さすがに、少しは休みたいときもあるんだ。と、いうより休まないと体が持たん。
この、俺の願望をかなえてくれる最適な週間が来ている。

春休みだ。

そして、俺は家で羽を伸ばしているはずなのだが・・・

なぜ、俺はこんなハイキングコースを歩いてしまうんだろう。
習慣というものは恐ろしいね。
などと考えているといつの間にか文芸部部室の前に立っていた。
1年も山登りをすると、足腰が引き締まるな。とはみんな思っているだろう。
まあ、気づけば夏は暖房が冬はクーラー完備の旧館に向かっているわけだ。

「なにボーッとつったてるの?早く入りなさいよ!」
「ん・・・ああ」

いつの間に、ここに来ていたんだ・・・。俺は少しボケてしまったのか?

がちゃ

「あ、キョン君に涼宮さん。おはようございます」
「おはようございます」

朝比奈さんと古泉がいた。ほう、長門がいないとは珍しい。

「わかりませんね」

古泉、お前は俺の心を読むな。

「僕は、涼宮さんより、あなたの心を読む方が得意なんですよ?」

気持ち悪い。
そして、面倒くさいので、コイツは放っておこう。

「それは、ヒド「ゴホンゴホンゴホッゴホッ・・あれ?夏かぜか?」
「シクシク」

しかし、長門が休みか・・・か。
悪いことが起きなきゃいいんだが。

「どうしたのかしら。めずらしい。有希がね・・・」
「長門さんも、風邪ぐらいひくのではないですかね?」
「うぅん。それは心配だわ。お見舞いに行きましょう!」

古泉がしまったという顔を浮かべた。顔はニヤケたままだが。
そりゃそうだ。長門が休む時は絶対なにかあるしな。
と、いうより古泉も暑さで思考回路が狂ったのか?
古泉が少しあさっている感じがあるな。
非常に不本意だが。少しフォローでも入れておこう。いや、いれてあげよう。

「まあ、落ち着け。いきなり、訪問されては長門も驚くだろ?」
「何言ってるの!お見舞いに連絡なんて入れないでしょ!?」
「いや、普通はいれるが」

ガチャ

不意に扉が開く音がした。
長門が入ってきた

「…寝坊した」

・・・まじか。

「なんだ…。心配したのよ!有希」
「…心配かけた。謝る」
「いいのよ、別に。元気ならそれでいいのよ!」

どっちなんだお前は。
まあ、本当に団員思いな団長様でいいんだが…
俺にもそのぐらい優しさをもって接してくれよな
などと心で訴えていると、騒ぎの収まった所を狙ったように古泉がとんでもないものを出した

「で、今日はこれでどうでしょう?」

…おい、古泉
なんだその無駄にでかい将棋盤もどきは
と、いうよりどこに隠していたそれは。

「もどきでは、ありませんよ。立派な将棋盤です。それに、隠してはいませんでした。
ちなみに、これは大局将棋といいましてね。最も多い駒数と最もでかい盤面を持つ…」
「分かった。よく、わかった。そして、俺がやらないことも決まった」
「でやります?」
「お前、人の話を聞いとけよ」
「そうですか・・・残念ですね」

古泉が本当に残念そうにしまおうとした。言っておくが、慈悲は一切感じないぞ。
すると、ハルヒが

「古泉君!それすごいわね!私がやるわ!キョンはどいて」

まじか。

「俺の座る椅子はどこなんだよ」
「しょうがないわね。団長席に座らせてあげるわ。光栄に思いなさい。
別に団長の座を譲るつもりはないわ!」

天地がひっくりかえっても、俺はSOS団団長などにはなりたくないが…

こうして、今日の活動が始まったのだが、俺はこれから、巻き込まれること
を知る由もなかった。当たり前だが。










第一章



俺はヒマなので、仕方なくネットをしていた。
そして、不本意にも俺は将棋やらチェスやらをやっていた。
俺もアナログゲーム症候群にでもかかってしまったのか。
いや、こんなこと言ったら、将棋で称号を持ってる人たちに失礼だな。
そして、パソコンは偉大だ。難易度があるからな。
古泉と違って、非常に張り合いがある。
ちなみに、もう夕方だ。
一方、大局将棋は終盤を迎えていた。
ハルヒの圧勝だろうと考えていたが、そうでもなく
互角の戦いらしい。

「古泉君!これで決まりよ!」
「ハハ。参りました。さすがは涼宮さんですね」

最後はやっぱり、ハルヒが勝ったらしい。
まあ、これで俺は、長門、古泉、ハルヒの三人より強いことは確定したな。
では朝比奈さんはどうなんだろうか?
試してみよう。

「ちょっと、朝比奈さん」
「は~い。なんですかぁ?」

ああ、何度聞いてもいやされる・・・じゃないな

「ちょっと、このゲームやってくれます?」
「あ!将棋ですね!私、これ好きなんですよ。小学校のころ、超昔の遊びクラブでよく…」

ふぅん、小学校は続いてるのか。あれ・・・これって、禁則事項じゃないのか?
ま、違うんだろうな
でも、朝比奈さんが将棋好きだとは驚きだな。意外な趣味だ。
にしても、『超』はいらないよな。
結構、傷つくな俺。
そして、結果は・・・
一番難しいレベルを10戦10勝だ。
・・・・某七冠王の棋士並みの強さじゃないか?これ。

「おもしろいですね。やっぱり」

古泉とやらせたら…ま、古泉がかわいそうだしやめておこう。
古泉が駒をかたし始めた。さすがに、あの数を片すのは大変だ。
大体、どこにしまうんだ。
すると急にハルヒは

「今日は、ここまで!解散!!」

と、いい鼻歌を歌いながら帰って行った。よほど、おもしろかったのだろう。嬉しかったのか?

「古泉、よかったな。弱者仲間がいて」
「いえいえ、涼宮さんのご機嫌を取るためですよ」
「・・・じゃあ俺もそうなのか」
「いえ。あなたは別で・・・」
「ウソつけよ。もう、俺はお前とは遊ばないからな」

フフフ。いじめちゃるぞ。

「…ウソ。あなたは実力で負けた」

あれ?予想外の方向から声が飛んできたぞ。

「長門さん…あなたにいわれたくはないですね」
「失敗は成功の元。今までの敗北はこれからに生かされる」
「何回。それをいっているんですかね」
「ふたりとも・・・。ケンカはだめですよぅ」

長門と古泉の間に火花が散っているようにみえてきた。
朝比奈さんはオドオドしている。
二人ともそこまで、ボードゲームがすきなのか。
それとも負けず嫌いなのか。大体いつの間に、そんなに勝負をしてたんだ。

「まあまあ。長門も古泉も落ち着け。こんなので熱くなってちゃだめだろう」
「そうでしたね。こんなことで言い争うなんて、どうかしてました」
「…謝る」
「よし、落ち着けばいいんだ」

すぐ冷静になってくれるから助かるな。
すると、ここでとんでもないことを長門が言い始めた。

「すっかり、忘れていた」
「なにをだ?」
「情報統合思念体内で変革が起きた」
「……………」

・・・・?ん?長門もう一回・・・言わなくていいな。
いや、いきなりなんだそれは!?ちょっと、心の準備ができてないぞ。
いやな予感はものすごい膨らむ

「急進派が主権を握った」
「なに!?」
「本当ですか!?」
「ふええええぇぇぇ」

三者三様の反応を見せた。とか、どうでもいいぞこのさい。
これは、非常にヤバイ事態にしか思えないんだが。
大体、そんな重要なこと忘れないでくれよ、長門!

「恐らく、地球上の急進派以外のインターフェースは消滅する」
「それって、いつなんだ?」
「…明日の0時」

って、32時間ぐらいしかないじゃないか!
頼むよ長門!遅刻したのはそのせいなのか!

「どうすればいい?」
「どうしようもない」
「恐らく機関や未来人組織の介入は不可能でしょう。天蓋領域なども厳しいかと。方法はおそらくひとつだと」

・・・ハルヒ。

「そういうことになりますね」
「…しかし、非常に危険を伴う」

たしかに、そうだ。
だが、長門。そうもいかないんだよ。
俺たちは何度も長門にすくわれてきたんだ。
三年前には時間を止めて俺と朝比奈さんを元の時間に返してくれた。
閉鎖空間でも改変世界でもヒントをくれた。ナイフを持った朝倉からも守ってくれた。
恐らく、SOS団1の貢献者だ。どんな時もいっしょにいなきゃいけないんだよ長門は。
いや、古泉も朝比奈さんも俺もハルヒも長門もみんなかけてはいけない。
俺らが5人そろってSOS団なんだ。一人も失ってはいけない。
ハルヒもそう思うはずだ。
SOS団は一人もかけてはいけない。

「だよな?」
「そうです。彼の言うとおりです。今回は機関ではなく、SOS団の副団長として協力させてもらいます」
「そうですよぉ。長門さんはSOS団の一員です!私も、協力します!!」
「と、言うわけだ。長門。文句はないだろう。たとえ世界が消えてしまっても、俺たちは後悔はしない」
「…ありがとう」




「では、第一回SOS団緊急会議を始める」

まあ、やることは決まっている。
ちなみに、ここは長門宅だ。

「とにかく、いきなり状況を話すのはどうかと思うが」
「いや、ただでさえ時間がないので徐々に自覚させるのは無理だと」
「…古泉一樹の言う通りだと思う」
「どこで話すべきなんだ?」
「少なくとも人前はやめといた方がいいと思いますけど」
「じゃあ…」
「ここがいいでしょうね」

など、様々な議論を交わしていたが

「キョンくんに任せるのがいいと思います」
「確かにそうですね」
「…それでいい」

いや、ちょっと待て。
なぜ、そうなる・・・理由はわかるんだがな。

「・・・分かった」
「じゃあ、全部一任ですね」
「よし、今から呼ぶぞ」
「わかりました」
「わかりましたぁ」
「…了解した」

ずいぶん、話が進むな。なんか、裏で示し合わせているのか?と、疑問符が付くぐらいな。

まあ、ここは俺が電話をした方がいいだろう。
携帯をポケットから取り出し、連絡を取ろうとしたが・・・
くそ。手がすべる。落ちつけよオレ。

「大丈夫ですか?」
「ああ。すまん」

なんとか、ボタンを押しハルヒに電話をかけた。
呼び出し音一回で電話に出てきた。
こいつは、本当に行動が早いな。

「なによっ!」

頼むから静かに電話に出てくれないか。

「すまん。それは、謝るが、話したいことがあるんだ」
「ふん。最初から素直に謝ればいいのよ。まあ、いいわ。で?」
「いや、電話じゃなくてだな・・・長門の家にきてくれないか?」
「あっそ。分かったわ。すぐ、いくから」

電話が終わって、2分後にインターホンがなった。
どれだけ速いんだあいつは。

「ゴメン!待たせた?」
「いや、速すぎるぐらいだ」
「もっと、遅い方がいいっていうの?
せっかく走ってきた・・・あれ、古泉くんに、みくるちゃんもいるの?」
「はい」
「そうですぅ」
「で、話って?」
「まあ、立って話すのもなんだし、座れ」

そういって、俺は席を譲った

「あら、キョン。自分の立場が分かってるじゃない!
雑用の立場が分かったのかしら?」

ああ、この元気を見習いたい。
この状況で、こんなに元気とは・・・。
まだ、知らないから当然だよな。
だが、ハルヒも俺たちの重い空気を読んだようで・・・

「なに?結構重要そうな話ね。さっさと話しちゃいなさいよ」
「いいか、ハルヒ。これから、話すことは嘘なんかじゃない。
全部本当の話だ。紛れもない事実だ。
話し終わっても落ち着いていられるか?」
「なによ、そんな改まって。大体私が、動揺なんてすると思う?」
「分かった。話すぞ。
実はなハルヒ。お前は・・・神様なんだ」
















第二章


「は?」
「いや・・・だから」
「ちょっと、古泉君。キョン大丈夫?」
「はい。大丈夫です」
「・・・何の冗談?」
「だから本当なんだ」

それから、今まで隠していたことをすべて話した。
古泉や朝比奈さん、長門は黙ってずっと話を聞いていた。
結構、俺は信頼されているんだな。
いや、こんな事考えるのは失礼だな。
そして、ハルヒは宣言通りそんなにあわてていなかった。

「ふぅん。そうなの」
「でな、今までのことはすべて前置きにすぎない。
今回呼んだのは、これから話すことのためなんだ」
「やっと、本題なのね」
「実は、長門が消えそうなんだ」
「ちょっと、それどういうことよ?」
「いや、だから思念体の急進派が・・・」
「それを、私の・・・力で変えるというわけ?」
「ああ。ビンゴだ」
「ふぅん」
「ま、大丈夫だ。俺がついてるからな」

・・・?おれ今ものすごいこといってしまったんじゃないか・・・
ヤバイ笑われる!

「な、なに言ってるのよ!バカ!あんたなんかで・・・安心できる・・わけ・・・」

そういうと、泣き出してしまった。
おい、ちょっと待て。逆でしょ普通。てか、なんで泣くの?こんなダサイセリフで。
情緒不安定にさせてしまってやばくないかオレ?

「おい、こいず「大丈夫です」

どうやら、閉鎖空間は発生していないようだ。
なぜだろうか。

「うっ・・・ごめん・・・ね。みんな。団長がこんな姿みせちゃいけないのに・・」

とにかく、ここは落ち着かせよう。

「なにをいってる。お前はいつも、頑張りすぎだ。
お前はいつも抱え込みすぎなんだ。団員を信頼して、抱えてること言ってくれよ、な?
俺たちはいつも、一心同体だ。だろ?団長様」
「うっ・・ひっく・・・う・・ん」
「と、一心同体とまで、言ったしまったし・・・」
「それを言うんですか?」

古泉が少し、抗議するような感じで言ってきた。
そりゃそうだよな。これ以上はさすがに不安だ。

「そりゃそうだ。お前は、ハルヒにウソをついたままでいいのか?」
「・・・・・・そうでしたね。僕が間違っていたようです」
「よし。これが、最後になる。聞いてくれ」
「なに?」

すっかり、落ち着いた、ハルヒは聞く準備はできているようだ。

「俺はな・・・ジョン・スミスだ」
「・・・・・・・え?」
「4年前になるか?七夕の時に・・・」
   
じっくりと、聞き入っていたハルヒは、俺が話し終わるとこういった。

「そうなの・・・。私の思ったとおりだったのね」
「思ったとおりって?どういうことだ」
「入学したときに・・・言ったでしょ?
『あたし、あんたとどこかで会ったことがある?ずっと前に』って」
「あれって、そういうことだったのか・・・」
     
今、よく考えると納得だ。
ハルヒは、ずっとジョンのことを追いかけていたんだな。
・・・って事は俺はハルヒの・・・そのあれってことか!
ああ、マジか。なんということだ。

「でも、もうよかったの。私は、ジョンのことを忘れられるほど
楽しい時間を過ごしてきたし・・・。それに今は・・・・」

そこまで、言って俯いてしまった。
気のせいかもしれないが、顔が赤くなってる気がする。

古泉は、やっとですかと
朝比奈さんは、頑張ってと
長門は、じれったいという
三者三様の目線で俺を見た
どういうことなんだ?俺は三人に疑問を投げかける。
すると、三人ともため息交じりに

「やれやれ」
「やれやれ」
「…やれやれ」

と、言ってくれた・・・。
ちょっと、待て・・・。
・・・さすがに、鈍感らしい俺でもわかったぞ。


「ハルヒ」
「・・・なに?」
「俺は・・・」

とまあ、ここまでであとは割愛・・・いや、皆さんのご想像に任させて頂きますね。
てか、俺が話したくない。
で、なんかすっかり、ラブラブなストーリーになってしまったが
それどころではないのをすっかり、忘れていた。
人間は、愛を知ってしまうと、他の事が見えなくなるのか?
まさに、ハルヒ一直線・・・俺すごい、恥ずかしいこと言った気がするな。
で、話を強引に俺はもどした。

「で、ハルヒ」
「分かってる」
「…もう必要はない」

「「へ?」」

俺と、ハルヒは首をかしげた。

「とっくに、この事件は終わった」
「どういうことだ、長門?」
「ま、怒らないでくださいね?」
「そうですよ!涼宮さんキョンくんカップルのためだったのだから!」















第三章


そのあとの、ハルヒの怒りっぷりは面白かった。
ま、とにかく、説明させていただく。
古泉の言っていたことをまとめると、
どうやら、急進派が主権を握ったのは、主流派、穏健派が裏で同盟もどきを結び
状況を打破するためだったらしい。
その策略は
一、まず、主流派のなかで争い(偽)を起こす
二、穏健派が混じって、事を大きく(偽)する
三、主流派で分裂がおこったように見せかけ、急進派に主権をにぎらせる
四、油断した急進派を丸ごと消滅させる

四については、非常に驚いたのだがどうやら、無派閥の一つに頼んだらしい。
無派閥ってのは、主流派とかに入ってないやつらしい。そんなやつがいたのか。
大体、情報を消滅させるなんちゅう事が出来るのかと、言うことが疑問なのだが、
それについては、長門曰く「禁則事項」だそうだ。すごいなそいつ。
って、主流派にはよほどの策士がいるのか。
二つの狙いを丸ごと成功させるとは。
急進派消滅、俺らの・・・ん、まああれだ。

「ごまかさないでください」
「いや、お前が言えるセリフではないぞ」
「・・・ええとですね、長門さんが、これを考えたらしいですよ?」
「・・・まじか。・・・もしかして、今日遅刻したのは・・・」
「…そう」

そうだったのか。

「朝比奈さんはいつ知ったんです?」
「ええと・・・規定事項でしたから」
「古泉は?」
「機関の知らせです」

そうだったのか。そうだよな、みんなやけに変だったもんな。

それより、気になったのは、その無派閥の凄いやつだ。

「…彼を、呼ぶのは大変だった。三回ぐらいの交渉でやっと、協力してくれた。
しかも、彼の情報に干渉するのは、つかれた。雪山を超えるぐらいの疲労度」
「まるで、諸葛孔明ですね」
「なんだそりゃ」
「名前ぐらいは、知っているでしょう?中国の三国時代の天才軍師ですよ。
劉備は彼を自分の軍師として、招き入れるために、三回彼の庵を訪ねたといわれています」
「ぴったりだな」
「ええ。頭がいいのも同じですしね。彼は」


まあ、無事に終わったわけだ。
今回はもうはまったわけだな。長門の作戦に。
ひとつ思ったんだが、このタイトル思念体主人公的な事いってるけど、
全然、出てきてないな。むしろ、縁の下の力持ち・・・のような、気がするんだが。

そのころ、思念体

「で、このまま俺に制度を改革して、俺に大統領的な役目をとでも言うのか?」
「そのとおりです。我々主流派や穏健派もそれを望んでいます」
「しかし、面倒事にこれ以上首を突っ込みたくないんだが・・・」
「この、地位に就けば、地球上に降り、涼宮ハルヒの能力を観察していただいてもいいのですが」
「本当か?勉学は好きなんだよな・・・。でも、面倒だしな・・・」
「いえ、もう名目だけでもいいんです。細かいことは、他にまかせていただいても・・・」
「よし。なってやる。いろいろ、規則作った後、地球上に降り立つ。文句はないな?」
「わかりました」
「よし、できたぞ」

情報統合思念体規則

 一、これからは、情報だけではなく、常に、地球上の有機生命体『人間』の姿をする
   (星は、どこに住んでもいいが、地球から観測されるてしまうような場所にはいてはいけない)
 二、各自パーソナルネームをつける
 三、ま、要するに、地球に酷似した状況を作るってこと

その規則発表時に思念体内で皆が思ったことがあった

「地球フェチ?」

「おい、長門どうした?地球フェチってなんだ?」
「なんでもない。こっちの話」
「そうか。ならいい」

また、思念体内へ

「では、俺はいってくる」
「はい。あとはお任せ・・・なんです?それ」
「UFOだ知らないのか」
「いえ、まったく存じませんね」
「ま、気にするな」
「いえ、気になります。大体それで地球に乗り込むつもりですか?」
「当たり前だ」
「頼みますからそれはやめてください」
「見つかった方が面白いじゃないか。次の日新聞でUFO現る!?
って、三面すべてを飾っているかもしれないぞ?」
「あの、規則で観測されるような場所いてはいけないんじゃ・・・」
「大丈夫じゃ、どうせみんな、また、ニセ写真か・・・と、思うんだよこれが」
「いや、でも・・・」
「だってそうだろう。宇宙から人間が降ってきたら、一大事だが
UFOなんてありがちだろう」
「(いや、そこまで知りませんが)・・・まあ、大丈夫なんでしょう」
「あ、言っておくが、俺のパーソナルネームは長門有樹だ」
「(どっかで、聞いた気が・・・)わかりました」
「では、アディオス!」
「(なんともベタな旅立ちだ)」

Byuuuuuuuun!!

「(音はくそうるさいし、超情けない・・・フラフラしてるよ)
もうすこし落ち着いてクールな方がいいのに・・・」
「大丈夫ですよ。みんな思ってます」


「…パクリ」
「おい、どうした長門。さっきも、独り言言ってたよな」
「なんでもない。大丈夫」
「そうか」

そう、今俺たちは雑談を交わしている。
まあ、すべて丸く収まってよかった・・・。
今日は、運勢が1位だったのを思い出した。
案外、占いも信じていいかもしれないな。
そして、外も暗くなったので帰ることにした。

「もう、暗いわね。じゃ、みんな帰りましょ!キョン!ほら、早く!」
「ハハ、もうラブラブですね」
「羨ましいです~」
「…私も」
「もう、そんな恥ずかしいこと言わないでよ!」

そのとおり俺らはラブラブなんだ。
おっと、ひとつ言い忘れていたな。
ハルヒの記憶は一応消した。
・・・多少罪悪感があるが、この感情のために、世界を危険なままにするわけにはいかんだろう。
ハルヒも納得したし。そりゃ、こんなもの背負って生きていくのはつらいしな。
ただ、告白シーンは残してな。当り前か。

「じゃあね、有希!あ、不思議探索は明後日だから」
「では、長門さんまた明後日」
「さよならです~」
「改めて言うが・・・ありがとな、長門」
「…礼をするのは、こっち。ありがとう。ただ、その鈍感さだけは直してほしい」
「アハハハハハアハハハ!有希最高!!流石SOS団の一員だわ!」
「・・長門さん、ユニークですね・・・クフ、フ・・・ブハハッハハハハハ!」

おい、古泉キャラ壊れかけてるぞ。

「いや・・そう・・クックク・・・では、長門さん明後日に・・ブッ・・・クク」

朝比奈さんあなたもですか









エピローグ


帰り道、古泉と朝比奈さんは「お邪魔ですね」
と、いい別の道から帰った
俺は、ハルヒを家まで送っていくことにした。もう家の前だがな。


「キョン!言っておくけどSOS団の活動では、団長と雑用係だからね!仕事とおなじ
活動に私情ははさまない!まあ、デートの時は同等の立場だけどね
「それでこそ我らが団長様だな」

もともといわれなくてもそのつもりだ、付き合っていてもSOS団は別だもんな。さて、帰ろうか・・・ん?
口がふさがれた。おい、ちょっと待てハルヒ。俺にはこれはキスにしか思えないんだがな。
まずは、落ち着け。よし、ハルヒに合わせておけばなるようになるだろう。













10秒ぐらいだろうか。ハルヒが唇を離した。
案外冷静な俺だ。

「じゃあね!また、明後日!みんなに言ってはダメよ!」

俺だっていやだね。

「俺も同じことを言おうとしたところだよ。ハルヒ」





「なるほど・・・あれがキョンと・・・涼宮ハルヒか。
カップルだと、言う情報は入ってなかった気がするんだがな。
にしても、アツアツだな。・・・俺も恋をしたいなぁ・・・いや、落ち着け俺。
で、アレをどうしようか・・・」
「…犯人発見」
「オウッ!ビックリしたじゃねぇか!っておまえは警察か」
「…そう、あなたを逮捕して、地獄に送ってあげる」
「・・・おお、わが妹か。」
「……勝手に兄妹にしないでほしい」
「問題ないだろう」
「…もういい」
「で長門」
「…あなたも長門。いやだけど」
「そうか、そうだったな。すまん。最後の五文字が凄い気になるけど」
「…私は知らない」
「・・・そうか。で雪」
「……私は空から降っては来ない」
「単なる誤字だ気にすることない」
「…もういい。でなに?」
「UFOをどうすればいい?」
「…情報操作で消せばいい」
「あ・・・。まったく、思い浮かばなかったな。でもな・・・ちょっと、地球人に娯楽を与えてもいいか」
「絶対よくない」
「有希が三点リーダを使わずに断言したぞ」
「絶対ダメ」
「いや、もうやる。決定した。兄の意地だ」
「しょうがない。私はあなたには勝てない」
「よろしい。にしても大変だったんだぞアレ。全部鉄で作ったからさ。もう、座り心地悪いし。
音がうるさいし、なんかフラフラするし、挙句の果てにどっかの飛行機にぶつかってさ。
飛行機さんの方が危険ぽかったから、情報操作したんだけどね。
こっちが、落ちちゃって・・・」
「…あなたに、車を運転させないほうがいいと今判断した」
「うるさい。俺は、運転が下手なんだ」
「そして、今までの話を総合し、これが大統領的存在とは思えない」
「・・・結構ひどい言い草だな」
「…あなたには、これぐらいで妥当」
「お前、妹なのにひどいな・・・ツンがあってデレがないなんてな」
「ツンとかデレってなに?」
「ただの妄言だ気にするな」
「…そう。帰る」
「いや、ちょっとまて。俺を野宿させる気か?」
「そう」
「待ってくれたのむ!」
「明日まで我慢して」
「なぜだ!」
「…となりの部屋を空けるのに準備ができてない」
「そこまで俺はウザったいか・・・」
「…よく、わかってる」
「ひどいな。有希」

続く


涼宮ハルヒの戦国 リンク→http://www25.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/5459.html
すいません。やり方わからないので、これをコピペしてください。
見たい人だけですけどね。

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最終更新:2009年01月20日 11:15