<予告編その1>

 

キョン「なあ」
こなた「んぅ?」
キョン「俺とつきあって……良かったのか?」
こなた「まあね。財布がもう一つ増えたみたいで大助かりだよ」
キョン「……扱い酷ェ」
こなた「冗談冗談。ところで、そっちの趣味は大丈夫?」
キョン「ん?」
こなた「私の趣味にばっかつきあわせちゃってるからさ」
キョン「……俺の趣味は金がかからないから、いいんだよ」
こなた「ふうん」
キョン「……(こなたが趣味、とは言えんなあ)」
こなた「あ、今月のコンプとエースとH’s買わなきゃ。3冊ずつ」
キョン「前言撤回。すごい金かかるわ」

 

白石「……はっ!ドリームか!」


<予告編その2>

 

妹「キョンくーん、電話ー。女のひとからー」
キョン「……誰だろ」
妹「彼女?ねえ、彼女?」
キョン「そんな奴ァいない……もしもし」

こなた『私こなちゃん。今、あなたの家に向かってるの』
キョン「なッ?」

ツー…ツー…ツー…

キョン「……」

RRRRRRRRRR

キョン「もしもし」
こなた『私こなちゃん。今、あなたの家の前n』ガチャッ

キョン「WARNING!WARNING!WARNING!
    厳戒警報発令!厳戒警報発令!これは訓練ではない!
    総員配置につき敵の強襲に備えよ!繰り返す!これは訓練ではない!」

ピンポーン♪

こなた「おいーす」
キョン「NOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO!!!」


<ここからが本編です>

 

こなキョン「たまの休みぐらい家でゆっくりしたい」
かがみ「高校生にあるまじき発言だろ、それ」

 

こなた「スペシャルとか言いつつ総集編だったら目も当てられないよネ」
キョン「始めるにあたって、まずは静岡に謝っておく」


☆5月2日(非休日)

 

こなた「明日からゴールデンウィークも本番か~」
キョン「GW中にどっか行くのか?」
こなた「いやいや。家にこもってネトゲでもしてるよ」
キョン「……まあ、楽しみ方は人それぞれだろうしな」
こなた「前の席の人はどっか行くの?」
キョン「GWは親戚一同で田舎に集まるのがうちの慣わしだ」
こなた「ほうほう。帰省していとこにフラグを立ててくるつもりですな」
キョン「ねーよ」
こなた「でもいとこ同士は危ないよ。なまじ血縁があるだけに、別れたら一族に禍根を残すからネ」
キョン「何でそういう方向で話を進めるんだ」
こなた「攻略は計画的に」
キョン「知るかッ」


☆放課後

 

つかさ「こなちゃーん」
かがみ「おっすこなた。前の席の人も」
キョン「君までそう呼ぶか」
かがみ「冗談よ。GWに入る前に、みゆきも誘って遊びにいかない?」
こなた「いいよ。長い休みは家族と過ごすのが普通だもんね」
キョン「それじゃあな」
こなた「前の席の人も来てよ」
キョン「いや、女子同士で楽しんで来いよ。俺がいても邪魔だろうし」
つかさ「そんなことないですよ~」
こなた「そうそう。荷物持ちのポジションは大事だよ」
かがみ「おい!」
こなた「人数多い方がポイントも貯まるしね」
キョン「……ひとつ聞かせてほしい。俺を人間として見ているか?」
こなた「……(遠い目」
キョン「ぅおいっ!」


☆某専門店にて

 

キョン「……こういう店に入るのは初めてだな」
こなた「またまた。オタク仲間なんだから隠さなくていいって」
キョン「不名誉な誤解を生む発言は自重しろ」
かがみ「まあ、私も初めて連れて来られたときは引いたからなぁ」
つかさ「今は平気になっちゃったよね」
みゆき「慣れってあるものですよねぇ」
キョン「……(もしかして、挙動不審なの俺だけ?)」
かがみ「こなたとつきあってたら、そのうち気にならなくなるって」
キョン「だろうな」
かがみ「……(え? 今『つきあってる』って肯定した?)」
つかさ「……(それは深読みしすぎだと思うなぁ)」
みゆき「うふふ」

 

 

 

こなた「前の席の人。まずは落ち着いてこのゲームを見てほしい」
キョン「落ち着いてるが……なんだ?」
こなた「ゲーム発売前にアニメ化が決定したやつだよ」
キョン「ほう」
こなた「コンシューマ化する気マンマンで、ユーザーをおちょくってるとしか思えない」
キョン「……よくわからんが」
こなた「そもそも追加シナリオが出るとわかってて買う人なんかいないって話だヨ」
キョン「じゃあそれ戻して来いよ」
こなた「いやー、わかってても買っちゃうんだよね」
キョン「……手の施しようがないな」
かがみ「とっくの昔にあきらめてるわ」


☆カラオケボックスにて

 

キョン「カラオケにまでついてきていいのか?」
こなた「いるだけでもいいよ」
キョン「しかしなあ、女子と来たことなんか全くないぞ?」
みゆき「そんなに気になさらずとも……私も、その、こういう場所には慣れていませんので」
キョン「……そうですか(うーん、同学年なのについ敬語使っちまう)」
こなた「どれ、初っ端の私が場をあっためなくっちゃね」
つかさ「お~」
かがみ「げっ!もう3曲も入れてやがる」
キョン「なんという早業!」
みゆき「がんばってくださ~い♪」

こなた「こ・づ・く・り・しまっしょ♪」

キョン「;`;:;`(゜ж゜;)ブフォ!! ちょwwwwwおまwwwwwそれはねーよwwwww」
かがみ「ちょ、ちょっと!前の席の人!」
つかさ「前の席の人がむせちゃってるよぅ!」
みゆき「大丈夫ですか?前の席の人さんっ」
キョン「……(わざと?わざとか?)」


☆帰りの電車内にて

 

こなた「……zzz」
キョン「寝てやがる」
かがみ「こいつ、いっつもこうなのよ」
つかさ「この間も寝過ごしちゃったって言ってたもんね」
キョン「混んでる中で座れたのは幸運だな……あ、俺は立つんで誰か座っt」
みゆき「いえいえ、ここまで荷物を運んでもらいましたから」
つかさ「席まで譲ってもらっちゃったら悪いよねぇ」
かがみ「私たちが立ってるから、座ってていいわ」
キョン「は、はあ(何だ、この矢面に立たされたような気分は)」
こなた「……zzz」

 

 

 

かがみ(よし!これで雰囲気づくりはバッチリね!)
つかさ(というかゆきちゃん、さっき遮るのすごく速かった……)
みゆき(うふふ♪)

 

 

 

こなた「……zzz」
キョン(おいおい、こっちに傾くな。よっかかられたら笑えんぞ)
こなた「……zzz」
キョン(ちょ、待て、おい、持ち直せっ、)
こなた「……」ピクッ
キョン「お、おう。起きたか」
こなた「……あと五分」
キョン「おいッ!二度寝かよ!おいッ!寝るな!」
こなた「……zzz」
キョン(…………心臓に悪い)

 

 

 

かがみ「今だ!いけ!寄りかかれ!」
つかさ「……お姉ちゃん?」
みゆき「声に出てしまっていますが……」
かがみ「あっ……(///」

 

キョン「…………」
こなた「……zzz」


☆キョン自宅

 

キョン「結局カラオケではあんま歌えなかったな……」
キョン(……風呂だし、いいか)
キョン「ああ…んん……やめと~けと、言うべ~きか、どーせ徒労だろう♪」
妹「キョンく~ん、電話~」ガララ
キョン「ちょっ…ノックぐらいしなさい!」
妹「女の人から~」
キョン「……誰だろ?」
妹「彼女?ねえ、彼女?」
キョン「そんな奴ァいない……ほら、行った行った」
妹「はーい」
キョン「まったく……もしもし?」
こなた『んふふ♪ 噂どおりのかわいい妹さんだね』
キョン「なッ!?」
こなた『私もあんな妹ほしかったなぁ――ってゆーちゃんがいるか』
キョン「お前は」
こなた『私ですか?私は、わたぁしです』
キョン「いや、泉だろ。なぜウチの電話番号を知っている?」
こなた『禁則事項です☆』
キョン「……怖いって、それ」

 

キョン「……で、用件は?」
こなた『久しぶりにケータイを発掘したからさ。番号教えるよ』
キョン「発掘て。お前の家はどうなってるんだ」
こなた『禁則事項です☆』
キョン「それはもういい。別に今日でなくてもいいだろ、今度会ったときにでも」
こなた『前の席の人、GW中は旅行に行くんでしょ? じゃあ今じゃないと』
キョン「あのなあ」
こなた『善は急げって言うしネ』
キョン「……わかった」
こなた『じゃあ言うよ。えーと――』
キョン「待て、今風呂だから。しばらくしてからかけ直してくれ」

 

 

 

こなた「うーい、了解」ピッ
ゆたか「お姉ちゃ……うわ、この部屋どうしたの?」
こなた「うん、ちょっとしたハッスルのあとだよ」
ゆたか「何か捜しモノ?」
こなた「ちょいとケータイが必要になってネ」
ゆたか「ふうん……(珍しいなぁ)」
こなた「……どーれ、そろそろあがったかナ?」
ゆたか(あ、タウンページ。どこかに注文でもするのかな)
こなた「……あ、もしもし。さっきの者ですけど、お兄さんいます?」
ゆたか「???」


☆GW最終日

 

こなた「で、宿題の掃除も兼ねて勉強会を――」
かがみ『ウソつけっ。あんたは写すだけでしょーが』
こなた「……いいもーん。他に頼る人いるもんね」
かがみ『そりゃ意外だな』
こなた「ふっふっふ。去年までの私とは違うのだよ」

 

 


キョン「うー疲れた……最後の1日くらい、家で寝て過ごそ」
♪日常を壊すなよ~(※着メロ)
キョン「……また泉か。どうでもいいことばっかで電話しやがって」
♪俺は普通になm
キョン「はい、もしもし」
こなた『私こなちゃん。今、あなたの家の前にいるの』
キョン「ッ!?」
♪ピンポーン
こなた「おいーす」
キョン「Noーーーーーーーーーーーッ!!!」


白石「――で、結局追い返されて、柊さンちに行ったのでした」
こなた「……いいもーん。前の席の人、勉強得意そうじゃないもんね」
白石「じゃあ何で行ったんスかwww」
こなた「ところでサ」
白石「はい」
こなた「……誰?」
白石「(こ、これこれ!この反応だ……はぁはぁ)グフッ」


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