「異世界人の襲来 衝突」のつづき
【キョンの視点】
異世界人VS宇宙人&未来人&超能力者の戦いがはじまった。とは言っても、朝比奈さんは使い物にならないし、長門は、情報結合解除はできない。
異世界人が手を上げると、手のひらから黒い玉ができ、こちらに投げてきた。その黒い玉に向かって古泉が 「ふんもっふ!」 と叫び例の赤い玉を投げて相殺する。すぐさま古泉の 「セカンドレイド!」 が飛び出すが異世界人がバリアをはり、ガードする。長門も負けじとバリアをはるが、異世界人の攻撃の威力はすさまじく、バリアがもたない。受け止めれなかった攻撃が長門にあたり、長門は倒れる。
キョン「長門!!大丈夫か!?」
長門「・・・・平気。・・・・・大丈夫。」
しかしどうやら足に当たったらしく、長門は立つことができない。
長門「迂闊。足をやられた。・・・・立てない。」
キョン「無理するな長門!」
長門「大丈夫。あなたには指一本も髪の毛一本も触れさせない。」
キョン「・・・・長門。」
古泉「ちょっとばかりピンチですね。本気でいきますよ。」
そういうと、古泉は閉鎖空間で神人と戦うときのように、全身が赤くなって、異世界人の方へ突っ込んで行く。古泉の超能力状態での体当たりは、異世界人のバリアを見事に粉砕した。
キョン「やった!いいぞ古泉!」
古泉「まだまだいきますよ~!」
そういって異世界人に突っ込んでいく。だが、古泉は途中で動きを止めた。
キョン「何してる古泉!」
古泉「くっ・・・・、体が動きません。」
俺は理解した。きっと古泉は俺が先ほど異世界人にやられたように、動きを封じられたんだ。くそっ!!その技は反則だ!!今すぐ使用中止命令を出す!!
異世界人「お前は結構邪魔で厄介だ。この中で大人しくしとけばいい。」
そういうと、古泉は黒い小さな空間の中に入れられた。
長門「あれは、小規模で厚い空間を作り、閉じ込めている。外側にいる私たちの声は、内側にいる古泉一樹に聞こえるが古泉一樹の声は私たちに届かない。簡単な事では破壊されない強力な結界。」
解説ありがとよ長門。ってゆう事はピンチってことじゃないのか?どうすればいい?
長門は立ってもいられない状態なんだぞ!
みくる「キョンく~ん!光線銃がバックの中にないと思ったら、ポケットの中にありました~。」
そう言って見せてくれたのは・・・・・水鉄砲??超小型の。
みくる「え~~~い!」
その水鉄砲ならず光線銃はすさまじい音と光を出しながら異世界人へ飛んでいく。確かに強力な銃だが、朝比奈さんは当てきれない。そうこうしてる間に朝比奈さんは異世界人によって古泉と同様黒い小さな空間へ入れられた。
異世界人「危なかった。あの銃に当たってれば、確実にこっちがやられてた。」
なんで当てなかったんですか朝比奈さん!!当てれないんなら銃渡してくださいよ!
異世界人「残るはお前と宇宙人だな。」
ヤバイ!この状況マジヤバイ!ふと俺は長門の顔を見る。長門も俺の顔を見てた。長門の表情はいつもと違って頼りなく、いや、助けを求めてる感じの表情に見える。
しかし
長門「私は負けるわけにはいかない。約束した。彼は私が守る。」
異世界人「倒れてる奴が言う台詞じゃないな。」
そう言うと、長門にたくさんの黒い玉を投げつける。
長門「きゃああああ!!!」
キョン「よせ!やめろ!!俺が目当てなんだろ!長門には手ぇ出すな!!」
しかし、異世界人は攻撃をやめない。
キョン「やめてくれ!!何でも言うこと聞く!!だからもう、おれの仲間には手を出さないでくれ!!」
そう言うと、俺の方を向き、
異世界人「なら俺の方へ来い。そして俺の操り人となるんだ。」
キョン「・・・・わかった。」
そう言うと俺は異世界人の方へ歩きだす。長門がくれた例の複雑な機械を握り締め。情報統合思念体が言ってたな。この使い方がその時になればわかるって。本当にわかっちまったよ。おれがすべきことは、長門、古泉、朝比奈さん、そしてハルヒを・・・・。俺の大切なSOS団の仲間を守ること!!
長門「・・・だめ。・・・・行かないで。」
キョン「・・・・長門。いつも助けてくれてありがとな。・・・・楽しかったよ。」
俺は、目から涙がこぼれてることがわかった。
キョン「朝比奈さんも、古泉も、ありがとな。・・・・ハルヒをよろしく頼む。」
そして俺は異世界人の前に立った。
異世界人「死ぬのは怖いか?」
キョン「・・・・・。」
異世界人「これで涼宮という女の力は俺のもんだ!」
キョン「勘違いしてるぜあんた。」
異世界人「はあ?何言ってる?」
俺はポケットから例の機械を取り出し、引き金を引いた。すると、全体が白くなり、閉鎖空間みたいな壁が周りに覆った。
異世界人「貴様!!何をした!!」
キョン「お前は死ぬんだよ。俺といっしょにな。」
異世界人「くそっ!体が!!俺の体が消えていく!!」
キョン「古泉、長門、朝比奈さん、ハルヒ・・・・ありがとう。」
最後にそうつぶやいたとき、キョンは三人の前から消えていた。異世界人と共に・・・。
みくる「ひっく、キョン君が・・・・。キョン君が・・・・。」
古泉「長門さん・・・・。彼は一体・・・。」
長門「・・・彼は・・・この世界から・・・消えた・・・。・・・情報結合が・・・ない・・・ため・・・再構成・・・できない・・。」
古泉「彼は僕たちの為に・・・。」
気づけば古泉一樹も泣いてた。そして・・・長門有希も。
・・・・つづく