うっ・・・ここは何処だ?
どうやら僕は気をずっと失っていたみたいだ・・・
辺りを見渡してみる
二つ席があるブランコ・・・
鉄パイプ製のジャングルジム・・・
光る蛍光灯・・・その光に集う虫達・・・・
ここは・・・公園か?
更に辺りを見渡してみる
周りにはベンチが1・・2・・3・・・あれ?
4つ目のベンチに誰か座っている
二人・・・?
辺りは真っ暗と言ってもいいほどだ
察するに今は午後9時~深夜頃
そんな時間に一体誰が・・・?
僕は音をたてないように少しずつ少しずつ忍び寄った
どうやら男女のようだ
これはひょっとすると見てしまってはいけない場面だったのかな?
『・・・ッて』
ん?この声どこかで・・・
『・・・ッ やめてって!!』
鶴屋さん!?
「いてーな何すんだよてめえ!!!」
『嫌ッ!!誰か・・・たすけっふぐっ』
「こんな夜中の公園にだれも来るかよ・・・いいじゃねえかもう付き合って二ヶ月だぜ」
『したくない・・・やだぁ・・・』
「もう我慢できねえよ・・・ほらブラのホック取れちまった・・・へへへ」
『いやあ!!!!!!!!!!』
ドゴッ
タタタタタタタッ
何が起こったのだろうか?
彼が自分の股間を抑えて倒れこんでいる
まさか・・・・蹴りがダイレクトで・・・?
そんなことより今走っていったのは鶴屋さんだ
追いかけなければ・・・・
鶴屋さんが走って行った方向は・・・!!??
その先は何も見えなかった
黒・・・?
いや、闇だ
とてつもない漆黒
入り込んだら二度と出る事が出来ないような・・・
<<――そこに入っては駄目――>>
ぐっ・・・
これは・・・な、長門さん?
<<――貴方が今そこに入ったら、彼女の心の中にある闇から永遠に抜け出す事が出来なくなる――>>
なぜ長門さんの声が・・・
永遠に抜け出すことができない・・・だと?
糞ッ!!
教えてくれ!!いったい此処は何なんだ!?
僕は何を見ているんだ!?
<<――ここは・・・悲観の追憶・・・貴方には、やるべきことが・・・――>>
やるべきこと・・・?
うわっ!!ま、また光が・・・目の前が真白に・・
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