やぁ。
自己満と言う名の作品補足用SSへようこそ。
とりあえずこのSSを読もうという気があるなら上の目次から戻って本編を先に見ることを強くオススメする。
まぁこのアップルジュースはハルヒが俺に買わせたものなので気にせずに飲んで落ち着いてほしい。


「…ちょっとキョン」
「冗談だ」

とりあえず病人は大人しく寝てろ。

「わかったわよ…」

と、渋々ベッドに横たわるハルヒ。

…まぁここまでの文章では何が何だかわからないだろうからこうなったまでの経緯でも話そうか。


















時は遡って8月28日の解散直後。
…まぁついさっきのことなんだが。
詳しい流れは本編の第四章を読んでもらえるとありがたい。 「…なぁハルヒ?」
「ん?どーしたの?」

いや…そんなに笑顔で訪ねられても困るんだが…

「いつまでついてくるつもりなんだ?お前の家は反対側だろう?」
「いや…ちょっとキョンの家に行ってみたいなぁなんて」
「…まぁ構わないが…一応理由を聞かせてもらえないか?」
「べ、別に理由なんて無くたっていいでしょ!?良いから早く行くわよ!」

笑ったり怒ったり忙しいやつだ。
踵を返してズンズン歩いていくハルヒ。

しかし夏休みにほとんどインターバルを挟まずに遊んでいたというのにこいつは元気だな…
実際俺はというと昨日有り難く頂いた休みの日は妹とミヨキチに遊びに連れていけとわけのわからないことを言われて1日中ぶん回された後だ。

…正直眠い。

「ねぇキョン…明日の予定なんだけど…」

後ろ向いて喋るなよ…おーいそっちは電柱が…

ゴン!!!

「お、おいハルヒ!?」

何のためらいもなくぶつかって行ったよ。

「………」
「…ハルヒ?」

…ハルヒがピクリとも動かない。
…というかそのままズルズルと倒れていきやがった。

「ハルヒ!おい!!」

そのまま気を失ってしまったので近くにある俺の家に運んだら案の定熱があったようで…


















「…迂闊だわ…団長であるあたしが熱でダウンだなんて…」
「…無理して遊びすぎだ。疲れが溜まったんだろう」

リンゴジュースを飲みながらハルヒはひとつため息をつく。

「さすがに欲張りすぎたかしら…まだまだ足りないくらいなんだけど」
「…そんなにやりたいことがあるのか?」

ハルヒは指折り数えながらこう答える

「…あと20個くらいかしら?」
「指足りてねぇじゃねえか」

…というか多すぎだ。

「…とりあえず明日は休め…用事があるとか言ってたようだが」
「え?あの…うん」

そう言ってハルヒはうずくまってしまった。
…何か変なことをしたか?

…いかん…何か変な空気だ。
音楽でもかけてみるか…

とりあえずMDコンポの中に入っているMDをそのままかけてみる。

「…あれ?この曲…」

お、知ってるのか?

「うぅん。全然知らない…ちょっと、そんなにガッカリしないでよ!」
「いや…やっとこのアーティストを知ってる奴に巡り合えたかと思ってな…」
「…そんなにマイナーなの?…でも何かどっかで聞いたことあるような歌詞なのよね」

あぁ、それはきっと本編でいくつか挿入されてた歌詞だな。
プロローグとエピローグ以外各章に一文ずつ入っていたはずだ。

「…あんた何ブツブツ言ってるの?本編とか各章とか…」
「…妄言だ。気にするな」
「で、これなんて言うアーティストなの?」
「あぁ、Good Dog Happy Menっていうインディーズバンドだ…作者の学年で知っているやつは一人もいなかったよ…」
「だからあんたが落ち込むことじゃないでしょうが!」
「いや…好きな音楽を語れないってなかなか酷なもんなんだぞ?」
「まぁ聴いてみてもいいかしらね…決めた!あんたそのMD貸しなさい」
「ん、いいぞ。ほれ」

これでハルヒが興味持ってくれたら話すことが増えて楽しいんだけどな…

「じゃあ明日休みながら聴くから明後日いつもの喫茶店に来なさい!」
「は?なんでまた…」
「いや…あの…感想とかね…いいから明後日!」
「…了解。しかしお前用事があるとか言ってなかったか?」

そう訪ねるとハルヒは顔を真っ赤にして

「…だから用事っていうのが…あんたと…」

…?
よく聞こえないんだが…

「もういい!馬鹿キョン!」

枕を俺にぶん投げて部屋から出て行きやがった…
…だから何か悪いことしたかっての…

病人のハルヒを一人で帰らせるわけにも行かないので俺は慌てて部屋を飛び出した。

















「…そういうわけで今日も団活は休みなんです」
「あははは…なんだかんだ言ってハルにゃんとキョンくんってめがっさ仲がいいよねぇ…ん?誰か来たみたいだよ?」
「あ、どうも。こんなつたないあとがきまで見て下さってありがとうございます」
「といってもあんまし書くこともないんだけどねっ」
「まぁ少ないですが…とりあえずこのお話は一年目の夏休みのシークエンスの中にこんな内容のものがあってもいいんじゃないか?という考えから生まれた作品です」
「最終的にああいう終わり方にさせる気満々だったから第一章から甘い展開を求めていた人には申し訳なかったさ!」
「あと、表現を借りたアーティストさんに勝手に表現を使用して申し訳ありませんでしたとこの場を借りて申し上げます」
「というか歌詞を教えてくれって言ってくれた人、反応が遅くなって申し訳なかったにょろ」
「えと、もう一度言いますが、こんなあとがきまで見て下さって本当にありがとうございました」
「最後まで楽しく書けたっさ!ありがとうねっ!じゃあみくるっ、そろそろ私たちも行こうか!」
「そうですね。では、またどこかで会いましょう」
「またね!」

おわり

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最終更新:2020年03月11日 18:07