ふーっ体がだるいどうやら本格的に風邪らしいそれともインフルエンザか?
昨夜はなんだか体がふらつくと思ったらこんな有様だ、会社は休みだな。
「キョンたら昨夜布団掛けないで寝てるからよ、しょうがないわね」
いやあれはハルヒお前が寒いからって俺の布団を奪って……
それに俺が疲れてるっていったのにお前が無理やり俺にお勤めを……
「その気になって二回もしちゃったのはどこのだれよ、このスケベ!、もういいからさっさと薬のんでねちゃいなさい、それと熱はかっておいてね、ほら薬と体温計」
あぁありがと、風邪薬をのみ体温計を脇に挟む、薬が効いてきたのか病気のせいなのか眠くなってきた。
おっと計測終了だ……39度五分! 道理で熱い訳だ……ZZZ……。

「キョン只今!お医者さんを連れてきたわよ! 阪中さん狭いところだけど上がって頂戴」
扉を開ける大きな音で目が覚めた……ハルヒは出かけてたのか…お医者さん? ってか今なんつった?
「往診なのね、キョン君お久しぶりなのね」
っておまえ阪中!

「これで鼻水を採取するのね、動かないで欲しいのね」
……一体なんで俺は高校のクラスメイトだった女子に綿棒を鼻に突っ込まれてるんだ?
インフルエンザの検査で鼻水を採取する必要があるとかで今はこんな状態だ。
「直腸検診じゃなくてまだよかったのねん」
まぁそうなんすけどね……、元同級生の女医に直腸検診をうけるなんて一体どんな羞恥プレイだ。
「採取した検体をここにつけてちょっと待つと結果がでるのね、診察をするので胸を開けるのね」
「ほらキョン持っててあげるから」
すまんハルヒ、しかし顔見知りの女医の診察を受けるなんてなんだか妙な気分だな……。
「んー、昨夜は二人とも激しかったみたいなのね……でも風邪だからニ、三日は慎んだ方がいいのね」
「えっそっそれはその……」
……お前が面白がってキスマークとかつけるから……

一通り診察がおわり検査結果がでるまでの間ハルヒと阪中は高校時代の昔話に花を咲かせていた。
「何か飲む? お茶でいいかしら?」
ハルヒはそういい中座すると阪中は寝ている俺に話しかけた。
「キョン君は愛されてるから幸せなのね」
愛されてるというか尻に引かれてる感じだがな……
「今日だって『キョン君が高熱で死んじゃう』って泣きながらうちに来て」
そうかすまん、ハルヒが迷惑かけて。
「それはいいのよルソーも助けて貰ったしそれにうちは往診もやってるから」
そうだルソーは元気なのか?
「お爺ちゃん犬になったけどまだまだ元気よ」

「はいお茶、キョンは水分とった方がいいから湯冷ましよ」
「ありがとなのね」
「阪中さん二人っきりでキョンがいやらしいこととかしなかった? もしそうならあたしがぶっ飛ばしてあげるから」
「残念だけどそんなことはなかったのね」
おいハルヒ俺は病人だぞ……。

「二人が幸せそうでうらやましいのね、私もキョン君みたいな素敵な旦那さんが欲しいのね……」
「駄目よ、キョンはあたしの下僕なんだから」
その幸せはこのように俺の多大な犠牲の上に成り立ってるわけだが……。
「冗談なのね、でも誰かいい人いないかしら?」
女医さんだと結婚相手とか色々大変なんだろうか?

「結果が出たみたい……インフルエンザじゃなくて只の風邪なのね、抗生剤と風邪薬と解熱剤を出しておくのね」
「すぐに治るの?」
「明日までは寝てた方がいいのね、それとあっちの方は平熱に下がるまで慎んでほしいのね」
夫婦生活まで指示されるっていったい……。

「じゃぁあたしは阪中さんを送っていくからキョンは暖かくして寝てるのよ」
あぁ、ありがとう阪中、今度は健康なときにハルヒと二人で遊びにいくよ。
「さよならなのね、ルソーとも遊んであげて欲しいのね」

なんだか大変な一日だったな、阪中がお兄さんと同じで医者になったとは聞いてたがまさか俺が診察されるとは思わなかったね。
ハルヒが迷惑かけたみたいでなんだか申し訳ないが……ZZZ…ZZZ……。

…あぁハルヒが帰ってきたみたいだな、半覚醒状態で頭の一部がそう認識した。
「只今、あら寝てるのね、……キョン早く治って、そして長生きしてね、でないと死刑だから!」
あぁわかってるさ死刑はいやだからな。

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最終更新:2007年03月21日 23:22