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第一話『古泉一樹の事件』
私達は気絶した彼を引きずりながら
森の外に見える村に向かって歩いていた
さっきの彼の行動からか会話がまったくない
人はこれを空気が重いというらしい
実際は空気の質量は変わらないのでそんなことは無い
しかし、人間にはそういう風に感じてしまうらしい
説明を長々としていると原作十冊分になると計算結果が出たのでこれ以上はやめておく
 
「あれ?俺は…?」
後ろで彼が気が付いたらしい
彼を立たせてやる
「俺は一体何をしてたんだ?」
「いわゆる暴走という状態に陥っていた」
「暴走?俺が?本当なのか?」
「長門さんが言っているのは本当よ、斬撃を飛ばして触手ツリー(第一章最後の敵)を倒した後、あなたは明らかにおかしかったわ」
おそらく彼の記憶領域には保存されてないのだろう
私が一通り説明する
「あなたは、予期せぬ自分の能力の開放に混乱した。
 混乱によって理性が壊れ、欲望を抑制する機能が無くなった脳は本能で動くようになった
  あなたの本能は少し特殊で、攻撃することを快感としていた
   そこで私が、あなたの欲望の源である攻撃手段、すなわち剣を奪い、あなたの正常化を計った
    作戦は成功。攻撃する術を失ったあなたは機能を一時停止しその場に倒れた」
「それで現在に至るってわけか…ちょっとショックだな…」
「あなたのせいではない、もし剣を持つことが無かったら今回のようなことは起こらなかった」
「そうか…ありがとよ、長門」
「そう…」
「今の気分はどう?あれだけ暴れていたんだから体が痛いとかないの?」
幽霊である涼宮ハルヒが聞く
余談ではあるが幽霊には痛覚はない、あるのは聴覚と視覚と嗅覚くらい
彼女が人の体を操ればまた話は別になるが
 
「なんか全身の筋肉痛と倦怠感があるな…誰か俺を運んでくれないか?」
「それ無理♪」
「即答かよ」
「後もう少し歩けば村よ、もうしばらく辛抱しなさい」
「わかったよ、ハルヒ。すぐに宿でも見つけてゆっくりするか」
 
私達はまた歩き出した
 
森を抜け、村の入り口まで来た私達は一人の少女を見つけた
 
「キョンくん!?」
「みくるちゃん!!」
隣で涼宮ハルヒが叫んでいるが、彼女には聞こえてないし、見えてない
「朝比奈さん!どうしたんですか。こんな所で!」
「ふぇぇ…キョンくん、会いたかったよぉ~」
そう言うなり朝比奈みくるは彼に抱きついた
 
涼宮ハルヒの精神が不安定になっている
ほぼ同時に私の内部でエラーの発生を確認した
私が機能停止したエラーとは別物で一時的な物なので無視をする
しかしこのエラーの発生は頻発している
特に最近は一日に最低一回は発生している
前の世界に戻ったらエラーの解析を進めておくことにする
エラーの話は保留しておく
涼宮ハルヒの表情から不機嫌だということが私にもわかる
~~~~~~~~~~~~~~~~~
キョン視点
 
えーとこれは喜んでいい状況なのだろうか
それとも自分の心配をした方がいいのか
朝比奈さんは俺に抱きついている
あの、胸当たっていますが…
「ぐすっ…うぅ…」
よほど恐ろしかったのだろう。朝比奈さんは俺の胸の中で泣いていた
正直言おう、こんな場面を俺は待っていた!!
しかしこの状況喜べない!
なぜなら後ろにハルヒがいるからだ!
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴという効果音がはっきり聞こえるほど
後ろのハルヒが怒っているのがわかる
まてハルヒ、俺が悪いんじゃない
すべては朝比奈さんを泣かせたこの変な世界が悪いんだ!
しかしそんな言い訳聞いて許してくれるはずがない
後ろで神人が拳を振り上げた音を聞いて俺はこう言った
「いってきます…」
~~~~~~~~~~~~~~~~~
再び長門視点
 
彼は涼宮ハルヒによって殴られ気絶した
「いってきます…」と言っていたが
状況から逝って来ますという漢字をつかうのが適切だろう
「ふぇぇぇ!?何があったんですか!?」
状況把握できてない彼女がおろおろしていた
再び気絶したキョン
おろおろする朝比奈みくる
ゴゴゴという効果音付の涼宮ハルヒ
ガクガクしている朝倉涼子
 
ユニーク
 
「彼を棺桶に入れて教会まで運ぶ。手伝って」
「それなんてドラ○エですかぁ?朝倉さんも止めてくださいよぅ!」
「気絶なんだから棺桶に入れる必要はないんじゃ…私が言えるセリフではないけどね…(過去の過ちの事)」
「ふん、こんなやつここで埋葬すればいいのよ!」
それはやりすぎである
そういえば朝比奈みくるに涼宮ハルヒを見えるようにしないと
そう思っていると朝倉涼子が近づいてきた
「さっきから朝比奈さんを見ていたけど今涼宮さんを見せるのはまずいんじゃない?
 彼女に見せたら失神しちゃうわよ」
確かにそのとおりだ
朝比奈みくるの見てないところで涼宮ハルヒにも言っとく必要がある
とりあえず村に入ることにする
もちろん彼は引きずっていく
 
村に入った私達は宿を探していた
「安いよ安いよ、今なら新鮮なちゅるやさん1/1人形が150円だ!」
「百発百中!フューチャの占いの館はこの路地裏!」
「最新ゲーム機勢ぞろい!GAMESHOPマシナ本日開店!」
村だというのに見事な賑わい振りである
ちなみにこの世界の裏で操っている誰かのネーミングセンスについては触れないでおく
歩いているとINN(宿)とかかれた看板を見つけた
私達はそのドアをノックし、中に入った
古泉一樹がそこにいた
「おや、奇遇ですね。まさかここで会えるとは」
「知り合いですか?」
宿の主人らしき女性が古泉一樹に話しかけていた
「ええ、そうです。ずっと探していた人たちですよ」
「なるほど、だからここに毎日きてたんですね」
おそらく、古泉一樹は私達が宿に泊まることを予想して毎日来ていたのだろう
「しかし、まだ探している人が後一人居る筈なのですが…、代わりの人がいますね」
鶴屋さんのことだろう
「私が紹介する。こちらが朝倉涼子、こちらが古泉一樹。」
「初めまして」
「初めまして、いろいろあってキョン達の道案内していたの。後一人の場所はまではわかってないけど」
「そうなのですか、ところで肝心の彼が気絶していますが…」
「あとで説明する。いまあなたが家にしている場所に案内してほしい」
「わかりました。私の家は豪華ですよ」
「わぁ~楽しみですぅ」
「私も興味あるわね。どんな家に住んでいるのかしら?」
しつこいようだが、朝比奈みくると古泉一樹には涼宮ハルヒの声は聞こえていない
「あの朝倉さんって、この世界ではどこに住んでいるんですか?」
朝比奈みくるが古泉一樹の家に向かう途中、こう言い出した
「大きな城の城下町に住んでいたんだけど、今はわけあって住んでないわ。」
「そうなんですか、私はこの世界に来てから住む場所も寝る場所も作れなくって…」
彼女の人見知りな性格を考えれば当然であろう
「私は涼宮ハルヒ(偽)に指名手配されている。そこで彼の家を隠れ家にしていた時もあった」
「あれ?あ、そうか気絶してたんだ。運んでくれてありがとな。長門」
彼が気が付いたらしい
「別にいい。」
「そうか。」
~~~~~~~~
キョン視点
 
長門の状況説明によって現状を理解した俺は
「おや、やっと気付きましたか」
古泉がここにいる理由も理解した
「色々とお聞きしたいことがあるのですが…」
「今ここで話すのは非常に不味い。後にしてくれ」
ハルヒのこと話しても驚くか笑うだけだろう
そして古泉の家の前まで来た
「おおっ!!」
その言葉しか出なかったね
昔の洋館とでも言うだろうか
違うのは新築同様にピカピカということ
その立派な家が目の前に建っている
 
 
「もう気付いているでしょうが、執事もメイドもいます。
もちろん、執事は新川、メイドは森さんです。
同居人として多丸兄弟もいますよ」
 
ここは孤島じゃねぇぞ
古泉、お前絵に描いたような金持ちじゃねぇか
逃亡生活している俺たちの身にもなってみろよ
 
なんていろいろ考えているうちに古泉が洋館の扉を開けた
「おかえりなさいませ」
そういったのは森さんだ。
「森さん、この人たちが探していた人です。」
「初めまして」
 
森さんは前にも会ったが、多分覚えてないんだろう
仕方ないちゃ仕方ないが
「古泉さんがいつの間にか友達を作っていたなんて驚きました。」
こいつと知り合ってもう八ヶ月以上なんですがね
「とりあえず、皆さん疲れているでしょうから、部屋に案内します」
古泉に案内してくれたが
部屋数が半端ないな、一人一部屋とっても余るじゃないか
「今日はここを使ってください。トイレはこの廊下の先を右にありますし
内線も繋がっているので何かあったら新川さんか森さんを呼んでください
もちろん各部屋鍵がかかりますよ」
「古泉くんはどの部屋にいるんですかぁ?」
「この廊下を左に曲がってくださいすぐに扉があるのでノックしてください。必ず返事します」
「空腹になったらどうしたらいいのかしら?」
朝倉も腹は減るんだな、いやインターフェースも食べるくらいだから当たり前か
「食堂で食べ物を用意します。後一時間後、七時位に来てください」
「凄く豪華ね。古泉くんの家って」
うおっ!
いつの間に後ろにいたハルヒ!!
「どうかしましたか?」
「いや、なんでもない」
古泉はハルヒのことみえてないからな
「さて話があるので少し食堂に行きましょうか」
 
食堂に移動した俺たちはこの世界の現状について確認を始めた
 
「さて、僕たちは一昨日、四日前かも知れませんが
 この世界に飛ばされました。ここまでに間違いありませんね?」
「間違いない、一昨日城の牢屋で気が付いたからな。」
「私のデータベースでもこの世界が構築されたのは一昨日になっている」
「私も同じです。周りには知らない人しかいなくて怖かったですよぅ」
「私はこの世界が構築されてから作られた存在だから詳しくはわからないけど、
キョンくんの存在を確認したのは一昨日で間違いないわ」
「一昨日の時点で未来や情報統合思念対と連絡取れましたか?」
「現在も含めこの世界が構築されてから一度も情報統合思念体にアクセス出来てない。」
「わたしも同じです。一度も未来には連絡できていません。本当に普通の人間になってしまいましたぁ…ぐすっ」
朝比奈さん、気持ちはよく分かります。誰でも故郷と連絡が取れなくなったら不安なりますから
「この世界には未来や情報統合思念体、機関は存在しません
 世界が改変されたため消されてしまったのでしょう
  仮に、外部に存在したとしても、この世界にとっては無に等しいです 
   この世界は外部から切り離された世界なのです
    今回涼宮さんが起こした行動は情報爆発や時空振動に値する物です。 
     仮に存在して影響を及ぼすことが出来るなら、未来に、情報統合思念体にせよ、
      何らかのアクションを起こしているでしょう」
 
古泉の長ったらしい解説を黙って聞いていたが、
「それじゃあ、朝比奈さんの故郷や、長門の生みの親は消えたって言うのかよ!?」
「やめて!古泉くんは何も悪くないわ!」
いつの間にか熱くなっていたらしい、当たってもしょうがない相手に当たってしまった
ハルヒになだめられた俺はイスに座りなおした
「こうなった以上、仕方ありません。私の仲間と呼べるものもほとんどバラバラになってしまいましたから」
古泉には機関という仲間とも言える存在がいた
ところが今はどうだ?一応一つ屋根の下に住んでいるが
前みたいな仲間意識を持ったやつはこの家に住んでいないじゃないか
こいつだって寂しい思いしてるんだ
「スマン、熱くなってしまったようだ。」
「いいえ、熱くなって当然です。むしろこの状況下で落ち着いてられる僕自身に自ら怒りを感じています」
一瞬の沈黙
古泉がまた話を切り出した
「朝倉さんは、今この中で一番涼宮さんに近い存在です。何か知っていることがあるなら教えていただきたいのですが…」「今は涼宮さんと関わりは薄いけど、彼女の部下だったのは間違いないわ
 彼女の部下のメンバー全員まで私は把握できてないけど、
  彼女の知っているメンバーが多いみたい。実際何人か知っている人がいたわ
   部下の中にはいくつか階級があって、エリートクラスなどがあるの
    メンバー総数は数百人、一般兵士は何万といるはずよ」
「では、この中で二つの記憶、つまり、この世界の記憶と前の世界の記憶両方持っている方は?」
「俺は持ってないな。前の世界の記憶だけだ」
「私も同じ。この世界の歴史は、本を読んで初めて知った」
「私もです。いきなり知らない世界に飛ばされてはじめはパニックになってしまいましたぁ。」
「私はキョンくんの存在を確認してから、前の世界の記憶を手にいれたの。はじめは混乱したけどね」
「僕もこの世界と前の世界の二つの記憶を持っています。弓の達人ということもね。
 僕の場合、人と接する場面が多いため、矛盾が生じないように作られた記憶を刷り込まれたんでしょう。
  朝倉さんの場合はよく分かりませんが、おそらく誰かがそうなるように仕向けたんでしょう。
   そうでなければ朝倉さんはこの席にいなかったでしょう。」
「じゃあ俺たち以外に誰かが干渉しているって事か?情報統合思念体や未来は消えてしまったんじゃないのかよ」
「そのとおりですが、現段階で誰が干渉しているかは分かっていません。」
「敵対する存在か?それとも協力する存在か?」
「それも不明です。なぜ朝倉さんの記憶を取り戻すようなことをしたのか、謎ですから」
「長門は何か、わからないのか?」
長門に頼ってしまう癖何とかしないとな
「分からない、今の私は情報収集能力が普通の人間と同じのため」
「つまり、どうゆうことだ?」
「人並みにしか情報が集められない。視覚、聴覚、味覚、嗅覚、触覚、全部があなたとほぼ同じ。」
「つまり、情報操作(制限付)を出来る事以外は普通の人間ということか?」
「そう」
なんてこった、通りで異常事態にもかかわらず喋る頻度が少ないと思ったんだ
今回は長門に頼りすぎるのはやめて置こう
「おや、長々と話していたみたいですね。もう七時です。」
壁にかかっている時計を見たら六時五十七分を指していた
もうそんなにたつのか。
俺たちはその後ゆっくり食事を取り、
八時頃それぞれの個室に入って鍵を閉めた
おそらく皆疲れていたんだろう
隣の部屋から何も聞こえてこない。
俺は速めにベッドに横になり色々考えながらいつの間にか深い眠りについていた
~~~~~~~
長門視点
 
コンコン
古泉一樹の部屋のドアをノックする
「どうしましたか?長門さん?」
「涼宮ハルヒについて話がある。少し時間がほしい。」
「ええ、いいですよ。」
中略
「長門さん、大体事情がわかりましたが…いくらなんでも突然すぎます」
「あなたには事実を伝えておく必要があると判断した。」
「涼宮さんが幽霊だったとは…これがあなたじゃなかったら、冗談としか聞こえませんよ。」
「今のあなたは涼宮ハルヒが見えるようになっているはず。横にいるのが見える?」
「ええ、見えますよ。ふわふわ浮いている涼宮さんがね」
「やっと話せるようになったわね。久しぶり古泉くん。」
「お久しぶりです。さっきの話し合いは全部聞いていたんですね?」
「そうよ、前の世界で何があったのかもね。」
「今日はもう遅いですから朝倉さんの隣の部屋を使ってください。
幽霊だから鍵は必要ありませんね?」
「ええ必要ないわ、寝る必要も無いけどしばらく休んでる。じゃあまた明日」
「おやすみなさい」
普段使わない言葉を使ってみた。古泉一樹は少々戸惑ったようだが、
「おやすみなさい」
と笑顔で返してくれた
~~~~~~~
キョン視点
 
AM6:37
俺は起床した。この世界に来てからやけに早起きしている気がする
俺は風呂場の横にある洗面台に向かった
顔を洗い、さっぱりした俺は部屋に戻ることにした。
眠い、そして頭が痛い。もう少し寝るか。
廊下の奥に朝比奈さんがいるのを見つけた
「どうしたんですか?朝比奈さん?」
「あの、古泉くんが部屋から出てきてないの…」
「まだ寝てるんじゃないのか?」
「いえ、森さんに聞いたらもうそろそろ起きて食堂に来るはずだといわれて見に来たんです。」
俺はためしにノックしてみた
起きているなら返事をするはずだ。
返事が無い…
ドアノブに手を当てるとかちゃっと開いてしまった
「誰もいない…?」
「どこ行っちゃったんでしょう?」
「食事時までには戻ってくるでしょう。食堂で待ってましょう」
のんきに考えすぎかもな
「はい」
食堂に行くとハルヒと長門と森さんと多丸さん兄弟が居た。
「古泉さんは起きていましたか?」
「部屋には居なかったですね、それよりも新川さんと朝倉さんは?」
「新川は朝ご飯を作っています。朝倉さんはまだ来ていませんね」
「彼女は朝からナイフを買いに行ってる。七時頃には戻ってくると思われる」
長門の言う通り七時ごろに朝倉は食堂に来た。
「ナイフ良いの無かったわ。研ぎ石見つけたからご飯の後に磨いてみる」
朝倉はそんなことをいいながら席に座った。
「おかしいですね、もう来てもおかしくないのですが」
森さんがそういったので時計を見てみる。七時十二分を指していた
嫌な予感がする。
新川さんのせっかくの食事が冷めてしまうという予感だ、それ以上でもそれ以下でもない
「皆さん、古泉くんの部屋に行って見ましょう。何かあったのかもしれません」
皆と一緒に食堂をでて屋敷の一番端の古泉の部屋まで来た
やっぱり中には誰も居ない。
「屋敷の中を捜してくれ!なんだかとてもいやな予感がする!」
森さんと多丸兄弟は二階を探し始めた
俺たちは一階をくまなく探し始めた
捜索から十分後、一階の倉庫前に来ていた
「ここしかないですね…」
鍵がかかっている。それも中から。
本来ここはクローゼット兼試着室だったそうだ
今は物が乱雑に置かれているだけの部屋になっていると森さんが教えてくれた。
屋敷の中に居る場所と言えばここしかいない
「ドアを破るしかないみたいだな…
すみませんが三人とも手伝ってくれませんか?」
「いいとも。せーのでいくぞ、準備はいいな?」
『せーの!』
どん!
大きな音共にドアが開く
そこで見たものは
「古泉っ!?」
 
「血・・・?イヤアアアアアア!!」
後ろで朝比奈さんが叫んでいた。
古泉が頭から血を流して倒れていた。
 
 



 
第二話『壊れた信頼』
「古泉っ!?」
 
「血・・・?イヤアアアアアア!!」
後ろで朝比奈さんが叫んでいた。
古泉が頭から血を流して倒れていた。
 
それからはもう大騒ぎだった。
森「新川!医者の手配を!」
新川「了解!」
みくる「どうしてっ・・・どうしてっ・・・」
朝倉「警察も呼んで!!明らかに事件だわ!」
キョン「古泉!?おい生きてるよな!?」
多丸祐「この屋敷の防犯システムは最新式なのに!まさかこの中に犯人が!?」
ハルヒ「古泉くんはまだ死んでないわ!応急措置を急いで!」
長門「応急処置を実行、止血をする、清潔な布を持ってきて」
セリフの横に名前をつけたのは俺が解説する暇もなくいろいろとしゃべりだしたからだ
たぶんこの後もセリフの前に名前をつけるだろう。誰が何をしゃべってるか重要だからな
この後もいろいろあったが省略しておく。長々話すのは俺の性に合わない
バタバタが、古泉は一命を取り留めた
ただ問題が発生した
古泉が意識を取り戻さない
「冗談かよ」と最初は思ったが医者に言われたら信じるしかない
しばらく入院と言うことになっている。
戦闘なんかには参加できないだろうな
 
それで俺たちは古泉屋敷の食堂に集まっている
昨日と同じ席、ただ古泉の席には誰も座っていない
長門「事件について少し整理する。
この事件は、古泉一樹が何者かに鈍器で殴られ、倉庫で発見された」
朝倉「倉庫が犯行現場という可能性は?」
朝倉はいつも冷静だな
長門「限りなく低い、あの場所自体ほこりで足跡がつく位積もっていたのに、誰の足跡もついていなかった。」
流石長門、細かい所まで観察している
長門「おそらく、犯人は古泉一樹の部屋で殴り、倉庫に運んだと思われる」
キョン「待った、俺と朝比奈さんがあいつの部屋を見に行った時血なんてどこにもついてなかったぞ」
長門「おそらく犯人は血をふき取ったと思われる。床がフローリングならふき取るのは簡単」
古泉発見を遅らせるためか、やられたぜ
森「この屋敷にはあの倉庫を除いて、最新式の鍵を使用しています。鍵を持っていなければ入ることは出来ないはずです。」
つまり、屋敷内部の犯行って可能性が高いわけか
そして犯人と古泉が知り合いの可能性が高い
そうじゃなきゃあいつが部屋の鍵を開けるはずが無い
キョン「犯行推定時刻は?俺が六時四十分頃に見に行った時はすでに居なかったぞ」
みくる「古泉くんが殴られてからそんな時間は経っていないと思います。そうでなかったら古泉くんは今ごろ・・・」
まだ涙目の朝比奈さんが考えを述べた
多分彼女には一生物のトラウマだろう。実際、俺もあの現場が目に焼き付いて離れない
長門「彼がまだ生きていることも含めて犯行時間は六時半前後。屋敷内部の人間なら誰でも犯行可能」
キョン「つまり容疑者は、俺、長門、朝比奈さん、朝倉、多丸圭一さん、多丸祐さん、新川執事、森さんの八人と言うことか?」
自分で言うのもなんだが俺も容疑者で間違いない。間違いなく疑われている
ハルヒ?あいつは幽霊だから無理だ。スタンドで撲殺は出来てもあの倉庫に古泉を運ぶことは出来ん
長門「おそらく犯人は単独犯、この屋敷は廊下狭いため二人以上で行動していると目立つ」
足音も結構響くからな。犯人にとって協力者は邪魔でしかないだろう
そういえば、あの部屋は鍵がかかっていたな
キョン「倉庫には鍵がかかっていたよな?あそこには他に出口が無いし
     外から中の鍵はかけられないぞ?多分犯人は見つかりにくくするために鍵をかけたんだろうが」
長門「それが一番の謎。これから調べる必要がある」
朝倉「ここで話をしても、何も進まないわ。まだショックを抑えられてない人もいるみたいだし
一回部屋に戻りましょ?」
それぞれが部屋に戻っていった所を見送った俺は最後に食堂を出た。
長門「話がある、部屋に来て」
うぉ!って・・・なんかこれデジャブ?
ちょっと大げさすぎるリアクションをスルーし、長門は部屋に入っていった
長門の部屋に入る
長門が奥でイスに座っていた
キョン「用事は何だ?お前は俺が必要な時しか呼ばんからな」
長門「今回事件にかかわっている人物について少し補足しておきたい」
キョン「よりによってなんで俺を呼んだ?適役なら他にも居るだろ」
長門「いや、あなたが一番犯人の可能性が低く、洞察力が鋭いから一番の適役」
長門が俺を初めて頼ってきた
そこまで逸材か、俺?
長門「この屋敷に居る人物の中で私、あなた、朝比奈みくる以外の人物について
    情報が少ないため、彼らが何をするか分からない
     ある程度人格について分かっているなら行動パターンがつかめるがそれが出来ない
      彼らは孤島でも会っているが、その時の彼らは演技をしていたため、行動パターンがまったくの未知
       朝倉涼子についても同じ事が言える」
キョン「つまり、長門にはこの事件の犯人がまったくわからないと言うことだな?」
長門「そう。色々な情報を集めておく必要があるが、
この屋敷内部に妨害電波を発生してる物があるため、思ったように集められない」
キョン「前に気絶してたあれか。長門がインターフェイスって知ってるやつだな。それよりも長門は平気なのか?」
長門「ある程度波長の解析が出来たため、前のように体の制御を失うことはない」
キョン「そうか」
 
長門「妨害電波を発生する装置は携帯電話ほどの大きさで
ほとんどの場合隠されているため今の私には探査不可」
「きゃあああああああああ!!」
あの声は朝比奈さん!?
何が遭った!?
三部屋隣の朝比奈さんの部屋に急行する
急いでドアを開けた俺。
後ろでバタバタとはしってくる音。
どうやら屋敷に居る全員が駆けつけたらしい
そして朝比奈さんを探す。
割れた急須が部屋にちらばっている
部屋の端っこでうずくまっている朝比奈さんを発見。
キョン「どうしたんですか?」
みくる「ぼーっとしてたらうっかりお湯をこぼしてしまって・・・」
圭一「イインダヨ!」
祐「グリーンダヨ!」
新川「疑惑度30%OFF!!」
真性のアホだこいつら。
長門「右手を氷水につけることを推奨する」
みくる「ひゃ、ひゃい!」
長門に話し掛けられて、発音が変な返事をした朝比奈さんは
キッチンの方に消えていった。氷はあそこにしかないからな
何もなくてよかった
古泉の事件のあとだからな
朝比奈さんが犯人に襲われたのかと思った
多分他の人たちもだろうが
 
急須が割れたのは森さんと新川さんが処理してくれることになり、
他の人たちは部屋に戻っていった。
そういえば古泉の部屋は誰も居ないんだよな
一回調べてみるか
 
 
がちゃ
やはり開いた
あれから誰もこの部屋に来てないんだろう。
部屋を色々と見ていたが一部分の床がピカピカに光っていた。
おそらく犯人が血をふきとった後だろう
長門の推理どおりだ
ん?これは・・・砥石?なんでここにあるんだ?
もしかして・・・
 
砥石を裏返すと血がついていた
これって・・・
思考の停止(正しくはフル回転)をした俺は
青い髪のクラスメイトの顔が思い浮かんだ・・・
「ナイフ良いの無かったわ。研石見つけたからご飯の後に磨いてみる」
俺は砥石を置き、皆を呼び、
また部屋に戻ってきた
キョン「皆さんを呼んだのは他でもありません。凶器と呼ばれるものを発見しました」
圭一「何だね、その凶器というのは?」
キョン「これです。」
そういうと床に転がっている砥石を拾い上げる
そんなに重くなく片手で持てる
朝倉「私の砥石!?」
キョン「朝倉、長門と祐さんと一緒に部屋に行って砥石を探してきてほしい」
朝倉「わ、分かったわっ!」
バタバタと部屋を出て行く三人
みくる「もしかしてキョンくん朝倉さんを・・・?」
キョン「いや、犯人がわざとおいたと考えるのが普通だ。
      これじゃ朝倉さんが犯人ですといってるような物だからな」
本当に犯人じゃないとは言い切れないが
新川「血の付き方から見てこれが凶器で間違いなさそうですね。」
圭一「ますます、わけがわからなくなってきた。犯人は何が目的だ?」
森「おそらくこの屋敷を混乱に落としいれるためですね。犯人がみつかりにくくなりますから」
キョン「その通り。そして犯人はここで犯行に及び砥石を捨て、倉庫まで運んだそう考えるのが打倒だろ」
息を枯らした朝倉が戻ってきた
朝倉「ない・・・ないわ!・・・私の砥石が部屋には無かったわ・・・!」
キョン「朝倉、砥石はどこに置いていた?」
朝倉「部屋の机の上よ・・・でも私が帰ってきてすぐに食堂に向かったから犯行時間と矛盾するのよ!」
キョン「いいところに気が付いた。六時半の時点で屋敷内部にあるはずのない砥石が犯行に使われた。
おかしいと思いませんか?」
みくる「キョンくん、田村●和みたい・・・」
キョン「そんなことはどうでもいいんです。で、話の続きですが、おそらく犯人は朝倉さんが砥石を買うと知っていた人物
     この村に良いナイフが無いことを知ってる人物、
砥石の売ってる場所を知ってる人物となると犯人がしぼられませんか?」
森「つまり昨日この村に来た四人は省かれますね」
祐「俺たちの中の誰かが犯人!?」
圭一「そうなりますね。」
新川「古泉に、恨みがあった人物と考えれば私達でしょうな」
長門「彼の言うことは矛盾していない。よって彼がこれから事件に付いて調べることを推奨する」
みくる「賛成です」
朝倉「賛成だわ。洞察力するどいもんね」
森「賛成します。将来探偵にでもなってみてはいかがですか?」
キョン「進路の一つにでも入れておきますよ」
祐「子供が探偵!?俺は反対だ」
圭一「そういうな、彼思った以上に有能だ、任せて構わないだろう」
新川「ここまで賛成が多いなら私が言う必要もありません」
どうやら俺が探偵と言うことで決まったようだ
忙しくなるな。やれやれ
キョン「森さん、鍵をかしてくれませんか?屋敷の中を動き回るにはあったほうが便利ですし」
森「わかりました。これが合鍵です」
鍵束を渡してくれた
倉庫行ってみるか。あの場所に犯人の手がかりを残しているかも知れんし
キョン「長門、ついてきてくれ。お前なら何かわかりそうだしな」
長門「分かった」
他の人たちを部屋に戻し俺たちは倉庫へ行く
キィィィ
ドアがきしむ音を聞きながら目の前に広がる光景を確認した
床にまだ残っている血痕。これからの人生何度事件のこと思い出すだろうね?
また俺と長門は部屋の確認をし始めた。
密室にしたトリックを暴かなきゃならんからな
俺はふとドアの鍵を見る
かなり老朽化していて所々錆びている
あれ?そういえば壊れてないな?鍵かけた状態でドアを開けたら鍵が壊れると思うんだが
長門「この木の棒は何?」
振り返ると長門が大きな木の角材を持っていた
長門の1.5倍ほどか?
こんな形をしている?(<??????>
俺はなんとなくひらめいた
ドアを閉め壁と壁にクロスするように立てかける
ちょうどドアをふさぐように木が立てかかった
下に固定するように金具があることから間違いないだろう
これがドアを開かなくしてた物だ
想像しにくいと思うのでAAをかいてみた(この場合書くか描くかどっちだ?
┌─────────┐
│              .|
│┏          .   |
│ \\    .      |
│ ̄ \\───┐  ...|
│    \\   │.  |
│   │  \\ │  ...|
│   │○  \\.   |
│   │     \\ ..|
│   │     │.┛ |
└─────────┘
長門「上の棚と角材の端と壁に急激に冷えた後がある」
ドアの左には棚が設置してある
AAの都合上それまでかけなかったが変わりにドアの左上の線をそれだと思ってくれ
それにしても急激に冷えた後?
氷くらいしか思い浮かばんな。
でも濡れてないし・・・
長門「多分ドライアイスだと思われる。この部屋の二酸化炭素の割合が他の部屋と比べて少し高い」
なるほど、流石長門
頭の回転が速い
つまりドライアイスで棒を押さえ
溶ける前に部屋を出れば
後は何もしなくてもドライアイスがとけ
棒が倒れドアが開かなくなる
密室の完成だ。
賢いな、俺も犯人も
一通り考えがまとまった俺は
犯人が誰なのか考えながら部屋に戻ることにした
後ろで長門がドアを閉める音がしたのが気になって振り向くと
ハルヒ「あんた、有希の事しか見てないんじゃないの?」
キョン「うぉ!なんだ、浮遊物体Aか」
浮遊物体A「何よ、それ!まるで私が単なる物みたいじゃない!!
         第一Aって事はBもCもいなきゃおかしいじゃない!!」
キョン「お前、名前が浮遊物体Aになってるぞ」
浮遊物体A「何よこれ!?責任者でてこーい!!」
作者「責任者ですがなにか?」
浮遊物体A「待ってたわ、私の拳受けなさい!オラオラオラオラオラ!!」
作者「無駄無駄無駄無駄無駄無駄!!」
付き合いきれん・・・
 
 
気分を変えて食堂に向かうことにした
もうすぐ十二時だ
腹が減った。考えすぎたのか頭が痛い
頭痛薬も貰うか
あ、タ○フルだけは勘弁な
食堂につくと
SOS団メンバー以外集まっていた
森さんに一つ質問した
キョン「森さんは今日の朝、新川さんと料理を作っていたんですよね?」
森「ええ、彼のアシスタントをしてました。一人では大変ですから」
キョン「祐さん、圭一さん、六時半頃何してましたか?」
圭一「自分の部屋で仕事してたよ。締め切りが迫った仕事があったからね」
祐「私は寝てたよ君が食堂に来る直前までね」
だめだ、これといっていい情報がない。
犯人はだれだ?
犯人のした行動はわかった。
しかしそれは誰でも出来る行為だ
やろうと思えば俺でもやれる。
しかし俺はやっていない
なぜ、古泉を殺したのか?
これも謎だ。犯人の目的がつかめない
外部犯の可能性は?
無理だ、この屋敷の人は絶対に無理と口をそろえていっている
なぜ犯人は倉庫に運んだ?
わからない
結局俺にこの事件を解決するのは不可能なのか?
誰かこの迷路の出口を教えてくれ
 
朝比奈「大丈夫?なんかキョンくん疲れてるみたい・・・」
朝比奈さんが食堂に来ていたみたいだ気付かないほど考えていたのか
キョン「朝比奈さん、大丈夫ですよ。右手は大丈夫ですか?」
痛々しい右手を見る
朝比奈「ええ、すぐ冷やしたから平気」
長門「古泉一樹の様子をみてきた。記憶喪失になっている
    混乱を招くから今は見舞いに行かない方がいい
     左後頭部の怪我は心配ないと医者が言っていた」
俺の中で点と点が繋がった
すぐに俺は全否定した
しかし否定すればするほど犯人は一人に確定していく
これが現実か・・・残酷だな・・・
さて、どこかで覗き見している誰かさんに挑戦だ。
この事件の犯人は誰か?
見事当てたらジュース一本おごってやるよ
 
 


 
第三話、解決そして崩壊
犯人が分かった俺は激しく悩んでいた
どうするべきだ?
全員が集まったらすぐ言うべきか?
それとも犯人のを自供を誘うべきか?
みくる「キョンくん・・・ほんとに大丈夫ですか?」
俺は非常に悩んでいた
隣で誰かが話しているのにもかかわらず
何も聞こえていなかった
どうするべきだ?どうするべきだ?どうするべきだ?
同じ言葉が何度も繰り返される
ダメだ、犯人がわかった以上長引かせるわけには行かない
おそらく全員疑念が尽きてないだろうだからな
今この食堂には全員いる、喋るなら今だ
しかし、犯人を指摘した所で犯人がすぐに認めてくれるはずがない
やはり犯人を罠に嵌めたほうがいい
行動しよう、そうするしかない
キョン「みなさん、今思ったんですがあの時鍵かかってましたっけ?」
森「鍵がかかってなかったらあの部屋は簡単に開くはずですが?」
祐「何当たり前なこと言ってるんだ?鍵かかっていたから体当たりまでしてあけたんだぞ?」
みくる「わざわざ、私が確認したじゃないですかぁ?キョンくん疲れてないですか?」
キョン「みなさん、とんでもない思い込みをしている。
     あの部屋の鍵はかかってなかったんです
      ただあの部屋に開かないように押さえ棒がしてありましたが」
長門以外の全員が驚く
圭一「じゃあ、犯人はどうやってその押さえ棒を使ったんだ?
    外側にいたら棒など使えないだろうが」
キョン「押さえ棒にさらに押さえ棒がしてあったんですよ」
朝倉「何を言ってるの?」
キョン「正確にいえば消えてなくなる棒ですが、
     冷えていて常温で形が無くなるものです」
祐「氷か?確かにそれならしばらく放置したらドアが開かなくなるが」
みくる「でも、あの場所は濡れていませんでしたよ?溶けたら水に濡れちゃいます」
キョン「確かにあの場は濡れていませんでした
     なぜならあの現場にはドライアイスが使われたようです
しかし現場を一瞬だけしか見てない人がどれだけその時の状況を正確に覚えていられるでしょうね?」
みくる「!!」
全員が一斉に朝比奈さんの方を向く
発見当時彼女は古泉を見た瞬間
顔に手を当てそのまま泣いていた
その後も森さんに連れられてやっと自分の部屋に入ったほどだ
当然彼女が正確に現場を覚えているはずがない
しかも泣いているのだ
濡れているかどうかなんて判断が出来るはずがない
そう、朝比奈みくるは現場が濡れていない事を知っていたのだ
朝倉「朝比奈さんあなたもしかして・・・」
キョン「あなたが犯人です、朝比奈みくるさん。」
みくる「!!・・・でもそれだけじゃ疑う理由にならないんじゃないですか?」
キョン「もちろん、誘ったのはちゃんとした理由があります。
     それも含めてあなたがした行動の推理を聞いてください。」
俺は一通り周りを見渡す
ほとんどの人が驚いているようだ。当たり前である
キョン「朝早く起きた朝比奈さんはまず、ドライアイスを倉庫に運んで食堂に向かいました
     そこで森さんと会い、古泉くんを呼んでくるといって部屋を後にした。
       もちろんアリバイ作りのためです。時刻はたぶん六時二十五分頃だろうと思います」
森「確かに六時半前には朝比奈さんは食堂に来てましたね。」
キョン「そして古泉の後頭部をあらかじめ用意した砥石で殴って倉庫まで運んだ。その後ドライアイスで倉庫が密室状態になります」
圭一「それは誰でもできるのでは?」
キョン「ええ、そうです。ただ朝比奈さんはここで一つミスを犯しています。
     ドライアイスに直接触れてしまったんですよ、おそらく右手でね。」
朝倉「それって・・・」
みくる「!!」
キョン「そう、あなた今右手に凍傷おこしていますね?
     おそらく事件後の火傷騒ぎもそれを誤魔化すため。
そして、氷水で冷やしてくると見せかけて朝倉の砥石を盗み出したんだ。
長門、古泉一樹が殴られた所は?」
長門「左後頭部」
キョン「もし右手で殴ったなら右後頭部に殴られた後があるはず
      なのに左後頭部、これは犯人が左手で殴ったことを示しています
        そして、今ここで朝比奈さんの部屋を調べれば盗んだ砥石があるはずです。」
長門・朝倉・森「調べてくるわ!!」
三分後・・・
朝倉「あったわ、間違いなく私の砥石よ。自分の名前が書いてあるし」
キョン「言い逃れできますか?朝比奈みくるさん」
みくる「素晴らしい、戦闘能力だけでなく知能も高いとは!」
なんだ?急にふいんき(なぜか変換できん)がかわったぞ
みくつ?「ますます、涼宮ハルヒ様の部下にふさわしいことが分かった。」
       ここで無理にでも連れ去るべきだな。」
キョン「お前・・・別人だな!?」
おそらく朝比奈もどきが喋っているハルヒとは偽者の方だ
新川「今までに数々の修羅場をくぐってきたがここまで危機感を感じたことはいまだかつてない・・・!!」
森「何?何をする気なの・・・?」
圭一「さらに存在感薄くなってしまうではないか。」
祐「それはもともとじゃないか?」
どうでもいい会話をしているやつらはほっといて
こちらは戦闘準備を始めている
みくる?「遅い!」
うぉ、まだ鎧着終わってないって
 
ひょい
 
あれ、朝比奈さんっておれを持ち上げるほど頑丈な体の作りしてましたっけ?
長門「対象の有機結合の解除を申請。」
朝比奈「無駄よ、私のほうが情報操作の能力が高いわ。」
長門「キャンセルされた・・・?」
朝倉「これだとうかつに攻撃できないじゃない」
浮遊物体A「結局名前直してもらってないし・・・(前話参照)」
えーと今朝比奈?さんに捕まってる俺がなんとかした方がいいよな・・・
俺はブランと垂れ下がっていた自分の左手を顔めがけて殴りかかった。
ぱしっ!
みくる?「無駄よ。能力開放をしてないあなたが私に抵抗することはできないわ。」
むかつく野郎だ。おそらく村の入り口で会ったときから演技してたんだろう
まんまと騙されていたわけだ。
じゃあ偽ハルヒにココの場所が知れているって事だろう
くそ、また俺は何もできないのか!
長門「対象の―――能力の―――開放を―――実施―――」
朝倉「なに・・・?長門さんの雰囲気が変わった・・・?」
 
 
キョン「うぉぉぉぉぉぉぉ!!!」
 
獣のような雄たけびが部屋中に響く
それが俺自身の声と認識するのに数秒かかった
みくる「まさかっ!」
朝倉「暴走・・・?」
浮遊物体A「なんかどこかで似たような状況を見たような気がするわ。」
作者「いろいろとネタ引っ張ってきてますから。」
浮遊物体A「お前は自重しろ!」
作者「サーセンwwwww」
 
えーとだな・・・
朝比奈さんが泣くまでやめてくれないような連続パンチを続けている俺だが・・・
俺はココまでやろうとは思わん
おそらく本能の暴走とかそういうやつだな
今回もまた大暴れするのか
あれ?でもなんで意識がはっきりとあるんだ?
???「よう、キョン」
誰だ?誰が話し掛けているんだ?
キョン裏「俺はお前だ、理性のキョン。もちろん他の人間に声が聞こえてるとはおもわんがな」
じゃあお前は本能のキョンとでもいうのか
キョン裏「その通りだ。まあ俺自身が出てくることはほとんど無いんだがな」
何しに来た。
キョン裏「何しにって、お前=俺を守るためだが?それ以上に何がある?」
ああ、そうか本能は自分を守るのが最優先だったな。どこかで聞いたことがあるぜ
キョン裏「さて、偽みくるはどうするんだ?場合によっては殺そうとも思ってるんだが」
待て、殺す?why?そこまでする必要があるか?
キョン裏「流石にまずいか?まあその辺の判断はお前に任せるがな。」
しばらくの沈黙
こうしてる間にも朝比奈?さんへの打撃音はやまない
キョン裏「殺すのも拘束するのもお前の自由だ。煮るなり焼くなり好きにしろ。
       ただお前がまた窮地に立つような行動をした場合、俺が判断する。」
そういってもう一人の俺はどこかに消えた
それと同時に体が殴るのをやめた
みくる?「うぅ・・・」
どうする?朝比奈?さんの体すでにボロボロだ。
 
キョン「長門・・・縄貸してくれ」
 
長門「―――わかった―――」
場に重い空気が流れる・・・
 
長門「―――圭一――祐―――新川―――森―――四人の―――記憶の一部を削除―――及び改変―――」
 
俺は縄で偽朝比奈さんを縛っていた。
とりあえず両手は後ろで拘束しきつく縛った。
 
みくる?「不覚だわ、目標の目の前で失敗するなんてね。
でもただでは終わらないわ。」
ボン!
煙幕!?
「けほけほ」
いたるところで咳き込む声がする
その煙幕が晴れてきたら
 
キョン「いない・・・!!?」
長門「うかつ―――煙幕と同時に―――テレポートされた―――」
朝倉「おわったの・・・?」
新川「高校生が・・・・信じられませんな」
森「一瞬の出来事でしたね・・・」
祐「朝比奈さんがナイフを持っているのが見えたと思ったら、次の瞬間には朝比奈さんを取り押さえるなんて」
圭一「へたなアクション映画よりも迫力がありますな・・・」
長門・・・GJ
 
 

 第四話事後処理
キョン「逃がしちまった・・・」
森「逃げられたものは仕方ありません。それよりも色々と片付けなければ。」
ユーレイハルハル「誰か(作者の暴走を)止めて!!」
長門「君がくれた勇気は―――億(ry」
新川「新しいダンボールでも買おうかな」
祐「実は俺ポニーテル萌だったんだ」
圭一「嘘だ!!」
朝倉「いろんな意味でガクガクブルブル・・・」
 
あえて言おう、カオスであると
元ネタ分かるやつ何人いるんだろうね?
人の事言えないが
 
そんなどうでもいい文章稼ぎに俺はイライラしていた
もうちょっとテンポ良く進めよ
 
古泉一樹が退院した
 
!?
いくらなんでも話が進みすぎだ!!
 
医者「信じられん、数時間前まで生死の境を彷徨っていたと言うのに!!」
よく退院を許可しましたね。
やぶ医者「すまんね、ベットが足らないんだよ。」
説得力無いな
古泉「いやぁ、一時はどうなる事かと思いましたよ。」
キョン「平気なのか?」
古泉「えぇ、長門さんの情報操作で直してもらいました」
長門「妨害電波発生装置の―――破壊に成功―――不可能だった事の一部が可能になった―――」
キョン「雰囲気かわったな?どうした?」
長門「心配ない―――私はいたって正常―――」
圭一「今日の晩御飯は何かな?かな?」
祐「おまえ、キャラ変わったな。」
新川「過度なギャグは命に関わるぞ。」
森「チョココロネってどうやって食べる?」
古泉「今はそれを話してる場合ではないでしょう。」
長門「話が進まない―――強行手段に入る
ikuyotagan=dogegahcdogsUJmCCPnat=dog」
 
長門が例の高速早口をつかった。
さて何が起こるやら・・・
古泉「そろそろ、鶴屋さんの捜索に向かいたいのですが・・・」
いっている事はまともなんだが顔が近すぎる
せめて息が当たらない位置を保ってくれ
 
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
 
地震!?
朝倉「痛ッ!」
朝倉!?
圭一「カナカナカナ・・・」
ひぐらし!?
 
ピタ
変な効果音とともに地震が終わった
古泉「いやぁ~驚きましたね。もしかして本当に怪物でもいるんでしょうか?」
キョン「何だその怪物とやらは?」
小泉「この屋敷には元々吸血鬼が住んでいて、当時は地下室へ続く階段があったそうです
    その地下室には吸血鬼の妹が『あまりに危険すぎる』という理由で封印されていたそうです
     もちろん、そんなのは伝説にしかすぎず嘘だと思いますが、
この屋敷の外壁が真っ赤なのは吸血鬼に襲われた人間の血なのかも知れませんね
 余談ですが、この屋敷には元々門があったらしくそこにはかわいそうな門番がいたとかいなかったとか。」
 
キョン「吸血鬼の妹ねぇ・・・仮に本当だったらとしたらこの屋敷は化け物やしきだな」
古泉「そういえば、森さんはいつも、変なところから現れて行動も早かったりしますね」
キョン「化け物の能力引き継いでいるじゃないか?例えば時を操る能力を持っているとか」
古泉「ありえますね」
 
とりあえず、屋敷の中は事件とさっきの地震のせいで散らかっていたので
掃除するためにしばらく屋敷をでてと森さんと新川さんに言われた
 
俺は長門とハルヒをつれて村の近くにある森近くまできたのだが・・・
一人の老人が墓石の前に立っていた
なんとなく興味を引かれたので見に行ってみると墓石には名前が書かれていなかった
 
老人「おや、見かけないかおだねぇ。旅人かい?」
キョン「ええ、ところでこの墓は誰の墓なんですか?」
老人「この墓はね、ある旅人の少女の墓なのさ
    村の入り口で倒れているのが発見されてね。どうやらモンスターに襲われたらしいんじゃよ
     持ってる食料もなく、やっと見つけた村の前で力尽きてしまったらしいのぅ。
       そういえば不思議と長くて黒い髪だけは綺麗だったのぅ」
そんな話を聞いてると隣にいる長門の様子が少し変な事に気が付いた。
黒い瞳をこちらに向ける
キョン「どうした?長門」
長門「この墓に妙な感覚を抱いた―――」
なんだかいやな予感がするのは俺だけか?
一応手を合わせすぐその場から離れる事にした
 
村に戻ってきたが時報を知らせるスピーカーから変なノイズが聞こえてきた
 
スピーカー「ザッザッザッ ザッーーー ザッザッザッ ダンッ」
頭がキーーンとして痛い!!
ハルヒ「痛いわよ、この音!!」
長門「不協和音がひどい―――、これは―――」
住人A「やめて!!音がひどいから!!」
住人B「買い物できないじゃない!!まともに!!」
住人C「落ち着かない!これじゃ!」
 
おまえら倒置法でしゃべるな!わかりずらいから!
 
ボー―ン!!
な、スピーカーが爆発して壊れた!?
振り返るとそこには戦車の軍団がいた
戦車兵「これよりこの村は革命軍の占領下にはいる!!」
 
何だこの展開!?
メガホンを持った戦車兵の隣の戦車から出てきたのは・・・
 
「やあ、ひさしぶりだねっ!!」
 
「鶴屋さん!?」
 
美しい緑の髪の所持者、鶴屋さんがそこにいた
 
第三章へ続く

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