ある日の事だ。
教室に行くとハルヒが先に来ていた。
「よ、おはよハルヒ」

「キョン」

「ん?なんだ?」

「キョンキョンキョンキョン」

「一体どうしたんだハルヒ?」

「キョーンキョンキョン」
これは何事だ?
するとハルヒはルーズリーフを取り出しこう書き殴った。
『何しゃべっっても「キョン」になっちゃう。どうしよう』
何がどうなってるんだよ、おい・・・

ふと廊下に目をやると古泉と長門が立っているのを発見した。
俺は二人に相談しようと立ち上がったがブレザーの裾をハルヒに掴まれ動けなかった。
「ちょっと、トイレに行ってくるだけだから」

「・・・キョン~・・・」
そんな涙ぐんだ瞳でかつ上目遣いで見ないでくれ。
思わず抱きしめたくなるじゃないか。
「お前ら、朝っぱらから何してるんだ?」
出た。アホの谷口の登場だ。
「なんだ?プレゼントでもせがんでるのか?」

「違う。どうしたらそういう発想になるんだ?」

「またまたー。で、涼宮はキョンに何を欲しいってせがんでるんだ?」

「キョン」
教室中が静まりかえった・・・

無論、俺も例外ではなく固まっていると俺の携帯が鳴り出した。
はっとした俺は携帯を取り出し開いた。
携帯のディスプレイには「新着メール1件」と表記されていた。
メールは古泉からだった。
『どうやらこちらに来るには無理があるみたいですので、簡潔に申し上げます。今回どうやら涼宮さんは
「キョン大好き!!いっその事、世界が全部キョンだったらいいのに」と考えたようです。』
あぁ、そこまで思われてるなんて俺は幸せ者だなぁ等と思いながら古泉に返信した。
『一体どうすりゃいいんだ?』
1分後・・・
あ、返信来た。
あいつ、メール打つの早いな
『涼宮さんに、そんなに沢山いたら困ると思わせるのがベストでしょう』

『具体的には?』

『あなたという存在が一人だからこそ価値があると思わせて下さい。よろしくお願いします』
と言われてもな・・・
あ、一つ簡単な方法があるな。
しかし、これをやると・・・
あぁ、こうなりゃヤケだ。
「なぁ、ハルヒよ。俺は世界中がハルヒばっかりだったらいいなと思ったことがあるんだがな」

「キョン?」

「あくまで俺が好きなのはお前という涼宮ハルヒだから沢山のハルヒが居たらたった一人のお前を見つける事が出来ないと思うんだがどうだ?」

「キョン!!あたしもキョンが大好き!!」

「ん?言葉が元に戻ったな」

「あれ?ホントね。これもキョンの愛の力かしら」
この後、散々クラスメイトにイジられたのは言うまでもない・・・
はぁ、やれやれ・・・


終わり

|