俺はコンビニへ向かうため一人肌寒い中夜道をスタスタと歩いている。

暗いというのは人を本能的に怖いという感情を植えつけるためかガサとかほんの少しの物音でも振り返ってしまうほど臆病になってしまう。

俺はそんな状況をさっさと打開すべくほんの少し歩を早めた。

暗がりのせいかほんの少し嫌な予感がしたが、普段ハルヒに連れ回されてるせいで変な警戒心を出してしまうのは仕方があるまい。

 

そしてようやくの思いでコンビニまでたどりついた頃には心身ともに疲れ果てており、あたたか~いベッドがあったら宇宙の膨張よりも早く寝れる自信があった。

店内に入り今夜の夕食を探しているとそこに思わぬ人物を発見した。

チキンカレーとカツカレーを両手に持ちどちらにしようか迷っている少女に俺は声を掛けた。

このコンビニはチキンカレーがうまいらしいぜ

「そう」

少女はカツカレーを棚に戻し、チキンカレーをかごの中へ入れた。

俺はというと店長オススメと書かれたハンバーグ定食を持ってレジへと進んだ。

支払いが終わり外にいると先ほどの少女がそこに立っていた。

「まっててくれたのか?」と声を掛けると少女は確認できるかどうかわからないほどの微妙な頷きをした。

どうしたんだ?

「話しがある」

それはなんだハルヒのことか?

「違う。先ほど大きな情報がこの地球に観測された。」

それはどういうことだ?新手の宇宙人か?

「似て非なるもの。それは突如としてソコに現れた。現在情報統合思念体も事態を究明中」

で、どうしてそれを俺に言うんだ?其の手の話しなら古泉とかのほうがお得意だぜ?

「ソコに現れたモノがあなたに向かって微量の電波を発しているのが観測された。今のところ害はないが気をつけるべき」

そうか・・・ってちょっとまて

なんで俺なんだ?

「わからない、調査中」

そうかい、わかったら教えてくれ

あと俺にもしものときがあったら頼むよ

コクリと頷き「気をつけて」と言って長門は暗闇に呑まれていった。

 

嫌な話を聞いてしまった。

またハルヒが変なことを考えたのか?

俺の身に災いをもたらさなきゃまぁいいだろう。

最近は何でもポジティブに考えれるようになってきた自分が恐ろしい。

そして事件は起こった。

どうにかして谷口のところへ泊めてもらえることになったので先ほど買ったハンバーグ定食を持ち谷口の家に向かうことに。

そこまでは順調だったのだが何かが変だった。

コンビニから谷口の家まで歩いて10分ほどなのにいくら歩いても着く気配がない。

かれこれ20分以上歩いているのだが・・・

さらにさっきから人気がないのも気になる。

そして長門が言っていたことをふと思い出した。

まさか・・・

ポゥ・・・

なんの前振りもなくいきなり小さい光の玉が目の前に現れた。

古泉か・・・?

「ЯёжфЙЫЮб・・・」

まったく聞き取れない&聞きなれない言葉を聴いて呆然としていた刹那

光が俺を覆うように広がり俺はあっという間に光に閉じ込められてしまった。

クソっ

なにがどうなってやがる

光の中は眩しすぎて目も開けられないほどだった。

ま・・・だか・・・?

・・・ず・・・ヒ・・・?

直接頭に聞こえる謎の声ともいえない音が俺の頭に響いた。

なんだ?なんなんだ!?

・・・界は・・・もう・・・・・・もた・・・な・・・い・・・

意味がわからない

「何が目的なんだ!」

「時間がない!」

嫌にはっきり聞こえた。

時間がない?なにがだ?

「今助ける」

どこかで聞いたことがある平坦で感情がこもっていない声

今ほどそれが勇気強く感じられたことはないだろう。

あいかわらず聞き取れない呪文を唱え・・・たと思ったら光はもう消えていた。

長・・・と・・・

虚ろな意識のなかで悲愴にも似た長門の目が俺を見ていた。

そんな顔お前には似合わないぜ・・・

すぐに俺は意識を失った。


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