「…長門さん?」
「…何」

こんにちは、朝比奈みくるです。
長門さんにマフラーをあげた日から早数日。
どうも何かに包まるのが気に入ってしまったようで…

「その…カーテンが壊れちゃいますから包まらない方が良いかと…」
「…落ちつく」

だから壊れちゃいますって…

「…問題ない。壊れたら修繕する」

…あ、そっか。
長門さんは自分の力で直すことができるのかぁ。
…私はそういう力が無いから羨ましいなぁ。

「…そんなことは無い」
「え?」
「…あなたは私に持ってないものをたくさん持っている。私が出来ないことをあなたはたくさんすることが出来る」

………。

「…心配しなくていい。私もあなたが羨ましい」
…長門さん。

「…その…ありがたいお言葉なんですが…カーテンに包まりながらだと…こう、ありがたみも半減すると言うか…」
「…迂闊」

…迂闊とか言いながらひねりを入れないで下さいよ。
あ、あ、カーテンが悲鳴をあげてます!

ブチッ!

「「…あ」」

…カーテンが破れちゃいました…

「…くぁwせdrftgyふじこlp;@」
「あ、直った…ってまた包まるんですかぁ?」
「…落ちつく」

…そんなに良いんですかねぇ…
反対側のカーテン借りても良いですか?

「…良い」
「ならお言葉に甘えて…」

鞄を机において私もカーテンに包まってみる。
窓から太陽の光を浴びて暖まった布はポカポカと気持ちよかった。

「…気持ちいいですね、これ」
「…癖になる」

うーん、長門さんが包まり続けるのもわかる気がします。
なんと言うか…

「…落ちつく」
「それですねぇ…」

春頃になるともっとポカポカになってもっと気持ちよくなるんじゃないでしょうか…
あぁ、眠くなってきました…
ん?誰かが扉をノックする音が…あ!!

「あれ?誰もいないのかな…入りますよ?」
「ち、ちょっと待って下さいキョンくん!!!」

時既に遅く、キョンくんは部室に入って…その…カーテンに包まっている私と長門さんを見て唖然としてました。

「何やってるんですか二人とも…」
「…迂闊」
「…だからひねりを入れないで下さいって…」

…恥ずかしかったです。

おわり

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