俺とハルヒは伊賀の村に生まれ育った。

他の奴らと同じように訓練を行い、忍術を学び村で皆と共に平和な生活を送っていた

 

その日、俺とハルヒは長老に呼ばれ村の一番奥にある長老の家にいた

 

 

長老「時間とは、一度動き始めたら止まる事を知らぬ。其れはワシ等の意思とは関係なく、無限に時を刻んでいく」

キョン・ハルヒ「・・・・」

長老「主達は何故この世には『時間』なるものが存在するか考えた事はあるかの?」

ハルヒ「簡単よ!時間が無いと人間は成長しないわ!世界があるから時間があるのよ!」

長老「ふむ…お前はどう思うかのう?」

キョン「まあ大体はハルヒの意見と同じなんですが…時間が無いと何も永遠に始りません。

それじゃ困るからじゃないでしょうか?」

長老「成程…今日お主達を呼び出した理由はじゃな、少し外の世界を見てみたらどうかと思っての」

ハルヒ「それって…」

キョン「まさか…」

 

長老「然様。主等にワシから教える事はもう何もない」

 

ハルヒ「キョン!!」

キョン「やったなハル…」

 

 

 

村民「信長の軍がきたぞーッ!!!!」

 

 

 

キョン・ハルヒ「!?」

 

村民「逃げろー!!」

村民「キャー!!」

村民「助けてくれーっ!」

 

 

長老「やはりこの里に上忍のいない今を攻めてくるか…」

キョン「ハルヒ!」

ハルヒ「分かってるわ!」

 

 

俺達は長老の家を飛び出すと戦闘音のする場所へ走った

 

 

キン!!キンキン!!

 

伊賀者「はぁっ!せいっ!!」

影の軍下忍「遅い」

 

ザシュッ

 

伊賀者「ぐっ…こいつら強い…」

影の軍下忍「ふふふ…死ね」

 

カキィィィン!!

 

影の軍下忍「!?」

 

キョン「調子に乗るのもそこまでにして貰えるか?」

影の軍下忍「…」

 

ヒュン!

 

相手の振りかざす剣を右に避け、すかさず俺は腰に切り込む

 

シュザッ!!!

 

影の軍下忍「ぐあっ…」 ドサッ

 

「ありがとう…助かったよキョン」

 

なに、構わないさ

 

「・・・・後ろだキョン!」

 

!?しまっ・・・

 

キィン!

 

 

ハルヒ「危ないわねキョン」

 

ああ、俺の不注意だ。すまんかった

 

影の軍下忍「ぐっ…」

ハルヒ「あんたごときメンドーだから刀なんかいらないわ」

影の軍下忍「貴様っ・・!?」

 

ハルヒの連突きが素早く、正確にみぞおちに叩き込まれる

苦し紛れに放つ敵の正面切りを素早くかわし、後ろに回り込んで脳天に踵落としを華麗に決めるハルヒ

 

・・・・おいおいそりゃ敵にしても気の毒だぜ

こりゃ三か月集中治療コースだな

 

俺達は次々と敵を切り、突き、薙倒していく

 

 

ハルヒ「なんだコイツら弱いわね」

キョン「ああ、全く準備運動にもならないぜ」

 

???「ほう…今現在、上忍が存在しない伊賀にも少しは腕の立つ輩が居るようだな」

 

俺たちが声の方向を振り返ると、そこには一人だけ他の敵とは身形の異なる男がいた

どうやらコイツがこの軍を率いる長みたいだな

 

 

キョン「アンタがこの軍を率いる大将か。今ならこいつらを殺さずに見逃してやってもいいぜ」

ハルヒ「もし断るなんて言ったらアンタごと切り倒しちゃうわ」

 

???「諦めろ…その腕では我に指一本触れることまかりならん・・・」

 

キョン「俺達の闘いを見なかったのか?次はアンタの番だぜ?」

ハルヒ「偉そうね。とりあえず名を名乗ってみなさい!覚えないけど」

 

 

???「雷を司る長けし冥府の精霊達よ…我命置く意思知りて我が死雷道に力を示せ…

    はあああああああああああああああああああああっっっ!!!!!」

 

 

キョン「グッ…大地が…なんだ奴の体に纏わりつく稲妻みたいな光は・・・?」

ハルヒ「アイツ…まさか術力を行使出来るんじゃ無いでしょうね…」

キョン「術なら俺達も使える!!行くぞハルヒ!!」

ハルヒ「ええ!!負けるもんですか!!!」

 

雷凰丸「我は影の軍上忍、死法力天雷凰丸…行くぞ愚か者ども・・・・・」

 

 

 

キョン「おおおおおお!!!」

ハルヒ「はああああああ!!!」

 

ハルヒが雷凰丸に放つ二連蹴りを利用して、キョンは相手の後ろに回り込み抜刀する

 

キョン「炎滅斬!!!」

 

雷凰丸『「雷道力」』

 

ドオンッッ!!!!

 

キョン「うがっ!」

ハルヒ「きゃっ!」

 

 

 

ぐっ・・・なんだ今のは・・?見えない力か?あれ?体が痺れて動けない・・・

 

ハルヒ「はああっ!」

 

右フェイク、中段蹴り、回し蹴り、左足フェイク、胴回し回転蹴りと技を駆使するハルヒ

キョンはその間、雷凰丸の放った雷の力で一ミリたりとも体を動かす事が出来なかった

 

ド ン !!

 

ハルヒ「うあっ!あ、ああ・・・・」

 

雷凰丸「稲妻手雷拳…刀も術も使う必要性すら感じない。御前達は【弱い】」

 

ハルヒ「!?・・・・っ!!!」

 

雷凰丸「口ほどにも無い…二人纏めて終焉を迎える事に成ったな…冥府の先で己の非力さを恨むが良い。これで終わりだ…雷道神滅拳破壊心停弾!!」

 

 

キョン(こ、ここまでなのか…)

 

 

影の軍下忍「ら、雷凰丸様ー!!」

雷凰丸「…何事だ?」

影の軍下忍「信長様が・・・・」

雷凰丸「まさか…」

影の軍下忍「明智光秀謀反、大殿本能寺にて襲われる!行方は……未だ、不明…」

雷凰丸「おのれ…こんな時に…鬼道丸と森蘭丸は一体何をしておったのだ…

    小僧…小娘…運が良かったな。また会おう…」

 

 

村民「ひ、引き返して行くぞ」

村民「村は守られたのか…?」

 

村民「やったぞー!村は守られた!!!!」

村民達『『おおおおおおおおおおおおおおおお!!!』』 

 

 

 

 

 

俺達が気付いたのは長老の家だった

 

キョン「ここは…」

長老「わしの家じゃ。二人とも良く頑張ってくれた」

キョン「長老…すみません…あんなに簡単に負けて…」

長老「結果として村は救われた。それにあの次元の使い手がいては、あの里一番の大天才と言われた服部半蔵がいたとしてもどうなっていた事か…」

キョン「半蔵さん…一体何時帰ってくるんでしょうね・・・」

長老「…傷が癒えたら、お主達はここを出て行きなさい」

キョン「なっ!そんなことをしたら誰が村を…」

長老「…行きなさい」

キョン「長老!」

長老『『行きなさい!!』』

キョン「・・・・・長老」

長老「…伊賀の…私達の未来を、頼んだぞ」

キョン「・・・・はい!」

 

 

 

キョン「じゃあ長老、行ってきます」

長老「任せたぞ」

キョン「はい!」

ハルヒ「あたしも付いてるんだから大丈夫よ~心配しないで長老!」

長老「ハルヒや…お主はあくまで治療師。戦闘もいいが仲間をしっかりとサポートしてやっとくれ」

ハルヒ「もちろんよ!まっかせなさい!!」

長老「それと・・・わしの孫娘の有希じゃ。この子も旅に連れていってやっとくれ」

キョン「ちょ、長老」

長老「大丈夫じゃ。この子もお主達と同等くらいの力を持っている」

ハルヒ「そうよ。私といつも競うのよこの子。凄く優秀な『くの一』だから心配しなくていいわよ。むしろ心強いわ!!」

長門「よろしく…」

キョン「ああ、宜しく。その…長門」

長老「ほっほ。名前で呼んでもいいんじゃがの」

 

 

キョン「行ってくるぜ!」

ハルヒ「行ってきまーす!」

長門「…行ってきます」

 

村人『頑張れよー!!』『成長して帰ってこいよー!!』『両手に花で羨ましいぞこんちくしょー!!』

 

 

 

こうして俺たちは最初の城下町を目指し、旅を始めた

 

 

 

 

 

 


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