※ キ「えぇ~っと、この対談に登場する古泉は『カオス古泉』という名で出てくるらしい」
   カ「それは、なぜでしょうか? というか、もう『カ』になってますよ? 僕」
   無「『カオス古泉』は、儂の理論に因り涼宮嬢以外の娘も、色眼鏡無しで平等に見れる様に成って居る」
   カ「………さいですか」
   キ「まっ、ちょっとだけだろうがな。 んじゃ、長門、頼むぞ」
   長「……はじまり、はじまり…」


――――――――――――――――――――


キ「諸君にあつまってもらったのは、他でもない長門の『同期』能力について議論するためだ」
無「主は何を、改まった言葉遣いで喋って居る。 気色悪いにも、程が在るわい」
カ「まあまあ、彼も雰囲気に合わせた役作りをしようと懸命だったですよ。 気持ち悪いのは仕方ないです」
キ「古泉、てめぇ、それフォローになってねぇじゃねえか」
カ「おっと、これは失言ですね。 つい、本音が」
キ「ッッ!! この野郎~、ぶっ飛ばしてやる!!」
無「騒ぐな、肝心の議論が進まぬでは無いか。 カオスよ、主は覚醒してから偉く毒舌じゃのう? 涼宮嬢に対しても」
カ「さあ? もしかしたら、これが本当の僕かも知れませんよ? それと僕はカオスではありません、古泉です」
無「さて、長門嬢の『同期』の能力じゃが、一通り儂の考えた理論を主等に話そう」
カ「……………」
キ「無視されたくらいで、ショゲるな。 ああ、無名。 いいぞ」
無「儂が考えた『同期』の能力は、『同期して居る間は経験も共有する』が『同期を解いた後は知識しか残らぬ』と云う物じゃ」
キ「……それは、どういうことだ? またお前の、小難しい理論か?」
無「簡単に考えろ、経験も共有したままなら主が初めて逢った長門嬢は既に『春から夏に掛けての長門嬢』のままに成るじゃろ」
カ「なるほど、時間のパラドクスですね。 『夏までの長門さん』が、春から『そのままで』僕達といるというのは矛盾しますから」
キ「というか、いちいち俺と長門の『会う』を『逢う』にする意味はあるのか? ……まあ…、いやってわけじゃないが…」
無「逐一、照れるな。 気色悪いと云ったじゃろうが、此の色惚け」
キ「やかましい。 ってか、『知識』と『経験』ってそれほど違うもんなのか?」
カ「僕も思いました。 『知っている』ことと、『経験する』ことに多大な差異があるとは思いませんが……」
無「………まさか…、主等『知識』と『経験』の果てし無き相違が解からぬと云う訳では在るまいな?」
キ&カ「「…………………」」コクリ
無「はあ~……、理系の儂でも解かるのに、文系の主が解から無いで如何する? カオスは理系じゃから仕方無いがの」
キ&カ「「早くしろ」」
無「……………。
  先ずは例を出して考えるが、『主等が『唯の知識』で針で刺されると痛い』と知って居るのと、『『実際に経験して』針で刺されるのを痛い』と知って居る『違い』は解かるわな?」
キ「まあ、確かにな。 いくら『針で刺されると痛い』って教えられても、『その痛みを知らない』わけだから『感覚がわからない』はずだ」
カ「そうですね、そうでなければ『知らぬ者ほど、怖い物は無し』なんて言いません。 『痛みを知っている』からこそ、『針に刺される』ことを嫌厭(けんえん)するわけですから」
無「然うじゃ。 漠然とした『知識』は、『経験する』事に因り『固定化』される。 まっ、簡単に云えば、『経験で知ってこそ、知識が活きて来る』と云う訳じゃ。
  あぁ~、儂としてはもう一つ例を出したいんじゃが、斯う倫理的にやばいと云うか、道徳的に問題が在ると云うかのぉ~……」
キ&カ「「なんだよ(でしょうか)」」
無「『イク』、と云う物なんじゃが……」
キ&カ「「……………」」
無「主等が『初心(うぶ)の頃』同級生から、『イクと気持ちいい』と聞いて居ても主等は『感覚を知らない』訳じゃ。
  其処で、夜な夜な皆(みな)が寝静まった頃に、こそこそと友人のレクチャーの通りに実行し、果てると云う訳じゃ。
  其れからは、もう其のエクスタシーが忘れられず、我慢も出来ず、まるで依存性の在る麻薬の様に主等を虜(とりこ)に―」
キ&カ「「やめれ」」
無「……………事実じゃろうが」
キ&カ「「事実でもだ」」
無「…………………」
キ「だが、いったいこの話のどこに長門とリンクするところがあるんだ?」
カ「確かに。 彼の話に長門さんと繋がる要素が、いま一つはっきりしませんね」
無「まあ、此れと関連するのは、儂が以前長門嬢と話した『innocent  world ~ The god of death says so  - 答えとは一つでは無い - ~ ⑦』の中での会話でじゃ。
  だから、主等が幾等此の議論の中で意味を連結させようと為ても無駄じゃ。 繋がりは為(せ)ぬし、もう一度話す気も無い」
キ「……結局、お前はなにがしたいんだ?」
カ「いいじゃないですか、この奇天烈な死神さんのことですから、もっと高次元の話をしたいんでしょう」
無「流石はカオス、儂の云いたい事が良く解かったのぅ。 じゃが、最近至極面倒臭く成ったから辞める」
キ&カ「「……………」」
無「……………」
キ「………………」
カ「……………」
無「又、今度な」
キ「うっし、会話がなくなったところで、俺の質問に答えろ」
カ「はい、なんでしょう?」
無「……………」
キ「いま、『長門ビーム』をくらったら、死ねる奴、手をあげろ」

キ&無&カ「「「…………………」」」ビシッ

キ「全会一致で、可決だな」

長「……ながとびぃ~む…」

キ&無&カ「「「うはっ!!」」」




  - To  be  continued - 

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最終更新:2008年08月22日 03:31