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『今日もめがっさ楽しかったよ!ありがとね~』

 

笑顔で語り掛ける彼女

 

そう、今はデートの帰り道

 

 

『いや~しかし流石一樹くんだよ あんないい席のチケット持ってるなんてさ♪』

 

「そう言って頂ければ僕としても光栄です」

 

『またまたそんな風に言っちゃって!もっと胸を張って自慢すればよいさ!!』

 

「いえ、それほどの事でもありませんよ」

 

 

最近、笑顔を作るのが辛い

気がつけば彼女のこと・・・それもやましい事ばかり考えている自分が・・・彼女の前で笑顔を作りにくくしているのか?

 

そんな疑問を持ちながら、しかし僕は笑顔を終始絶やさず、彼女の笑顔と精一杯釣り合わせている

 

でももう一歩踏み出してもいいんじゃないか?

もう一歩くらいなら・・・

 

「鶴屋さん」

 

『ん、なんだい?』

 

「その・・・手を握ってもよろしいでしょうか?」

 

 

 

彼女の瞳から、光が途絶えた

 

 

 

『やっぱり・・・触りたいの?』

 

 

「さ、さわりたい・・・とまでは」

 

 

『触れたいんでしょ?色々なトコロ・・・自分の気が済むまで、私のナカをすみずみまで・・・』

 

 

自分の両手を胸に添えながら、悲しい瞳で冷めた瞳で僕をみる彼女

 

 

「ち、違いますよ・・・」

 

 

『何が違うの?男ってみんなそうなんでしょ?俺は違うよ、僕はそんなことしない、なんて言いながら触れてくる・・・そうじゃないの?』

 

 

「そ、それは・・・」

 

 

言い返せなかった

それが事実だったから

 

彼女のことを毎晩想い一人で自分を慰めていた僕は・・・彼女に何も言い返せるはずがない

 

 

「!?」

 

いつの間にか彼女の顔が目の前に・・・

 

唇の感覚が数センチしか・・・って何を考えているんだ僕は!?

 

 

 

『キスしたいでしょ?しちゃうでしょ?抑えるなんて男にはむり・・・』

 

 

「うっ・・・ぼ、僕は・・・」

 

 

 

駄目だ・・・負ける・・・いいのか?本当に負けてしまっていいのか?

・・・?

 

 

 

なんだ?

 

 

 

何かを訴えている?

 

 

 

誰が?

 

 

 

僕の心の中に?

 

 

 

 

う、うわあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

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~second chapter~【追憶】

 

 

 

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