戦慄の前編から約2ヶ月ぶりの後編、もう覚えてない人もいるだろう。

前回、所属する機関内に裏切り者がいることを森さんから聞かされた僕。あ、僕古泉です。
なんだかんだで森さんが僕ん家に泊まりこむことになり、なんだかんだで協力して犯人を捜すハメに。
事情聴取、現場検証、プロファイリングなどを行いなんだかんだで犯人が僕達の仲間、
多丸(裕)さんであることをつきとめる。

裏切り者である多丸(裕)さんをなんだかんだでとっちめ、見事事件を解決した森さんと僕。
これで森さんとの共同生活もお終いだ!と歓喜したのも束の間、実はまだ裏切り者が存在するらしく
どうやら僕の苦労はまだまだ続くようだやれやれ。

的な感じで意気揚々と後編に続く!と書き込んだのだがこれがまた後から読み直すととんでもない駄作で、
「さすがにこれは自重した方がよさそうだ。」とリアルで思いしばらく投下せずに読み手に回っていたのだが、
そろそろみんな忘れてるころかなと思い意気揚々とキーボードを叩く。が、しかし事件の続きを書く
気力がわかない。完全にあの頃と気分が変わっている。
くそう、なにか、なにかおもしろい話はないか…。なにか、読み手をシビれさせるような新要素をこの『桃色奮闘』にも…!

 

「じゃあアレよ。オリキャラを主役にしてSOS団内で大活躍する話を…」
それはらめぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!

 

 

桃色空間奮闘記

 

番外編『古長が読みたい。ああ、長古でもいいよ。』の巻き

 

 

とにかく前編の最後の引きは無かったことにする。
いや、無かったことにするのはマズイ。
結局残りの裏切り者は多丸(圭)と新川さんとええと、あとアレ会長だった。そんで
全部捕まえた。うん、それでいいや。

 

「そんな適当でいいの?」
いいんですよ森さん。どうせコレでホントに最終話なんだし。
…ってか森さん。なんでまだ僕の家に住んでるんですか。今度こそ事件は解決したはずでしょ?
「うーん。なんてゆーか、いちいち荷物持って帰るのがめんどくさいのよねぇ~」
ソファーの上でくつろぎながらふとももをバリボリ掻く森さん。深い溜息をついて部屋を見渡す。
見覚えのないテーブルに、見覚えのない棚。見覚えのないジョーバに見覚えのない健康ぶら下がり機。
見覚えのない各種テレビゲーム機に見覚えのないカラオケ機材その他もろもろ。カラオケて。
いつの間にか居間の半分以上が、森さんの私物で埋め尽くされていた。
「なぜこんなことに…。」
「そんな露骨にガックリしなくていいじゃない。散らかしてるわけじゃないんだし…あ、そうだ古泉、コレ。」
ヒラリ、と一枚の郵便物を僕に差し出す森さん。怪訝に思いながらも受け取り、確認する。
「え、NTT? 光フレッツ?」
ネット料金の支払い。それの請求書。だが…
「あのぅ…僕の家はADSLのはずなんですが…」
「ああ、アレ解約したの。」
ええ!?
「別にいいでしょ?こっちの方が速かったし。」
…なんで森さんが僕がした契約を解除できるんですか。
「それはまぁ、いろいろな方法を駆使してよ。」
「いろいろって…」
軽い眩暈を覚えながらもどうにか持ちこたえる。ふんばれ僕。この人の無茶苦茶ぶりは今に始まったことじゃないじゃないか。

 

「それよりあんた時間平気なの?学校でしょ?」
あ、ヤバイ忘れてた!
そう、今日は平日。普通に学校がある。
「…森さんて僕が帰ってくると必ず家にいますけど、普段なんの仕事してるんですか?」
「…聞きたい?」

…。

…いいです。
うんざりしながら玄関に向かう。

まあいい、とりあえず今は学校だ。
変わってしまった我が家よりも、学校の教室や文芸部室の方が少しは落ち着けるかもしれない。
そんなことをのんきに期待しつつ僕は玄関の扉を開いた。

その学校で、自分に関するとんでもない噂が流れ始めていることも知らずに。

 

――――――――――

 

教室の扉を開くとすぐに違和感に気付いた。
クラス中の視線が僕に集まっているのだ。ズボンのチャックを触る。うん、閉じてる。
いぶかしげに思いつつ自分の席に座る。
なにやらあちらこちらでヒソヒソ話が聞こえてきた。どうやらその話題の主役は僕らしい。

なんだ…いったいなにが…
内心ドッキドキでいると1人のクラスメイトがヒソヒソ話から抜け出し僕の方に近づいてきた。

 

彼は…まずいな…オリキャラはまずい。…どうする?彼が『教科書文通』の山田君ばりのナイスキャラでなくては…いや、
でも無理だな。うん。無理無理。リスクが大きすぎるよオリキャラは。とりあえずコイツはA君でいいやもう。

「おや、どうかしたんですかA君?」
にこやかに応える。
「A君?なに言ってやがる古泉。俺の名前は神宮領 龍牙(しんぐうりょう りゅうが)だぜ?」
おい!なに勝手に名乗ってるんだ!しかも何でそんなカッコいいんだ!A君でいいんだよお前なんか!
「それで、なにか御用ですかA君?」
あくまでA君で貫き通す僕。だってまずいよ。神宮領は。
「…まぁいいけどよ。それよりみんなお前に聞きたいことがあるんだが。」
「聞きたいことですか。」
なんでしょう?と笑顔のまま答える。
「お前、すげぇ綺麗な女の人と同棲してるだろ?」

 

ピキッ

笑顔のまま固まる。

 

な、ななな、ななななな、
「な、なんのことでしょう?」
どうにか笑顔を保ったまま返事をする。
「とぼけんなよコイツ!」
ガッ、と急に変なテンションで僕の肩に腕を回すA君。
「5組の谷口って奴が見たって言いふらしてたぜぇ~?『9組の古泉の家にものすごい
美人が出入りしてるのを見た』って。」
あのクソカス野ろ…じゃなかった谷口君。あなたはなんてことを…
「な、なにかの間違いではないでしょうか?僕はそんな…」
「証拠ならあるぜ。」
ヒラリ、と写真を渡される。そこには僕の家に入ろうとしているスーツ姿の森さんの姿があった。
「これも谷口が撮ったらしいぜ。なんでも後日張りこんでシャッターチャンスを狙ってたんだと。」
あのクソカス野郎!!

「さあ、これでもとぼけ続けるかな古泉君はぁ~?」
下品な笑顔。あんま調子乗んなよ神宮領。
「ちょっと待ってください。それは…『バギャーン!!』
更なる言い訳をしようとした途端、教室の扉がけたたましい音をたてて開いた。
僕も含め、クラス全員がいっせいにそちらを向く。そこには…

 

「聞いたわよ古泉君!!
 女と同棲だなんて、よくもそんな面白い事あたし達に黙ってたわねぇ!」

 

我らがSOS団長。涼宮ハルヒと

 

「ちょい、落ち着けってハルヒ!」

 

彼女にネクタイを引っ張られ、苦しそうに小さく意見する彼の姿があった。


ああ、

 

そうか…

 

今回はそういう…

 

そういう話なのか…

 

静まり返った教室の中、僕はこれから起こるであろう惨劇を予感しながら、1人絶望に身を委ねていた。

 

 

「オ、オレ、ソレシラナイ。ソレ、ワカラナイ。」
「なに片言で言い訳してんの。古泉君そんなキャラじゃないでしょ。いいからこっち来なさい。」
彼を掴んでいる手とは逆の手で僕の後ろ襟を掴む涼宮さん。そしてそのまま引きずられ、強制的に席を立たされる。

「オ、オレ、ホントニワカラナイ。シラナイ。」
オレ、ニンゲン、キライ。ニンゲン、コロス。
「…古泉。気持ちは分かるがとりあえず落ち着け。」
僕と同じくズルズル引きずられている彼からなだめられる。器用に僕の耳に顔を近づけてきた。
(しかし、どういうことなんだ?谷口から写真見せてもらったが、あれ森さんだろ。
 ハルヒは気付いてないみたいだったが…。)
(ええ、これにはとても不快いや違う深い理由がありまして…)
(話してみろ。)
(実は…かくかくしかじか…ということがありまして…。)
(かくかくしかじかじゃ分かんねぇよ。)
あーもう、めんどくせー
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(そうです!それを読めば全てが分かるはずです!)
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「あんた達、至近距離でなに訳わかんないことゴニョゴニョ言ってんの。」
涼宮さんから急に声をかけられた。気付くと文芸部室の扉の前にいた。いつの間にか連れて来られていたらしい。
「あの、涼宮さん。そろそろ朝のHRが始まってしまうんですが…」
「そんなのどうでもいいわよ!」
言い放つやいなや扉をドーンと開ける涼宮さん。引きずられたまま強引に部室に入れさせられた。
中にはいつもの定位置でハードカバーの本を読んでいる長門さんとメイド服姿でお茶を淹れる朝比奈さんの姿があった。
「あ、古泉君おはようございますぅ。」
「…」
いや、おはようじゃないでしょ。
「あ、あの、みなさんHRは…」
「あたしが召集を掛けたの。なんてったって、天下のSOS団副団長に汚職の疑惑が挙がってしまったんだもの。
 これは早急に原因の究明とその解決法を話し合う必要があるわ!」
「いや、汚職って…」
言葉とは裏腹に嬉しそうで楽しそうな涼宮さん。彼の方をチラリと見ると口パクで「あきらめろ」と言われた。
もう泣きそう。

 

――――――――――

 

「で、実のところどうなの?」
「どうなの?と、言われましても……」

他の団員が全てイスに座っている前で、1人立たされている僕。
頭には鉢巻が巻かれており、そこにマジックで『被告』と書かれている。

「女と同棲してるって事よ。結局本当なの?
 言っとくけど、下手な黙秘は立場を悪くするだけだからね。さっさと言ったほうが身のためよ♪」
楽しそうに僕を取り調べる涼宮さん。他の団員も僕の方を見てるが、助けなどは期待できなさそうである。
クソッ、なんで僕ばっかり。

しかしどうしようか。下手な言い訳をすると涼宮さんには逆効果だろうし、さりとて認めてしまうのはそれはそれでマズイ。
もちろん機関の事なんて言えるわけないし…

ん?
ふと、長門さんが僕の方を凝視している事の違和感に気付いた。
いや、朝比奈さんも彼も僕の方を見ているのは一緒なのだが長門さんがこういう時、
本を読まずに話題に入ってくるのは珍しい。
どんな話題の時でも、彼女は大抵話しに入らず手元の本を読んでいるのがデフォだというのに。
しかも僕の女性関係の話題なんかで……

 

んん…?

 

これは

 

これはもしや、

『古泉に同棲している恋人がいるという噂が広がって長門有希嫉妬フラグ』来たかコレ?!

いやだってそうでしょ。古長って他では割とタブー視されてますけど、プリンでは人気カプのひとつだし、
ここで古長展開に持っていけば新たな展開を開くことも可能なわけで
現に今こうやって長門さんが僕の方をじーっと見てるわけだからこれはもうそうとしか考えられないですよ!
いやっほう! ついに僕も放課後いちご練乳を食べたり、教科書を貸しあったり、水族館に行ったり出来る!

 

――――――――

 

 

「今日は、楽しかったですか。長門さん。」
「…?」

「僕は今日、とても楽しかったです。涼宮さんがらみの事から久々に解放されて、朝から晩まで、いろんな所に行って、
 なにより、いつもと違う長門さんが見れたのが、なにより嬉しかった……。」
「……。」

「でも、時々不安になるんです。…恥ずかしながら、僕はあまり女性とお付き合いした経験がなくて、
 長門さんが心から楽しんでくれているか。『彼』のように、長門さんを心から楽しませる事が…
 安心させることが僕に出来ているか……」
「……」

「フフ、すみません。らしくないですねこんなこと。いくら頑張っても、僕は『彼』のようにはなれないというのに。」
「古泉一樹。」
「はい?」
「…あなたでいい。」
「え…」
「あなたはあなたでいい。『彼』のようになる必要はない。」
「長門さん…?」
「今日は、わたしも楽しかった。常に部室や自室にしかいないわたしにとって、今日あなたと共に
 見た数々の景色は、とても新鮮。いつもと違う笑顔を見せてくれたあなたも、わたしにとってとても新鮮だった。」
「長門さん…」
「古泉一樹。わたしは……わたしは、あなたがいい。」
「!……。」
「『彼』ではない。あなた自身のあなたがいい。つらいことがあっても、悲しいことがあっても、わたしたちの前では
 決してそれを見せない儚い笑顔を一生懸命作り、SOS団を影から力強く支えてくれるあなたが。」
「……。」
「古泉一樹。わたしは、わたしはあなたが…」
「長門さん……」
それ以上言葉は要らなかった。
僕は長門さんの両肩に手を置き、切なそうに僕の瞳を見つめる長門さんの少し濡れた唇に、
ゆっくりと自分の唇を重ねた―――。

 

―――――――――

 

 

みたいな展開を築ける!こりゃたまらねぇ!

僕が内心でものすごく恥ずかしい妄想をしていると

「?どうしたの有希。古泉君の顔を凝視して。あんたがこういう話題に入ってくるの珍しいじゃない。」
涼宮さんナイス質問!。さぁ、ここからスキヤキを作ったり、猫を拾ったりするフラグがバッキバキ立つぜぇ!

「別に…。」

 

へ?

 

「あなたが女と付き合っているとは意外。わたしはてっきりそのケがあるのかと思っていた。」


場が凍りつく。


「や、やーね有希ったら。いつそんな冗談覚えたのよ。」
「そ、そうですよ長門さん。びっくりさせないで下さい~。
「長門。冗談を言うのはおおいに結構だが、内容には気をつけて発言しろよ。」
「……。」

「こ、こほん。
 ま、まぁいいわ。ところで話は戻るけど…って、古泉君?」

 

……

 

…ぼくの、一レス以上にもおよぶあの妄想は、一体…
こみあげてくる涙を必死にガマンする。
そうさ、僕にそんなのあるはずないじゃないか。僕が誰かと結ばれるなんてありえないのさ。
古泉一樹の一人身万歳!

 

「フフ…フフフ……」
「こ、古泉君?」
「ハッ、す、すみません。」
「どうしたの?大丈夫?」
「え、ええ大丈夫です。」
いかんいかん。マジ落ち込みは後だ。とりあえず今は本題をどうにかしなきゃ。

「で、そろそろはっきり聞かせてほしいんだけど。彼女と同棲してるの?どうなの?」
フム。ここは少しお約束ですがこれしかないでしょう。
「残念ですが、僕にはお付き合いしている女性なんていませんし、同棲なんてまったくの誤解ですよ。」
いつもの笑顔で言い返す。涼宮さんはにやりと笑って
「ふーん、でもあの写真はどう説明するわけ?ばっちり女の人が写ってたけど。」
「ええ、その話ですが、おそらくその方は、僕の家のお手伝いさんではなかと。」
「お手伝いさん?」
「はい。みなさんには黙っていましたが、実は僕、両親から離れて独り暮らしでしてね。理由は大した事ではないのですが。」
「え?そうなの?」
「はい。それで、僕1人では心配だ。と、親がお手伝いさんを雇ったんです。言ってみれば、メイドさんですね。」
ちらりと彼と目を合わせる。彼は少しだけ笑みを浮かべ「そう来たか」といった表情をしていた。

 

「ふーん、メイドさんねぇ~」
涼宮さんが疑惑の目で睨んでくる。
「ええ、確かに素敵な女性ですが…年齢も離れてますしね。がっかりさせて申し訳ないのですが。」

「ふーん、まぁ、確かに古泉君の家ってお金持ちっぽいしね。そういうこともあるかしら。
 あーあ、せっかくおもしろそうな話だと思ったのになー」
申し訳ありません。と言葉では言っておきながら僕は内心かなりホッとしてた。
よかった。どうにか信じてくれたようだ。これでどうにかこの危機は乗り切ったな。
「ま、古泉君が彼女なんて作るわけないしね。さ、もうみんな教室に戻っていいわよ。悪かったわねわざわざ呼び出して。」
一部気になる発言もあったがこれでめでたく古泉一樹の裁判も閉廷だ。
彼と朝比奈さんが自分の席を立ち、涼宮さんが文芸部室の扉を開けようとした その時

 

「まだ。」

 

「「「「え?」」」」

僕を含め、帰ろうとする4人がいっせいに長門さんの方を振り返る。
「有希?なにがまだなの?」
「彼の同棲疑惑は、まだ解決していない。」
な?!
「え?え?どういうことなの有希?」
涼宮さんの瞳に再びわくわくの炎が灯る。
「彼は被告人。その被告人の証言をそのまま信じるのはナンセンス。」
な、長門さん?あなた一体なにを…
「家政婦などというのは事実を隠すためのただの嘘という可能性がある。
 事実をつきとめるには、やはり直接確認するべき。彼の家に行くことを提案する。」
ちょっ!
「そうよ有希!あんた今すっごいいいこと言ったわ!さすがあたしの見込んだ女よ!」
「それほどでもない。」
キラリ、と目を光らせる長門さん。

「そうよそうねその通りよ!決定的な証拠がない限り、まだ判決を下すわけにはいかないわ!
 今日の放課後、古泉君ん家に直接確認しにいくわよ!」
「ちょ、ちょっと待ってください涼宮さん…」
必死に止めようとするが、こうなってくると涼宮さんは止まらない。
「だーめ、意見は却下よ。行って直接この目で確認するまでは、古泉君の言葉は信用しません!」
そ、そんな…
「さーて、放課後が楽しみになってきたわ!いいわね古泉君。逃げたりしたら承知しないから!」
そう言い放つやいなや彼をひっぱって部室を飛び出す涼宮さん。すごいスピードで自分達の教室へと帰っていく。
なんだこの強引な展開は。
「あ、あのう古泉君。わたしもこれで…また、放課後。……ご愁傷様ですぅ。」
ぺこり、と頭を下げて朝比奈さんも帰っていった。
唖然としていると最後まで部室に残っていた長門さんが僕の方まで寄ってきた。

そして

 

「他人を使って、勝手に変な妄想をした罰。」

 

そう一言残し、長門さんも部室を出て行った。

 

……

 

 

………

 

 

…誰か、助けて。

 

 

 

後編に続く

 

 

 

 

「は?後編に続く?」

「どうしたの古泉。」

「い、いえ森さん。確かこの話って前のが前編で今回のが後編だったんじゃなかったですっけ?」

「ああ、それはあくまで2ヶ月前までの話よね。」

「ええ?!」

「冒頭でアンタが説明した通り、当初の話とはまったく路線が違うからね。当然話の長さも変わるってもんでしょ。」

「い、いや、でも一応番外編の後編として存在してるわけでして、それのまたまた後編って、さすがにまずいんじゃ…。」

「なにがどうまずいのよ?」

「いや、やっぱりその辺きっちりしとかないと納得いかなくて怒っちゃう読み手もいると思うんですよ。
 けっこう文法とかにこだわってる人もいるみたいだし、三点リーダの使い方とか。」

「大丈夫よ古泉。」

「なにがどう大丈夫なんですか?」

「そんな三転リーダとかにまでこだわる人が、こんなそれこそ文法崩壊しまくった話読むと思う?」

「!」

「そういう指摘とかっていうのはね。あくまで指摘する価値のある人にだけされるものなの。言うなれば愛のムチってやつね。
 こんな底辺の、サッカーチームで言えばサガン鳥栖ぐらいのSSに指摘する価値なんてありゃしないのよ。」

「成長する可能性がありませんもんね。」

「そう、だからいいのよ。これはこれで。」

「めちゃくちゃ悲しい上に、ものすごく後の反応が怖いんですが…」

「いいのよ。どんなアレでも顔も名前もバレないってのがネットの強さなんだから。」

「それもそうですね!」

 

 

 

 

 

ごめん
 


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