僕が彼女と出会ったのは5月のことでした。

ええ、僕は昔から彼女のことは知ってました。でも、お互いにしりあったのはあの時が最初です。

急に僕の前に現れて、「あんた転校生?喜びなさい!あなたは今日からSOS団よ」なんて言うもんだから驚きました。ふふっ、普通は初対面では多少の人見知りというものがあると思いますが、彼女には関係ないことなのでしょうね。僕の手を強引に引っ張るあなたの手が暖かかったのを覚えています。思えばぼくはあの時から彼女に惹かれてたのかもしれません。ええ、引かれながら。ふふ

 

急にみんなの前に引っ張り出された僕はあれでも少し戸惑っていたんですよ?だってそこには朝比奈さんも長門さんもそろっていたんですから。当然そのときには彼ともであっていたわけですが、その時は何故彼がいるのかわかりませんでした。だって彼はまぎれもない一般人なのですから。僕よりさきに男性がいたのはちょっと残念でした。僕はまちがいなく彼にやきもちをやいていました。ふふ

 

それからのSOS団の活動はとても楽しいものでした。みんなと一緒にいるうちに機関とか関係無しにこの人達といっしょにいたいと思いました。そしてみんなといっしょにいるうちに気づいてしまったのです。彼女が彼を好きな事に。

 

苦しんだのは確かです。でもどうも彼と彼女のやりとりをみていると笑みがこぼれてしまう。あまりに幸せそうでこっちまで幸せになってしまう。

 

そしてぼくは思いました。彼女と彼なら・・・。

自分の気持ちを抑えた僕は彼女の恋の成就を願いました。彼じゃなかったらそうはいかなかったかもしれません。彼じゃなかったら彼女をあそこまで一途にさせることはないでしょうしね。彼は不思議な人です。もしできるなら僕の超能力と交換してもらいたいですね。ふふ

 

とはいっても僕の気持ちは軽いものではありませんでしたよ?重すぎたぐらいです。彼女と一緒に進むにはきっと船が沈んでしまうでしょうね。その点でも彼は丁度よかったのかもしれません。いや、彼の彼女を思う気持ちが軽いなんて思ってませんよ。ただ、僕も彼女を思う気持ちは負けてなかったつもりですから

 

いつか僕のこの我慢が実を結び、そして彼女と彼が結ばれる事になったら。果てない波も・・・具体的に言うと閉鎖空間の発生もおさまるのかもしれませんね。・・・・少し寂しいです。僕はどんな形でも彼女に関係したいですから。

 

 

 

ただ、僕にもひとつお願いがあります。ずっと・・ずっとSOS団でいさせてくださいね?

 

 

 

僕のことを待たなくてもいいです。僕の気持ちは知らなくていいです。でも、きっと叶えてくださいね。

 

 

僕の我慢がいつか実を結び、果てない夢がちゃんと終わりますように。君と好きな人が100年続きますように、僕はそう願ってます。

 

 

 

彼に彼女は譲りましたが、SOS団副団長の位は譲りませんよ。ふふ

 

 

 

 

ー―――――僕の初恋の人へ

 

 

 

 

一青よう 「ハナミズキ」より


|