私は造られた存在。
涼宮ハルヒの観察を目的として情報統合思念体は私を生み出し地球に送りこんだ。
涼宮ハルヒの精神に影響しないよう私には朝倉涼子と違い喜怒哀楽と言うパラメーターが存在しない。
ゆえに私には感情という概念が欠落している。
 
 
部室で本を読んでいると扉が開き、今日も彼は私の前に現れた。
「長門・・・お前一人か?」
私が合図を送ると彼は私の前に腰掛けた。
彼は涼宮ハルヒの鍵になる特別な存在。
情報統合思念体も彼を重要視している。
そして私にとっても特別な存在。
 
 
部室で本を読んでいると扉が開き、今日も彼は私の前に現れた。
「長門・・・お前一人か?」
私が合図を送ると彼は私の前に腰掛けた。
彼は涼宮ハルヒの鍵になる特別な存在。
情報統合思念体も彼を重要視している。
そして私にとっても特別な存在。
彼はいつも私のことを気にかけてくれる。
私という個体も彼のことが気になる。
だが私には独断選考は許されていない。
私が彼と仲良くすれば涼宮ハルヒの力が暴走する恐れがある。
だから私は彼に何もできない。
 
下校のとき私の下駄箱に一枚の手紙があった。
差出人は不明。
『放課後校門で待ってます』
そう一言だけメッセージがあった。
私は校門に向かう。
校門には見知らぬ男子生徒が立っていた。
その生徒は私を見つけると私の目の前までやってきた。
「な、長門さん!」
男子生徒は真剣な表情で私を見る。
「・・・・・なに?」
「お、俺長門さんが好きなんだ!付き合ってくれ!」
予想はできていた。
「・・・あなたの気持ちに応えることはできない」
私がそう答えると男子生徒は涙を流して走り去っていった。
 
私は恋をしてはならない。
そう。私の役目は涼宮ハルヒを観察すること。
 
 
…それでいい。
 
 


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