「ちょっと長門さん!私のおはぎ食べたでしょ!」
そう言って部室に入ってきたのはなんと朝倉だった!

何でお前がここにいる!
「そんなことはどうでもいいの!キョン君はだまってて!」はい。
突然の朝倉の来襲にハルヒですら固まっている。朝比奈さんはオロオロしてるし。古泉は…知らん。

にしてもだ、おはぎを食われたぐらいで学校まで来るか普通?
コンビニでも売ってるだろう?
「江美里が作ってくれたのよ!それにちゃんと長門さんの分だってあったのに!」
江美里って…喜緑さんか?ああ、料理とか得意そうだしな

長門を見ると本を持つ手が震えてる。
「わ、私は食べてない」噛んだ!
長門、それじゃあ思いっきり食べましたって言ってるようなもんだぞ

「嘘よ!長門さんの部屋で一緒に住んでるんだから、食べたとしたら長門さんしかいないもの!」
とりあえず落ち着けよ朝倉、長門だって怯えてるしさ。
とりあえず、最悪の事態を避けるために俺は朝倉を、なだめた。
実際長門は無表情だがガタガタ震えてるし。

さて、ハルヒと朝比奈さんの方を見ると…何で二人とも青くなってんだ?
よく見ると、ハルヒの頬におはぎのカスらしき物がついている。ま、まさか!
青くなってるハルヒが申し訳なさそうに口を開いた。
「あ、あの~朝倉さん?有希はおはぎを食べて無いわ」
「なんで涼宮さんにそんなことが分かるのかしら?」
「だって、おはぎを食べたのは私だから」
上手く語源化できない表情した朝倉をよそに、ハルヒが語ってくれた。

一番最初に部室に来たハルヒは冷蔵庫におはぎを発見。
直後に来た、朝比奈さんにお茶を入れてもらい食ってしまったのだという。

「おいしかったわ!」人の物を勝手に食っといて堂々と言うんじゃない。
というか謝れよ! しかし、なんで部室におはぎがあったんだ?
「私が持ってきた。涼子の分があることを忘れていた」
結局、ハルヒが食わなくても長門が食ってしまったわけか。
どうすんだ朝倉?
困った顔をしていた朝倉は何か思いついた顔をして言った。
「そうね、罰として涼宮さんと長門さんにおはぎを作ってもらおうかしら」
「え?それだけでいいの?」ええ、といった朝倉にハルヒは笑顔で
「あのおはぎよりもっとおいしいおはぎを作ってあげるわ!」と言い、長門をつれて出て行ってしまった。

しかしハルヒの奴、朝倉がいる事に関してはスルーなんだな。
「キョン君、私明日からまた学校に来るから。よろしくね」と朝倉は笑顔で言ってきた。

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最終更新:2020年06月22日 14:48