中だるみと言われている2学年もそろそろ終わりに近づく今日この頃

そろそろとはいえまだ肌寒く感じる3月。

今日も俺はSOS団の部室へと足を運んでいる。

この寒い渡り廊下を歩くのも今日でしばらくなくなるのかと考えたら全然寂しくはならない。

なぜなら、明日から春休みだ。もう学校に残っていない3年生を除けば休みがあるのはこの上なくうれしい限りだが・・・どうせハルヒの野郎が不思議探索とかなんとか言って俺の休日を無残に潰すことになるのは目に見えている。

以前の俺ならそんなことをするハルヒを快くは思わないだろうが・・・

今の俺は違う。

あいつらと付き合っておよそ2年が経つ(というより3年目を迎えると言ったほうが正しいのか?)流石に慣れてきてしまった俺が・・・とかなんとかいまさら言うまでのことでもあるまい。なによりあいつらと市内を探索したり、変なことをやらかしたり、ハルヒの我侭に付き合ってみるのも案外楽しいと思えてきたのさ。

っと、そんなことを考えてるともう部室についてしまった。

俺はいつも通り部室の扉をコンッコンッとノックを鳴らした。朝比奈さんの「はぁ~い」という返事を期待しながら。「どうぞ」が、しかし俺の期待を無残にも裏切った声が聞こえてきた。無論朝比奈さんでもなければ、ムスっとした声の団長様の声でもない。

SOS団のハニカミ王子こと古泉の野郎だ。

どうしてお前は俺の期待を裏切るようなことをするんだ。

「おや、失敬まさかあなたが涼宮さんの返事を待っているとは・・・」

「違う。断じて違う。」

古泉はいつものポーズで微笑した。

お前の冗談はなんでこんなにむかつくのだろう

「いや、あなたが喜んでくれると思って」

そんな猿も笑わない冗談を俺に言うな

「ところで古泉お前しかいない様だが他のみんなはどうした?」

「長門さんと朝比奈さんは今日は用事があると言ってましたけど・・・涼宮さんは何も聞いてません。」

そうか・・・長門や朝比奈さんはともかくあいつが部室に来ないのはおかしいなまぁどうせすぐに厄介ごとを持ち込んで登場するに違いない

「そうだといいですけどね・・・それでしたら涼宮さんがたが来るまで1勝負しませんか?」

そういって古泉が取り出したのはいかにも本格的な将棋板だ。

こんなものどこで手に入れたのやら。

しょうがないやってやろう。

無論俺は飛角落ちでだけど。

 

 

流石に古泉相手とはいえ飛角抜きだと厳しいものがあったせいで時間はかかったがいつも通り俺の勝利で終わった。

「いやぁお強いですね」

お前が弱すぎるのもあるがな

「今度勝負するときまでにはもう少し腕を磨いておきますよ」

せいぜい飛角落ちじゃなくても対等になれるくらいにはなっておけ。

じゃないと俺がつまらん

「おや、もうこんな時間ですか。長門さんがいないと不便ですね。」

ふと俺が時計に目をやると時計は既に6時を回っていた。

「それでは帰りましょうか」

 

そんなこんなで帰宅につく俺たち

結局あいつ来なかったな・・・

まぁどっかで明日のネタでもつくっているのだろう。

帰宅途中古泉のする話に適当に相槌をいれながらそんなことを考えていた。

それでは僕はここでと古泉がにこやかに手を上げ去っていった。

さて一人で帰るのには慣れているものこう暗いとなぜか不気味に感じられる。

春が近いとはいえまだ日が沈むのは早いようだ。

 

やっとの思いで家までたどり着いたが鍵が開いていない。

そういえば家族は皆俺をおいて旅行中だったな

田舎の婆ちゃんのところに1泊2日だそうだ。

この時期進路やら何やらで忙しい俺は誘いを断ったのだ。

しかし鍵をかけられるとは思っていなかったので合鍵をもってきてない俺は家のなかに入ることがかなわない。

さて・・・どうしたものか・・・

グゥーと腹が主人の意思に反して音を鳴らした。

現在時刻は7時を回っていただろう。

腹も盛大に鳴るわけだな。

今日は国木田かアホの谷口の家あたりに泊まらせてもらおう。

しかし、まずは腹ごしらえからだ。

戦国の人も腹が減ってはなんとかって言うしな。

とりあえず俺は最寄のコンビニへ歩を進めることにした。

最寄と言っても徒歩20分は掛かるのだが・・・


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