高校生活の時間の流れは早いもので、俺はもう高校2年生に階級アップしている。
季節は秋。学校祭を1ヵ月後に控えたSOS団部室は、今日もドタバタしぱっなしだ。
朝比奈さんは3年生だというのにまだ部室に来てくれていている。有難い話だが、受験の方は大丈夫なのだろうか?
そんな俺の疑問をよそに、ハルヒは朝比奈さんに怒鳴って稽古の練習を続けている。
 
「ほら、もっと感情込めて!!」
「ふぇえ~」
「んっ…!キョン、あんたもボーっとしてないで演技の練習でもしてなさい!あんたは大役を任されてんだからね!」
「へいへい、総監督兼魔女様。」
 
ハルヒはいつものようにガミガミうるさいが、まぁあの長門の姿に免じてとりあえず許してやろうと思う。
 
「うん、似合ってる!可愛いわよ、有希!」
 
そう、俺がボーっとしていた理由は、綺麗な白いドレスを着ている長門に視界の全てを奪われていたからだった。
 
 
 
――そもそもに事の発端はあの日にあった。

 

 

 

 

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