猫まっしぐら!!
どうも、こんばんは。シャミセンです。
姐さん、今夜はとてもピンチです。
今、二人と一匹で妙な連中に追い掛け回されてます。
どうやらこいつらの目的はハルヒのお嬢ちゃんを捕まえる事のようなのだが、
空を飛ぶわ、壁を突き抜けてくるわ、飛び道具で球投げてくるわ、
やりたい放題です。 

「何なのよ!?あいつら!!」
お嬢ちゃんもご立腹。
「こっちが聞きたいぞ、ハルヒ。どうやらお前が目的のようだ」
ハルヒのお嬢ちゃんが欲しいのはオスの本能として分かるが、
こういうやり方は許せんな。
「とにかく今は身を隠して、隙を見て学校から抜け出そう」
キョンに賛成。
「でも、あいつら凄いわね!?ちょっと面白そう…」
ちょっと?
「友達になってみたいなんて言うなよ、ハルヒ。どう見てもあいつらは
俺達に危害を加えようとしているとしか見えんからな」
そういう時は逃げるが一番!!
「分かってるわよ、そんな事!!」
落ち着こうぜ、お嬢ちゃん。 

その瞬間、背後の壁から強烈な衝撃と爆風が突き抜けたかと思うと、
隠れていた教室の壁が音を立てて崩れていった。

「逃げ回っても無駄だと言う事をまだ分かって頂けないのかね?」
慇懃無礼に気持ち悪く歪んだ顔とでも言いましょうかね?
猫をいじめる奴が大体、こんな顔して寄って来るわ。
「逃げるぞ!!ハルヒ!!」
キョンはお嬢ちゃんの手を引っ張っていった。
俺は自分で走った方が速いから大丈夫!! 
「余計な手間は掛けたくないんだがね」 
廊下に出るとやっぱな、挟み撃ちに合っちまったぜ。
廊下は走っちゃいけませんって書いてあるでしょ!?3対3だな、猫含めて。
「大人しく涼宮ハルヒをこちらへ渡してあなたにもついてきて貰いたいな。
そうすれば命までは取りませんよ。おまけで猫の命もね」
おまけでもありがとう!!
「お断りだ。知らない人にはついていくなと育てられたのでね」
おぉ!キョン、格好良いぞ!!
「察しの悪いお方だ。別にこちらとしてはあなたに死んで頂いても結構」
俺はまだ死にたくない!!
「バイバイ」
最後にミルクを~!!
猫耳をつんざく雷のような鋭い衝撃と爆裂音が走った。
俺の命も終わりか…可愛いメス達ともっとわいわいキャッキャッと遊びたかった。
最後に妹ちゃんの手作りミルクが飲みたかったぜ…でも、もうお終いだ…あばよ… 

ん?あれ?生きてるな?助かった?
おい、キョン。どういう事だ?これは…
「お前……橘!?」
誰?キョンの知り合いか?このメス。お前もなかなかやるな、キョン。
「涼宮ハルヒを連れて少し下がっているのです…」
いくらでも下がりますよ!太平洋の彼方までも下がっていましょう!!
しかしキョン。ハルヒのお嬢ちゃん、気絶しちまってるぞ。
「随分と好き放題やり過ぎなのです…」
そうだそうだ!!
「少しばかり身の程をわきまえさせてやるのです…」
このメスも危険な香りがするな…尻尾が2本あるし。
しかし、なんでキョンの周りにいるメス達はこうも
強烈で個性的な連中ばかりなのかね? 

なんだか目の前でこの世のものとは思えない闘いを繰り広げたかと思うと、

俺達を狙ってきた三人が小柄でキュートなツインテールのメスにこてんぱんに叩きのめされた。

怖っ…

「ふぅ~、ちょっと手間が掛かったのです」
いや、よくやってくれたぜ、橘ちゃん。
「これは…おい!橘!」
「良いからこっち!」
橘とか言うメスは3人をボッコボコにしてから先を歩き出した。
うん、廊下は走っちゃ駄目だかんね。

「おい!どういう事だ!?橘、あいつらはお前の仲間か?」
俺は常にメスの味方でありたいな。
「詳しい事は後。まだあなた達を狙っている連中がたくさんいるのです。
かいつまんで話せばあなた達を狙ってきたあいつらは
古泉一樹と同じ『機関』の超能力者なのです」
そりゃ映画の主役だった奴だな、あのニヤニヤ顔はどうも胡散臭い感じがしてたが
俺達の命を狙ってやがったのか…不逞野郎だ!!
「古泉の『機関』!?そんなはず…大体、
それになんで橘、お前が俺達を助けるんだ!?」
まぁ、キョン落ち着け。
「落ち着いて。詳しい話は後。涼宮ハルヒも気絶しているし、
今は逃げる事の方が先決なのです」
そう!逃げよう!この際、ミルクはしばらく我慢しといてやる!


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