俺は今奇妙な状況下に置かれている。
…というのもあの凉宮ハルヒに抱きつかれているというのだから戸惑いを隠せない。
普段のハルヒがこんなことをしないのは皆さんご存じだろう。
まぁ、とある事情があって普段のハルヒではなくなっているからこうなっているわけだ…

そのとある事情を説明するためには少々過去に遡らねばならん(←こんな字書くんだな)

いつもの通り俺たちSOS団は文芸部の部室にいた。
まぁ、いつもと一つ違うと言えばこの砂漠のような部屋に俺の心のオアシス…
そう、朝比奈さんがいないことぐらいだ。
さっき廊下でたまたま会った鶴屋さんの話によると夏風邪らしい。
やはり日頃の疲れが貯まっていたのだろう
そこの団長の特等席でふん反り返ってる涼宮ハルヒのせいで…
と、俺が色々と考えながらハルヒを見ていると
視線を感じたらしいハルヒがこっちを睨んで言った

「なに!?暑いんだから視線を向けないでよ!」

「……」
いつもだったら何か捻った言葉の一つでも返すのだが、暑すぎて何も返せなかった。
続けてハルヒが言う。
「まったく、ボーっとしてるんならクーラーかみくるちゃんを持ってきなさいよ」

こんなに暑いのに口の減らん奴である。しかもまた無茶なことを…
「無理に決まってるだろ。朝比奈さんは病気だし、クーラーを買う金もない。」
俺は必要最低限の返答をした。

その返答に対してハルヒは「知ってるわよ!バカキョン!」
逆ギレかよ…。そうとう不機嫌だな今日は。

しばらく沈黙が続いて部屋には長門が本をめくる音だけが響いた。


バンッ!!

突然ハルヒが机を叩き立ち上がった。
俺と古泉はぼんやりとしていた脳への突然の刺激に驚いてハルヒの方を向いた。長門は……まぁ、そんなことぐらいでは反応しなかったな。

「お酒を飲みましょう!!」

「………ハァ?」

感情が素直に言葉として表れた。わりと考えてからものを言うタイプなんだがな。

「暑い日はビールに限るってうちの親父が言ってたのよ!」
そんなに目を輝かせるな。
「なに言ってんだ。未成年だろ俺たち。しかもここは学校だ」
もっともである。これに異議を唱える奴(不良以外でな)がいたら俺の前に出てこ…
「はあ!?なに堅いこといってんのよ!せっかく高校生になったんだからバレなきゃいいのよ!」
…いたよ。それも目の前に。
「しかもここで飲むなんて、そこまであたしはバカじゃないの」
さすがにそこはわかってるらしい。
「ああそうかい。じゃあ早く家に帰って一人で…」
「は?何言ってんの?」

人が話してんのにこの女は…。
人の話は最後まで聞くって教わらなかったのか?
アメリカの映画の口論みたいな奴だ。
と不満を脳内でぶちまけていたのだが
俺はまたハルヒのイカレタ発言を耳にすることになる。

「キョンの家でみんなで宴会に決まってるじゃない」…皆さん、今この人はあたりまえみたいに言いましたけど決まってはいないですよね?
俺の脳内のたくさんの俺による俺会議の結果、満場一致で反論することが決まった。

「なに勝手に決めてんだ。いい加減にしろ。だいたい…」
俺がいいかけると読書中の長門が呟いた
「…………閉鎖空間」
おいおい嘘だろ?こんなことぐらいで・・・
そう思い古泉を見ると、腹が立つくらいの笑顔で頷きやがった

ムッとした例のアヒルみたいな口でハルヒが言った。
「だいたいなによ」

お前はいつもいつも…と言おうとしていたのだが、あの言葉を突き付けられてしまっては……
「だ、だいたい俺の親が許可するかどうかわからないしだな」

…あれ?
うわぁ~ミスったよ!親さえ良ければ家でいいみたいじゃねえか!
「なるほど、それは考えてなかったわ。じゃあ今聞いてみなさい」
やっぱりね。うん。わかってたぞ。なんだかんだでハルヒとの付き合いも長いしな。

言ってしまったものは仕方ない。
俺は携帯から自宅に電話した。

しばらくかけていると母親が出た。
どうしたの?とか聞かれたが手短に済ませたかった俺は本題に入った。
「あのさ、家で酒とか飲んだらダメだよな?」

頼む!ダメだと言ってくれ!親がダメと言ったならハルヒも諦めるだろ。
そのためにわざわざ否定疑問文で訊いたんだ。

「いいんじゃない?もう高校生なんだし。外で飲んで警察のお世話になるよりいいわよ」
…そうだった。俺の親は割りとさばけた人間なんだった。

俺は電話を切った。

「いいお母さんね。キョンと違って話の分かる人よ」
うれしそうにしやがって。つーか笑顔は本当にかわいい奴だ。
ワガママにもいい加減慣れてきている自分が少し嫌だ。

そんな感じで俺らSOS団は雑用係である俺(言ってて悲しくなってくる)の家で
宴会を開くことになった。

待て待て、まだ俺の話は終わりじゃないんだ。
少し愚痴らせてくれ

家に向かう途中で酒を買えれば良かったのだが、もちろん制服姿の奴に売ってくれる店はない。
つまり俺はハルヒ達を一度家に案内して着替えてから買いに行かねばならんのだった。

もちろん私服がないという理由で俺ひとりで買いにいったさ。
まあ、奢りじゃないだけマシか…。
「じゃあ行ってくるけど、部屋荒らすなよ?特にハルヒ!」
そう言い残して俺は家を出た。

冒頭で言ったように外は暑い。いち早くクーラーの効いた部屋に帰還するため俺は急ぎめで買い物を済ませ家に向かった。
ちなみに店員はあきらかに二十歳に達していない女子高生だった。
はたして俺はいくつに見られたのだろう?
など考えながら家に着いた。部屋のドアを開けるとクーラーが効いていて、まるで天国のようだった。

「買ってきたぞ」
俺は溜め息混じりで言った。
「お疲れ様です」
と古泉が言ったので、「ああ疲れたよ。畜生!」と心の中で思ってると
「………お疲れさま」
と長門が蚊のなくような声で言ったのを俺はしっかりと耳にした。

普段無口な長門に感謝されると行った甲斐があるというものだ。
と少し感動していると
「10分ちょっとね。まぁ、キョンにしてはなかなかのタイムね。お疲れ様」

ハルヒの言葉に俺はややムッとしたが気にしていてはきりがない。

「部屋荒らしてないだろうな?ハルヒ?
俺は先ほどの怒りの分も込めて言ってやると、
「あ、荒らしてなんかないわよ!」
ハルヒが心外だという顔で言った。
実に怪しいものだが、ちょっと荒らしたぐらいじゃ見られて困るようなものは見付からないだろうしな。

「そうか」
とだけ言って床に座った。
その後、機嫌が少し悪そうなハルヒをフォローするため古泉が
「乾杯の合図は団長が」
など言いながらハルヒに缶チューハイを渡し、
古泉の気遣いに気を良くしたハルヒのやたらテンションの高い乾杯で、ハルヒ曰く「第一回SOS団夏休み直前祝いの宴会」が始まった。
いや、始まってしまったの方がしっくりくるな。
そこからが大変だったのだ。
俺とハルヒは父親がかなり飲むらしく、全然酔わなかった。

古泉はあまり飲まないし、少し顔が赤くなる程度でいつもと変わらずだった

意外だったのは長門だ。俺の個人的主観では長門はこの中で一番酒に強い!
ということになっていたのだが、それは大きな検討違いだったらしく、
一口、二口飲むと、まるで人形のように倒れ込み、そのまま眠ってしまった。

それを見たハルヒが
「有希ったらだらしないのね~」なんて楽しそうに言っていた。

どうせ酔うなら、ベラベラとハルヒぐらい喋る長門や、笑い続ける長門も見たかったが
おそらく収拾に困っただろう。

それにしてもハルヒは飲む。気付けばハルヒの横には空の缶が4本も並んでいる。
心配になり
「飲みすぎじゃないのか?」
と声をかけたが、
「こんなのジュースと同じよ!!」
と言われてしまった。
本人が一番自分を分かっているだろう。
俺はハルヒのことはあまり気にかけず、テレビを見た。
長門は息をしてるか不安になるくらい寝ていて、俺と古泉はあまり飲まずにテレビをみて、ハルヒは飲みながらテレビを見ていた。
興味深い番組に夢中になっていたため気付かなかったが、
時計はまもなく10時30分を指そうとしていた…

ふとハルヒの方を見ると、そこには目の座った完全な酔っぱらいがいた…

俺は知っていた。酔っぱらいとは目を合わせてはならないということを、しかし、酔っぱらいと知らずに見た奴が酔っぱらいだった場合の対処方は知らない。
そう、まさに今だ…
「なあに見てんのよキョン~」
うわっ!絡まれた!
俺は酔っぱらいがどれほど厄介なものかは分かってるつもりだ。
現にうちの母親はすぐ酔うし絡むからな。

のそのそと近付いて来たハルヒは俺に抱きつくとそのまま押し倒した・・・

「どけ、ハルヒ!重いから!」
勘違いするなよ?ハルヒの名誉のために言うが別に本当に重いわけではない。
俺は酔っぱらい(主に母親)に乗しかかられた時はいつもこう言うのだ。いわば決め台詞だな。
しかしハルヒは一行に退こうとしない。

「ん~キョン~」などと普段出さないような声で顔を俺の胸あたりに擦りつけて来る。

そんな攻防がしばらく続くと長門が目を覚ましあたりをみて開口一番にこう言った

「………帰る」

俺は喜び、叫んだ。「早くこのよっぱらいを連れて帰ってくれ!」
もちろん心の中でだぞ?

しかし次の言葉で固まった。
「では帰りましょうか、長門さん?」

長門はコクッと微かに首を縦に振った。

えっ!ちょっと待てよ。涼宮さんはいいのか!?
「おい、古泉!こいつはどうするんだ!?」
俺は今まさに部屋から出ようとする古泉に訪ねた。
「ん~」
なに考えてんだ?「ん~」じゃないだろ!?
「お任せします」
笑顔でいいやがった。
「ハァ?」
今日は素直に言葉が口から出る日だ。

「おじゃましました」
そういうと俺の心の底からの疑問には耳も貸さず古泉は部屋から出てった。

続いて長門が出て行こうとしたため
俺は最後のチャンスだと思い長門に言った。
「な、長門!こいつを連れて帰ってくれ!」

「……やだ」
「やだ」って長門さん…
まだ少し酔ってんだな~とか考えているうちに長門は部屋から出て行った。

俺は戸惑った。時計を見るともう11時を過ぎている。
もちろんハルヒを一人で帰らせるなんてことはできないし、
送って行くにしろ、こんな泥酔状態の奴を連れて歩いてたら警察に捕まる。

俺が必死に考えているというのに当のハルヒは今だに俺の胸あたりに顔を擦りつけ、
甘ったるい声でゴニョゴニョ言っている。
なにを言ってるんだかわからないが、俺はハルヒの方を見ていた。

しばらくすると、突然ハルヒは顔を上げ、俺の方を見て言った。
「キョンはあたしのことどう思ってるの~?」

…その刹那、稲妻が体を突き抜けた。
というのは嘘だが、
元々美人なハルヒが上目使いで、頬を赤く染め、さらには「あたしのことどう思ってる?」
と来たからには衝撃を防ぎきることはできなかった。

「ど、どうって…」
俺が言葉に詰まっているとハルヒが俺の体を軽く揺すり
「ねぇ~どうなの~?」
とか言っている。
正直この状況に俺はまだ困惑しているため、
苦し紛れにハルヒに言った。
「お前は俺のことどう思ってるんだ?」
普段のハルヒの質問に質問で返したら逆鱗に触れることは必至だが、今ならいけそうだと判断したからだ。「え?あ、あたし?」
赤い顔を更に赤くさせ、ハルヒが言った。
「そうだ。ハルヒから教えて欲しいんだ」

確にハルヒが俺をどう思ってるのか気になるしな。
今なら本音が聞けそうだしな。
財布とかパシリでないことを祈ろう…

しばらく沈黙が続いた(5秒ぐらいだがな)が、ハルヒが話出した。

「…あたしは……キョンが……好きだよ///」

「へ?」
我ながら気の抜けた声である。だが本気で俺は驚いたんだ。まさかあのハルヒから好きだと言われるとは思わなかったからな。
たぶん今鏡を見たらトマトより赤い俺に似た奴が写るだろう。

頭の中がパニックになっていたが、
どうやらハルヒの話にはまだ続きがあるらしかった。
「…いつもあたしの勝手なワガママ聞いてくれるのキョンだけだし。いざという時ほんとに頼りになるし、
いつもあたしのこと支えてくれてるもん…。キョンに会わなかったら高校だってきっと辞めてた…。」

いつになくシリアスなハルヒの話を俺は黙って聞いていた。
「それに比べてあたしは……グスッ」

……泣いてる?

確かに泣いている。人前で涙を見せないハルヒが。

泣きながらハルヒは続けた。
「キョンの優しさに甘えてばっかりだし……、かわいくワガママも言えないし……、なにかしてくれても、
ありがとうも言えないの……。いっぱいいっぱい感謝してるのに、何度も何度も支えてもらったのに…」
俺は何も言えずにいた。
「…だからね……、キョンの気持ちが知りたいの…。
こんなあたしのこと良く思ってないのはわかってる。あたしがキョンだったら、とっくに見捨ててる……。」



「でも…あんたは見捨てないでいてくれた…。
あたしは……もうキョンじゃなきゃ駄目なのよ……。
迷惑なのは分かってる。でもキョンがいないとあたしきっと壊れちゃう…。
だからキョンの気持ち聞かせて…。お願い…。
みくるちゃんみたいになるから…。キョンの理想の女の子になる……。だから……!!」

気付けば俺はハルヒを抱き締めてた。

「キョ、キョン…?」

いつもと違う弱々しくて壊れそうなハルヒを抱き締めてた。

「…違うぞハルヒ。」

そう、違うんだよ。俺が好きなのは……

そういえば今日は素直に口から言葉が出る日だったな…。

「俺が好きなのは今のままの涼宮ハルヒだ…。ムチャクチャなことばっかり言ってて、
俺を振り回して…。素直じゃなくて、怒りっぽい…そんなお前が好きなんだ!」

「……うそ」
ハルヒは驚いた顔をして声を漏らした

「ウソじゃない。お前が好きなんだ。お前が好きだ。
…さっき素直じゃないってお前に言ったが、本当に素直じゃないのは俺の方なんだよ。
お前の正直な気持ちを知ってやっときづいたんだ。お前を愛してるってな…」
こんなに自分の気持ちを表に出したのは久しぶりだった。
「いなくなって壊れるのはきっと俺だって同じはずだ。
俺も中学の時はお前と同じように毎日に退屈してたんだと思う。
でも今は違う…。お前といるのが楽しくて仕方がないだよ!」
言いたいことは全部言ってやった。
「ほ、ほんとなの?」
ハルヒが目の周りを赤くして言った。
「あぁ本当だ!」
「う、うそだったら死刑よ!?」
「残念だが死刑にはなりそうにない。」

ハルヒは再び泣き出した。
「泣いてるのか?ハルヒ?」
からかうように言ってやった。
「泣いてるわよ!あんたがやさしすぎるから!」
「なんだそりゃ?」
二人の間に自然と笑みがこぼれる。

「……ねぇキョン」
笑いがおさまると同時にハルヒが言ってきた。
「なんだ?」
「一つワガママ言ってもいい?」
「おう、なんだ?俺のできる範囲でな?」

「キスして欲しい…」
ハルヒの顔は今日最大の赤さだった。

やばいやばいやばいかわいいぞ!?
俺は焦っていたが、ふとあることに気付きハルヒに質問を投げ掛けた。
「お前酔ってないのか?」本来酔っぱらいには「酔っているか?」という質問は禁止なのだが、
俺にはハルヒが今酔ってる様には見えなかったのだ。
ハルヒは急にそわそわしだし、息を飲んでから白状した。
「え~っとね、正直途中までは酔っててあんまり記憶にないんだけど、
途中からなんだか頭がスーっとしてって少し頭がグルグルするぐらいになったのよ」
「途中ってどのあたりだ?」
「よくわかんないだけど、気付いたらあんたに抱き締められてて、
あんたが「違う…」とか言ってたの…。
なにが違うんだろうとか思ったけどあんたの腕の中が気持ち良くて、ボーっとしてたらあんたが好きだって言ってくれて、
そこからはハッキリ覚えてるのよ///」
「つまりハルヒは自分の告白は覚えてなくて、俺の…こ、告白は覚えてるってことか?」
なんて都合のいい奴なんだろう…
俺がそう思っていると、
またまた顔を赤くしたハルヒが顔を押さえて言った。「え、じゃ、じゃあ夢かと思って言ってた告白は全部現実だったの!?」

「夢だと思ってたのか?」俺の言葉により、自分が確かに俺に告白したことを確認すると、ハルヒは俺の胸に顔をうずめて
「顔から血がでるほど恥ずかしい!」
などと叫んでいる。
あえて血ではなく火だろうという突っ込みはいれなかった。
ただ俺の腕の中で悶えるハルヒの頭を撫でながら言った。
「でもあれがハルヒの本音でいいんだよな?」

ハルヒは顔を上げずに、耳まで真っ赤にして、うんと一度だけ頷いた。
「うれしかったぞ」
と言い、ハルヒは恥ずかしいらしく少し嫌がったが、顔を上げさせ、


そっと口づけた。


二回目のキスは大人の味がした・・・


キスしたあと興奮して酔いが再び回ったのか、
ハルヒはパタリと倒れ込み寝てしまった。

俺は起こさないようにハルヒをベッドに運び、寝かせてやった。

あまりに寝顔がかわいいのでしばらく見ていると
「…キョン……すき…」
とハルヒが嬉しい寝言を言ってくれた。

俺は抱きつきたくなる衝動を押さえて、タンスに向かった。
え?なんでかって?
こんなかわいい彼女がいるのに、あんな物持ってたらハルヒに怒られちまうからな。
この秘蔵のビデオや雑誌はエロ谷口にでも売ってやるつもりだ。


朝起きるとまだハルヒは寝ていた。
そんなに口開けて寝やがってだらしない奴だ。
でも裏を返せば信頼されてるってことなのだろうか?
「せっかくだから寝顔でも撮っておくか…」
と呟き、携帯を取り出すとハルヒが起きた。
少々残念だが仕方ない。
「よっ!元気か?」
と俺が挨拶すると、寝癖のついた髪に重そうな瞼であたりを見回し、
昨日のことを思いだし顔を赤くして言った
「へ、変なことしてないでしょうね!?」
一言めからいつも通りのハルヒがおかしくて俺は笑って言った。
「何かして欲しかったのか?」
「バ、バカキョン…///」
いつもと違うトーンで言われたため俺まで体が熱くなってくる。
「団長命令よ。水を持ってきなさい!」
ハルヒも熱いのだろう
「はいはい」
と水を取りに行こうと廊下に出ようとすると、
「そ、それから!」
ハルヒが叫んだ。
そんなに声を張らなくても聞こえるんだがな。
「ん?なんだ?」
俺が聞くと
長門ばりの小さな声で
「もう一回キスして…」
と言ったのを俺は聞き逃さなかった……



  終わり

|