あっ、もう朝かしら、昨夜はちょっとしか呑まなかったけどちょっとお酒が残ってる感じかしらね。
そうだ、昨夜はキョンと一緒にラブホに……。
……身に着けてるものはそのままだし寝てる間にキョンがあたしに何かしたって事もないみたいね。
ちょっと残念……って違うわよ。

キョンたら人の気もしらないで相変わらずグーグー寝てるし……。
なんだかむしゃくしゃするわね、もう一回シャワー浴びましょ。


 ******


いいお湯だったわね、目覚めのシャワーもいいものね。

キョンたらまだ寝てる、相変わらずの間抜けヅラね、えいっ。


「…………んっ……なんだ……ハルヒか………えっ!…ハッハルヒ?! ……これは一体!」


おはようキョン、目が覚めた?

かなりあわててるみたい、そりゃそうよね。いきなりラブホでお互いガウンなんだもん。
で、どうなのかしらホントに覚えてないのかしら昨夜のこと。

キョン、昨夜あたしに何したか覚えてる?


「すっすまん、まったく記憶が……谷口と呑んでた辺りまではうっすらとあるんだが……」


ホントに覚えてないみたいね、ちょっとからかってみようかしら。

キョン、ホントに覚えてないの? あたし初めてだったのに……

「すまん、本当に覚えてなくて……」

あら信じちゃってるみたいね……。

責任とってよね、あたし…初めてだったんだから……。

「はっ初めてって……その…どういう意味…」

おっ女の子にそんなこといわせるんじゃないわよ。
…まったくキョンはデリカシーにかけるわね。


「すまん。いや、俺だって初めてだし……その……」

バカっ! そもそも男と女じゃ意味がちがうでしょ。

「いや、そのなんつーか……俺……」


大体ねキョン、『すまん』って何よ、謝らなきゃいけないことなの?


「……いや…その……本当に記憶が……」


昨夜アンタがあたしを好きだっていうから、あたし……
キョン、アンタ本当はあたしの事どう思ってるの?
ここで上目遣いよね。
……キョンたら本気にしちゃってるみたいね。


「ハルヒ……順番が逆かもしれん、でも俺は…ハルヒお前が好きだ、こんな俺だけど…俺とつきあってくれ!」


あっあたしだってキョンが好き!


「そっか……、これからも宜しくな…」


こっこちらこそ……。
やったー! キョンたらやるときはやるのね……キョンと両思い……。
でも騙したりしてちょっと悪いことしちゃったかしら……。


「あっそうだ、俺達その…しちゃったんだよな……ハルヒは妊娠とかは……その…大丈夫なのか?」

変なところ気が回るのね、普段もこれくらいだといいのに。
……昨夜は大丈夫な日だから安心して。
というかホントはしてないんだから妊娠もなにもないんだけどね。


「そうか…………とにかく落ち着こう、そうだ何かつめたいものを……」

キョン大丈夫? そこの冷蔵庫になにかあるんじゃない。
やっぱりキョンはヘタレな小心者ね、ちょっとかわいそうになってきたわ。
でもあたしのこと好きっていってくれたし、そろそろネタばらししても……。


「あれっ!」

どうしたのキョン?

「……いや……なんでもない……」


なに? 難しい顔しちゃって。

「……俺達って両思いの恋人同士だよな?」

そっそうね、出来立てほやほやだけど。
なんか顔が怖いわね。


「一回するのも二回するのも同じことだろ? もう一回……そのしないか?」

えっ?! どういうこと?! 今ここでって事?
そりゃキョンとするのはいやじゃないけど……、でももうちょっとムードとか…その…


「なぁハルヒ、いいだろ? 俺達もうしちゃったんだしさぁ、それに今日だって安全日なんだろ?」

ちょっとどういうこと! これじゃぁまるでキョンがあたしの体目当てみたいじゃないの!
そんなのいやよ、こっちでお断りよ!


「ハルヒ、愛してるぜ……」


キョンが…キョンが…あたしにおおいかぶさって……
こういうときだけ強引だなんて卑怯よ…キョン……。


「……(笑)……(笑)…」


えっなに? キョンが笑い転げて?

「ハルヒびっくりしたか? 嘘ついて俺を騙した罰だ、ちょっとお灸が効きすぎたかな?」


……嘘ってなんで……えっ!?……


「昨日おれは慌てててトランクスの後ろ前を逆にはいてきちまってんだ、それで今冷蔵庫を開けようとして未だに後ろ前なのを確認したって訳だ。つまり俺は昨夜トランクスを脱いではいない。……これがどういう意味かはわかるよな?」


ごっごめんなさい……ちょっと冗談で…その……

…キョンたら意外にするどいじゃない…。


「でもなハルヒ、俺がさっき言ったこと……お前が好きだって気持ちは嘘じゃないんだ…、お前はどうなんだ?」

えっ……あっあたしだってそうよ! キョンの事が好き……。


「ハルヒ…」


キョン……。
こういうときは目を瞑るのが作法だったかしら……でもそうするとキョンは見えなく……
……キョンの顔が近付いて……


 TRRRRR、TRRRRRRー


えっ何? 電話の音? ホテルの内線電話?
キョンたらそんな電話なんかでなきゃいいのに、ガチャ切りして今の続きを……


「あっはい、チェックアウト20分前?」


えっ何?! もうそんな時間なの?


「延長?! しません、じゃぁ」


あと20分じゃ何も…できないわね、キョンたら延長してもよかったのに……。


「聞いての通りあと20分しかないとさ、さっさと手早く済ませようぜ」


え?! 済ませるって何? ひょっとしてさっきの続き?!


「ほら早く脱いじゃえよ、時間がないぞ」


このバカキョン! ムードとかそういうのは無い訳?
そりゃキョンとするのは嫌じゃないけど……だからってこれはあんまりよ!
初めてなんだからもうちょっとその……


「んっ?どうした? 俺はシャワー浴びてくるからその間にお前はガウンを脱いで服に着替えてろ、手早くな、女の身支度は時間がかかるっていうからな……、っん、お前はシャワー浴びたんだよな?」


えっ着替え……、そうよねキョンはそういうやつだわ……またあたしの一人相撲……orz。


「おいハルヒ、覗くなよ」


アッアンタこそあたしの着替えみるんじゃないわよ!
その……キョンが見たいっていうんならその……。
ってもういないわ……。


 ******


「ふぅー、体を流すとさっぱりするな。どれ俺の服は……」


ちょっとキョンたらトランクス一丁で……相変わらずいい体ね……。


「おっハルヒも準備できたか、……今日も可愛いな…」


バカッ、褒めたってなにもでないわよ……、なっなんて事いうのよ……
……でもこのままホテルを出ちゃうのも勿体ないわね……
……ねぇキョン……その……キョンがしたいんだったら……その延長しても……


「……そりゃ……したくないといったら嘘になるけど……今日はいいだろ、せっかく付き合い始めたんだ、外へ出て恋人気分を満喫しようぜ」


それもそうね、付き合い始めていきなり……なんてのも変よね。
ねぇキョン、今日の予定は?


「マズは腹ごしらえだな、喫茶店でモーニングでも食べようぜ、後の事はそれから考えよう」


クラス会-驚天動地編に続く


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