「ねぇ~キョ~ン」
後ろからハルヒの声がする、だが振り向くわけにはいかない。だって授業中だもの。
「キョーン、何無視してんのよ。早くこっち向きなさいよー」
声がでかいんだよ、恥を知れこの野郎。ほら見ろ、そこの女子に笑われてるじゃねえか。
新学年になったばかりなのに後ろ指をさされたくないんだよ、俺は。
「……いい加減にしないと怒るわよ」
理不尽なことこの上ないね。どうやってもこいつは俺を苛めたいらしい。
仕方ねえな、少し相手してやるか。
カキカキ
「ハルヒ」ポイッ
「ん、何これ?」ガサガサ
『今は授業中だ、直接は話すことはできないから用件があるならこの紙に書いてくれ』
……お、静かになったな。作戦は成功したようだ。さて、やっとゆっくりできr――
「キョン」ポイッ
返すの早っ!!ちったぁ休ませてくれよ。
と思いつつもハルヒが何と書いたか気になるな。
ガサガサ
『あんたにしてはいいアイデアじゃない。決めたわ、これから毎時間これを続けるわよ!そしてギネスに載るの!』
 
………はぁ、毎時間かよ。完璧に作戦は裏目に出ちまったようだな。
しかしこのままハルヒに押されっぱなしなのは悔しい、少しからかってみるか。
カキカキ
「ハルヒ」ポイッ
「さーてキョンは何て書いたのかしら?」ガサガサ
『ハルヒ、……実は俺SOS団をやめようと思う』
まあ嘘ピョンだけど。さてハルヒはどんなリアクションをとるのかね。
「えっ……………ちょ、ちょっとキョンこれ本気!?」
「………」
何も答えない俺。
「…………ねえキョンったら……」
「………」
またしても答えない、俺はもっといい反応が見たいんだ。
「…………ね……キョ…………うぇぇぇん!」
ハルヒは大声で泣き始めた。クラス中の視線が集まる。さすがに焦るね。
「ギョ、ギョンが……やめ゛るなんで、い゛やだぁぁ………」
 
ああ、俺は何てことしちまったんだ。まさかあのハルヒを泣かせてしまうとは。
「や゛、や゛めない゛でぇ…」
「バカやろう!!」ギュッ
俺はハルヒを抱きしめた。
「俺がやめるわけないだろ。俺はお前が好きなんだからな」
「!!ほ、ほんどに゛!?」
「ああ」
「あ゛たじも、キョンが大好きだよぉ!!」ギュッ
ハルヒが抱きしめ返してきた。
「これからよろしくな……」
「うん………」
 
チュッ
 
クラス一同「「「「「「「「家でやれ」」」」」」」」
 
ハルキョン「「えへへ……」」
 


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