会長「時に喜緑くん」
喜緑「なんでしょう会長」
会長「宝くじが当たったらどうする?」
喜緑「換金します」
会長「そうじゃなくて、当選金を何に使うかと訊いてるんだ」
喜緑「そうですね、一番金利のいいところに貯金します」
会長「堅実だな」
喜緑「じゃあ会長は何に使うんですか?」
会長「そうだな、どうしようか」
喜緑「わたしに訊かれても」
会長「今一番何がしたい?」
喜緑「なんですか急に」
会長「いいから」
喜緑「そうですね、ハワイ旅行なんてどうでしょうか」
会長「どうしてまた?」
喜緑「夏休みにハワイなんていかにも人間らしくていいじゃないですか」
会長「理由がよくわからんな」
喜緑「人間ごときには無理です。で、当選金は何に使うんですか?」
会長「ハワイ旅行にでも行こうか」
喜緑「え?」
会長「もし当たったらハワイ旅行に行こうと言ったんだ」
喜緑「二人でですか?」
会長「あの二人を連れて行ってもいいな、当たったらの話だが」
喜緑「そうですか」
会長「まあ当たるはずもないが」

 

会長「喜緑くん話があるんだが」
喜緑「なんでしょう会長」
会長「サマー○ャンボ一等が当たった」
喜緑「それはおめでとうございます」
会長「まさか当たるなんてな」
喜緑「そうですね。まさかですね」
会長「さてどう使おうか。今なら米ドルに投資でも」
喜緑「会長?」
会長「なんだね」
喜緑「なにか忘れていませんか?」
会長「ああ、家のエアコンをつけたままだ」
喜緑「そうではなくて、前に宝くじが当たったらどうするかという話をしたじゃないですか」
会長「そんな話をしたか?」
喜緑「・・・もういいです」
会長「そうか。ああもう一つ忘れていたことがあった」
喜緑「なんですか」
会長「急に冷たいな。これをちょっと見て欲しいんだが」
喜緑「・・・チケットですか?」
会長「ああ、三人ともその日までにパスポートは取っておいてくれよ」
喜緑「はい」

 

朝倉「パスポート?どうしてそんなもの」
長門「面倒」
喜緑「無理にとは言いません。わたしだけでハワイに行きますから」
長門「ハワイ?」
朝倉「ワイキキ?」
喜緑「そうです。無理にとは言いませんが」
朝倉「やったあああああああああ、ほら有希、水着買いに行くわよ!!」
長門「いく」
喜緑「水着もいいですけどパスポートも忘れないでくださいよ」


出発前夜

喜緑「早く寝ないと明日起きられないですよ?」
朝倉「だってハワイよ?人間がこぞって群がる場所なんでしょ?興奮して寝られないわよ」
長門「ロコモコ」
喜緑「気持ちはわかりますけど夜更かしはいけません」
朝倉「まずどこにいこうかしら。やっぱりワイキキ?白い砂浜か~」
長門「でっかいアイス」
喜緑「いい加減にしないと連れて行ってあげませんよ?」
朝倉「なにも怒らなくたっていいじゃない」
長門「Tボーンステイク」
喜緑「そうですか」
朝倉「あ、もう寝るから!」
長門「オヤスミなさい」
喜緑「はいおやすみなさい」

 

 

[ピンポーン]
喜緑「はいただいま」
朝倉「トランプ持った?飛行機で勝負するわよ」
長門「UNOも」
[ガチャ]
会長「おはよう喜緑くん」
喜緑「おはようございます会長。朝ご飯一緒にどうですか?」
会長「折角だからな。いただこう」

会長「ご馳走様。非常に美味かった」
喜緑「お粗末さまでした、お茶はいかがですか?」
会長「ゆっくりお茶を飲むのも捨てがたいがそろそろ出発しないと飛行機に間に合わなくなる」
喜緑「それは大変です。お二人とも準備はいいですか?」
朝倉「ばっちりよ・・・」って有希?」
長門「ばっちり」
喜緑「長門さん水着はちょっとフライングですね。着替えましょうか」
長門「なんで?」
喜緑「なんでもです」

 

会長「そろそろ本格的に間に合わない可能性が出てきたが」
喜緑「朝倉さんがちゃんと長門さんを見ていないからですよ」
朝倉「なんでわたしが怒られるの?それより二人が談笑しながらゆっくり朝ご飯なんて食べてたからでしょ」
会長「すまない」
喜緑「大丈夫ですよ会長。今のペースなら搭乗時間78秒前には飛行機に乗れるはずです」
会長「さすが我が校の書記だ。そこまで正確に」
朝倉「わたしだってそれくらい」
長門「トイレ」
喜緑「はい?」
長門「トイレ」
喜緑「我慢できませんか?」
長門「できない」
朝倉「あんなにポ○リ飲むからよ」
喜緑「仕方ないですね、会長と朝倉さんは先に行っていてください」
会長「間に合うのか?」
喜緑「間に合わせます。それじゃ朝倉さんを頼みましたよ」
会長「ああ」
朝倉「わたしは子供じゃないんだから大丈夫よ」
喜緑「では。長門さんほら走ってください」
長門「走ったらダメ」
喜緑「それなら競歩で」

会長「ハワイだな」
朝倉「ハワイね」
会長「暑いな」
朝倉「暑いわね」
会長「二人だな」
朝倉「そうね」
会長「さてどうするか」
朝倉「とりあえずワイキキいきましょうよ」
会長「ああ」

 

会長「待てよー」
朝倉「うふふふ、捕まえてみて?」
会長「よーし」
朝倉「あ」ドサ
会長「捕まえた」
朝倉「いつまで押さえつけてるつもり?」
会長「・・・これのどこが面白いのかな?」
朝倉「途中で止めちゃダメじゃない」
会長「いや面白さがわからないのでな」
朝倉「そう?意外と楽しかったけど」
会長「意外なのか」
朝倉「で、いつまで押さえつけてるの?」
会長「ああ、すまん」
喜緑「なにをしているんですか?」
会長「おお喜緑くん随分早いな、次の飛行機に乗れたのか?」
喜緑「はい、それより質問に答えてください朝倉さん」
朝倉「え?なにって、別にちょっと」
喜緑「ちょっとなんですか?」
朝倉「折角ワイキキに来たんだからこういうことしてみたいなーって」
喜緑「どういうことですか?」
会長「なにを怒っているんだ?」
喜緑「怒ってなんかいません、ただ何をしていたのか単純に興味があっただけです」
会長「まあいいじゃないか。それより長門くん、なにか食べるか?」
長門「食べる」
会長「よし買いに行こう」
長門「アイス」

喜緑「・・・」

 

会長「いやしかし日本人が多いな」
喜緑「そうですね」
朝倉「どこもかしこも日本人でいっぱいね」
会長「しかし朝倉くんは日本人離れしたプロポーショ」
[ガン!]
会長「ぐわ!・・・いま後頭部に物凄い衝撃が」
喜緑「カモメでもぶつかったんじゃないですか?」
朝倉「・・・」
店員「ご注文は?」
長門「チョコアイス3キロ」

 

 

喜緑「お腹いっぱいになりましたか?」
長門「まだ」
会長「アイス3キロを7分とは恐るべきだな」
喜緑「次はなにが食べたいですか?」
長門「ロコモコ」
喜緑「会長、それはどこにいけばありますか?」
会長「ちょっと聞いてみるか」

会長「「英国式英語」」
現地民「「ハワイアン英語」」

会長「なにを言っているかわからん」
喜緑「この道をまっすぐ300メートルくらい行ったところにあるようですね」
会長「さすがだ喜緑くん。あれだけ離れた会話を聞き取るとは」
朝倉「さすがって、普通驚かない?」
喜緑「いたんですか朝倉さん」
朝倉「いたわよずっと!」
喜緑「ずっと黙って後ろを歩いていたからエキストラの方かと」
朝倉「なんでやねん!しかもエキストラって今撮影中とかそんなんちゃうやろ」
喜緑「そうですね」
朝倉「スルーするなんてひどいのね」
長門「はやく」グイ
会長「そんなに引っ張らないでもちゃんと行くから大丈夫だ」
喜緑「ちょっと長門さん?」
長門「なに?」
喜緑「あの、えっと」
会長「どうしたんだ?」
喜緑「あの・・・なんでもありません」
朝倉「わかった。喜緑さんも会長と手」
[ガボ]
朝倉「モガ!」ペッペ
喜緑「あら朝倉さん、そんなにお腹が空いていたんですか?なにもカモメなんて食べなくても」
朝倉「三週間寝かせた豆腐の味がした・・・ってなにするの!」
喜緑「なにがですか?偶然カモメが飛んできてそれを朝倉さんが食べたことがどうかしたんですか?」
朝倉「食べてないから!それに絶対カモメ操ってたでしょ!?」
喜緑「さてなんのことでしょう」
朝倉「とぼける気?」
喜緑「とぼけるもなにも普通そんなことできるわけないじゃないですか、ねえ会長?・・・会長?」
朝倉「いないわね」
喜緑「わたしが見失うなんて。会長?どこですか会長?」

会長「何人前頼もうか」
長門「20」
会長「ロコモコ23人前」
店員「はい喜んで」


朝倉「ハワイって意外とやることないわね。海もそんなに綺麗じゃないし日本人ばっかりだし」
喜緑「それで、長門さんったら飛行機のお茶全部飲み干しちゃったんですよ」
会長「それはお茶目だな」
長門「お茶?」
喜緑「お茶目です。とっても可愛いって意味ですよ」
長門「可愛い?」
会長「まあそんなところだ。それよりそろそろ食事に行かないか」
喜緑「そうですね、もういい時間ですし」
会長「長門くん、フランス料理は好きかな?」
長門「食べたこと無い」
会長「そうか。それじゃ今日がフランス料理デビューだな」
喜緑「フランス料理ですか。長門さん、ちゃんとスプーンとフォークは外側から使うんですよ」
長門「お箸がいい」
喜緑「ちゃんとマナーを守らないと他のお客さんに笑われちゃいますよ?」
長門「むぅ」
会長「貸切だから他の客はいないぞ。自由にするといい」
喜緑「貸切?それは豪勢ですね」
長門「お箸は?」
会長「用意させよう」
長門「ありがとう」
喜緑「でも折角の機会なんですから、ちゃんとマナーを覚えましょう?」
長門「やだ」
喜緑「意外と簡単ですから。ね?」
長門「やだ」
喜緑「そう言わずに」
会長「まあいいじゃないか」
喜緑「でもこういうことは早いうちに覚えておいたほうが」
長門「やだったらやだ」
会長「嫌がっているのに無理に教えても折角の食事がつまらなくなるだろう?」
喜緑「それはそうですが」
長門「お腹すいた」
会長「長門くんもこう言ってるしもう行こうか」
喜緑「仕方ないですね。でも次はちゃんと」
長門「やだ」

朝倉「わたしもフランス料理初めてだわ」
喜緑「あら朝倉さんいたんですか」
朝倉「ずーっといたわよ!三人があまりにもなんていうか家族みたいなオーラ出してるから発言するタイミングが」
喜緑「会長フランスには行ったことあるんですか?」
朝倉「人の話を聞けー!」


長門「お腹一杯」
会長「満足してもらえたかな?」
長門「うん」
会長「それはなによりだ」
喜緑「いつもより随分食べましたね。フランス料理は気に入りましたか?」
長門「うん」
喜緑「じゃあ次はちゃんと作法を」
長門「やだ」
喜緑「もう、困ったものですね」
会長「ふっ。さてどうする?もうホテルにいくかそれともまだどこか行きたいところはあるかな?」
長門「ホテル」
喜緑「それじゃホテルにいきましょうか」
朝倉「ほんとにいつ発言すれば良いかわからないわね」

 

長門「まずはババ抜き」
朝倉「罰ゲームは?」
喜緑「勿論ありです」
会長「それは怖いな」
朝倉「じゃあ負けたらロビーでハレ晴れダンスね。もちろん歌って」
喜緑「それは面白いですね」
会長「負けられないな」

 

会長「笑いながーらハーミングー」
喜緑「ぷ・・・ぷふ」
朝倉「一流ホテルのロビーがすごいシュールな空間になったわね」
長門「REC」

 

長門「次はUNO」
朝倉「ビリはロビーでブートキャンプね」
喜緑「ビリーだけにですか。つまらないですね」
会長「確かにつまらないが負けられないな」

朝倉「なかなか決着がつかないわね」
喜緑「あがりです」
会長「さすが喜緑くんだな。二連続で1番とは」
朝倉「むう、どうしよっかなー」パク
長門「あ」
朝倉「ん?」
長門「わたしのばかうけ煎餅」
朝倉「一枚くらいいいじゃない」
長門「ダメ」
朝倉「ケチくさいこと言わないの」ボリボリ
[ボフ!]
朝倉「ふが!・・・なにするの?」
長門「枕を投げたら偶然涼子の顔に当たっ」ボフ!
朝倉「偶然ってあるの」ボフ!
長門「・・・」
朝倉「・・・」
[オラー!ボフ!ビリビリ・・・」
会長「枕投げか。どうだ喜緑くん童心に帰ってわたし達もやってみないか」
喜緑「わたしは遠慮してお」ボフ!
会長「いこうか」
喜緑「いきましょう」


長門「zzzzz」
朝倉「zzzzz」
喜緑「ふぅ、やっと静かになりましたね」
会長「暴れるだけ暴れて寝てしまうところはまだまだ子供だな」
喜緑「ふふ」
会長「さてと、喜緑くんはもう眠いかな?」
喜緑「いえまだ」
会長「そうか、すこし行ってみたい場所があるんだが付き合ってくれるか?」
喜緑「いいですよ」

喜緑「ただの屋上じゃないですか」
会長「まあそうだがとりあえず上を見てみないか?」
喜緑「上ですか?」
会長「どうだ?」
喜緑「・・・星がこんなに綺麗なものだとは知りませんでした」
会長「それはなによりだ」

会長「一つ訊いてもいいかな?」
喜緑「どうぞ」
会長「いつか別れることがわかっているとしたら、別れが辛くないように距離を置くのと後悔しないように
   今できることを精一杯楽しむ。どっちが正解なんだと思う?」
喜緑「・・・」
会長「わたしは今を精一杯楽しむことが正解だと思う。先のことを考えて今を捨てるなど愚か者のやることだ」
喜緑「・・・わたしも、それが正解だと思います」
会長「そうか・・・今は楽しいか?」
喜緑「はい」
会長「それはなによりだ」

会長「ではおやすみ喜緑くん」
喜緑「おやすみなさい会長」

喜緑「はぁ・・・」
朝倉「ん・・・どうしたの喜緑さん」
喜緑「あ、すいません起こしちゃいましたか」
朝倉「いいよ、それより溜息なんかついてどうしたの?」
喜緑「・・・わたし達はいつまでここにいられるんでしょうね」
朝倉「ハワイ?会長に訊いてみたら?」
喜緑「・・・そうですね、明日訊いてみます。もう寝ましょうか、明日も明後日も明々後日も沢山やることはありますからね」
朝倉「うん、おやすみ」

 

 

朝倉「次はグレートバリアリーフ」
長門「リーフ」
喜緑「国が違いますよ」

 

朝倉「次はダイビング」
長門「潜水」
喜緑「長門さん、ボンベを忘れていますよ」
会長「素もぐりだな」

 

朝倉「ちょっと休憩」
長門「ダメ。ダンス」
喜緑「あそこにダンス教室がありますね」
会長「ワルツなら得意だが」

朝倉「イエ~!リンボー」
長門「点火」
朝倉「え?」
[ジュ]
朝倉「あつあつあちああ!!!」
長門「ナイスリンボー」スタタタ
朝倉「待てい!」ダダダダ
喜緑「そのジュース美味しいですか?」
会長「まあまあだな、飲むか?」
喜緑「それじゃ少しだけ」

 

会長「今日はハワイの料理を用意させた」
喜緑「長門さん今日はちゃんと」
長門「お箸」
朝倉「いっただっきまーす」

会長「三人とも、もう土産は買ったか?」
喜緑「まだですけど、まだいいじゃないですか邪魔になるし」
朝倉「そうよ、帰る前でいいじゃない」
会長「言ってなかったか?明日の12時の便で日本に戻る」
朝倉「ええ!?聞いてないわよそんなこと」
長門「・・・」パクパク
喜緑「確かに聞いていません」
会長「言うのを忘れていたようだな。明日の12時に出発だ」
朝倉「明日の12時って、あと16時間32分しかないじゃない。まだやりたいこといっぱいあるのに」
長門「・・・やふぁ」パクパク
喜緑「口の中に物があるときは喋っちゃいけません。どうしても明日じゃなければいけないんですか?」
会長「ああ、父親の実家に帰らないといけないんでな。少々面倒だが致し方ない」
朝倉「いいじゃないそんなの」
会長「そういうわけにもいかんのだ。すまんな」
喜緑「そうですか、仕方ないですね」
朝倉「ウインドサーフィンは?」
喜緑「諦めましょう」
長門「やふぃあい」パクパク
喜緑「そうは言っても時間が」
会長「・・・明日は早起きして朝からウインドサーフィンをするか」
朝倉「やった!」
喜緑「大丈夫なんですか?」
会長「まあなんとかなるだろう。ということだから今日はあまり夜更かししないようにな」
朝倉「すぐに寝るわ。ね?有希」
長門「寝る」

朝倉「気持ちいいわね!」
長門「うん」
喜緑「あんまり沖のほうに行っちゃダメですよ」
会長「そろそろ時間だが」
喜緑「もう少しだけいいですか?あんなに楽しそうな二人に止めろなんてとても言えません」
会長「・・・まああと少しくらいならば」

 

会長「もう少し急いでもらえるかな?」
運転手「これ以上は捕まってしまいます」
朝倉「有希がいつまでも止めないからよ?」
長門「涼子のせい」
朝倉「なによ」
長門「なに」
喜緑「まだ乗り遅れるって決まったわけじゃないんですから」

 

会長「走るぞ」
朝倉「ぜんぜんお土産買って無いわね」
喜緑「楽しかったからいいじゃないですか」
長門「・・・トイレ」
朝倉「また!?」
喜緑「我慢できませんか?」
長門「できない」
喜緑「しかたないですね。先に行っててください。すぐに追いつきますから」
会長「わかった」
朝倉「急いでね」

 

 

朝倉「日本は蒸し暑いわね」
会長「そうだな、だがこれが日本の夏というものだ」
朝倉「わたしはハワイのがいいわ」
会長「そうか」
朝倉「いつまでもここにいても仕方ないしアイスでも食べない?」
会長「そうしよう」
朝倉「うん、でオチはどうするの?」
会長「・・・一発芸でもしよう」
朝倉「いいわね。じゃあ3,2,1」
会長「・・・・・・ムムー、ソレッホイ!」
朝倉「すごい!なに今の!ビックリ人間に出られるわよそれ」
会長「他言無用でな」


喜緑「はっ!今すごい気配を感じました」
長門「・・・シメジ」zzzzz


ハルヒ「そういえば有希はどこいったの?」
キョン「ハワイだそうだ」
ハルヒ「ハワイ?有希が?」
キョン「ああ」
ハルヒ「誰と?」
キョン「そんなもん俺が知るわけ無いだろう」
ハルヒ「家族と行ったのかな・・・でもなんかゴタゴタがあったってあんた言ってたわよね?」
キョン「そうだったか?それより長門がどんな土産を買ってくるか楽しみだな」
ハルヒ「有希のことだからいっぱい食べ物買ってきそうね」
キョン「そうだな」
ハルヒ「あ!りんご飴発見。ほらいくわよ」グイ
キョン「そう急に引っ張るんじゃない、肩が外れたらどうする」
ハルヒ「うるっさいわね。りんご飴よ?お祭りでしか食べられないレア食品なのよ?あんたの肩よりずっと大事だわ!」
キョン「はいはいそうですか」


ハルヒ「お帰り有希!ハワイは楽しかった?」
長門「・・・」コクリ
キョン「それはなによりだな」
ハルヒ「お土産は?」
長門「・・・」
キョン「お前はもうちょっと慎みをいう物を知ろうぜ」
ハルヒ「あたしと有希の間にそんなもんいらないの!」
キョン「親しき仲にも礼儀ありと言ってだな」
ハルヒ「うるっさい!で、お土産は?」
長門「・・・い」
ハルヒ「え?」
長門「・・・ない」
ハルヒ「ない?なんで?」
キョン「なんで?はおかしいだろう」
長門「・・・家に忘れた」
ハルヒ「そうなの。じゃあ明日楽しみにしてるわ!」
キョン(長門が忘れた?)

 

[ガチャ]
喜緑「お帰りなさい」
朝倉「お帰りー」
長門「・・・」
[バタン]
喜緑「どうしたんでしょう」
朝倉「なにかあったのかな」
[コンコン]
喜緑「長門さん、なにかあったんですか?」
朝倉「どうしたの?」
[シーーン]
喜緑「開けますよ」
[ガチャ]
喜緑「どうしたんですか?」
長門「・・・お土産」
朝倉「お土産がどうかしたの?」
長門「・・・涼宮ハルヒ」
朝倉「涼宮さんがどうかしたの?」
長門「・・・」
喜緑「涼宮さんにお土産を買って無くて困ったんですね?」
長門「・・・」コクリ
朝倉「よくわかったわね」
喜緑「お土産ですか・・・ちょっと待っててくださいね」
長門「あるの?」
喜緑「はい」

喜緑「これを」
長門「・・・砂?」
朝倉「ただの砂じゃない。こんなものどうしようっての?」
喜緑「これは星の砂といって願い事が叶うそうなんです。ハワイで拾っておきました」
朝倉「願いが叶うの?」
喜緑「はい」
長門「・・・貰っていいの?」
喜緑「はい、沢山ありますから」
長門「ありがとう」
喜緑「はい」

 

朝倉「わたしにもくれない?願い事が叶うなんてちょっと興味があるわ」
喜緑「すいません、さっき長門さんにあげたので全部なんです」
朝倉「だって沢山あるって」
喜緑「そう言わないと長門さん貰ってくれないでしょう?」
朝倉「それもそうね・・・でもいいの?」
喜緑「いいんです。長門さんが笑ってくれれば」
朝倉「そう。また行こうね」
喜緑「そうですね、会長に頼んでおきます」

 

長門「これ」
ハルヒ「なにこれ?砂じゃない」
長門「星の砂」


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