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あれから小一時間おっぱいを揉まれたあと、長門は満足したのか
ムカついたのかは知らんが、いきなり俺の頭に冷水をぶっかけた。
浴室から引っ張り出されてタオルで頭をゴシゴシされた後、
ドライヤーの暴風を四方から浴びたと思ったら、「また明日」と言われて締め出された。
何これ、俺が悪いのか?
なんかもうどっと疲れた俺は、家に帰ると死んだように眠りについた。


次の日、俺は何事もなく男の体で登校していた。
学校でお湯を被るような事態はどんな時か、あらゆる場合をシミュレーションしながら
坂を上っていた俺は後ろから近づいてきた人間に気付かなかった。
「お早うございます」
突然肩を叩かれ、びっくりして立ち止まって振り返ると、 古泉がいつものニヤケ顔で突っ立っていた。
「なんだお前か。朝からよくニコニコしてられるな」
「ええ面白いことが起こってますからね」
再び歩き始めた俺の歩調に合わせるように、古泉が俺の横にぴったりとついてくる。
なんだ面白いことって。
「そうですね。例えば、あなたが女性にもなる、って事でしょうか」
「ぶっ!」
いきなり何言いやがる! ってか、俺と長門しか知らないことを何で知ってんだ。
「機関の情報網を甘く見ないでください。例えばあなたのスリーサイズもわかりますよ。
  言いましょうか、上から…」
「言わんでいい!」
ってか身長体重ならまだしも、スリーサイズってなんだスリーサイズって。
女性の方々なら気にする項目だろうが、生憎俺は男なんだよ。
「そうですか。まぁ冗談はさて置き、今晩お付き合い願えないでしょうか?」
「なんで?」
打って変わって真面目な顔をするのはいいが、なんで顔を寄せるんだ。
まぁコイツがこんな表情になるときはヤバイ事態が起こってる時だけだからな。
今は俺にとっては異常事態なわけだし、顔が近いのは許してやる。
あと5センチ近くなったら張り倒してやるが。
「あなたがそのような体になってしまった以上、元に戻るまで対応策を考えねばなりません。
  我々の手助けがあったほうが何かと都合がいいでしょう?」
それは正論だ。
「そうだな。朝比奈さんはともかくハルヒにバレるのはまずい」
「その通りです」
「で、俺は何処に行けばいいんだ?」
「放課後新川さんが迎えにきてくれる手はずになっています。それに同席して頂ければ結構ですよ」
俺の脳裏に黒いハイヤーを運転する新川さんが思い起こされる。
閉鎖空間に連れて行かれた時みたいな感じだな。
「じゃあ団活が終わった後お前に付いてけばいいのか?」
「ええ、ただ遅くなるかも知れないのでご自宅には連絡をしといて下さい」
遅くなる? 話し合いでもするつもりなのか。
今日の晩飯はカレーだったんだが仕方ないな。
「わかったよ」
「ではまた放課後、ああ僕は日直なのでこれで」
そういうと古泉はさわやかに坂道を駆け上っていった。
あー前にもこんな光景みたことあるな。
今はもういなくなっちまった元委員長の後ろ姿を俺は思い出していた。

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