ミヨキチの暴走の続きです

土曜日。今日の市内探索は佐々木団(仮)とミヨキチが参加し、メンバーは合計10人になった。
集合場所に行くと、やっぱり俺が一番最後だったが「今日は罰金無しでいいわよ」とハルヒが言ったので奢りは無しだった。
班分けは5人2グループに分けることになったのだが、くじ引き無しでハルヒが勝手に決めちまった。
一つ目のグループは俺にハルヒに佐々木にミヨキチに朝比奈さんのメンバー。
もう一つは、古泉と長門に橘、藤原、周防のメンバー。で今日一日、このメンバーで固定らしい。

古泉側のグループなんだが…見ていて非常に不愉快である。なんせ古泉と長門、橘と藤原の4人がイチャイチャしてやがるからだ!
朝比奈さんは「私だけ…独り…」と何かブツブツ言ってる。オイ、ハルヒ!アイツらにこれはデートじゃないと言ってやれよ。

「はぁ?なに言ってんの?コレがデートじゃなきゃ何だって言うのよ?」あれ?ハルヒさん?何を言ってんですか?
「お兄さん、私達とデートするのは嫌ですか?」いや、そうじゃなくてだなミヨキチ。
「何か不満があるのかい?今の君は両手に花どころか、ハーレム状態だよ?」佐々木、ちょっと待て。
「キョン君、私が居るのがダメなら、外れますけど…」いやいや朝比奈さん、そんなこと無いですよ。

「ちょっとキョン!」
「お兄さん!」
「キョン!」
「「「何が不満なの!」」」うわぁ、もうメンドクセ!お前らちょっと落ち着け!
俺が三人に問い詰められていると、朝比奈さんがハルヒに話しかけた。
「涼宮さん。私、周防さんと二人で行動するんで、楽しんで来てくださいね」と朝比奈さんは周防を連れて行ってしまった。
イチャイチャしていた4人は既に居なかった。周防、置いてかれたのか…そんな事を心の中で言っているとハルヒが
「私たちも行くわよ!」と言って俺は三人と市内探索ではなく、デートする事となった。デートかこれ?

歩いているとき、誰が俺と手を繋ぐかで三人が話し合っていた。俺の手は二つしか無いんだし、一人余るから繋ぐ必要ないだろ?
「アンタ、何もわかってないわ」「分かってないです」「キョン、君にはデートの時に手を繋ぐ重要さが分からないのかい?」
分からんね、そもそもデートなんてしたこと無いしな。と俺が言うと三人とも溜息をついた。なんだ?
「鈍感」「お兄さん…」「ここまで来ると言葉も出ないね」おいおい、何で呆れた目で俺を見る。
結局、手を繋ぐことになったのはハルヒと佐々木だ。落ち込むミヨキチに俺は後で手を繋いでやると言ったら笑顔になった。
手を繋ぐと、言っていたのに何故か二人とも俺と腕を組んでいる。オイ、ハルヒに佐々木。これは手を繋ぐじゃなくて、組むだ。
「「一緒よ」」二人同時に言うな。それとな、動きにくいし何か当たってる。おい、なにニヤニヤしてやがる。
「何が当たってるのかしら?」「何が当たってるんだい?」ニヤニヤした二人が俺を見る。お前らわざとだろ。落ち込むなミヨキチ。
俺が二人の質問にどう答えようか、落ち込むミヨキチになんて言ってやれば良いか考えていると、意外な人物に出会った。
「あら、キョン君、何してるの?」朝倉よ、それは俺が聞きたいくらいだ。朝倉は何してんだ?
俺の質問に朝倉は赤くなりながら「デートよ」お前もかよ。何だ、俺の周りはみんな付き合いだしてんのか?
「WA、WA、WAWAWA~うわぁ!?」あ、谷口だ、どうしたこんな所で?俺の質問に間抜けな顔した谷口は
「それはこっちの台詞だ。涼宮に…後の二人は誰だ?まあいいや、俺は朝倉とデートの最中だ」何だって!
驚く俺とハルヒ。驚くのも無理は無い。何せ、年中ナンパして撃沈している谷口が朝倉と付き合っていると言うのだ。
色々聞こうと思ったが、朝倉が「涼宮さん達の邪魔しちゃ悪いし、行こ?」と二人で手を繋いでどこかへ行ってしまった。

結局この後一日中、三人に振り回されっぱなしだった。かなり疲れたが、楽しかった。
でも、こんな関係はいつまでも続けることは出来ない。このままだと、いずれ三人とも傷つけることになるだろう。
三人に電話を掛ける「伝えたいことがある。明日、公園に来て欲しい。」俺は自分の思いを伝えることにした。

~決意へ


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