皆さんこんにちはみくるです。今日もSOS団のみんなは元気です。
涼宮さんは相変わらずキョン君に素直になれませんけどね。 

「大体ねぇキョン、アンタはヘタレなのよ、男ならでっかい夢の一つや二つくらい持ってみなさいよ」
また始まりましたね、いい加減素直になればいいのに……。
「ふざけんな俺にだって夢くらいはある」
「どんな夢よいってみなさいよ、一応聞いてあげるからつまらないのだったら罰ゲームよ」
涼宮さん言葉とは裏腹に凄く興味あるみたいですキョン君の夢、あたしも知りたいですけどね。

「えっ俺の夢? それは……郊外の駅から程近い庭付き一戸建て、4LDKかな。いわば男の城、一国一城ってヤツだ」
「……つまんない夢ね、男だったらもっと大きな夢を持ちなさいよ、これだからキョンは……」
意外に小市民ですねキョン君、でもそれって……涼宮さん気付いてないのかな……。


えっ長門さん急にこっちに来てどうしたのかしら?
「……すてきな…夢…」
「俺の夢か? ありがとう長門」
「ちょっと有希、変にほめるとキョンが調子に乗るからいい加減にしなさい」
「……駅から程近い閑静な住宅街の一戸建ての4LDK、近くには大きな図書館と本屋がある筈」
「そ、そうなのか?」
長門さん一体なにを……。

「4LDKの大きさの家はあなた一人で住むには広すぎる、当然同居人が必要。」
「!」
あっ長門さんそこに気が付いちゃいましたね。
「そのような家にはショートボブで無口で読書好きな女性が似合う、……彼女は働きに出ているあなたの帰りを読書をしながら待っている。あなたのために美味しいカレーを煮込みながら……、とても素敵な夢…」
「…よくわからないが……ありがとう長門。」
長門さんホントにうれしそう……キョン君ほんとに気が付いてないのかな、涼宮さんはさっきから酸欠みたいに口をパクパクさせてます。
あたしもちょっとだけ便乗しちゃおうかな……


……キョン君の一戸建ての近所は図書館だけじゃなくてお洒落なお茶屋さんもあるといいですね。
「……ちょっとみくるちゃんどういう…」
あっ、復活したんですね涼宮さん。でもあたし最後までいっちゃいます、ごめんなさい涼宮さん。

4LDKに二人はまだ広すぎます。
おいしいお茶が淹れられるセミロングウェーブの素敵なメイドさんなんかがいてもいいんじゃないですか?
「えっ朝比奈さん、メイドさんですか…」
そうですキョン君、御主人様(キョン君)がお留守の間お掃除したりお洗濯したりして過ごして帰宅したときは美味しいお茶でお出迎えです。
そんなメイド服の似合うドジっ子メイド…。
キョン君の夢って素敵ですね……。

ついにいっちゃいました、ちょっと恥ずかしいです。
想像なんですからそんなに睨まないでくださいよ長門さん……。

「はぁ…よくわかりませんがありがとうございます。」

キョン君…殺意すら覚える鈍さですね…。
涼宮さんこっち睨まないでください……殺意がこもってませんかそれ。


「僕の意見も申し上げてよろしいでしょうか」
今度は古泉君?

「おい古泉、顔近すぎ」
キョン君その科白もはや定番です。

「彼の一戸建てですが3人でもはまだ広いのでは? なんといって"4"LDKですからね、もう一人くらいは…」
涼宮さん、その期待に満ちたまなざしは…ひょっとして古泉君は自分の味方だと思ってませんか…
普段はそうですけどキョン君が絡むとなると……。

「女性ばかりというのもあれですからね、ここは男性の同居人がよいのでは?」
やっぱりそう来ましたね。
「近所には図書館、お茶屋さんのほかにスポーツジムやサウナが……」
それって男の人同士の熱い交流の場じゃ…
「その男性は長身で甘いマスク…二人はまるでホームズとワトソン氏のような…そして男同士の熱い友情空間が…」
あっ涼宮さん気を確かにもってください、古泉君の想像なんですから……。
長門さんも古泉君を情報連結解除しないでください。

「とまぁこのようにあなたの夢はとても素敵な夢ですね」
「そ、そうなのか……、とりあえずありがとうといっておくぞ…」

涼宮さん、大丈夫かしら……。 

「おいっハルヒどうした? おきてるのか」

「あ、あたしは大丈夫よ」
涼宮さんかなり動揺してるみたいです。
「大体ねぇ、みんな甘っちょろすぎるのよ。何が閑静な住宅街よ、キョンなんかだけの稼ぎじゃ無理に決まってるわよ」
涼宮さん相変わらず素直じゃないんですね…。

「おいハルヒそりゃどういう……」
「そのまんまの意味よ、第一なによ、大の大人が4人で同居なんて」
すいません調子にのっちゃいました。
「同居人なんか一人で充分よ、キョンを叱咤するような積極的な女の子が一人、それで充分ね」
あれ今日の涼宮さん随分……
「キョンを叱咤するにはよく知ってる必要があるから高校生の同級生なんかいいんじゃないかしら、中学時代の同級生は駄目よね、まだ子供の時だし…」
佐々木さんのこと結構気にしてますね、涼宮さん。
「あんたのことが好きで運動神経抜群、成績優秀で身長は158cmくらい髪型はポニーテールかしらね」
涼宮さんいつの間に髪型をポニーに……さっきまではいつもの髪型だった筈じゃ…。
それにキョン君どこ見てるんですか、さっきからポニーに釘付けです。
「キョンとその子は共働きね、家事も平等に分担、キョンは『やれやれ』とかいいながら家事をするの」
はっ!殺気…長門さん駄目です、解除しちゃ。
「あと子供は三人くらいね、4LDKなんだからそれくらいはいけるでしょう、ねぇキョン?」
「そっそうか…、なんだかよくわからないが宜しく頼む…」
「アンタが是非にっていうんなら考えて挙げないでもないわね」
涼宮さん復活しましたね、いつもの調子です。 
長門さんも古泉君も落ちついてください、キョン君なら…キョン君ならきっとなんとかしてくれます。


「なぁハルヒ、お前がいった条件に当てはまる子なんだけど」
「な、なによさっさといいなさいよ」
「俺のことが好きだなんて、そんな子は俺の周りのはいそうもないよね、お前には悪いが俺の夢は無理みたいだな」
「……このバカキョンがぁ!」 

- 特に落ちもなくおしまい - 

 おまけ


「WaWaWa!おれの出番は?」
「キョン君とじゃなくて涼宮さんとなら同居してもいいのね、もちろんルソーも一緒に」
「キョン君の一戸建ての近くにスモークチーズ屋さんはないのかい?」


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