ハルヒ「昨日寝るときに気が付いたのよ、上向きでボールペンが使えないって」
キョン「んなばかな、ちょっと貸してみろ」

 

・・・・・・・・

 

 

キョン「あっすげえ!本当に書けねぇ!!」
ハルヒ「ねっ、すごいでしょ!だからね、上向きでも書けるボールペン開発したら売れると思わない?」
キョン「ああ!勉強に困った女子小学生に大人気だ!!」

 

 

 

一方長門は鉛筆を使った

 

 

 


 

 

ゴロゴロゴロ・・・・・・

 

 

古泉「おや?雷ですね」
キョン「王手!」
古泉「また負けてしまいましたか・・・」
長門「・・・・・・」じーっ
キョン「なんだ長門?お前もやりたいのか?」
長門「違う・・・」
キョン「ん?」
長門「恐怖・・・」
古泉「もしかして雷が怖いのですか?」
長門「そう・・・」

 

 

長門「・・・・・・」じーっ
キョン「落ちる事はないだろ。そう怖がるなって」
長門「・・・・・・」じーっ
キョン「?」
古泉「キョン君、長門さんを家まで送っていってはどうでしょう?」
キョン「え?」
長門「それがいい・・・」
キョン「そうか?なら・・・」

 

 

二人は雷の中学校を出た。

 

 

 

キョン「着いたぞ」
長門「・・・・・・入って」
キョン「え?いいのか?」
長門「・・・どうぞ」

 

 

 

トコトコトコ

 

 

長門「お茶・・・」
キョン「サンキュー」
ズズズズ・・・
長門「・・・おいしい?」
キョン「ん?ああうまいうまい」
長門「そう・・・」
キョン「で、今日はどうしたんだ?雷が怖いってのは嘘なんだろ?」
長門「嘘・・・」
キョン「嘘ついてまでの急用か?」
長門「・・・」フリフリ
キョン「まぁ話してみろ」

 

 

 


 

 

 

古泉「人間原理?という言葉をご存知ですか
  宇宙が、あ~、あれなのは、人間があれしているからです。
  まず人間ありきで、宇宙っていうかなんか壮大なあれが出来ているんです。
  人間がいなければ、えっと、あ~もう、あの色々駄目なんです。
  それではなぜ、宇宙はこう、人間にとって、その、いい感じになっているのか?
  世界は涼宮さんによって作られた、だからこそ涼宮さんは願望をあれする能力を有する。
  つまり涼宮さんの願望によって長門さん、朝比奈さん、そして僕はここにいる、みたい感じのことを
  森さんが言って…あ、いや僕が考えました!僕はそう思うんですよ」

 

 


 

 

キョン「ハルヒ。お前に伝えたいことがあるんだ。」

 

 

ハルヒ「な、なによ、言いたい事あるんならさっさと言いなさいよ。」

 

 

キョン「初めて会ったときのこと、おぼえてるか?お前はあの時はまだ
   とっつきづらくって俺から話しかけてもろくに返事もしやがらなかったな。
   そんでまあそれからはボーっとさ、お前を目で追ってるうちにさ、気づいたんだな、
   お前の髪型の法則に。それでちょっとうかれちまった俺はもういいやめんどくせえ。」

 

 

ハルヒ「えっ。」

 

 


 

 

長門「………」
キョン「………」

 

 

長門「…ユキビーム!ズビビビビビビッ」
キョン「ぐわっ!やられたー……ガクッ」

 

 

 

  ガチャ

 

 

 

 

キョン「∑」
長門「∑」

 

 

 

みくる「( ゚Д゚ )」

 

 

キョン「(///)」
長門「(///)」

 

 


 

 

キョン「くらえ俺のテドドン!!」
古泉 「そんなことすると機関(国連)で経済制裁しますよ?」
キョン「アナンだけは!!アナンだけは!!」

 

 


 

 

キョン「大学どこよ?俺は早稲田なんだけど~wwwwww」
ハルヒ「俺は東大です」
キョン「・・・え・・・!?」
ハルヒ「東京大学です。」
キョン「・・・う、うわあ・・・ああ・・・ああああああああああ(イスから転げ落ちる)」
ハルヒ「どうかしましたか?」
キョン「ああ、あふゥッ・・・ひいいい・・ガクガク(足が震える)」
ハルヒ「やだなあ、そんなにびびらないで下さいよ。ちょっと頭がいいだけです
 から^^」
キョン「ああ・・あ・うんっ・ああ・・・ビクンビクン(小水を漏らす)」
ハルヒ「ちなみに東大医学部です。」
キョン「あんっ!ああん・・らめ・・・もうらめえ!ビクンビクン(射精する)」

 

 


 

 

コポコポ

 

 

みくる「あ、茶柱…今日はいいことがありそう」

 

 

 

 

 

 

 

みくる「五百円みっけ」

 

 

 

 

 

 

 


 

 

スタスタ

 

 

みくる「あ、黒猫に横切られちゃった…今日はわるいことがおきそう」

 

 

 

 

 

 

 

ハルヒ「テポドンが日本に100%着弾するらしいわ…」
キョン「そ、そんな」

 

 

 

 

 

 

 

 

みくる(私が…黒猫に横切られたから…)

 

 

 


 

 

古泉「最近、機関の中で不穏な動きがあります」
キョン「その機関事態が不穏だと思うんだが、まあ一応聞こう」

 

 

古泉「僕が朝食を取ろうとした時です。いつもデザートがついているはずの食卓に、なぜかその日だけデザートがなかったんです」
キョン「いや、別にちょっとした気まぐれじゃないのか?母親の」
古泉「ええ、そうかも知れません。ですのでそのときは顔に出さず、何事もなかったように朝食をとりました」

 

 

古泉「そして顔を洗おうとしたときです。いつも用意されているはずのタオルがなかったんです」
キョン「…さっきからお前の家の事情ばかりだな。まあいい、別にそんなことくらいあるだろ?」

 

 

古泉「そして家を出ようとしたときに気がつきました。普段きちんと整理されているはずの玄関が、その日は乱雑に…」
キョン「…なあ、機関の話じゃないのか?単にお前の母親、疲れてただけなんじゃ…」
古泉「しかもいつも玄関まで見送ってくれる母が、そのときは出てこなかったんです」
キョン「お前意外とぼっちゃんだったんだな。というか、だからそれは…」

 

 

古泉「そのときです!」
キョン「おわっ!?」

 

 

古泉「突如電話が掛かってきました」
キョン「電話は普通突然かかってくるもんだろうが」
古泉「機関から電話がかかってきたのです」
キョン「なに?ま、まさか、お前の母親が…」

 

 

古泉「内容は、『機関内に不穏な動きがある』と」
キョン「今までのは前置きかよ!?さっさと本題に移れよ!」

 

 

つづかない。

 

 


 

 

「今日はキョンの家でゲームをするわよ~」
何故俺の家なんだ お前の家でもできるんじゃないのか ってか何故ゲームなんだ 試験が近くて赤点ギリギリの俺への嫌味か
「べ・・・別に何も考えてないわけじゃないんだからね あんたの家でゲームした方があんたの勉強も見れていいじゃない・・・」

 

 


 

 

ハルヒ「あつ~い!ねえねえ、暑いからプールに忍び込んで泳いじゃおうよ?」
キョン「やめとけ。第一水着を持ってきてない」
ハルヒ「別に男はパンツ一丁で泳げばいいじゃない」
キョン「仮にも女がなんていい草だ」
ハルヒ「女の子はあたしの予備を貸してあげるからさ♪」
キョン「いくつ持ってんだよ!?」

 

 

長門「それは無理。サイズに違いがある」
キョン「…長門?」
長門「サイズに違いがある」
キョン「2回言った!?…っていうかひょっとして怒ってる?」
長門「…」

 

 

みくる「あの、わたしもサイズが…」
ハルヒ「サイズが?」
みくる「ち、ちいさ…」
ハルヒ「…・・・…へー、ほー、ふーん…。そうよね、あたしのじゃみくるちゃん、入りきらないもんね」
みくる「あのあのっ!べつにそういうわけじゃ…」
ハルヒ「ふーん…じゃあどういうわけ?」
キョン「落ち着けハルヒ。お前が言い出したことだろうが」

 

 

 

 

古泉「涼宮さんの提案により、もはやSOS団は一触即発。どうするキョン!」
キョン「のんきにナレーションしてないでお前もなんとかしろよ!?」
古泉「ここでライフカードの登場です」
キョン「だから俺に向けられても!ってかこれ『裸』しか書いてないぞ???」

 

 

 

 


 

 

ハルヒ「ひゃっほー♪扇風機すーずーしー♪」

 

 

ぱたぱた。

 

 

キョン「こ、こらハルヒ!?お前一応女の子なんだから、扇風機の前でスカートぱたぱたするのやめろよ」
ハルヒ「一応ってどういう意味よー。…なにキョン、照れてるの?ふふ~ん……見る?」
キョン「ばっ!?な、なに言ってんだよまったく!!」

 

 

古泉「お二人とも、相変わらず仲がいいですね」
長門「…」

 

 

次の日。

 

 

キョン「よう、今日は長門だけ…ってなにやってんだ長門!?」

 

 

ぱたぱた。

 

 

長門「扇風機」
キョン「いや扇風機は見りゃわかる」
長門「…」
キョン「俺が言ってるのは、なぜスカートを脱いで、扇風機の前であおいでるかということだ」
長門「…」

 

 

ぱたぱた。

 

 

長門「見る?」
キョン「これ以上なにをだよ!?」

 

 


 

 

キョン「なぁハルヒ。なんかアイス買ってきてくれよ」

 

 

ハルヒ「な、どうして団長のあたしが買ってこなきゃなんないのよ」

 

 

キョン「じゃあ長門、お前買ってきてくれ」

 

 

長門「・・・(コクッ)」

 

 

ハルヒ「ちょ、有希!?」

 

 

キョン「よし。じゃあ行こうぜ」

 

 

ハルヒ「え・・あんたも行くの?」

 

 

キョン「1人で行けなんて一言も言ってないぞ」

 

 

ハルヒ「何よ・・それならあたしも一緒に行ったのにブツブツ」

 

 

キョン「ん?なんか言ったか?」

 

 

ハルヒ「な、なんでもないわよ!早く行きなさいよ!」

 

 

キョン「なんで怒ってるんだ?じゃあ行くか長門」

 

 

長門「・・・コク(やったわやったわやったわ!!!キョン君と一緒にアイスだなんてもう、恋人同士みたい!!!お互いにアイス食べさせあったりしちゃう?しちゃう?ごめんねハルにゃん!今回、キョン君は私がいただいて行くわ!)」

 

 


 

 

ハルヒ「東中学出身、涼宮ハルヒ。ただの人間には興味ありません。この中に宇宙人、未来人、異世界人、超能力者がいたらあたしのところに来なさい、以上!!」

 

 

教師「お前の教室は隣だぞ」
ハルヒ「失礼しました」

 

 

ガラガラッ、ピシャッ。

 

 


 

 

古泉「機関はその性質上、非合法なことにも手を染めざるをえません」
キョン「…奇麗事だけじゃ、ハルヒの対処はできないってことか」
古泉「ええ、残念ながら」
キョン「ってことは、まさかお前も…?」
古泉「おや、僕のことを心配してくれているのですか?(クスッ)」
キョン「べ、べつにそんなんじゃ…」
古泉「(ふっ…)…そんなあなただから、僕は話を聞いてもらいたかったのかもしれませんね」
キョン「…ひどいこと、したのか?」
古泉「現在の道徳理念に当てはめると、そういうことになりますね。窃盗、恐喝、暴行、それに…」
キョン「…(ごくりっ)」
古泉「殺人」
キョン「!?」

 

 

古泉「どれも未遂ですが」
キョン「いきなり中途半端だなオイ」

 

 

古泉「金属バットを持ち物陰に隠れてハアハアと息を荒げるのは、なかなかスリルありましたね」
キョン「それは未遂じゃなくてただの変態だ」

 

 


 

 

古泉「機関はその性質上、非合法なことにも手を染めざるをえません」
キョン「…奇麗事だけじゃ、ハルヒの対処はできないってことか」
古泉「ええ、残念ながら」
キョン「ってことは、まさかお前も…?」
古泉「おや、僕のことを心配してくれているのですか?(クスッ)」
キョン「べ、べつにそんなんじゃ…」
古泉「(ふっ…)…そんなあなただから、僕は話を聞いてもらいたかったのかもしれませんね」
キョン「…ひどいこと、したのか?」
古泉「現在の道徳理念に当てはめると、そういうことになりますね。先月起こった女子高生連続殺人事件のニュース、覚えてますか?」
キョン「ああ、だけどまさか、あれはお前が…?」

 

 

古泉「そのとき、見たいアニメがあるからチャンネルを変えてくれといった弟を制し、ニュースを見続けていたのが僕です」
キョン「お前の家の事情なんてどうでもいいよ」

 

 


 

 

古泉「機関はその性質上、非合法なことにも手を染めざるをえません」
キョン「…奇麗事だけじゃ、ハルヒの対処はできないってことか」
古泉「ええ、残念ながら」
キョン「ってことは、まさかお前も…?」
古泉「おや、僕のことを心配してくれているのですか?(クスッ)」
キョン「べ、べつにそんなんじゃ…」
古泉「(ふっ…)…そんなあなただから、僕は話を聞いてもらいたかったのかもしれませんね」
キョン「…ひどいこと、したのか?」
古泉「現在の道徳理念に当てはめると、そういうことになりますね。強盗、恐喝、暴行、それに…」
キョン「…(ごくりっ)」
古泉「殺人」
キョン「!?」

 

 

古泉「どれも未遂ですが」
キョン「いきなり中途半端だなオイ」

 

 

古泉「バットを持ち物陰に隠れてハアハアと息を荒げて、キョn・・・ いや、なんでもない」
キョン「・・・・・」

 

 


 

 

古泉「VIPというのをご存知ですか?」
キョン「んぁ?あの、重要人物とかそういう意味の?」
古泉「いえ、インターネット上にあるとある掲示板の、とあるジャンルのことです」
キョン「しらんな」
古泉「そこでは様々なネタが日々投下されているわけですが…いや、この説明はまあいいでしょう」
キョン「で、そのVIPがどうしたって?」
古泉「ええ、そこでとある単語が入ったスレが立ったとき、それは機関でいうところの『閉鎖空間発生』の合図です」
キョン「そんな秘密があったのか…」

 

 

古泉「ええ、タイトルに『妹』が入ったスレが立ったら、閉鎖空間が発生したと思ってください」
キョン「おまっ、結構多いぞ!?」

 

 

古泉「やはりあなたもVIPPERでしたか…」
キョン「あ…」

 

 

古泉「ちなみにその中の『妹うp』という発言は、『今から閉鎖空間に向かう』という意味です」
キョン「え?本当の話!?」

 

 


 

 

古泉「残念ながら、機関も一枚岩というわけではありません」
キョン「そうか…お前も色々と大変なんだな」

 

 

古泉「ええ、今は『涼宮ハルヒ萌え』派と『長門有希萌え』派で真っ二つです」
キョン「いやお前のとこの機関、なにやってんだよ?」
古泉「機関だって人間の集まりですから」
キョン「そうは言ってもな…ってあれ?朝比奈さんは?」

 

 

古泉「真っ二つです」
キョン「……そ、そうか…」

 

 


 

 

古泉「残念ながら、また閉鎖空間が発生してしまいました」
キョン「なんか残念な話が多いが、まあお前らも大変なんだな。で、今度はどこに?」

 

 

古泉「谷口くんのチャックの中です」
キョン「そんなところにもできるのかよ!?」

 

 

古泉「このままでは、閉鎖空間内の彼のあそこは、神人によって破壊されてしまいます」
キョン「え、なに?殴るのか?神人があれを?」
古泉「全ては涼宮さんの潜在意識によるものです」
キョン「よっぽど恨まれるようなことをしたのか、谷口」
古泉「そしてチャックというあまりにも限定された空間なので、我々も手出しができません」

 

 

キョン「じゃあほっときゃいだろ」
古泉「ですよね」

 

 


 

 

古泉「生徒の9割が機関所属……だとしたら、驚きますか?」
キョン「な!?まさかそんなっ…」

 

 

古泉「僕は驚きました(ドキドキ)」
キョン「えぇ!?お前も今知ったのか!?」

 

 


 

 

みくる「ミクルビィィィィィム」
一樹「イツキビィィィィィム」
ハルヒ「ハルヒビィィィィィム」
キョン「バカじゃないのかお前ら」
長門「ユ」キョン「長門!!今お前だけが頼りなんだ!!」
長門「・・・(//////)」

 

 


 

 

古泉「…」
朝比奈「…」
長門「…」
キョン「おい!これは冗談だろ?また俺を騙す気なんだろ!?」
古泉「いえ…涼宮さんは亡くなりました…僕にはご冥福を祈る事しかできません…」
キョン「おい!ハルヒ!いい加減にしないと怒るぞ!なぁハルヒ!」
朝比奈「キョン君…」
キョン「そうだ!ツチノコを探しに行こう!UMAでもいい!」
古泉「落ち着いてください…これは事実なのです…どうにもなりません」
キョン「こいつの事だから目を覚ますだろ!そうに違いない!おい!起きろよ!ハルヒ!」
長門「涼宮ハルヒは死んでいる、もう起きることはない」
キョン「……ハルヒ…」

 

 

 

そして涼宮ハルヒの葬儀はしめやかに行われた…

 

 

 


 

 

ハルヒ「ねぇキョン、あんたSOS団以外に友達いるの?」
キョン「なんだよ急に・・・そうだな、一応谷口と国木田とか。」
ハルヒ「他には?」
キョン「・・・・・」
ハルヒ「ふ~ん、あんたって寂しい男ね。」
キョン「そういうお前はどうなんだよ。」
ハルヒ「・・・・・」
キョン「お前なんか一人もいないじゃないか。」
ハルヒ「う、うるっさいわね~、有希は友達・・・・」
長門「・・・・・」
ハルヒ「いるわけないか・・・」
キョン「朝比奈さんはどうです?」
みくる「え?あ、あたしは・・・鶴屋さんと・・・」
ハルヒ「と?」
みくる「鶴屋さんと・・・」
キョン「なぁ、俺たちって・・・」
ハルヒ「ダメー!キョン、それ以上言わないで!」
古泉「みなさんかわいそうですね、僕なんか転校初日からみんなに慕われてましたよ。」
キョン「・・・・・・」
古泉「何せいきなり『サイフ』というニックネームを頂いたくらいですからね。」

 

 


 

 

朝比奈「おまえさぁ・・・・・・キョンくんとやってんならそう言えよ」

 

 

長門「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

 

             保守」

 

 

 

 


 

 

長門「…」ぎゅ

 

 

何をする…

 

 

長門「…」ぎゅ

 

 

背中に胸が当たってるんだが…

 

 

長門「…」ぎゅ

 

 

‥な、何なんだよいったい…

 

 

長門「…胃締め」

 

 

や、やめろよ‥性欲を持て余す…

 

 


 

 

思春期にありがちなこと

 

 

 

キョン「栞見て来たんだけど…今日でよかったのか?」
長門「…コクリ」
キョン「ひょっとして毎日待ってたとか?」
長門「…コクリ」
キョン「……学校で言えないことでも?」
長門「…コクリ……こっち」

 

 

 

俺は長門に案内されるままやたら高級そうなマンションに連れてこられた。
話しを聞く限りここは長門の家らしい。
話しを聞く限り今日は両親不在らしい。
つまり今この部屋には思春期の若い男女が二人っきりって訳だ。これは期待せずにはいられないね。俺が何やらいかがわしい妄想をしているとふと長門と目が会った。
……これは気まずい。長門も同じことを考えていたのかうつ向いた顔が少し赤くなっているのが見えた。
えーと、こういう場合は男がリードしないといけないんだっけ?
俺は愛読書「デラベッピン」に特集されていた内容を思い出しつつ実行にうつすことにした。
キョン「長t――」
俺が長門の肩を抱こうとしたら長門が普段では絶対しないような機敏な動きで目の前にお茶漬けを置いた。
長門「食べて」
食べるけどさ。お茶漬けを食べる俺を動物園で自慰行為に耽っている猿を見るような目で観察する長門。
しまった、早とちりか!?
長門「おいしい?」
キョン「ああ……」
空になった丼を置くと同時に長門は再び機敏な動作でお茶漬けを用意する。しょうがなしにそれを食べる、食べ終えるとまたおかわりが。
………これは「帰れ」ってことだよなぁ…
キョン「せ、せっかくお呼ばれされといてなんだけど今日はもう帰るわ!」
声が裏返ってしまった…長門は「そう」とだけ言うと玄関まで見送ってくれた。
靴を履きじゃあな、と別れの挨拶をすると長門は僅かに頷き――
長門「いくじなし」
――小声で何かを呟いた。
はてさてどういった意味なのかね、それは。

 

 


 

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最終更新:2020年03月14日 02:16