おまけ

 


NG集

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「車まで運んだはいいが、後どうしよう?」
「……わたしが運転する」
「長門、運転できるのか」
「……理論はわかる」
理論って、長門なら学科試験は簡単に通るだろうが……。しょうがない、完璧を期する長門の力学的正確さに任せよう。
 俺が助手席に座り、後ろの三人の膝の上に谷川氏を寝かせた。長門の、おそらく生涯初であろう車の運転をハラハラしながら見守った。
「……左右確認。アクセル、発進」
「うわあああ、長門そりゃバックだ!」
「……問題ない」
バックのまま高速走行する長門。

 

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俺は目を疑った。あ……朝比奈さんが、「朝比奈さんが十一人いる!」
「長門、ちょっと状況を説明してくれ」
「……次元断層によって複数の分岐が同時に生まれた。複数の未来軸が発生」
なんてこった。
「つまり、調査に訪れた朝比奈さんが十一人いる結果に」古泉が肩をすくめた。
「キョン君」「困った」「ことに」「なっちゃい」「ましたぁ」
「お願いです、誰かひとり代表してしゃべってもらえませんか」
「代表なんていないわ!我は個別の十一人!」

 

みくるちゃん、それって別のアニメやろ。
「えへっ。ちょっと言ってみたかったんですぅ」

 

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部室棟の階段を上がると、文芸部部室がやたら静かだ。ハルヒが新人勧誘をおっぱじめるわけはないよな。
ドアを開けるなり「……!」と聞きなれた無言がエコーして聞こえた。
なんだこのスタジオの壁並みの吸音効果は。

 

俺は目を疑った。な……長門が、「長門が十一人いる!」
「長門、ちょっと状況を説明してくれ」
「……今のは、量子飛躍」
それがやりたかっただけか。

 

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「ねえキョン、見て見て。神人がハレ晴レユカイ踊るわよ。しかもスペシャルバージョンよ!」
「なにやってんだお前」
「これは貴重な映像ですね」
「って古泉、ビデオカメラ回してるんじゃない」
「……閉鎖空間、絶賛拡大中」
長門ピース。

 

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「そっちのわたしはえらく無口なのだな。もっと意思表示したほうがいいぞ」
「……あなたこそ、まだメガネをかけているの」
あたりに暗雲が立ち込めそうなくらい緊張した空気が漂ってきた。怒ったαの顔が紅潮した。
「こ、これはファッションなのだ!レノマだぞレノマ!」
「……プッ。わたしにメガネ属性はない」
「メガネ属性って何だ、教えろ」
「……教えないもん」
ぷいと横を向く長門。

 

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「なぎ払え!」
── うぼああぁ
「どうしたのよ!それでも世界を焼き尽くした神人なの!?」
── うぼ……うぼぉぁ?
「ちょっと古泉君、なんとかして」
「別のアニメと間違えてないかって言ってますが」
「チッ、腐ってやがる」

 

(保守で貼ったやつ)


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「……谷川、話がある」
「何か用かな有希ちゃん」
「……わたしを主役に匹敵する活躍をさせないと、あなたを情報連結解除する」
「だ、誰か助けて、朝倉さん!」
「さあてね。わたしをヒロインにしてくれたら助けてもいいと思うのね」
「なにをおっしゃいますか。主役の座はわたくししかいませんわ」

 

「次回、主役の座を巡ってTFEIの全面戦争、お見逃しなく」
「ねえよ」

 

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「谷川、ジョンスミスって実はあんたでしょ?」
「え……なんでそんなことに」
「やっぱりね。隠さなくてもいいのに、うふふっ」
「だ、だめだよハルにゃん。僕は今年38歳なんだから」
「いいのよ、あたしは中年が好みだから」
なにこのフラグ。

 

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「えーっとタバコタバコ、っと。あれ、マッチどこやったっけか」
「谷川さん僕の力でよろしければどうぞ」
「ああ、ありがと」
ボン!
「……」
「す、すいません。火力の加減を間違えました」
ぷすぷす。

 

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「……たぁかぁさぁごぉやぁ、このうらぶねにぃほぉあげて~」

 

「……」

 

「……ま~いおりた、あいわずすのぅ~」

 

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「そこで浮かんでるの古泉君なの?」
「実は僕はラマ僧でして、空中浮遊ができるんです」
宙に浮いていた古泉がマヌケ面をして降りてきた。これは困ったことになった。どう説明したらいいのか。長門もフォローのしようがないという顔をしていた。
「ラマ僧って頭剃ってるんじゃなかったかしら」
「そのとおりです、ほら」
ってお前、ヅラだったのかよ!

 

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最終更新:2007年08月19日 18:29