ハ「あーもー退屈っ。ねぇキョン、何か無いの?」
キ「退屈ねぇ・・」
古「でしたら・・こういうのはどうでしょう?」
古「先日とある漫画で読んだのですが、ヒロインが暇をもてあまして気になる男の子を女装させて盛り上がるという・・・」
キ「お、お前やっぱりそういう・・・」
ハ「古泉くん・・あなたやっぱりそういう趣味が?」
古「あ、いや、これは伝え方を間違えましたね。申し訳ありません。」
古「普段、朝比奈さんのコスプレはいろいろ拝見させていただきましたが、他の人にやらせてみるのはどうでしょう?ということなのですが。」
ハ「なるほど。」
キ「そういうことか。(・・・とてもいやな予感がするが)」
ハ「じゃぁ、キョン!」
キ「げっ」
ハ「ためしにやるから今日は私の家に一緒に来なさいっ!」
キ「・・・なんだ、ここでやらされるかと思ったぜ」
ハ「今すぐみんなの前でやりたいの?確か今はバニーがあいてるわねぇ?」
キ「バ、バカなことを。そっそれに、み、みんなの前では間違いが無いことを確認しておいてからじゃないとだなぁ」
ハ「じゃ、ちゃんと来なさいよ」
キ「わかったよ。やれやれ」
・・・

・・

ハ「じゃあ今日は解散ねー。あ、みくるちゃん!そのメイド服も使うから着替えたらこっちに入れといてねー」
ハ「あ、あと、明日明後日はキョンのコスプレを確認するから、不思議探索は中止ね。」
古「了解しました。」み「はぁぁい」長「…わかった。」
ハ「あ、そーだっ。キョン!今週末は泊り込みでしごくから家に連絡しときなさいっ」
キ「は?これから日曜までぶっ続けでやるつもりかっ!?」
ハ「そーよ?悪い?」ものすごく不機嫌な顔であるっっっ
キ「わ、わかったよ。連絡すればいいんだろ?」
ハ「わかればいいのよわかれば。」
キ「はいはい」
古「では、がんばってください。」
長「…今回は身の危険は無いと思う。がんばって。」
お前ら・・・どうがんばれって言うんだ・・・

み「あ、着替えるので先に行っててくださいねー」
ハ「そだ、みくるちゃん!、着替えたらそのメイド服キョンに渡しといてね。もって帰るから」
キ「なっ。コスプレって女装なのか!?」
ハ「はぁ?あ、そっか、メイド服は洗濯しとこうと思っただけなんだけどね。・・・そっかぁ、キョンは女装したいんだーw」
キ「そ、そんなわけあるかっ」
ハ「大丈夫よ、キョンぐらいの身長に合う女物も各種あるからっw」
キ「あのなぁ・・」

はぁぁぁぁぁぁ・・・俺は女装癖は無かったと思うんだけどなぁ・・・
女装させられるための衣装を持たされ、女装させられるためにつき合わされ、ハルヒの家までつれて来られちまったわけだ。
どこで間違ったんだかねぇ

ハ「じゃ、早速、これに着替えて!」
おいおい、いきなりかよ。しかもほんとに俺サイズのメイド服・・・
キ「いきなりこれかぁ?」
ハ「メイド萌えなんでしょ?キョンはw」
笑ってやがる。いつもの100W並みだが、どこか小悪魔的に見えるのは気のせいだろうか。
ハ「何よ?できないの?」
キ「・・・しかしだなぁ」
ハ「あ、そっか!キョンとしてはメイドはご主人様に着せ替えさせてもらわないとダメなのね。」
ちょ、待て待て待て
ハ「いいのよぉ?あたし脱がせるの得意だしっ」
キ「わかった、わかったから・・・せめてこれはやめてくれ。なんか朝比奈さんを冒涜してるようで気が引ける。」
ハ「もぅ・・しょうがないわねぇ。・・・・・・・・・じゃぁこれ」
今度はウエディングドレスなんぞ持ち出しやがったっ!
キ「おい!お前そんなもんまで持ってるのか!・・・じゃなくて、そんなもん着ろって言うのか!?」
ハ「セットであたしサイズのタキシードもあるのよ?それとも、あたしとペアじゃいや?」
う・・・そんな目で見つめるんじゃないっ
ハ「せっかく舞台セットまで用意してあるのに・・・」
キ「なっ、舞台って!セットってなんだ!」
ハ「空いてる部屋を教会風にしてあるのよ。明日にはちゃんと神父さまも来てくれることになってるし。」
キ「おまえなぁ・・・これがしたかったのか?いっくら付き合ってるからって、俺はまだ結婚できる年じゃないし、大体逆だろう?」
ハ「本番は当然あたしがドレス着るわよ!でも、それは本番まで取っておきたいし・・・」
キ「・・・」
ハ「だ、だけど結婚式は早いうちにしちゃいたかったのよっ!・・・だってキョンはもてるから不安なんだもん・・・」
はぁぁぁぁぁぁ・・・女装させられるムードはこれの前フリだったわけか・・・
キ「あーもー、わかったよ。やれば安心なんだろ?」
ハ「キョン・・・ありがと。」
キ「ハルヒは言い出したら聞かないからな。それにこんなこと他のやつにさせるわけには行かないしな。」
ハ「うん。」
キ「じゃぁ、とっととやっちゃって楽になるか。」
ハ「じゃ、試着してみて!本番は明日だからねっ じゃぁ、あたしも着替えてくるからっ」
キ「ハルヒ!ちょっと待て」
ハ「なーによぉ?」
キ「タキシードはまだ着やすいからいーだろーけどな。これ、どー着るんだ?」
ハ「あー、そっか。着付け役がいるわねぇ・・・じゃぁ、着せてあげるから、脱いで頂戴。それともみくるちゃんみたいに脱がせてあげようか?w」
キ「はいはい。よっ、ほっ、っと・・・下着はいいのか?」
ハ「ま、それはいいわ。それにしてもレディーの前で簡単に裸になるのね、アンタって。」
キ「レディーってな・・大体、これから俺はレディーにされるんだし、お前は紳士になるんだろう?なら、気にするな。それに、お互い、裸はもうずいぶん見ただろう?」
ハ「そ、そうね。・・・それじゃぁ、胸作るとこから。」
もうこの辺は省略するが、俺は胸パットを入れられ、ブラをつけられ、かなり胸元の開いた派手なドレスを着せられた。
ハ「胸元がちょっと変だけど、ま、こんなもんね。じゃ、あたしも着替えてくるね。」
キ「ちょっとまった。ハルヒばっかり苦労させちゃ悪いしな。俺が着せ替えてやるよw」
ハ「なっ、・・・・・・キョンがどうしてもって言うならいいけど・・・」
キ「なんてな。今はこの格好だしできないけどなw」
ハ「ばかっ」

走って行っちまった。
・・・しかし・・・これははずいな;
なーんて言ってるうちにハルヒも準備ができたらしい。

キ「おー、お前、そういう格好も似合うな。」
ハ「ん。そぉ?・・・ま、寸法もいいみたいだし、いけるかな。」
キ「しかし・・・これは美少年と不細工女の結婚みたいでなんかやだな・・・」
ハ「まぁ、キョンだしね。ある程度はしょうがないってw」
キ「・・・で、これを着て明日は結婚式をするわけか?いささかやりすぎだと思うのだが。」
ハ「大丈夫よっ。明日はメイクもするし。」
そーいう問題か?
キ「だからってなぁ・・・。」
ハ「とりあえず、寸法は問題なさそうね!。それじゃ、明日はこれで行きましょう。」
キ「いいのか?それじゃこんなこっぱずかしいものは脱ぐぞ。」
ハ「しわにしないようにねっ」
キ「はいはい。」
ま、ハルヒも俺がドレスなんぞを着ても似合わないことがわかっただろうし、

明日はちょっと厄介だが、まぁ、何とかなるさ。
そんな感じでその日はあっさり終わったのだが・・・

・・

・・・

・・・・・・


んー?なんだ?携帯か?いつの間に寝てたな。携帯をみてみると・・・
着信:長門有希
長「…緊急事態。」
キ「ん?なんかあったか?」
俺のほうは何も・・・なっ、なんじゃこりゃー!
長「…状況、把握した?」
キ「何で俺が女になってるんだ?もしかしてまた改変か?」
長「…そう。今朝4:37に世界改変が行われた。唐突だったため、あなたの記憶中枢までしかブロックできなかった。改変前を把握しているのは私とあなただけ。」
キ「・・・またこういうことになるとはな。で、俺が女になった他にはどんな改変が?」
長「…涼宮ハルヒが男性になっている。それだけ。」
キ「それだけって言ったってなぁ・・・かなり大事だと思うぞ?」
長「…この際、好都合と判断した。」
キ「好都合って・・・お前・・・だいぶ変わったな。」
長「今日は涼宮ハルヒとあなたの性別逆転結婚式。実際に入れ替わったほうが様になる。…ダメなの?」
キ「まー、確かにそうなんだが・・・戻る保証はあるのか?」
長「…無い。でもこれはこれで涼宮ハルヒとあなたの関係が進みやすいためむしろ好都合。」
キ「って、あれか?ハルヒパワー+男女差で俺が抵抗できないということか?」
長「…そう。あなたの純潔は世界のために提供してもらう。あきらめて。」
キ「おまえなぁ・・・」
長「…大丈夫。いざとなったら私が何とかする。信じて。」
キ「・・・わかったよ。やればいいんだろ。・・・ってお前、何で結婚式のこと知ってる!?・・あ、お前にわかるのは当たり前か・・」
長「…私も参列する。」
キ「そーかい。」

結局、改変があろうともスケジュールは変わらないのな。
ま、ハルヒを満足させれば戻る。ってことなんだろうなぁ・・・この状況じゃキスだけで済むかおぼつかないが。
ひとまず、このうっとおしい髪(無駄に長かった)は、まとめて後ろに回しておくか。

ハ「キョ~ン、さ、結婚式をやるぞ。」
キ「はいはい。」
って、もうタキシード着てやがる。何気に身長も伸びて美少年が美青年になってるし。
ハ「はぁ?まーだ着替えてなかったのか。」
キ「今起きたばかりだ。」
ハ「ったく・・・。(ニヤリ)しょうがないな。俺が着替えさせてやる!」
キ「ちょっ。まてまて・・・ってお前力強いな。」
ハ「よっ」
キ「マテというに・・・抱えあげるんじゃない!・・・着替えるって言うのにベットに逆戻りか?・・・のしかかるんじゃない!」
ハ「パジャマ姿のキョン、可愛いな。式なんてすっ飛ばして初夜としけこもうぜ!」
キ「お前な・・・いつもそんなじゃ、別れるぞ?w」
ハ「(びくっ)わ、わかったよ。早く着替えて来いよ。」
キ「はいはい。あっちでまっとけ。」
ふむ。力とかじゃどうにもならんが、「別れる」ってのは効くらしいな・・・どこまでだかわからんが。
しかし・・・女になったとはいえ・・というより女だからこそかも知れんが、ドレスってのは着づらいな・・
キ「おい、ハルヒ!そこに長門とかいないか?」
ハ「んー?誰も来てないぞ?・・・(ピンポーン)お?・・・おー、有希、どーした?まだ早くないか?」
長「…彼女の手伝いに来た。」
ハ「そーかそーか。助かる。あがってくれ。」
長「たいしたこと無い」
ハ「どーもキョンはドンくさいからこーいう時にじれったくなるんだよな。」
長「…あなたは少しあせりすぎ。たまには彼女のペースに合わせるといい。特に今日は二人の結婚式の予行練習なんでしょう?」
ハ「ま、まぁそうだな。少し落ち着くか・・・」
長「…そのうち古泉一樹が来る。彼と話しをしていればいい。」
ハ「わ、わかった。そうしてるよ。」
長「…着替えの手伝いに来た。」
キ「お、助かる。よろしく頼むな、長門。」
長「…たいしたことではない。でも」
キ「ん?どうした?」
長「…納得しがたい……にわか女の癖に。」
キ「ん?何のことだ?」
長門が突然迫ってきて俺の胸をわしづかみした!ちょっと痛いぞ。
キ「な、長門?ちょっと痛いって・・・」
長「…私よりも大きい。しかもやわらかい。ずるい。」
キ「な、長門・・ちょ、ちょっとやめ・・あんっ」
って、俺なんか変な声出したか?
長「…あなたは、まだ女になって1日も立っていないのに…」
キ「わ、わかったから・・・とりあえず手を・・・離して・・くれ・・・」
なぜか体が少し火照っている。・・・いやな予感がするぞ・・・
長「…仕方ない。とりあえず、それに着替えて。」
キ「あ、あぁ・・・。じゃあこっちもって手伝ってくれ。」
長「…わかった。」

ふぅ・・・なんかとても危なかった気がするが、何とかドレスを着れた・・
妙に疲れているのは何でだろうね?

キ「ハルヒー!一応ドレスはできたぞ。これでいいのか?」
ハ「あ、入ってもいいの?」
キ「あー、いいぞ」
ハルヒと古泉と朝比奈さんが入ってくる。
二人はいつの間に来たんだ?
み「わぁぁ、きれいですねー。お似合いですよ、キョンさんっ♪」
古「これはとても似合ってますね。さすがです。」
ありがとうございます。朝比奈さん。・・・と、喜んでいいのか?
それに、古泉ー、何がさすがなんだ?。
古「ま、その辺は置いておいてですね。なにやら大変なことになったようで。」
それはそうだが、顔が近い。お前は今の状況でそうするとハルヒが怒ると気づかんのか。
ハ「古泉!、キョンがいくら魅力的だからって近づきすぎだぞ!罰ゲームでジュースかってらっしゃい!」
古「おや・・これは失敗しましたね。仕方ありません。コンビニにでも行ってきます。」
ハ「キョンもダメだぞ。お前は俺のものなんだからな。」
あーはいはい。この状態じゃどーにもならんって。とっとと満足して元に戻してくれっての。
長「…投げやりになってはダメ。」
み「そーですよー。せっかくのウエディングですもん。はりきってくださいっ。それじゃメイクしますねー。長門さん、涼宮くんの相手をしていてくださいね。」
長「…わかった。涼宮ハルヒ、こちらに来る」
ハ「ん?もうみててもかまわんだろ?」
長「…メイク中は別の意味で見られると恥ずかしいもの。今日の結婚式で「卒業」という映画のようになりたくなければ出るべき。」
ハ「う・・・そうか。じゃあ、キョン、俺はあっちでまってるから。」
キ「あぁ、おとなしくしてろよ?」
ハ「べ、別に騒がしくなんか!」
キ「今しようとしただろ?長門にあんまり迷惑かけるなよ?」
ハ「うぅ・・・わかった。」
長「…そのうち、古泉一樹がジュースを買ってくる。それをのんでれば(ピンポーン)、来た。」

何とかでてってくれたぜ。
別にみられてもどって事は無いが、朝比奈さんとも少し話したかったからな。
長門、ナイスフォローだ。ありがとう。

キ「えーと、朝比奈さんはどこまで知ってるんです?」
み「わ、わたしは・・・ごめんなさい。全部です。未来からと長門さんからと両方聞いています。」
キ「そ、そうですか。じゃぁ、この格好、いかに不気味かわかってもらえますね・・・」
み「そっ、しょんなことないですぅ-!キョンさん、おきれいですよ?」
キ「そうですかねぇ・・どうも本来を知ってるのと面影がかすかにあるせいで違和感とか不気味さとかばっかり気になってしまいますね。」
み「ここでのわたしは本来はわからないけど、美人だと思いますよ?あ、メイクは薄めで、髪型は例によってポニーテールですか?」
キ「そうですね。お願いします。」
み「いいなー、ウエディング。わたしもいつか着たいなー。」
キ「朝比奈さんもその気になればすぐ着れますよっ♪」
み「そうだといいな~♪。はい、できました。どーですか?」
うっ・・・鏡の中に美少女がいた。って俺か。化粧のおかげか、あまり本来のイメージがあまり無くて、普通に可愛いって思っちゃうな。って、俺・・ナルシストだったのか!?
み「おきれいですよ~♪」
キ「お、俺、こんな可愛くなっちゃっていいんですかね?」
み「いいんじゃないですか~?でも、キョンさん、女の子は俺とか言っちゃだめですよ~♪」
キ「う、確かに・・・(せめて僕か?うぅぅ)あ、あたし・・でいいですか?」
これならハルヒのまねと思えば何とか・・・
み「まー、俺よりはいいですね~」
キ「うぅぅ・・しょうがない。あたしで行きます。ハルヒ~!完成したぞ。これでいいのかー?」
バタン。相変わらずドアのことを考えないやつである。
ハ「おっ!・・・・・」
キ「なっ、なんだよ?」
ハ「・・・・・キ・・キョン!!!」
ぬあっ飛び掛ってきやがった。今のお前は男なんだから受け止められるわけねーっての!
予想通り、俺はハルヒに押し倒されてしまった。いってーな・・・
キ「ハールーヒー?お前はお・・あたしを殺したいのか?お前のフルパワーを受け止めるほど頑丈じゃないぞ・・・」
ハ「えっ、あっ・・・ごめん・・・キョン。で、でもなんか押さえきれなくって。」
キ「あたしが代わりに押さえつけられてるけどな。」
ハ「ご、ごめん・・・」
キ「まぁいいさ。さほど痛いってわけでもなし、怪我するようなことでもなかったからな。」
後ろにベットがあったおかげである。・・・ベット?や・・やばくね?

長「…時間、いいの?」
ハ「え?あっ。キョン!それじゃあ結婚式するぞっ!古泉!神父よろしくな!」
古「かしこまりました、閣下。」

そんなわけで、俺は新婦役で結婚式をした。古泉が神父とはいえ、かなり本格的で、どこから聞いてきたのか、5組のほとんどの連中や鶴屋さんたちなど関係のあるメンツ、妹にミヨキチ、佐々木や橘なんかまで参列してやがった。
ハルヒは知る限りのメンツを集めたって感じだな。・・・そんなに俺のことが信用できないか?
まー俺もちょっと感動しちまったから、もうかまわないけどな。

そうして週末は終わり、俺も男に戻れ、この話は無事に終わる。
無事じゃなかったのは、俺の純潔ぐらいか・・式が終わっても戻らなくてな。
結局翌日までかかったぜ・・・・あのパワフルハルヒの相手をするにはまず体力を付かないといけないかもしれん・・・
でもまぁ、それはまた別の話し。

 


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