• レストランの入り口-

今日は5回目の結婚記念日である。
高校卒業と共に籍を入れて俺もハルヒも23歳だ。
いやはや時が経つのは真に早いものである。
しかし高校では美人と名高いのと同時に、
問題児としての名声を欲しいままにしていた
ハルヒと結婚したのは幸か不幸か誰か俺にご教授願いたい。
だが、今のハルヒを見る限り幸のようである。
タクシーから降りたハルヒが早足で駆けてきた

ハルヒ「あっごめんキョンッ!待った?」
キョン「いや、俺も今来たとこだ」

黒のドレスに身を包んだハルヒは、俺が言うのもアレだがそりゃあもう綺麗だった

キョン「入ろうか」
ハルヒ「うん♪」

まぁ何がハルヒを変えたかは、俺にも分からないがこの通り随分丸くなったものである。
今のハルヒを谷口や国木田あたりに見せたらどんな顔をするか見物だな
そんな妄想しつつ俺たちはレストランに入った
ちなみにレストランは、ハルヒが選んだらしいが、こじゃれた中々いいレストランである。
席も夜景がよく見える席で申し分がない

ハルヒ「ここのオススメは、コレッ!あんたもこれでいいでしょ?」
キョン「あぁ、俺もそれで」

ハルヒのことだ、事前にオススメの料理を調べてたのだろう
こういう行動力の高さは高校時代から全くもって感服である。

パクッ

美味いな。さすがはハルヒが選んだ店だ。
料理に舌鼓を打ちつつ話題は自然と俺たちが出会った高校時代のものとなった。

キョン「今更ながらSOS団なんて馬鹿なこと、よくやってたよな」
ハルヒ「本当ね。でも私、SOS団のおかげで本当に最高の高校生活が送れたわ」
キョン「だけど最後まで宇宙人、未来人、超能力者は見つからなかったな。」

『宇宙人、未来人、超能力者』
この言葉を聞いた瞬間ハルヒの顔が少し輝いた気がした
やはりハルヒはハルヒだな、俺は改めてそう思った。

キョン「なぁ来週の日曜日に宇宙人、未来人、超能力者を探しに街を散策にでも行かないか?」
ハルヒ「バカね。そんなのいるわけないでしょ。私達もいつまでも高校生じゃないのよ。あ、でもデートってことなら行ってもいいわよ」
キョン「フフッ、なぁハルヒ、」
ハルヒ「なに?」
キョン「愛してるぞ、」
ハルヒ「バ、バカいきなり何言うのよッ!」

結局世界がどこまでも常識的になろうと俺は俺であってハルヒはハルヒである。
ハルヒは口ではああ言ってるが心のどこかでは、
宇宙人、未来人、超能力者を未だに待ち望んでいるのだろう。
うむ、せっかくだから今度の市内散策をSOS団のメンバーを集めて同窓会にでもしちまうか?
あーバカらしくも楽しかった灯台下暗し的な不思議探しをまたしたくなっちまったな。

Fin

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