鶴屋「はい、もしもし」


ハルヒ『鶴屋さん?』


鶴屋「あれ、ハルにゃん。どうしたの、こんな時間に?」


ハルヒ『実はね、鶴屋さんにお願いしたいことがあるの』

鶴屋「なにかな。またあの山にお宝を埋めたい、とか?」


ハルヒ『そうじゃないのよ。実は私、明日家庭の事情でどうしてもはずせない用ができちゃってね。残念なんだけど、SOS団恒例の不思議探索に行けなくなっちゃったのよ』

ハルヒ『で、私の代わりに鶴屋さんにSOS団の団員がサボらずに不思議探索してるかどうかの監視をしててもらいたいんだけど、明日予定空いてる?』


鶴屋「うん、私はぜんっぜん構わないっさ! 暇すぎてどうしようか、って考えてところだったんだよねっ!」

 

鶴屋「明日は大船に乗ったつもりで、不思議探索をお休みしておくれ!」
ハルヒ『ありがとう。鶴屋さんにまかせておけば、安心だわ』
鶴屋「期待に応えられるよう頑張るよ。それじゃ」

 


鶴屋「うふふ」

 

鶴屋「うふふふふ」

 

鶴屋「やったあ! やったあ! ついに私の時代が到来したにょろ!」


鶴屋「ばんざーい! ばんざーい!」

 

鶴屋「明日、私が気のきくお姉さんとしてみんなを見事に統率したあかつきには」
鶴屋「私も他のメインメンバーと同格の主要メンバー級に人気急上昇まちがいなし!」

 

鶴屋「そうすれば名脇役だのラフメイカー要員だのと言われずにすむようになるって寸法さっ!」

 

鶴屋「生涯最大のチャンス到来の予感! 明日はめがっさおめかしして行かなきゃ!」

 

鶴屋「にょろにょろにょろ!」

 


~~~~~

 


 翌日

 

鶴屋「…………」

 

鶴屋「……これ、どういうこと?」

 

谷口「おお、これはこれは。我らが隊長、鶴屋さま。本日もご機嫌うるわしゅう」
藤原「鶴屋さんちーすっ!」
中河「ちーす! おーす! めーす!」

 

鶴屋「ねえ、マジでどういうこと?」

 

谷口「今日の不思議探索ツアー、どうぞよろしゅうにお願いします」
藤原「せいいっぱい街の不思議を探させていただきマンモス」
中河「どうも初めまして。中河といいます。ふほほ、話には聞いておりましたが、レースのおパンティのごとくお美しい女人でござりまするなあ」

 

鶴屋「ねえ、キョンくんは? 古泉くんは? 有希っこは?」


鶴屋「ちょっとみくるに訊いてみよう」

 

 プルルルル プルルルル

 

鶴屋「もしもし、みくる?」
みくる『あ、鶴屋さん。おはようございます』


鶴屋「今日さ、私がハルにゃんに頼まれてSOS団の不思議探索に代理で来てるんだけど、みくるたちどうしたの?」
みくる『ごめんなさい。実は私、昨日体調を崩して風邪ひいちゃったんです。今朝涼宮さんに連絡したんですけど、聞いてません?』

鶴屋「き、きいてないよ!?」


みくる『ごめんなさい。そういうワケだから、私は今日家で1日休んでますね』
鶴屋「そ、そうなんだ……。それなら仕方ないよね。お大事に」

 

キョン『朝比奈さん、おかゆできましたよ』
みくる『ありがとうございます』
鶴屋「あれ、今キョンくんの声がしなかったかい?」
みくる『私がみんなに休むって連絡したら、キョンくんと古泉くんと長門さんがお見舞いにきてくれたんです』


みくる『それで、さっきみんなが私のためにおかゆを作ってくれたんですよ。えへへ』

鶴屋「……そ、そうなんだ……」


みくる『あ、鶴屋さん、キョンくんが話をしたいみたいなんで、ちょっと代わりますね』

キョン『もしもし、鶴屋さん』


鶴屋「キョンくん? みくるのお見舞いに行ってるんだって?」
キョン『ええ。鶴屋さんがハルヒの代行に来てたんなら、先に言っておけば良かったですね』

 

キョン『俺たちが不思議探索に行かない代わりに、谷口たちを行かせましたから。俺たちの代わりにコキ使ってやってください』

 

鶴屋「ちょっ! なんでよりにもよってこのメンバーを!?」

 

 

谷口「おやおや。藤原氏が早速ミステリーを発見したご様子ですよ」

藤原「谷口殿、中河殿、あそこのパーマ頭の女子をご覧あれ。ズボンがずれて、きわどい腰のラインが白い肌と共にコンニチワ」
中河「ほお! なんとまぶしいチラリズム。これはまさに探索すべき不思議ですな! ズボンから漏れるおパンティのゴムも、ふほ、不思議高得点でござる」


谷口「これは早急に撮影して、涼宮に報告せざるをえませんな」

 

谷口「ゲスゲスゲスwwwww」

 


キョン『それじゃ、俺たちこれから朝比奈さんの風邪薬を買いに行きますんで。これで失礼します』
鶴屋「ちょっと待って! お願い! チェンジを、シフトチェンジを!!」

 

谷口「不思議ゲットだぜ!」

 

 がちゃ ツーツーツー

 

鶴屋「…………」

 

谷口「どうされました、鶴屋隊長。ささ、すぐさま町内を練り歩くといたしましょう」

 

鶴屋「こ………」

 

鶴屋「こんなSOS団イヤにょろ~~~!!」

 

鶴屋「うわ~~~ん!」 ダッ

 

 


谷口「おお、鶴屋さまご覧ください! またもや不思議発見!」


谷口「美女二人組が腕をからませて歩いております! あれはきっと百合に違いありません! 性急に証拠写真として撮影をば!」
谷口「突撃取材も辞さぬかまえで構えております! 許可を!」

 

谷口「あれ? 鶴屋さま? 鶴屋さま?」

 

谷口「おーい。トイレですか? 大きい方ですか? 小さい方ですか?」

 

谷口「おーい」

 

 

~~~~~

 

 

谷口「点呼をとる! 1!」
藤原「2!」
中河「3!」

 

谷口「全員そろっているな。早速だが、緊急自体だ。我らの主である鶴屋さまが謎の失踪を遂げられた」
中河「なんと!? よもやこの不思議発見中にヒトシ君人形ボッシュートなみの大波乱!!」
藤原「くそ、俺がついていながら、みすみす事件を許すとは!」


中河「これは由々しき自体。すぐに鶴屋さまをお探ししなければ!」

藤原「いや、待て! 皆の衆!」

谷口「どうされた、藤の字」


藤原「よく考えてみろ。不思議な事件などがそうそう起こりえるわけがない。この失踪事件が、もし不思議事件なのではなく仕組まれた事だとしたら」
中河「な、なんだって!? どういうことだ」

 

藤原「つまりだ。我々、新生SOS団の不思議探索を苦々しく思う連中がいて、トップである鶴屋さまを誘拐したのだとしたら、どうするね?」

谷口「そこまでは考えが及ばなかった! なんという新事実! 藤原さん頭いい!」
中河「だとしたら一大事。我らのマドンナ鶴屋さまをすぐにでもお救いせねば!」


藤原「よし! すぐにでも鶴屋さま救出隊、ドラマティック三人衆、GOだぜ!」

中河「しかしどうする。鶴屋さまをさらった犯人がどこへ行ったのか、皆目わからないのですぞ」
谷口「こうなったら地道に足で探すしかないな。町内を走り回って探すんだ!」

 

中河「そういうことなら俺に任せろ! 拙僧の改造済みパワードバイシクルなら3人乗りでも大丈夫!」


藤原「おお、これはなんというバイシクル。エンジンの無い125ccバイクと言っても過言ではない!」


谷口「よし、我らの真の力を不埒な誘拐犯どもに見せつけてやるんだ! いくぞ皆々さま! 合☆体!」

 

三人衆「とうっ!!」 ジャンプ

 

中河「てれててーててて てれててーれれれー!」 (朝比奈ミクルの冒険の戦闘シーンのテーマ曲)

 

藤原「てってってれてて てー!」

 

谷口「ちゃーらららーらーららーららーらーららー!」

 


谷口「 三 体 合 体 ! 」

 

藤原&中河「ハイパーデリケートヒップⅢ!!」 ジャジャーン!

 

中河「ペダルは俺に任せろ! 日頃アメフトで鍛えたこの足腰が、搭乗人数などものともしない脅威のパワーを生み出すのだ!」

 

藤原「誘拐犯探索の見張りは俺に任せろ! 日頃、公共交通機関の痴漢行為で鍛えた真贋を見抜くこの鷹の目が、針の先をも見逃さぬ洞察力を発揮する!」

 

谷口「俺はええと、なんとなく見張りをするスゴイ目を発揮する!」

 

谷口「たぶん! 信じられるかこのパワー!」」

 

谷口「よし、鶴屋さま救出隊、出撃だ!!」

 

 

~~~~~

 

 

鶴屋「……はあ。これからどうしよう。いきおいで駆け出してきちゃったけど。行くあてもないし。もう帰ろうかな」

 

鶴屋「せっかくお洒落して来たけど、もうショッピングに行くって気分でもないし」

 

鶴屋「…………」

 

鶴屋「こんなことなら、来るんじゃなかったよ……」

 


谷口「パラリラパラリラ! ブンブンブーン! ゲスゲスゲス!」

 

藤原「YOYOYO! そこの彼女、いい尻型してるジャン! 俺と一緒に墨汁で尻拓とらない!?」

 

中河「AカップBカップCカップDカップEカップFカップGカップHカップ 8組のバストを選ぶとしたらキミならどれが好き!?」

 

 

鶴屋「きゃあ! な、なにやってるのよ、あいつら! 自転車に3人乗りなんて……って、やけにデカイ自転車ね」

 

谷口「鶴屋さーん! 我ら鶴屋親衛隊三銃士がやってきましたよ! もう安心でござる! 出てきてたもれ!」


藤原「ふおおぉぉぉ! 鶴屋どの! いづこに、いづこにおわしまするか!? 早くその愛らしい尻を見せてくだされ!」


中河「ひょう! そこの姉ちゃん、シャツの肩口に透けて見えるブラのホックが色っぺー! まさに乳隠し事件発覚ナリ!」

 

鶴屋「ややややや、私の名前を大声で叫ぶのはやめてぇ!!」

 

谷口「鶴屋さまあ! 清き一票、清き一票をどうか、どうか!」
藤原「つ る や ! つ る や ! SAY! つ☆る☆や!」
中河「パンティかぶりてぇ!」

 

 

警官「こら! そこの自転車、とまりなさい!」

 

鶴屋「あ、警察に捕まってる」

 

谷口「おお、これはこれは公僕殿。見回り、お疲れさんでヤス。して、鶴屋さまの行方は判明してござますか!?」
警官「つるやさま? 何だねそれは。そんなことより、自転車の3人乗りなんて危ないからやめなさい」
中河「いえ、国家の犬殿。安心召され。自分、自転車の運転には自信があるのです! そしてこのたくましい脚力にも自信があるのです! さわってみますか?」
警察「あのね。運転に自信があるとか体力に自信があるとかの問題じゃないの。危険だから、とにかく3人乗りはやめなさい」

 

藤原「谷口殿、中河殿! 油断するな! こいつは俺たちから足を奪って捜査を滞らせようとする、誘拐犯の一味の警官コスプレイヤーに違いない!」
谷口「なんという新事実! さすがは藤原氏。某野球監督も驚愕の慧眼でござる!」
中河「しからば、人目につくここで揉め事を起こすのは得策ではないな。いったん逃げるでござるよ!」

警官「あ、こら! 待て! 待ちなさいキミたち!」

 

中河「るぱんるぱーん!」

 

谷口「わーお!」

 


~~~~~

 


キョン「だいぶ買い込んじまったな」
古泉「風邪の看病となったら、いろいろと要りようですから。定番の桃の缶詰も買いましたし、完璧ですね」
長門「………カレーも買った。これで朝比奈みくるが療養中に飢える恐れはない」
キョン「風邪の患者にカレーもないだろうに」

 

古泉「おや? あそこにいるのは……」

 

 

谷口「にっぽんの未来は!」
藤原「うぉううぉううぉううぉう!」
谷口「せっかいが羨む!」
中河「いぇいいぇいいぇいいぇい!」

 

キョン「………」
古泉「………」
長門「………」

 

キョン「……なんだ、あれは」
古泉「……さあ」

 


谷口「うぉまえがぁ! 舵をとれぇ!!」

 

谷口「お? お? おお! キョンと愉快な仲間たち!」


キョン「何をしているんだ、お前らは」
谷口「それがさあ! 聞いてくれよ、エブリニャン! 不思議探検中に我らのアイドル鶴屋さんが誘拐されちまったんだ!」
キョン「なんだって!?」

 

古泉「鶴屋さんの家は名家です。その跡取りである鶴屋さんなら、誘拐の憂き目に遭っても不思議ではありませんよ」
キョン「なんてことだ…。すまん、長門。この買い物袋を持って先に朝比奈さんのうちまで帰っててくれ!」
長門「………わかった」

 

谷口「俺たちは右の道へ向かうから、キョンと古泉は左へ行ってくれ!」

 

キョン「分かった。行くぞ、古泉!」
古泉「ええ」

 

 

谷口「すぉの指ごとお! つれてってあげぇるるるああああぁぁぁぁぁ!」
藤原「ひぐるぁしのなくぅぅぅ! あかずのもりひぃぃへぇぇぇ!」
中河「あともどりはっはぁむぉおできぬぁいひいいいいいい!」

 

谷口「ハイパーデリケートヒップⅢはくじけない!!」

 

 

~~~~~

 

 

鶴屋「はあはあはあ! キョンくん、古泉くん!」

キョン「あ、鶴屋さん!?」


鶴屋「はあはあはあ! あのバカ三銃士はどこに行ったの!? こっちに来たっしょ!?」
古泉「ええ、会いましたよ。彼らは鶴屋さんが誘拐されてしまったと言って、あなたを探しに行ってしまいました」
鶴屋「私が攫われた!? まったく、あの三人組は」


鶴屋「私は、あいつらといるのがイヤだったから帰ろうとしただけなのに。困ったヤツらね!」

キョン「どうする、古泉。今からあいつらを追いかけて、事情を説明するか?」
古泉「徒歩で自転車に追いつけるとは思えませんが、放っておくわけにもいきませんね。でも、どこに行ったのかが分かりませんね」

 

 どぉーん

 

鶴屋「………」
キョン「………」
古泉「………」

 

キョン「……あの遠くで聞こえた音、ひょっとして……」
古泉「……行ってみますか」

 

 

~~~~~

 

 

谷口「お前も誘拐犯の仲間だな!?」
藤原「車でつっこんできて俺たちを轢こうとしたんだ! 誘拐犯にきまっている!」
運転手「なんだよお前ら!? いきなり飛び出してきて! 信号赤だったろ!?」


中河「俺の下着が赤だって何故知っている!? やっぱりお前、誘拐犯の一味だな!」

 

キョン「何やってるんだお前ら!?」
谷口「おおキョンじゃないか! 聞いてくれよ、この誘拐犯がさあ、俺たちの邪魔をして鶴屋さまを隠し通そうとするのだよ!」
運転手「だからワケの分からねえこと言ってんじゃねえよ!!」


中河「ええい、小うるさい誘拐犯め! これでも嗅いでぷりぷりしてな!」
運転手「や、やめろ! う~ん……バタ」
中河「みたか、秘儀、男尻下着の威力を!」

 


鶴屋「こらあ! 人様にまで迷惑かけて、この三人は!」


谷口「おや、あれに見えるは鶴屋さま! ついにキョンと古泉がやってくれたか! あいつらはできる子たちと思ってた!」

 

鶴屋「今日と言う今日は絶対に ゆ る さ な い ! くらえ、鶴屋百烈拳!!」

 

鶴屋「にょろろろろろろろろろろろろろろろろろうぉろおろろろろろろちょっとかんだけどまあいいや!」

 

谷口「うふん!」
藤原「おしり!」
中河「ぱんつ!」


鶴屋「お前たちはもう、めがっさ死んでいる」

 

 ババーン!

 


~~~~~

 


谷口「さよならから始まる恋なんてあるはずない。どうも、谷口です」

 

谷口「でも、さよならから始まる物語はあるのです。そう、今まさに、俺たちの置かれている状況がそれでゲス」

 


藤原「谷口殿。どうやら船がきたようでござるよ」
中河「早速のりこむナリ」

 

谷口「……これで、現世ともお別れか。感慨深いな」
藤原「仕方ないさ。過ぎたことをとやかく言っても仕方ない」
中河「俺たちは鶴屋さまの手によって滅却されたんだ。悔いはない」

 

谷口「これから俺たちはこの三途の川を渡って、閻魔大王とかいうおっさんのいる場所へ向かうらしい」

谷口「どうせならおっさんじゃなくて、ピチピチのチャンネーならいいのに」

 

谷口「ゲスゲスゲスwww」

 

中河「ふほほ、実は拙僧、一辺倒でマンネリ化していた現世のおパンティさまに少々飽きてきていたところでござる。あの世には、いったいどんなパンパンがあるのやら。楽しみナリwww」


藤原「俺も、あの世の電車にはどんな尻が待っているか。さっきからwktkして破裂しそうなのでござるwww鬼っ子とかよくね? なあ、鬼っ子」

 

谷口「フヒヒヒwwwまあまあ諸君おちつきたまえwww急がずとも常世は逃げたりしないさwwwww」

 

谷口「さよなら現世!」


谷口「そして、新たな下衆ワールドが今! 花開く!」

 

谷口「性的な意味で」

 


 ~下衆谷口のなくころに・冥界へつづく~


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