人生なんてものは意外と不幸が続くものだ。なぜなら、幸せがあったとしても人はそれを幸せだとは思わないからだ。
大抵の場合は物の見方を変えれば不幸も幸福へと変わるが、俺が体験したこの三日間(七日間か?)は例外だった。
どんなに前向きに考えようとしても状況は明らかに絶望的だったし、これならいっそのこと世界が崩壊してしまったほうがマシだと思った。
人生、辛いことがあっても「気合」と「根性」で乗り越えることができると思っていたが、それは間違いだ。
この三日間で知った真実は、非常に残酷で、そしてあまりにもふざけたものだった。

始まりは「起承転結」の「起」だ。このあとに日常や平穏を表す「承」があるので、あまりにも理不尽すぎる始まりは読者に嫌われる。
だが、この物語は「起承転結」で成り立ってはいない。「起転転結」くらいだと思ったほうがいい。いや、むしろ「転転転結」だな。
この「転転転結」でポイントになるのは、「転」が多いということと、「起」が存在しないということだ。
これはつまり、日常や平穏なんか遠い昔遥か彼方の銀河系まで飛び去ってしまい、物語はすでに始まっているということだ。
三年前から。



第一章 ~オレ殺人事件~


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