<<前回のあらすじ>>
 ハルヒは小説家を目指すようです。まあ、いつもの思いつきの突発的行動でしょうけれど。
 でも自分でも何か行動を起こさなければいけない、という意識は彼女もちゃんと持っているようです。
 思えばキョンよりもハルヒの方が、社会に出なければいけないという思いは強いようです。求人雑誌を買ったり免許を取得しようとしているのも、そういう考えの一環なのでしょう。
 しかし悲しいかな、性格というか、価値観がアレな人ですから。なかなか思うようにいかないようです。

 

 

~~~~~

 

 

 俺の家出騒動のあたりから、また妹が俺に対して遠慮のない接し方をし始めていた。朝、部屋に踊りこんできて俺をベッド上から引きづり下ろして起こすのも、なんだかとても懐かしい。
 気持ちよく寝ているところを無理矢理起こされているのに、なんだかその無遠慮さがとても嬉しかった。気を遣われて腫れ物を扱うように距離を置かれるんじゃないかと予想していたからだろう。

 

 そんなわけで今日は朝から、タコ壷から引っ張り出されるタコのように妹に起こされたわけだが、朝食をとる頃にはすっかり目は覚めていた。
 両親は仕事で、既に家を出ている。妹も今日は友人と約束があるとかで、俺を起こしてさっさと出て行ってしまったが、俺の分を朝食を作ってくれていたようだ。パジャマ姿のまま、俺はテーブルに着くと妹の作ってくれていた朝食に手を伸ばした。

 

 

 今日はどうしよう。また公園にでも行こうかな。と思いながら街道をブラブラしていると、偶然にも背広姿の谷口と出会ってしまった。
「よう、キョンじゃないか」
 一流企業に親のコネで入社したリーマン様は、人懐こそうな笑みを浮かべて俺に手を振ってきた。
 こいつはよく公園にたむろしている俺たちSOS団を、余裕ぶって小バカにし、遊んでいる。そんなわけだから最近こいつとは距離を置いていただけに、この偶然の再会は俺的に少々気まずいものだった。
「俺、これから休憩なんだ。よかったら、ちょっと付き合わねえか? コーヒーくらいおごるぜ?」
 俺の気まずい思いとは裏腹に、谷口は屈託のない、昔と何も変わらない人の好さそうな表情で俺の肩をたたいた。
 また嫌味を言われてからかわれるのかと思ったが、そんな様子もない。どうせすることもない無職の身だ。たまには旧交をあたためるのも悪くないか。そう思い、俺は谷口の後について歩き出した。別にコーヒーにつられたわけじゃないぜ。

 

 谷口の選ぶ店なんだから野暮ったい喫茶店だろうと思っていたが、連れられて入ったのは、何だか格式のありそうな和食料理屋だった。まず入っていきなり垣根の屏風が立てられており、仲居さんが慇懃に頭を下げてくるあたり一般人がおいそれ入ることのかなわない名店であることを連想させる。
「2名で」
 谷口は慣れた様子でそう言うと、我が物顔で奥へ進んで行った。なんだか申し訳ないような気がして、心の中で「すまんすまん」と呟きつつ、小市民の俺は身を縮こませながらその後に金魚のフンのようについて行った。

 

「で、どうよ。最近」
 席の隣にかしこまっていた店員さんに「幕の内を2つ」と注文しながら、谷口は席について俺に問いかけた。
 最近どうよ、と訊かれてもな。俺は相変わらずだよ。何も変わらない生活を送っているさ。
 ズブの小市民である俺は気丈を装いながらもテーブルの上にあるはずのメニューを探した。だが、何故かどこを探してもお品書きらしき物は置いてない。何故だ。谷口が席に着く前に幕の内を頼んだから持ってこなかったのか? それともこういう作法の店なのか? いかん、冷静になるんだ、俺。店の雰囲気に呑まれるな、俺! びびってると悟られてはいけない!
「相変わらずって、相変わらず就職活動中ってことか」
「はい」
 とっさのことだったとは言え、思わず谷口に対して敬語で応えてしまった自分を絞め殺したくなった。
「最近は厳しいからな。いろいろと」
 最初はまた遠まわしにバカにされているのかと思っいていたが、湯のみを傾ける谷口の落ち着いた顔を見ていると、そうではないということが分かった。こいつは、真剣に俺のことを気遣ってくれているんだ。
 そう分かると同時に、高校時代の友人に対して過剰なまでの警戒心を持っていた自分が恥ずかしくなる。

 

「お前さ。今の俺を見て、どう思う?」
 突然谷口が、谷口らしからぬ真剣な調子で、谷口らしからぬことを問いかけてきたので俺は少し口よどんだ。
「どうって、そうだな。立派だと思うぜ。昼間っからよれよれの私服を着て公園に行こうとしてた俺と比べれば、一流企業で働くお前は出世株じゃないか」
「……そう思われてるよな、やっぱ」
 何故だろう。言ってることは上から目線のようなセリフなのに、自嘲気味に肩を落とす谷口を見ていると、とても偉ぶっているようには見えない。
「信じてもらえないかもしれないが、言っておくぜ。これは嫌味とか憐憫とかそういう裏のある話じゃなくて、俺の心からの本音だぜ」
 谷口らしからぬ前置きを口にして、一試合終えた後の矢吹ジョーのような感じでこいつは語り始めた。
「俺さ。実際のところ……お前たちが羨ましいんだ」
 俺は手にしていた湯気の立つ湯呑みを、そっとテーブルの上に置いた。

 

「お前も知ってるだろ。高校時代、俺は成績もクラスじゃ下の方。それに高卒で、学なんてありゃしない。何かの資格を持ってるわけでもない。そんな俺が、親のコネだけで一流企業に入社したんだぜ?」
 コンプレックスの塊で過ごす毎日さ。そう話すこいつが、とても痛々しい。悲しげに微笑む谷口の眉が、八の字に下がる。
「周りの同僚は大学出ばっかりさ。営業マンに必要なのは勉強の出来不出来じゃなくて、相手とどれだけうまく会話ができ、どれだけ会社のことをアピールでき、どれだけ自分を売り込めるかにかかっているということは分かっているんだが……」

 

「若さってのは一つの武器なんだ。若さだけでけっこう相手に好印象を与えられるもんだし、好い印象さえ与えられれば多少失敗したって大目に見てもらえたりするもんさ」
 若さ、という言葉が、谷口が確実にそれを客観的に認識できる大人になっているのだな、と思えて少し寂しかった。俺にはそのへんの感覚は分からないからな。
「だが、若さが逆に裏目に出ることもある。高卒だから大学出より劣るだろうとか、若輩者にこんな重要なことは任せられないとか、能力を過小評価されることもよくあるのさ。特に親のコネで入社したボンボンとくれば、その先入観は覆しようもないくらい大きい」
 俺は、少しづつ谷口に対する認識を改め始めていた。いつも谷口は俺たちのことを無能よばわりしてバカにしているが、それは本心から言っていたことじゃなかった、ということが少しづつ分かってきた。
「営業は、人付き合いが特に難しくてな。俺は持ち前のお調子者キャラでなんとかやってるが、高卒の俺だ。学がないってことは知識が乏しいってことだ。何もせずブラブラと遊んで過ごした期間もないから、知識だけじゃなく世間も狭い」

 

 俺たち無職には時間がある。金もなければやることもない俺たちに唯一あるものはヒマな時間だけ、と言うこともできるが、けっこうこれは大事なことだ。
 たとえば俺は日々の退屈を紛らわせるためにいろいろなことをしてきた。ネットでいろいろなHPを見たり、掲示板で議論してみたり、wikiを読んで妙な知識をつけてみたりもした。
 それでなくとも、あの行動力だけが異常に特化した生物・涼宮ハルヒに何年も振り回されているんだ。あらゆることを体験してきた。かじっただけとはいえ、バンドもやったし演劇もやった。孤島や雪山へ合宿にも行った。
 そういう普通の人には経験できないような体験談を持つことが、実は俺にとってはひそかな自慢だったりするのだ。
「視点や世間、知識が広いってことは、それだけで武器になる。それに結局のところ、社会で通用するのは、そういった物をゴチャマゼにした深い人間性なんだ。人間的に味があるということは、魅力のある人間ということ。だが、俺にはそれがない」
 谷口は芸人っぽいノリがあり話がうまい。だから何の問題もなく営業マンをやっているに違いないと思っていた。だが、どうやらそれは違ったようだ。
 谷口には谷口なりの悩みがあったんだ。それも、俺たち無職の持つ悩みとは正反対の。
「もう一度、人生をやり直したいと思うぜ。せめて親のコネじゃなくて、小さい会社でもいいから自分の力だけで人生を送って行きたい。もう誰にも、親の七光りだなんて言われない生活を送りたい」
 ため息まじりに、谷口は幕の内弁当のフタを取った。俺もそれに倣い弁当のフタをとるが、その中身は俺の知るコンビニ弁当の幕の内などとはまったく世界の違う豪華な中身だった。幕の内って、こんなんだったっけ?
 しかし、こんな豪勢でテレビのグルメ番組あたりで紹介されてそうな料理を食べていても、谷口の表情は冴えなかった。
 谷口のこんな顔を見るのは、本当に久しぶりだった。きっと仕事関係でこんな料亭にやって来ても、取引先相手に上機嫌な態度で「うまそうな料理ですねえ!」なんて愛想をふりまいているに違いない。
 だが本当は、谷口にとっては弁当なんて、愛想笑いなんて、どうでもいいに違いない。こうして自分のコンプレックスに溺れながら、頭を抱えたいのを必死に我慢して仕事の付き合いをしていたに違いない。
 今の悲痛な笑いをもらす谷口を見ていると、ありありとその情景が想像できて、何とも言えない気分になってきた。

 

「谷口! このタケノコうまいな! お前こんなうまい物をいつも食べてるのか? くそ、羨ましいぜ!」
 きっとここは、俺が谷口を元気付けてやる場面なんだ。そうに違いない。そう思うと、まるで過去にタイムスリップしたかのように、俺の心中に熱い友情が沸きあがってきた。
「俺の妹もたまに朝飯を作ってくれるんだが、こげたスクランブルエッグとか、インスタントの味噌汁とか、味気ないものばっかなんだよ」
「いいじゃねえか、手料理が食えるだけマシってもんだぜ。俺なんて、自分の家に帰ったらコンビニ弁当におむすびだぜ? こんな高級料理屋になんてそうそう来られないって!」
 眉をひそめてそう言う谷口だったが、その表情には、俺の知る谷口らしい三枚目を思わせる明るさが戻りつつあった。
 そうだ。それでいい。谷口は、やっぱバカなことを言いながらも周りを安心させるような暖かさを持ったアホじゃないとな。

 

 その後はもう、辛気臭い話は一切なしだった。仕事の話なんてクソ食らえだ。互いにまるで高校の教室で弁当をつつあっている頃のように、身の回りのどうでもいい世間話で盛り上がっていた。
 谷口は、とても楽しそうで、安心した笑顔を振りまいていた。きっと俺もこいつと同じだったに違いない。裏表なく、とても楽しいひと時だった。うまい弁当も食えたしな。
「まあ、そういうわけでさ。ちょっと愚痴っぽくなっちまったが、俺はお前らが羨ましかったんだ。だから、ちょっとからかうようなことも言っちまったが、許してくれよ」
 悪びれた様子もなく、谷口は芸人っぽいノリで許しを乞うた。それでも、俺はこいつが誠意を持っていることを知っている。だから、許した。
「そこで話を最初に戻すが、お前、最近もいつもと同じ無職生活なんだよな」
 大きなお世話だよ。どうせ俺は、やることもない怠惰な生活を送ってるよ。
「まあまあ、そうむくれるなよ。それで、いい話があるんだが……」
 幕の内弁当のフタを閉じ、谷口はテーブル上に身を乗り出した。
「なんだよ、いい話って」
「実はさ。うちの会社の取引先の会社が、今度この辺りに中華料理屋をオープンさせるって話があるんだ。そこのお得意さんから俺に、良さそうな人がいたらバイトで紹介してくれないかって話がきてるんだよ」
 バイトの斡旋。そう聞いて、俺の胸に複雑な思いが去来する。バイトもしたことのない俺が、新装開店する料理屋にスカウトされている?
「店の給仕とか雑用がメインなんだけどよ、けっこう給料もいいんだぜ。就職する前の予行練習みたいな感じで、やってみる気はないか? 俺は、お前なら信用できると思ってるから、声をかけさせてもらったんだ」
 そう言う谷口の真剣な眼差しを受けながら、しばらく俺は返答に窮していた。

 

 俺は労働というものを経験したことがない。そりゃSOS団の雑用として馬車馬のごとく働かされることはいつものことだ。しかしそれはあくまでも趣味のレベルの問題だ。ハルヒが変な力を発揮しない限り、責任なんてありやしない。いや、ハルヒが変な能力を使ったって、俺にはそんなこと関係ない。俺は好きでSOS団の雑用をやってんだ。
 しかし金を稼ぐための労働となると話は別だ。責任がある。今までの二十数年の人生で客としていろんな店に出入りしてきたが、それはあくまでも客としてだ。店員として人と接したことなどあろうはずがない。
 平の雑用係キャリアなら同年代の人間の追随を許さない自信があるが、果たしてその経験は客商売にも通用するのか?
 俺は、ただひたすら不安だった。怖かったと言ってもいい。働きたいという意識はあるが、いざそれを目の前に突き出されると、こうも尻込みしてしまう。俺はこんなにもチキン野郎だったのか……。
 そんな俺の思考が顔にでも出てたのだろうか。俺を安心させるように、谷口は軽く笑った。
「そんなに難しく考えることじゃないさ。案ずるより産むが易しって言うだろ? 高校生だって普通にやってるバイトだぜ。ネガティブに考えれば考えるだけ深みにはまるぞ。ポジティブに体当たりすれば、必ずうまくいくさ!」

 

 そうだ。俺は誓ったじゃないか。もう、この怠惰な思考に任せて日々を送るのをやめにしようと。チャンスがあれば、どんどん行動を起こしていこうと!
 これは怪しげな求人情報じゃない。俺の友人である谷口が紹介してくれた仕事なんだ。詐欺まがいのおかしなものであるはずがない。
 こんな好条件のバイトは他に無いんだぜ? 何をためらうんだ、俺!? いい機会じゃないか。社会に出るため、このバイトを受けるんだよ、俺!
「嫌なら、無理にとは言わないんだぜ? まあ、よく考えてから返事をくれよ。まだ開店は先のことなんだ。時間はあるからさ」
 谷口は、裏返しに置かれていた伝票を手にとって席を立った。脂汗が浮き出るほど考え込んでいた俺も、それにつられて立ち上がる。
「いや、返事は今させてくれ。そのバイト、やってみようと思う。俺にその話を紹介してくれ」
 一呼吸の間、谷口は驚いたような目つきで俺を凝視していた。俺が働く決意を固めたことがそんなに意外だったか?
「そう言うわけじゃないが。なんて言うか、今この場で返答がくると思ってなかったからさ」
 谷口はイタヅラっ子のようにそう言うと、俺の肩を軽くグーで殴った。その友情の証が嬉しくて、俺もグーのパンチで軽く谷口の肩をたたく。
 その感覚が、とても懐かしく思えて、嬉しくて。俺たちは顔を見合わせたまま笑い合った。

 

 

 

 俺のアルバイトを始めます発言は、いろんな人たちから様々な反応をいただくことになった。
 まず、当然のことともいえるが、両親は手放しでこの話を喜んでくれた。喜色満面の母親の隣で淡々とした様子の父親も、その内面はひとつの気苦労が甲斐性されたという安堵感でいっぱいのようだった。それは手に取るように分かった。
 逆に、何故か妹の反応はそっけないものだった。確かに喜んでくれはしたが、どこか淡白というか、内心ではあまり俺のバイトを快く思っていないような感じさえした。仕事始めの4月までの退屈しのぎの相手がいなくなって残念だとでも思っているんだろうか。
 SOS団のみんなにも報告した。まあ、概ね全員が祝福してくれた。
 長門はいつも通り寡黙におめでとうと言っただけだが、長門の言葉はそれで十分だ。古泉はテンプレート通りの祝辞を述べただけだから本気で祝ってくれているのかどうかは知らないが、まあ祝ってはくれてるんだろうな。
 朝比奈さんは予想通り多少オーバーなくらい俺のアルバイトを喜んでくれた。ちょっとこっちが恥ずかしくなるくらいだ。
 鶴屋さんにいたってはさらにオーバーで、大笑いした後に宴会を開こう!とまで言い出してくれた。それだけ言ってくれれば、俺としても申し訳ないくらいに満足だ。
 そして、意図して順番を決めたわけじゃないが、最後は我らが団長様へのご報告だ。

 

 

『ええ!? あんた、バイト始めるの!?』
 電話越しのハルヒの声は、俺の右耳を通過して左耳から飛び出るほどの勢いだった。
『なによ。あんたがいなくなったら、SOS団の雑用がいなくなっちゃうじゃない』
 お前な。俺のバイトを祝うよりも、SOS団の雑用係が欠員することの方が大事なのか?
『あったりまえじゃない! 今までずっと変わらないメンバーでやってきたのに、ここに来て欠員が出るなんて。バランスが悪くなるわ!』
 あのな。いつまでもSOS団なんてやっていけるわけないだろ? いつかはこういう日が必ずくるって分かっていただろ。割り切れよ。
『分かってるわよ、そんなこと』
 そうぼやくハルヒの口調には、どことなく哀調が含まれているように感じられた。

 

『……おめでとう』
「え?」
『なによ。聞こえなかったの? おめでとう、って言ったのよ! 私よりも先に仕事先が見つかってお目出度い限りねって言ったの!』
「お前な……そういう言い方はないだろう」
『なによ。何か間違ったことを言ったかしら?』
「間違っちゃいないが……」
『ならいいでしょ。要件が済んだんなら、そろそろ切るわよ』
「ああ。そうだな」
『ふん。じゃあね』
「ハルヒ」
『なによ?』
「ありがとな。祝ってくれて」
『………』
 電話の向こう側でハルヒが何か言いたげに口をパクパクさせた音が聞こえたが、結局ハルヒはそれ以上何も言わず、通話は切れてしまった。
 俺は携帯を閉じながら、ひとりで苦笑していた。ハルヒは昔からこうだ。素直に祝辞の一言も言えない照れ屋なのだ。

 

 そのままベッドの上に倒れこみながら、俺は今日の出来事を回想する。

 

 ───ネガティブに考えれば考えるだけ深みにはまるぞ。ポジティブに体当たりすれば、必ずうまくいくさ!

 

 谷口のそのセリフが、俺に勇気を与えてくれたようだった。谷口には何から何まで感謝しないとな。
 ま、照れくさくてそんなこと言えないが。谷口にしても、そんなことを言われたら痒いだけだろうけどな。
 けど、この気持ちに嘘偽りは無い。ありがとな、谷口。

 

 

  つづく

 


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